KITの気ままな旅日記

旅行の記録を公開していきます ≪過去・現在・未来≫

PT 万葉線で行こう!in富山(2017年9月2日)

5時前に目が醒める・・・、

ふとんをかけずに寝てしまった、なんか損した気分だ。

ここは富山駅近くのビジネスホテルの一室だ。

 

今日は9月2日、おわら風の盆の2日目である、しかしながら町流しまでかなりの時間がある、去年は氷見線で雨晴海岸をサイクリングで楽しんだ。

今年はどこに行こうか。

まだ、悩んでいた・・・、

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放生 津八幡宮松尾芭蕉 句碑。

 

FP(未来の旅行計画)では、「石川県の那谷寺に行こうかな」と書いた。

富山から最寄り駅:粟津駅まではかなり遠い、新幹線と特急そしてバスと乗り継いでいかなければならない、しかも今回は富山旅行に来た、そこで石川県まで足を延ばすのは何か違うような気がした。

 

以前から、富山県内で気になっていた場所があった、

とてもマイナーであり、万人におススメはできないが、

私にとってはいつかは行かなければならない場所でもある(おおげさ・・)

 

それは、内川である、

内川ではピンと来ないのかもしれない・・、新湊と呼ぼうか。

内川日本のベニスと呼ばれている、誰がそう呼んだのか・・・、

そもそもイタリア共和国のベニスを詳しく知らない、確かに画像を見ると素晴らしい情景である、それに匹敵するものがあるのか? 無いのか?

正直そんなものには、どうでもいい、

私は富山県の新湊を散策したいのだ。

自分の目で見てみよう!

 

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富山駅から高岡駅に行き、

高岡駅からほど近い、万葉線高岡駅に向かう。

写真は万葉線である、2両編成の路面電車である。

富山市にも路面電車が走っている、路面電車と言えば昔の電車というイメージがあるかもしれない、しかし万葉線・ライトレールを見ていると、未来の電車であると理解できる。

 

さぁ、のんびりと路面電車の旅へ!

 万葉線とは、高岡駅から越ノ潟駅を結ぶ路線である。

 

 そして特筆すべきことがある、

車内に流れるアナウンスである、停車駅の案内をしているのだが、かなりうるいさいのだ、これは万葉線の社長がしゃべっているのかな?と考えていた。

 

「しかし違った!」 落語家・立川志の輔だった。

静かな車内に志の輔の軽快な声が鳴り響く。

だんだんと楽しくなってきた、でも毎日これを聞いている人はどう思うのだろうか・・・と少し心配になったことは秘密にしておく。

 

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これは庄川だろうか、かなりの川幅であり。

先ほどの話しに戻すが、

そしてなぜ、志の輔なのか? それは、新湊市の出身だからだ。

 

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 海王丸で降りる。

終着駅の1つ手前で降りることになる。

最初の感想は暑い、これからの道程が思いやられる・・・。

 

越ノ潟駅も見たかった・・、時間と興味との闘いであった。

 

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 海王丸パークに向けて歩いて行く。

商船・海王丸が展示されている、あまり船には興味がないのだが、

折角ここまで来たので、寄ってみることにした。

 

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新湊大橋、巨大構造物が青空に映える。 

「壮観だ」

 

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 目を奥に向けると、海王丸が展示されている、

海王丸は、その役割を終え、今では展示船となり、人々の目を楽しませている。 

 

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 通常は帆は開いていない、帆を開くのは年10回となる。

 

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 入船料を払えば、船内の見学をすることができる、

しかし船にあまり興味がないため、ここまでとする。

「海の貴婦人」と呼ばれるだけあり、とても美しく、青空映え最高の被写体であった。

 

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 放生津八幡宮(ほうしょうず)に向けて歩いていく、内川の町並みも同じ方向である、

ようやく、案内板が現れ、すこし「ホッ」とする。

右側が新湊漁港、左側のガードレールの坂を登ると放生津八幡宮に行くことができる。

 

 距離にして約2km弱、

この頃からショルダーバックの重みに肩が悲鳴を上げてきた・・・。

 

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裏手に出てしまった、階段があるので、そこから境内に入る。 

 

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この放生津八幡宮は、奈良時代大伴家持越中国府に任じられた時に創始されたものである。

大伴家持はこの海に近い風光明媚な場所を大変気に入ったという。 

 

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たしかに歴史を感じる見事な佇まいだ。

このような素晴らしい神社に出会えた時の喜びは「何とも言えない」思いだ。 

 

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木彫りの狛犬も実に立派、力強さを感じる。

 

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境内には大伴家持の歌碑があり、松尾芭蕉の歌碑などもある。

 

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祖霊社、大伴家持を祀っている。

 

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鳥居、さらに向こうの鳥居には、良い感じの町並みが広がっている。

 

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手水屋の向こうに社務所が見える、

こちらで御朱印を頂くことができる、インターフォンを押し、中にうながされる。

そこにはお守りなども置かれていた。

対応して頂いたご婦人の応対には、

「ここに来て、よかった~。」とうれしい気持ちになった、

境内・管理されている方も含め、良い神社だなと感じた。

 

