北茨城という響きが気に入っている。
ここでいう北茨城は北茨城市のことではなく、茨城県の北部のことだ、
本日は、磯原まで行くことにする。
磯原から約9km先はもう福島県である、
県境も見てみたいがそれを次回の楽しみとしよう。
まず第1部は、大甕に行き神社を拝する。
大甕神社と泉神社の2つである。
この「大甕」という文字を読めますか?
私は読めませんでした・・・・、「おおみか」と読むんです。
「みか」という漢字があるとは知らなかった、「みか」ですよ!!
何か不思議な響きである。
この町には何かある!!と思い調べていくと、気になる神社が2つあった。
そこからこの旅が始まったのだ。
大甕の町を歩くと、「大甕」という表記はほとんどない、「大みか」「おおみか」という表記が多い、「甕」は「かめ」とよむ、うつわなどの入れ物の意味である。
何か、歴史のにおいを感じてしまう・・。
では話を戻して・・・・、
茨城県・大甕駅へのアクセスは至ってシンプル、
品川駅から常磐特急にのれば、約1時間30分ほどでいくことができる。
特急ときわ、特急ひたちである。
上野駅8時01分に到着・・・・。
いわゆる「下のホーム・17番線」である。
8:00には特急ひたち・いわき行きが出発したばかりであった、朝の上野駅は寒いぜ。
昨夜、会社帰り、東京駅の自動券売機で、特急ときわ・品川駅7:15発、大甕行きの
指定席特急券を買っていたのだ。
疲れていても、切符を買い、自らを追い込むことで絶対に起きれる!!
と考えていた・・・AM6:00までは。
しかし、寝坊をしてしまったのだ・・・・、_| ̄|○ 。
しかも、上野駅8:00発も乗れず、2度の挫折を味わったのだ。
上のホームでは、常磐快速が入線してきた。
これが古き良き上野駅という感じだ。
これから乗車するのは勝田駅行きである、大甕駅はその先にある。
そして、常磐線ホームは寂しい、あまり人がいない、それがより寒さを増す(笑)
特急ときわ号が入線する、発車10分前に乗れる幸せ!!
常磐特急は意外にかっこいい、それにおもしろい仕様となっているのだ、
これには意外と混乱している人が多かった。
「座席未指定券」という単語がでてくる、
「??」意味がわかない。
ホームページをみて仕組みを理解した、
常磐特急は全席指定であり、指定席を購入すると座席についているランプがグリーンに点灯する。
空席の場合はレッドランプであり、イエローランプになるとその席を購入した人がおり、近いうちに乗ってくる・・・というシステムとなっている。
さっきの「座席未指定席」とは、レッドランプの席であれば、どの座席に座っても良いというチケットである、これが恐怖でしかないのだ。
レッドからイエローランプに変わると、席を移動しなくてはならない、
次か2つ先の駅からその席を購入した客が乗ってくるのだ。
そう、常にランプを気にしなくてはならないのだ!!
そして、全席が購入されてしまったら・・・、想像してほしい。
「居場所がない!!!」(笑)
※写真を撮ろうを思っていたが忘れてしまった。
さて、長々と書いてしまったが、恐怖の常磐特急ときわ号に乗ろう。
KITはしっかりと指定席券を購入した。
勝田駅9:55・定刻通りの到着。
同じホームに入線する、
10:11発の常磐線を待たなくてはならない、しかも15分も・・・、勝田も寒い・・・。
勝田駅を出発すると、佐和駅・東海駅・大甕駅と停車していく、乗車時間は14分ほど。
大甕駅はローカル線駅と思っていたが、想定外のことが起きた。
めちゃくちゃ人が降りた、そして反対ホームにも人が大勢いたのだ・・・。
(大甕の方、見ていたら気分を悪くしないでください)
大甕駅から大甕神社へは徒歩20分前後である、
マップのルートは大回りであり、手前の跨線橋を渡ることができる。
跨線橋を渡っていると、特急が通過した、
これは、上野駅9:00発、大甕駅10:31着の直行便である、
「これでいいじゃん・・・・」
きれいな線を描き、いわきに向かう常磐特急。
窓の遮光幕が何かの芸術ように見えてくる。
跨線橋アートである。
