寒さが続くと春が恋しくなる、
逸る気持ちを抑えることができず、先週は河津桜を見に行き、
そして、今週はどこに行こうか?
春を告げるものと言えば、
そう、春告草という別名を持つ梅である。
梅の名所として、関東人が思い浮かべるのは、偕楽園の梅であろう(独断と偏見)
それに日本三名園の1つと呼ばれ、私自身いまだに行ったことがない。
ならば行こうではないか! ということでこの企画がスタートする。
インターネットで開花情報をチェックするのは基本中の基本である。
今やライブカメラなどによる情報取得も当たり前になりつつある。
偕楽園の開花状況は約19%であった、
たとえ可能性が19%と低くても、やるしかない!!
※お~い、なんの話だよ!!
今日ものんびりと余裕をもって出発だ、
偕楽園には9:00頃の到着を目指していくことにする。
上野駅8:00発・ひたち号である。
先頭10号車、今回もえきねっとでひたちのチケットレスを申し込む。
※チケットレスは今回が初めて。
ネットで申し込み、号車・座席指定を行う、これで終わりだ。
その予約情報を画像に保存させ、一応の証明とする(車掌などに見せることはない)
実際に自分が予約したシート上部には、グリーンランプが点灯しているので、
そこに座る、車掌も切符の拝見にはこない。
上野・水戸間は特急で1時間30分ほどでつなぐ。
短くもなく、長くもなく、ちょうどいい距離だ。
9:27・偕楽園・臨時駅に到着。
この時期のみこの駅に停車することができるのだ、
もちろん私も便乗して、偕楽園駅で下車だ。
下り専用のホームであり、上りホーム(上野行きなど)は停車することはできない。
その為、偕楽園駅から上野方面に向かうことはできないのだ。
祭っぽく、警備員と着物を着たミス水戸(?)と係員が並んでお出迎え。
駅の出口は1つのみ、駅前には駐車場とバス停がある。
そして常磐神社(ときわじんじゃ)がそびえ立つ、
階段したには、高校生がボランティア(?)として桜祭りの案内などをしている。
振り返ってみると、鳥居の向こうに偕楽園・臨時駅が見える。
早速、「西郷どん」の特別展示をしている。
義烈館はすぐ隣りにある、正しき義が激しい ということか。
偕楽園散策前に、常盤神社に参拝を。
そんな似た言葉が駅前の看板に書かれていたな。
もちろん、三つ葉葵である。
常磐稲荷神社にも参拝しよう。
茨城トヨペット・・・。
能舞台には、ひな人形が飾られていた。
来週には雛祭である。
義烈館、歴史館だからかな・・・、あまり人がいない。
偕楽園・東門。
入園料をとられるものと考えていたが、無料であった。
全く事前知識なしで行ったから、かってがわからない。
すぐ右にはお土産屋が併設されている。
園内は予定通りの殺風景な景色、
しかしながら、咲いている梅も点在している、
本日は、「偕楽園で梅をさがそう!」という企画である。
19%の咲いている梅をさがすオリエンテーションのようなものだ。
先週の河津桜と同じだ、咲いている花を探す。
「春をさがせ!!」
前回と異なるのが、河津は川沿いの直線道であったが、
今回は園内の為、行動範囲は広範であり縦横無尽となる(思ったよりは広くはないが)
では奥に進む、進路は北北東だ!(適当)
梅は「わんさか」よりも「こじんまり」でもよさそうだ、
あまり咲いていない分、1つ1つを大事にできそうだ。
こちらにも口があり、出入り口は多そうだな。
カメラマンが集まるところは撮影ポイントだ。
「白難波」という。
早咲きの梅でも、まだつぼみのものもある。
これが一気に咲けば、さぞかし壮観だろう。
本日も何もなくて壮観(?)だな、ある意味・・・、でも春の息吹を着実に感じる。
「月影」
偕楽園の名だたる銘木の1つである、
青く白い花を咲かすのだが、今は脳内で思い描こう。
白色が多いなか、紅いものは目立つ。
梅があり、奥には竹藪がある。
ここでUターンする形となる。
梅をさがす旅は続く。
では、東門方向に向けて、行きとは違うルートを歩いていく。
孟宗竹林(もうそうちくりん)が見える、これは斉昭が弓の材料とする為に京都から移植したものである。
これだけ広いと、混雑時は相当に苦労しそうだ。
東門前の土産屋・売店まで戻ってきた、次は反対側の散策だ。
こちらの梅もよかった、しっかりと「梅」している(笑)
好文亭(こうぶんてい)
斉昭自身で設計したという、木造2階3層建てである。
高台にあるので、2階から眺める景色はよいだろうな。
でも想像はつくから、今回はスルーだ。
眼下には常磐線が走っている。
車窓から千波湖は見えるのだが、反対の高台に偕楽園があったとは本日知ったよ。
淵を歩く、先には千波湖がかすかに見えてくる。
仙奕台(せんえきだい)
景色が一望できる場所である、ここで囲碁や将棋を楽しんだという。
ここで将棋をしたのか?!
