「恵林寺で御朱印をもらおう!」 これが今回のミッションである。
「しかし、恵林寺だけでは芸がない!」 オプションを付けて行こうではないか、
オプションとして、大善寺と武田神社をつける、そして道の駅もつけていく。
しかし時として、オプションがメインを越えることがある。
さて、この旅ではどうなるか、では「山梨に行こう!」 スタート。
※大善寺階段
最初の目的地は大善寺である。
恐らくは、多くの人はこの名前を知らないことと思う、私も知らなかった。
今回は車で行くことになった、
アクセスは、中央高速道の勝沼ICで降り、すぐである。
インターからアクセスしやすい山梨の古刹、それが大善寺薬師堂である!
横浜から行く場合、東名高速道・厚木JCTから圏央道へ、八王子JCTから中央高速道となるが、この時期は特に渋滞がしやすい時期である。
横浜町田IC~厚木IC区間、中央高速道・相模湖IC周辺の渋滞が多い、
本日もそれらにぶつかり、なおかつ圏央道の事故渋滞にはまった・・・。
横浜8:30出発、
それでも大善寺には10:50頃に到着することができた。
駐車場入り口(遮断機)前に車を停め、小屋の係の人に拝観料を支払う。
拝観券と駐車チケットを受け取り、入場する、そんなシステムとなっている。
駐車場はかなり広い、この日はすでに5・6台停まっていた。
藤棚が屋根になっており、これはこれは、すばらしや。
それにしても甲府盆地は暑い!! 今日は36℃となるらしい・・。
大善寺は、
国道20号線に面して建っている、見逃すことはないだろう。
入口階段下である、
正面には富士山が見えるらしいのだが・・・。
まずは、階段を登り、国宝・薬師堂を拝観しよう。
その次に県文化財の庭園を見ていこう。
やはり富士山は見えない、
しかしこの素晴らしき新緑の風景を見れたので良し!としよう。
階段を見上げると、目に飛び込んでくるのは大善寺・山門である。
上位に建っており見上げる事になる為、威圧感がある。
山号「柏尾山」と掲げられている。
力強い!
獅子の迫力にも目がひかれる。
左を見るとブドウ園が広がる、名の通りだな。
右を見るときれいな用水路が流れている、水はとれもキレイだ。
山梨県勝沼と近藤勇に絡みがあったなど、まったく知らなかった。
板垣退助率いる官軍の攻撃により江戸に敗走することになる。
中腹から最上段に登っていく、
あじさいは全盛期を迎えており、キレイだ。
あじさい寺と言っても良いかもしれないが、
そのように呼べない理由があるのだ、それは後程・・・。
中腹まで車で来ることができるのか、どちらが良いかは、体力と相談しよう。
こちらに少し寄らせて頂く、
十二支に関連しており、自分の干支の所に行きお参りをする。
楽堂が見えた、
扉が開いている、ここから甲府盆地を眺望することができる。
奥に見えるのが、薬師堂だ。
楽堂の下をくぐっていきます、
まるで最後の関門であるかのように・・・、こんな感じのお寺は初めてである、
718年、行基が甲斐の国に訪れ、ある時、夢の中に葡萄を持った薬師如来が現れた、
それに喜び、同じように薬師如来象をつくり安置したのがこの大善寺である。
本堂の屋根上が特徴的。
中に入ることができるが、残念ながら撮影は禁止されている。
中に入ると圧巻である!!
薬師如来、両脇に日光・月光菩薩、それらの背後には眷属である十二神将が控えている。
しかし残念ながら、薬師如来は秘仏の為、通常時には拝観することはできない、
来年がその年となる、本日は薬師如来のパネルでの拝観となる。
本堂では案内係から5分ほどの説明を聴くことができる、
やっぱり説明を受けなければ、深く理解することができないし、なにしろ見逃してしまうことも多くある。
その説明で知ったのが、薬師如来が葡萄を持っているのだ、
そのような薬師如来はここだけであろう。
行基は法薬の葡萄の作り方を民衆に教える、
それよりこの地では葡萄の栽培が行われることになる、
その為、この地は甲府葡萄の発祥の地とされている。
どうですか、この力強さは!
