久しぶりにPT(プチプラン=日帰り)ではなく、泊りの旅行となる。
しかし、計画当初から旅先の選定は二転三転した。
日程はお盆休みの真っただ中の為、2週間前の選定では選択肢は狭められる、
移動手段の問題、宿泊の問題である、
飛行機や新幹線の予約はほぼとれない、そして有名観光地のホテルは満室であった、
その中でとるべき方法は、
最悪の場合、各駅停車で移動できるエリアであり、(新幹線の移動は不可)
あまり有名ではないエリアを選ぶことである。(有名観光地のホテルは満室)
そして一番大事なことは、
私自身が「行きたい」と思える観光地ということである。
エリアとしては、
最初は南信州の飯田を考えていた、
飯田線の旅もいつかは行きたいと考えていたからだ。
飯田であれば、ワイドビュー伊那号もホテルも空いており、チケットの購入までした。
しかし、何気にネットのじゃらんの宿泊予約を見ていると
なんと!高山のホテルの空き情報が入った、
「これは行くしかない!」と思い、急きょ方針転換をした。
高山は岐阜県・飛騨地区に位置しており、誰にでもおススメできる最高の観光地である、私も10年前に初めて行った時は感動したほどであった。
バランスがとても良い観光地なのだ、
1つだけ問題があり、飛騨は少し遠い、
名古屋からでも2時間以上の移動を強いられる。
高山に行くには、
新幹線で名古屋まで行き、高山線で高山駅に行く、時間にして約4時間30分ほど。
しかし新幹線は満車であった・・。
初めて、自由席で行こうと思い、東京駅に30分以上前から並び、
こだま号でなんとしてでも座って行こうと決意を固めていた。
しかし、出発3日前に東京駅・自動券売機にて指定席の空席状況を確認した、
そしたら、グリーン車の空席(キャンセル)が発生していた、「きたー!!」
そして、行く為の手段が決まった。
帰りの手段は何も決まっていないが・・・、
帰りは13日の為、お盆休みの中日でもあり、まだ帰省客はそれほどではない、
早朝か夜であれば新幹線は空いていると確信している。
「まぁ、どうにかなるだろう」
東京駅は、当然ながら、人で大混雑していた、改札入るのにも一苦労である、
「指定席があってよかった~」と心から安心した。
のぞみ217号 9:20東京発。
ハンバーグサンドとお茶を買い、乗り込む。
「ハンバーグサンドにキュウリはいらない!!」
新幹線は定刻通りに東京駅を出発し、横浜地区を順調に疾走していく・・、
しかし、車窓の景色は、順調ではない、良くないのだ。
曇りが続き、時には雨が吹き付ける。
「おい・おい、大丈夫か・・・」
しかし面白いもので新幹線のように長距離を走る場合、
天候が結構変わるのだ、曇りが続き、時には青空が見え、そしてまた曇りなど。。
名の通り、窓が大きくとられ、景色を楽しむことができる、
「そのためには窓の清掃が大事ですよね。」
ひだ号が抜かれて行く(笑)
名鉄の車両は、昭和的なレトロの車両であり、興味がそそられる。
ちなみに、進行方向は画面右側に進んでおり、座席の向きとは逆である。
名古屋駅から岐阜駅までは、この向きで進む、岐阜からは進行方向が変わる。
高山線は、飛騨川に沿って走っている、
車窓からは、飛騨川を見ることができる、これが高山線の醍醐味だ。
車内放送にて、飛水峡の観光案内が流れる。
飛騨一宮手前から青空がちらほらと見えてきた。
「これはいける!!」と期待を持ち始めた。
14:10、高山駅に到着。
高山駅は10年ぶりだ、「なんか、昔と雰囲気が違うな・・・。」
駅舎が近代化しているのだ、
「この時まだ、わかっていなかった、まったく変わってしまったことに・・・。」
まるで違う・・・、たしか改札は1F(地上)だったよね・・。
「まぁ、仕方がないよね」
観光客の勝手な解釈だ、地元の人からすれば新しい駅舎がほうが良いよね、
昔の駅舎の雰囲気が良かったので少しだけ、残念に思ってしまった。
外見も近代的だ! このでっぱりには、どんな意味が込められているのか、
そして駅舎周りは開発中である。
ここ高山でも外国人観光客が席巻している、特に白人系の登山者をよく目にする、
そう、ここは登山口であり、登山都市の側面も持つのだ。
荷物を預けにホテルに行くと、少し早いが部屋の準備はできているという、
一旦部屋に上がり、荷物を置く。
エレベーター横の窓からは、夏の景色が広がっていた、
今日も汗をかきそうだ・・・。
目的地をもたず、町を散策してみる。
それが楽しい旅の在り方だ・・・と思う。
宮川の手前の商店街を歩いてみよう。
「本町二丁目商店街通り」
この地方都市の商店街には活気がある、歩いていると気になる横断幕が。
「山桜神社」である。
この時期は「馬頭絵馬市」を開いているという、少し見せて頂く。
ところ狭しと紙絵馬が広げられている、
高山の夏の風物詩となっているのだろうか、
商店街の放送ではしきりに山桜神社の案内が流れている。
いい感じの商店街、「夏!・祭り!」という感じでしょ。