雲が空を覆い、全体的に景色は暗い、少し残念だ。
下へ、散策ルートが伸びている、後程行こう。
東門に到着、園内を1周した形だ。
青空に赤色が映える。
来た時には目に入っていなかったが、まさに春の足音が聞こえる!!
古来、日本で花見と言えば、桜ではなく、梅であった。
私自身も花見といえば、桜ではあるが、「梅もいいな」と思う。
東門の正面ルート、その先には先ほどの好文亭がある。
正面のほうが、比較的咲いている(ように思える)
こちらも色づき始めている。
日本遺産・偕楽園とある。
夜はライトアップされるのだろう。
こちらは梅ではなく、桜である。
「左近の桜」という。
人が集まっている場所があるので、野次馬根性で行ってみる。
黄門様御一行がいた!
一緒に記念撮影ができるのだ。
「水戸は水戸でも、水戸証券!!!!」
では予告通りに下を散策しよう。
この階段がけっこう心地よい。
僊湖暮雪碑(せんこのぼせつひ)
水戸八景の1つ、斉昭が選んだ景勝地である。
僊湖とは、千波湖を指す。
南崖の洞窟という。
ロープが張られているので、近くにはいけないのだ。
350年ほど前に神崎岩と呼ばれた石を採掘した時の跡地である。
その採掘は、徳川光圀公から9代斉昭まで続いたという。
茨城百景・偕楽園の石碑がある。
最下層にきた、これから登り返す。
偕楽園の散策を終え、常磐神社の階段を降り、偕楽園駅に向かう。
駐車場とバス停に行ってみる、
いまいちバスの時間がわからなかった・・・、
こんなに係員は多いのにバス案内の配慮があまりない・・・。
偕楽園・臨時駅には特急ときわが停車している、これは勝田行きの為、スルーだ。
駐車場の一角にある「農人形の像」がある。
梅桜橋(ばいおうばし)から偕楽園駅を見る、
特急列車まで時間が空いた為、ぶらつくことにした。
もちろん水戸だから、梅⇒桜となるのだ、逆にはならない。
貨物列車が通過。
時間をつぶしきれずに、偕楽園駅ホームで大人しく特急を待つ、
人はあまりいない、車で来る人が多いのだろう。
ホームから、常磐神社の階段が見える。
上りの常磐特急が通過していく、
片側ホームの為、停車することはない。
次に常磐快速が通過していく。
いわき行きの特急ひたちが入線。
偕楽園駅では指定席を買うことができない為、「座席未指定券」となる。
9号車から乗り込むが車内はほぼ満員、次の水戸駅までデッキで立つことにする。
水戸駅では一気に下車してしまい、一転ガラガラ状態だ。
常磐神社もそうだが、刀剣乱舞とのコラボが多い、これもラッピング車だ。
なぜ、知っているかって?
知り合いではまっている女子がいるのだ。
コラボ特急が去っていく、磯原駅で下車して、各駅電車に乗り換える。
磯原も野口雨情関連の観光地がある、昨年来たことを思い出す。
このホームで、20分近く待つことになる、
やはり風が寒く、レギンスを履くべきだったとほんの少しだけ後悔をした。
勿来駅に到着。
さて、第1部・偕楽園編が終えよう。
第2部は、勿来関編となり、第3部は県境・大津港編となる。
さて、季節も2月下旬となり、来週の土曜日には3月に入る、
月日でみても春を感じさせる、
そして先週行った早春の河津、先ほど行ってきた早春の偕楽園と・・・、
着実に春は歩み寄っている、当然と言えば当然であるが。
そして忘れてはいけないのが、その前の沼田の春駒祭りである、
あれも春を告げる祭りだ、
これから三寒四温を繰り返し、春を迎える、躍動の季節へ投入だ。
今春は近場で桜を楽しもう!!
吉野や高遠の桜も良いが、一輪であっても花を楽しむことができた、
それを感じさせてくれた旅であった。 完
おい!
勝手に締めてんじゃないよ!!
ということで、第2部に続きます。
偕楽園に早春の梅を見に行こう! 完