造りは簡潔であるが、この重厚さ、このような出会いがあるからこそ寺社巡りはやめられない。
行者堂という。
本堂、右方にひっそりを佇んでいた。
この辺りが祭りのメイン会場となる。
毎年5月8日には「藤切り祭り」が行われる、
千二百年来続く祭りであるという、歴史はとても長い。
だから、ところどころに藤棚があるのかな??
青い空に白い石、新緑の木々、でも暑い!!
稚児堂。
それでは庭園にいこう。
「国宝の宿 大善寺」
看板の通り、宿坊でもあり宿泊することもできる、
玄関を入った受付で御朱印をお願いする、お守りなどおなじみのものが置かれているが、この地、このお寺独自のものが販売されていた。
それは、自社(寺社)製造の甲州ワインである、
しかも、グラスワインとしてこの場で飲むこともできる。
この奥にはお風呂があるらしい、風呂上りに、このソファーに座り、
夜風を楽しむのも良いかもしれない。
大広間(休憩室)となっている、
冷たいお茶が用意されており、一服の清涼剤である。
この武器らしきものは装飾とのこと、寺格が現れるとのことだ。
2方向に庭が広がっている。
一見、キレイに見えない池であるが・・。
そんなことはなく、池底が土色の茶色であるだけで、水質は抜群だ。
サカナが泳いでいる、なんのサカナだろうか・・わからなかった。
「薬師如来・ぶどう寺」
一通り周ったので、駐車場へ戻る、
藤棚のトンネルをくぐるのが名残惜しいほど、良いお寺であった。
ここはハイキングコースの始点でもあるらしい、
こんな炎天下でもいく猛者もいるのだろう。
結構おもしろい光景、
これは車専用出口、帰りのルートである、1台幅の道路を通り、先でUターンして20号に入っていく。
次の目的地は、この道のさらに先にある道の駅である。
「道の駅・甲府昭和」に寄る。
大善寺から10分ほどの距離である、道の駅はやはり人気でほぼ満車状態であった。
比較的に小さめの道の駅である、野菜なども多くはなかった、
それでも、モモを購入、すこし高めの個装のモモと訳アリのモモを箱で買った。
これから恵林寺に向かう道程、ブドウ園・モモ園が随時目に飛び込んでくる、
ブドウ狩り・モモ狩り、店頭販売もしている。
恵林寺までは車で17km、25分ほどかかる。
恵林寺は武田信玄の菩提寺ということもあり、結構混んでいるのではと考えていたが、
やはり地方の寺社としては参拝客は多かった。
入口部に参拝者用の駐車場がある、
迷うことなく、こちらに停めることにした。
それなりに車は多いが、混んでいるわけではない、程よく人がいたという感じ。
奥にも駐車場があるので、
歩くことは避けたい場合はそちらに停めることをお勧めをする。
しかし山門を通り、参道を歩いて心を高めることができるので、
こちらの駐車場を私はおススメしますよ。
山門には「雑華世界」という額が掲げられている。
意味はわからないが、想像してみようか。
参道を歩くと閉店したお土産屋がひっそりと建っていた・・・。
当時は賑わっていたのだろうか。
暑すぎて、一歩ごとに体力が削られている(笑)
四脚門。
通称・赤門と呼ばれている、徳川家康の再建と言われており国の重要文化財である。
さらに奥に進んでいく、素晴らしい松が目を楽しませてくれる。
赤門の次に現れるのは、三門である。
県の重要文化財である、織田信長により焼き討ちにもあったという。
これを抜ければ、開山堂である。
「心頭滅却すれば火もまた涼し」と書かれている、
ここで起きた事を考えると納得がいく。
開山堂。
夢窓国師・快川和尚・末宗和尚の像が安置されている。
開山堂から右前方には三重塔が見える。
目の前に広がる白砂青松の庭がまぶしい。
名も無き門を抜けると・・・。
庫裡があり、方丈・庭園・散策路に行くことができる。
史蹟名勝恵林寺庭園。
立派な造り、これは玄関か。
奥を覗くと先の庭まで見みことでき、さながら風景画のよう・・とは言いすぎか。
自動券売機でチケットを購入、大人300円である。
ここでは、ためらいはない!!