ここでは毎年10月1日、曳山まつり開催され、13本の曳山が町を練り歩くという、

1か月切っているではないか・・・、見てみたい。

 

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放生津八幡宮御朱印

 

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先ほど、曳山まつりのポスターを頂き、カバンに収納して出発する。 

 

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 魚取社。

放生津八幡宮を出ると、「魚取社」の看板があった。

あまり聞きなれない名前に興味を持ち、参拝に参じた、社は海に向いている、

実に漁村に相応しい社であった。

 

魚取社、放生津八幡宮のお隣です。 

 

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放生津 八幡宮の鳥居を抜けると、静かで落ち着いた感じの町並みが広がる。

左奥には、光明寺というお寺があり、すこしばかり寄らせていただいた。

 

先ほどの通りを歩いていると、曲り道の奥にまたいい感じの家屋があり、

それに惹かれて曲がってみる、

そしてブラブラと歩いていると、いつの間にか目的の朱色の橋に辿り着いた。

 

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東橋である、シンプルな名前だ。

 

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地元の人だろうか、工事の人だろうか、日影で休憩をしていた。 

屋根付きの歩行者用の橋としては、全国でも珍しいという。

 

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 内川に船が停泊している、これが日本のベニスか!?

 

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 では、ベニスではなく、内川を歩こう。

なんだか、良い感じの昼下がり、周りには誰もいない。

 

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ベンチに座ってゆっくりするのも悪くないかも。

内川は海と海との結ぶ珍しい川である、地図で見るとよくわかる。

 

日本のベニスと呼ばれている内川であるが、似ているかどうかはわからないが、

「内川はゆっくり流れており、時間もゆっくり流れていた・・・、この雰囲気は、私は好きだ」

 

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放生津橋。

室町幕府・第10代将軍・足利義材の像がある。

 

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内川遊覧クルーズ船を発見。

先ほどの海王丸パークを出発地として、12橋巡りをすることができる。

写っているのは「万葉丸」

 

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放生津城。

説明板と石のみか・・、思わぬ出会いに感謝。

 

では、中新湊駅に向おう。

 

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中新湊駅、実にかわいらしい電車だ。

高岡駅方面に向かう、この2つ先には西新湊駅がある。 

 

そこには、新湊高等学校がある、高校野球ファン以外でも知っている人がいるのではないだろうか、私が知っているぐらいなのだから。

1986年の第58回高校野球大会(甲子園)、富山県代表の新湊高校が大進撃をしたのだ

それは「新湊旋風」と呼ばれ、私も小さいながら、熱く応援したものだ。

 

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そして、本丸会館前駅で降りる。

 志の輔のアナウンスがきけなくなるのは、寂しくもありホッとする気持ちもあった(笑)

毎日聞いている学生はどう思っているのだろうか。 

 

 では、高岡古城公園に行こう。

 

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橋を渡り公園内に入る、とても良いお堀だ。

 

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のんびり過ごせそうな公園だ。

時間は1時10分。

 

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ここに来た目的はこれである。

射水神社越中国の一宮である。

 

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拝殿の隣の建物で御朱印を頂く。

ちなみに高岡古城公園は2回目であるが、その時は射水神社の存在自体を知らなかった、当時は神社・寺にはあまり興味を持っていなかったからな~。

人間どこで、趣味や興味が変わるか、わからないものだ。

 

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射水神社御朱印。 

 

そして、高岡と言えば?

そう、高岡大仏である。日本の三大仏の1つである。

鎌倉大仏奈良の大仏、そして高岡の大仏である。

 

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 町中に突如現れるように鎮座する高岡大仏である。

高岡古城公園からも近く、併せて観光したい名所だ。

ここでも御朱印を頂くが、書置きのものを頂いた。

 

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大仏寺・御朱印

 

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そして駅に向かう、

「お! なんかいい感じの全天候型のモールがある!」

御旅屋通り(おたや) という。

 

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 そしてその先には、大和高岡店がある。

地場密着、北陸の雄・大和百貨店。

※ちなみに本店は石川県の香林坊にある。

 

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高岡駅はもうすぐだ。

万葉線が走っている、路面電車が似合う町である。

 

高岡駅に着き、富山駅行のチケットを購入した、

あとは富山駅に戻り、八尾に行くだけだ。

ふと、駅の中の看板に「瑞龍寺」という文言があった。

「!?、忘れていた!!、瑞龍寺への参拝!」

 

しかしすでに時遅し、

おわら風の盆の時間に遅れてしまう・・・、

瑞龍寺は今度の機会にしよう、富山に来る口実ができたではないか。 

 

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新高岡駅

今日はリッチ(?)に、新高岡駅から富山駅まで新幹線で移動だ。

 

2日目・第1部は、満足の中終わった。

 

第2部に向けて、テンションがあがる、

富山駅も熱気を帯びてきている、今日はどんなおわらに出会えるのか?

楽しみである。

 

2日目・第2部へ続く。