このようなゆるやかな道をひらすら歩き10分、神社が見えてきた。
真っ直ぐに行けば、拝殿への道、右にいけば駐車場・社務所方面である。
駐車場口から登ってみる、
そして右前方の彼方に海の地平線が見える、なんとも不思議な光景だ。
こちらが正面の鳥居である、
右の道路は国道6号線である、通行量がとても多い、
ここが車社会であることがわかる。
車で来る場合は、こちらからの入ることもできそうだ。
白亜の鳥居を抜け、社務所へ行こう。
駐車場があり、その先の建物が社務所となっている。
社務所を過ぎたところに社があったので、まず行ってみる。
天津甕星(アマツミカボシ)を祀っている社である、
「甕星香香背男」と書かれている、この神は日本書紀に登場する。
武葉槌命(タケハツチノミコト) はこの大甕神社の祭神であり、甕星香香背男を封じ込めた神である。
この関係性を知ってから参拝しましょう。
近くにある社務所で御朱印をお願いする、参拝後に受け取ることになった。
こちらでは2種類の御朱印がある、また境内図があるのでもらっておこう。
では拝殿に向けてジャリ・ジャリを音をたて歩いていく。
途中、天満神社がある。
そして、「宿魂石」を見つける。
これである、甕星香香背男を霊力で石に封じ込めたとされる宿魂石である。
石を割ったら復活するとか・・・。
大甕神社の由緒。
創祀は不明であるが、神代にまで遡るといういうから、これまたすごい。
しっかり清めてから参拝しなくては。
拝殿が見えてきた。
祭神・武葉槌命は別名・倭文神(しずりのかみ)とも呼ばれ、「織物の神様」である、
武甕槌命(たかみかづちのみこと)とともに常陸の国を平定して、日本民族を纏めた日本の建国の神という。
狛犬もなんだか力強い。
では拝殿にて参拝をしよう。
「大甕神社」
厳かな感じ、とても良い神社である。
奥には太平洋が見える、海が見える神社である。
50ポイント追加である。
では、この神社の核心にせまろう。
ここから登れるようになっている。
この先には何があるのか、本殿である。
「御本殿参道」とある。
これでも道である。
画像ではわかりずらいが実際にみると道であることがわかる。
そしてそんなに大変なことではない。
そして鎖場がでてくる。
実際には使わなかった。
普通に足だけで登ることができた、あまり鎖を頼っても怖い場合もあるし、
必要に応じて使おう。
もう少しだ。
あと少し、頑張って行こう、実際には5分もかからず行けるほどである。
「おもしろい」と言ったら不謹慎になるのか、
艱難辛苦の上・・・本殿に到着。
大甕神社・本殿。
「大甕神社」
本殿はこじんまりとしている、
宿魂石の上に鎮座しており、甕星香香背男を抑えている。
では下山していく、足元に注意しないと怪我をする、気をつけよう。
登る時は右から来たが、帰りは左から降りていく。
道があり、降りていくことができる。
そして、その先には、最初に参拝した社にでるのだ。
甕星香香背男を祀る社である。
よくできていると感心、そして心地よい気分に。
そして目の前には社務所があり、その足で御朱印を頂くことができる。
参拝コースが理にかなっている。
この横に参拝ルートがあるとはわからない造りになっているのか・・・、
考えられているとまたまた感心。
再び、拝殿に向かい、拝殿隣の建物の軒下には・・・。
「・・・・・・」
これは拝殿横にあった、
気が突き抜ける!!ほどご利益がある神社ということかな。
こちらが歩行者用の正面の鳥居だろう。
境内から太平洋を望む。
そして大甕神社を出る、国道6号線からも海が見える。
国道6号線を渡ると久慈浜稲荷神社がある。
凛々しき狐様
こちらも同様。
久慈浜稲荷神社の参道先には、大甕神社の鳥居が見える、
それを分断する国道6号線、そして交通量が多すぎる。
久慈浜稲荷神社の鳥居横から、別の参道が伸びている。
祖霊殿参道とある。
いくしかないだろう、
なぜ行くのか? 参道があるからだ!
この先になにがあるのか、行けばわかるさ・・。
祖霊殿。
新しい社である。
では次の目的地に行こう!