観光名所もそうだが、こういう商店街があるのも高山の魅力だ。
宮川にかかる鍛冶橋を渡ると、「宮川朝市」の看板が見えてくる。
今は15:00手前の為、朝市は終わっている、
そして高山陣屋前でも、朝市が開かれるのだ。
宮川沿いに歩き、川のせせらぎを楽しむ、
下に降りることもでき、ホントの川沿いを楽しむこともできる。
今度は別の橋「弥生橋」を渡る、正面の橋が先ほどの鍛冶橋であり、
左の川岸が宮川朝市の通りである。
なんだか、金沢を思い出すな~と感じながら歩く。
橋の反対側に目を向けると、肌色の大鳥居が見える。
これが最初の目的地だ。
宮前橋を渡り、桜山八幡宮に向かう。
大迫力な鳥居、
鳥居がフレームに思えるほど、良い光景だ。
ここまで来ると人は途端に減ってくる、高山観光の最西端という場所である。
門前の商店街を歩いて行く。
高山で散髪というのも、「オツ」かもしれない。
ここに来るのも2回目か・・、
しかし、「何回来ても、いいものはいい!」
隣接して高山屋台会館があり、高山祭で使う屋台・山車が展示されている。
初めての人は行ってみてください。
参拝を済ませ、御朱印を頂きに行こう。
名の通り、桜の紋様が優雅さを醸し出す。
境内にある秋葉神社への階段前の建物。
ここに様々な絵が掛けられている。
これらは奉納されたものであろうか。
神社にこのような絵があるのだが、
絵自体も良いのだが、風化された感じもまた良いものだ。
桜山神社の横道から抜けていく、
この辺りは静かな散策が楽しめ、大人の高山散策といった感じだ。
ちなみに「からくりミュージアム」という施設が右に見える。
桜山八幡宮から、宮川の支流まで歩いて行く。
地図に乗らない社で参拝をしながら・・・。
宛てなく、高山の町を歩いていく。
ここを歩くのは私と外人観光客2名だけだ。
川沿いを歩く、この辺りは水も豊富なのだろう。
水路をつたわり、水流が滝のように流れ出ている。
158号線に面した商店街に向かって歩いていく。
レトロな感じのお店がある。
高山昭和館を通過、駄菓子などが売られていそうだが、中はどんな感じだろうか。
安川商店街を上っていく、
高山城跡を目指して、右折していく。
高山市図書館煥章館という施設の横を歩いていく、
一般の駐車場が併設されているが「空車」という文字がでている、
またこれまでの道で駐車場は比較的空いているように見えた。
飛騨護国神社という社があったので、寄ってみることにした。
鎮魂祭の準備だろうか・・・、
また「泣き相撲」もここで行われているという。
坂に変わる、暑いし疲れてきた。
城山公園に到着。
照蓮寺というお寺に着いた。
ひっそりと佇む本堂。
気になる看板がある。
福来博士の記念館が隣にあるという、
超常現象の研究者らしいのだが、行く勇気はなかった。
高山城跡に行こうと思った矢先、
「熊注意!」看板が。
明日の岐阜新聞に載るわけにはいかないので、
「君子危うきに近寄らず」ここまでとする。
これで我慢しよう。
かなり登ったので、高山の町を眺めることができる。
では中心街に行ってみようか。
中橋が見えていた、
高山といえば、この赤い橋である。
そして「古い町並」である。
観光のメインロードである。
土産・食事・酒・漬物などなど、あらゆるものがあり、
また雰囲気が良い喫茶店などがある。
蔵のような喫茶店もある、
以前入ったことがある・・と思う。
道路を挟み、さらに町並は続く。
ここが終点=始点である、
さらにお店は左右に広がっている。
中橋に戻る、
綺麗な川に、赤の橋が映える。
高山陣屋に来た、
何かの準備をしている、調べてみると前夜祭を開催するという、
夜19:00からとの事だ、行く気力があれば行ってみよう。
高山陣屋の正面だ。
ここに来るもの3回目、いや4回目か?!
今回は陣屋はいいだろう、でも初見はおススメです!!
郡代・代官が治政を行った場所であり、江戸幕府の直轄地であった。
ホテルに戻る、
マクドナルドの案内看板が目立つ、外人はやっぱりマックに行きつくのか?!
10年前には駅前にマックがあったと記憶しており、
異様に壁時計が多く飾られていたような気がするのだが。
コンビニはあまり無いので、注意が必要だ。
駅前にはファミリーマートがあり、商店街にはセブンイレブンがある。
最後の力を振り絞り、陣屋前夜祭に来た(笑)
夜の高山陣屋もいいな~。
これが見たかった!!
ステージが開催されている。
それなりに盛り上がっていた。
では、ホテルへ帰る道すがら、夜の町並を見ていこう。
夜の宮川を中橋から見る。
川の水音が涼しげだ。
古い町並を歩く、さすがにもの好きしかいないな。
電球の灯りが古い町並をともす、夏の散策には丁度良い。
ここは日本酒のお店だろうか、ここだけが「まばゆい」
通りにセブンイレブンを発見、
夜のおとものコーヒーを買って帰ろう。
宮川夜市はやっていなかった・・(笑)
明日、元気があれば朝市に来よう。
閑散とした商店街、
高山ラーメンが美味しそう、
・・・さぁ、帰って寝よう。
1日目 完