神奈川県立金沢文庫の運慶展が3月11日で最終日となる、
駅のポスターなど見て、かなり気になっていたのだが、
気づけば最終日、これは行くしかない!
金沢文庫とは京急線の駅名と思っており、詳しく知らない人がいるのかもしれない、
そして、金沢流北条氏がこの地をおさめ、称名寺などを建立していく。
現在の神奈川県立金沢文庫は、歴史博物館として役割を担っているのだ。
車で行く場合、金沢文庫所有の駐車場はないので、周辺の民間駐車場を探すことになる。
何か所かあるので、事前に確認しておけば問題ないだろう。
今回は車で向かい、金沢文庫から徒歩5分ほどの場所の駐車場を確保した。
運慶展はAM9時開門の為、5分前までに到着するように出発した。
ほぼ計画通りである。
称名寺の赤門に到着。
真言律宗別格本山のお寺であり、山号は金沢山である。
9時前の為、参拝客はほぼいない状態。
この四脚門、明治に入って再建されたものである。
赤門の隣には、「特別展・運慶」のポスターが貼ってある。
(咲いていない)桜並木の参道をいく。
参道脇には、光明院の表門がある。
称名寺・仁王門に到着。
金剛力士像が立派である。
2体ともバランスがよい造形だ。
称名寺および公園は無料開放されている、
庭園内にはお手洗いも完備されている、では写真正面に向かう、
本堂を正面にした場合、左方面である。
曇りながらも、これから晴れそうな天候となってきた、
運慶展を見た後、称名寺を散策するのだが、その時には青空になって欲しいものだ。
「!!」
金沢文庫へ続くトンネル、すでに行列ができている!!
人数は35人ほどであった。
大人800円である、では行こう!!
※これは帰りに撮影した図。
展示ルームは2層に分かれており、
メインの展示ルームは2階のため、階段を駆け上がる(うそ)
まずは、ポスター1面にある梵天立像を見に行く、これは運慶・湛慶作である。
360度ガラス張りされており、横からは見れないが正面・後ろから見ることができる、
愛知県、滝山寺から来たものだ。
十二神将立像にも目がひかれる、これは慶派仏師の作品だ。
神奈川県・曹源寺から貸与されているものだ、当然ながらもっとも大きなスペースをとっておりインパクトもでかい、そして自身の干支を探すことになる!
注目すべき点はその躍動感だろう。
最終日ではあるが、大混雑はしていなかった、
適度に人がいて、じっくりと見ることができた。
では称名寺を散策する為に「金沢八景トンネル(勝手に命名)」を抜ける。
トンネルの中には金沢八景のパネルが貼られている。
すこし陽が差してきた、いい傾向だ!
八角堂への看板がある、運動の為に登ってみようではないか。
称名寺百観音。
かなりの石仏がある。
ここが周遊コースの出発点だ、もちろん反対側にもあり、称名寺の背後をぐる~と
周るコースとなっている。
ほとんど階段を上がることになる、降りて上がることも若干あるのだが・・・。
道脇に百観音様がおられる。
赤ん坊を抱いた観音様を通過。
まだまだ階段を登っていく、
上りで疲れるのは、疲れるペースで登るからである、
疲れないペースで登って行こう!
奥の「台の広場」に向かう。
これはなんだろうか・・、
説明書きがないのでよくわからん。
こちらが八角堂である。
金沢山の標高76m地点にある、昔はここに長浜観音様が据えられていたのだが、
戦後には称名寺金堂に移されたという、
昔はここが人でにぎわったというが、不思議な感じだ。
八角堂の正面は景色が開かれており、八景島を望むことができる。
海へ飛び出るジェットコースターが見える。
現在地はここである、
周遊するとまだ距離があるので、来た道を引き返すことにする。
称名寺・本堂を参拝する。
本堂隣りの屋敷で御朱印を頂くことができる、
しかし今回はもらわず。
こちらは本堂隣りにある釈迦堂である。
本堂前には池が広がり、浄土式庭園となっている。
池には鯉がいっぱいおり、亀が甲羅干しをしている。
観察するのも楽しいものだ。
めがね橋を渡る、本堂と仁王門をつなぐ橋である。
めがね橋の最高地点から本堂を撮影。
天気も晴れてきたし、よかった・よっかった。
先ほどまで、あの山の上まで行ってきた、さすがに1周する気力はなかったが・・・。
では駐車場に戻ろう、晴れてきたので景色も明るく見える。
赤門、先ほど団体客とすれちがう・・・、金沢文庫に行くのだろうか、
ぶつかんなくてよかった~と安堵する。
三つ鱗紋が赤門につけられている、
ここは北条実時の邸宅であった土地をお寺にしたものである。
では車へ。
次に、 旧伊藤博文金沢別邸に向かう、車で約10分である。
野島公園駐車場に停めることにする、第1・第2がある。
旧伊藤博文金沢別邸には駐車場はないので、近くにある有料駐車場に停めよう。
野島公園第1駐車場である。
海が近い、行ってみよう。
がっかりな海である、
ゴミが海に漂っている・・・、これは遠くから見るのが吉だ。
先には八景島シーパラダイスが見える、手前の筏はのりの養殖と思われる。
園内案内図。
2,100坪の広大な敷地である、入口の反対側から来てしまった。
敷地に入ってみる、よく整備された庭であることがわかる。
さっきの案内図では牡丹園と書かれたいた。
敷地からも海を見ることができる、
今度は反省をいかし、遠くから海を眺める、綺麗だ!
最高の立地に別邸がある、
伊藤博文の時代であればもっと海はきれいだったはずだ。
屋敷が見える、純和風建築である。
入口正面にまわってきた、入場料は無料である。
すばらしい!!
受付の奥に人がいるので、軽く会釈をして邸宅内にはいる。
建坪は110坪であり、これも自宅としては広大である。
中庭のある家にはあこがれる。
こういう廊下っていいな~。
窓ガラスが昔風であり、クリアではない・・、でもそれがいい!!
もちろん海も見える。
客間ではお金を払えば、海を見ながら、お茶を頂くことができる。
600円だったと思う。
天皇以外にも政府高官の多くも訪れている。
客室の展示物。
客室の展示物。
昔の神経衰弱である。
貝だと形からも推測できそうであるが・・・。
こちらがお風呂、よくわからない造りであった。
茅葺きの木造家屋にて、海を一望できる別邸である、
一度は解体調査をされたが、平成21年に当時と同じように復元された。
ここだけで来るのはもったいないので、称名寺・金沢文庫・瀬戸神社などをセットにして来て頂きたい。
では横浜に戻ろう!!
帰りは朝比奈ICから乗ったのだが、鎌倉方面は大混雑であった、
これからの鎌倉は混んでくる、次の鎌倉散策は電車だろうか・・・・。
自宅には12時頃に着き、ほんとうのプチプランであった。
そして、滝山寺に心惹かれる運慶展であった。
金沢文庫・運慶展に行こう!! 完