では大甕駅方面へ、来た道を戻る。
大甕神社から泉神社に移動する。
泉神社はJR常磐線を挟み反対側に位置する、徒歩18分ほどの距離である。
大甕駅の跨線橋を渡り、大通りを歩き、住宅街に入っていく。
泉神社の後ろ側に出ることになる。
参道の途中から入ることにする、駐車場はこの左隣りにある。
こののぼり旗も泉神社の特色か、あまり見ない緑色の旗の連なりがきれいに思える。
木々の緑と同色となり一体感もでる。
ホームページを見ると、黄色の旗になっており、これもよいものであった。
背後には木々が広がり、落ち着きを感じさせる社殿である。
良い佇まい、
泉神社の始まりは紀元前42年と言われている、祭神は天速玉姫命(あまのはやたまひめのみこと)である。
泉神社。
名に恥じない素晴らしい社名である、それはのちほど。
良い曲線を描いている。
参拝をすませ、泉神社の泉に向かおう。
森に囲まれており、晴天であっても陽があまり落ちてこない。
鳥居を抜け、左方向・下へ向かう道がある、
この先には泉がまっている。
ゆるやかに坂をおりていく。
弁天様と湧水。
泉神社の最大の見所です!!!!
龍神でしょう、煌びやか。
この泉、背後にある森は、その表現する通り「泉が森」と呼ばれている。
泉神社の泉である、
この写真ではこの泉の良さが50%しか表現されていない、
これは実際に見てもらうほうがよいだろう。
これほどまでにキレイな池はあまりお目にかかれないと思う、
忍野八海や柿田川湧水とは有名度は異なるが、透明度は肩を並べる。
先ほどから鴨が潜水を繰り返し、遊んでいる・・。
目に見える生き物はいなさそうだ、鴨2匹だけである、
1匹は潜水中。
隣には橋がある、橋は渡るもの・・・。
泉から川となって、どこかに流れていく、どこへいくのか・・・・、
泉神社参拝後に行ってみよう。
泉の後ろにも道が伸びており、石碑が建てられている。
藤田東湖 泉ヶ森納涼詩というものがある。
昔から変わらず、ここに存在している泉ヶ森。
裏側から泉に降りれる道もある、行ってみよう。
目を見張る透明度、
神社参拝にあまり興味をもたない人であっても、このような場所があると、
連れてくることもできるし、薦めることもできる、
そんな神社の1つとなるだろう。
名残惜しいが、移動をしよう。
境内にある「泉が森」の案内板。
「日立のささら」について。
鳥居に伸びる参道をいく、その前に寄り道をする。
森の中に道があり、境内社がある。
三峯神社。
そして、戦没者慰霊塔。
こちらが正面・一の鳥居である。
ここも茨城百景の一つである。
「泉ヶ森」と書かれている。
一の鳥居の目には聖徳太子堂という場所があった。
立ち入りが制限されており、詳細はわからなかった。
帰りは外の道路を歩く、駐車場が左にあり、右には公園が整備されている。
お手洗いも完備されている、
車で近くに来た人は是非、寄って頂きたい場所である。
そしてもう1つのスポットに寄ってみる、
泉神社の隣なのだが・・・。
泉が森公園に寄ってみる。
泉が森湧水・イトヨの里泉が森公園である。
案内板がある、複数の池があることがわかる。
かなり広い公園である。
水質はとてもきれい!!
先ほどの泉神社の湧き水がここに流れてきている。
ここが観察ゾーンとなっている、
さて、イトヨを探そう!と見てみるが・・・いない。
池には水草が茂っている。
イトヨはいない、そもそもいるのか・・・と疑念を抱く。
イトヨ捜索は断念・・・。
「イトヨをとらないでください」
採られてしまったののか?!(笑)
ここはイトヨのプライベートゾーンか!?
では大甕地区の散策を終えよう。
大甕駅に到着、
今、駅周辺では工事?・開発が行われている。
正面が大甕駅であり、こじんまりとしている駅舎、
こちらも工事中であった。
大甕散策の所要時間は約2時間であった。
大甕駅12:31発のいわき行きに乗る、
30分ほど電車に振られることになる・・・・・、
時節もあり車窓から見える景色も殺風景である。
時折見える海の色は、とても深い青であった。
そして、
13:02磯原駅に到着した。
14:20過ぎには磯原を出なければならない・・・、
あと1時間ほどの散策、そして第2部に続く。
第1部 北茨城・大甕に行こう! 完