達磨大師がお出迎え、
右の受付で御朱印をお願いする、その間に参拝をしよう。
先ほどの玄関を通り、方丈へ向かう。
拝観順路、周遊するようにできている、
見どころは多いので見逃さないように気をつけよう。
一旦、外に出る、庭園を楽しみながら、奥へ進む。
隣りの本堂には釈迦如来が安置されている。
こちらにも枯山水式の庭が広がる。
方丈庭園という。
あの橋を渡り、「うぐいす廊下」の先には、明王殿がある。
うぐいすが鳴くがごとし・・・、床を歩くと床が鳴く。
いかに静かに歩こうとしても、必ず鳴る。
しかもかなり音が大きい、敵の侵入をいち早く察知するためのものである。
この先にはある明王殿には、等身大の不動明王がおり、武田不動として尊崇されいる、
撮影は不可の為、画像はない。
明王殿の参拝も終わり、順路に従い外に出る。
雨天時は引き返すことになるが、本日は晴天。
スリッパのままで用水路横の小道を歩く。
川のように流れており、とても涼しげだ。
先には武田信玄公墓所、柳沢吉保公墓所があるが、こちらも撮影は不可となる。
再び、建物内に入る。
そして最後に、恵林寺庭園の拝観となる。
京都嵯峨野・天龍寺、嵐山の苔寺の庭園、そして恵林寺庭園は夢窓国師の代表的な
築庭庭園として有名である。
中庭を通して、恵林寺庭園を見る。
境内を出るとお土産屋と食事処がある通りに行く。
甲州印傳の財布を見る、長財布が気になったが、予算的に見送りとなった。
しかし予算内であった訳アリ瓦せんべいと訳アリ信玄餅を格安で購入した。
県道38号線、次は来た方向とは反対側に進む。
時間があれば、放光寺にも寄ってみたいものだ、花の寺として楽しませてくれるはずだ。
※場所は目と鼻の先だ。
では、最後の目的地・武田神社に向かう、
距離にして約20km、30分強でいくことができる。
武田神社の正面脇には駐車場が完備されているが、満車であった。
そこで裏手にある第二駐車場に停めることにした、そこは参拝者用の拝殿近くの場所であり、アクセスだけを考えてばこちらのほうが近いのだ。
手水屋は武田菱となっている、なかなか凝った造りだ。
ここは信玄の居城・躑躅ヶ崎館の跡地に建てられている。
恵林寺と同様に山梨の人気スポットであり、人がいない状態での拝殿撮影は奇跡だ。
※いいすぎだな・・・。
今年の桜の咲く頃、雨の中の参拝を行い、その時に御朱印をもらっている、
今回は御朱印は遠慮することにした、ここでも御朱印の列ができており人気のほどがうかがえる。
人がいない・・・。
この道の先には甲府駅がある、
駐車場はこの左側にある、その為お土産屋へのアクセスは犠牲になる・・。
あとは横浜に戻るだけだ、ナビに従い、中央高速道・一宮御坂ICを目指す。
インター手前、セブンイレブンでアイスコーヒーを買う為に車を停めた、
そこで目にしたのが、
前の道(脇道)に車がどんどん吸い込まれていく、
どこに向かっているのか気にしていると・・・・。
桔梗屋の工場がある!!
バスが多い、そうこうしているうちに次のバスが着く。
工場見学ができる、フリーで入れるらしい。
アウトレットショップが3店あるのだ、おなじみの信玄餅以外にも、和菓子・せんべい。洋菓子・ワイン・アイスなどいろいろあった。
時間が遅いからか、商品数は少ないように思える。
信玄餅の詰め放題は終わっていた・・・。
そのテーマパークがここである。
帰り際、バスが1台入っていった。
花を撮影しようと思ったら、バスが写り込んでしまった。
駐車場へ戻る道、モモがなっていた。
道の駅で買ったモモを思い出した、そう高級なモモだ!!(笑)
早く家に帰り、冷やして食べよう!
山梨に行こう! 完