KITの気ままな旅日記

旅行の記録を公開していきます ≪過去・現在・未来≫

PT 彼岸獅子を見に行こう!!(2018年03月21日)

ついに来た、春分の日である!

ここまで来ると、春はすぐそこまで来ていると実感ができる。

 

それにしても、今日は寒かった!!

ほんとうに寒かった!

 

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しかし、寒さの悪あがきである。

今回は、これまで来たいと温めていた彼岸獅子を見に行く。 

 そして今年も言ってしまう、

暑さ、寒さも彼岸まで」と・・・。

そんな春分の日会津では、春の到来を祝い、獅子を舞う、

その時期がお彼岸てあることから、彼岸獅子という。

冬に別れを告げる儀式ともいえよう。

 

では、彼岸獅子を見に行こう! 

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東京駅から出発!

 

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彼岸獅子に行くかどうかは、数日間迷い続けた・・・。

天候が曇りまたは雨と不安定であった。

しかし、行かないでモヤモヤするより、行って後悔したい!!

 

 東京駅から会津若松駅へ。 

微妙な距離感である、日帰りの宿泊の境界線上だ。

 

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東北新幹線郡山駅まで行き、磐越西線で1時間ぐらいかけ、会津若松駅にいく。

そして、磐越西線の車窓は雪景色である。

 

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 9:50、会津若松駅に到着。

観光客は少ない、というかほぼいないとみてよいだろう。

 

駅構内には、八重と赤べこのパネルがお出迎え。

かつての大河ドラマを思い出す・・・「八重の桜」である。

その劇中でも「彼岸獅子」がでていた、会津戦争時の若松城へ入城シーンである。

もちろん、会津に行く前に録画を見て、事前特訓をした(なんのだ!?)

 

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 暗雲立ち込める会津若松である。

彼岸獅子がなければ、こんな天候で会津まで来ない!と断言できる。

 

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この像は会津志士だな、これから行くのは会津獅子である。

「ならぬものは、ならぬのです」印象深い言葉だ。

 

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会津赤べこもいる。

 

時刻は10時少し前、

彼岸獅子の1回目の演舞は鶴ヶ城本丸で10:30からである。

巡回バスもあるらしいが、安易にタクシーに乗ってしまう。 

スピード最優先だ。

 

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 10:03、鶴ヶ城に到着、北出丸大手門でタクシーを下車。

 

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武徳殿が右前方に見える、

雨天の場合、彼岸獅子はここで行われる、それも覚悟して来たが、どうにか天気はもちそうだな・・。

 

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目指すは鶴ヶ城である。

 

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さらに、鶴ヶ城を目指す!

 

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鶴ヶ城、難攻不落の城である、

戊辰戦争時に新政府軍の攻撃が1ヵ月間続いたが、落ちることはなかった。

 

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昭和40年に再建された、平成23年には赤瓦を使い当時を再現した。

 

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本丸への途中、稲荷神社に参拝する。

 

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ここの狐様はすべて笠をかけている。

 

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では参拝、無事に1日が終わりますように。

 

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社殿の狐様は頭巾を被っている。

 

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本丸に着くと、すでに見物客が30人ほどはいただろうか・・・。

演舞開始20分前に到着、ほんの少しづつ人が集まる、シートが二枚ほどひかれており、そこに座ることもできる、また、ベンチもあるが、もう定員オーバーであった。

わたしは、立って見学することにした。

 

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10:38頃、予定時間から少し遅れ、獅子団が入場してくる。

 

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獅子が3人登場、そしてその後ろには・・・幣舞小僧がいる。

 

 

ここで彼岸獅子について・・・・・、

多くの獅子舞は、2人で踊るのだが、彼岸獅子は、一体の獅子舞に対して1人で演舞する。

三体・一組で行われ、3人の演者を必要とする。

それぞれ太夫獅子(たゆうじし)、雄獅子(おじし)、雌獅子(めじし)と呼ばれる。

彼岸獅子の獅子は、日本古来から生息している猪、鹿、カモシカを指し、昔の人々は山に神様が住んでいると考え、山から降りて来て田畑を荒らす鹿たちを追い払うことなく、楽しんで、山に帰ってもらうために、神社や寺の前などで、獅子舞を舞ったのが初まりである(諸説あり)

いつしか、五穀豊穣と家内安全を祈り、町を村を練り歩くようになった。

 

そんな彼岸獅子を見れる場所であるが、複数箇所ある、

2つの保存団体が会津若松にあり、この時期に披露するのだ。

※また、会津若松以外にも、彼岸獅子の風習はあり、近しい日取りで行われている。

 

昔は、それぞれの村に獅子団が存在しており、お彼岸がくれば、獅子舞が村の家々を練り歩いたという。

今では後継者不足などにより、次々に消滅をしてしまい、現在では数えるほどになっていまったという、是非、保存会には伝統を継承して頂きたい。

 

 

今回は天寧獅子団の演舞を見せて頂いた。

本日は2回、10時30分の会津若松本丸12時00分の阿弥陀寺である。 

 

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先ほどのいたが、

3体の獅子は、太夫獅子(たゆうじし)、雌獅子(めじし)、雄獅子(おじし)といい、太夫獅子はリーダー格であり、最初に登場する、そして獅子頭のツノは最も長いというが、とてもわかりずらい。

 

ほお掛けに染められているで見分けることができるという

また腰紐と太鼓の色などからも見分けることができるという。 

 

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太夫獅子は矢車紋・八角形のようなやつ

雌獅子は鶴丸紋・鶴の絵のやつ

雄獅子は下り藤紋・下が空洞のやつ。

※雑でスイマセン。

 

ちなみに、腰布は上から、青・赤・紫。

※雑でスイマセン。

 

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 鶴ヶ城と彼岸獅子。

 

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獅子の後ろの幣舞小僧が気になる。

 


彼岸獅子2018.03.21

 

 演目は5つ披露される、

最初は「庭入り」から始まり、「山おろし」へと続く。

 

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そして、「幣舞」に移る。

ついに、幣舞小僧が登場、鈴を鳴らしながら、見物客にアピールをする。

 

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ひょっとこの面をかぶった 幣舞小僧と雄獅子が躍る、

獅子が子どもを食べようとするが魔除けの鈴が怖く近づくことができない、

そのうち、一緒になって遊んでしまうという演舞である。

 


彼岸獅子2018.03.21①

 

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2人とも楽しそうだ。

 

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「弓舞」が始まる。

獅子にとって弓は恐ろしいものである、それに立ち向かう姿を表現している。

弓くぐりともいわれ、最後には弓の間をくぐるのだ。

 

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 弓をくぐる瞬間は撮れなかった・・・・、阿弥陀寺に期待だ。

 

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「袖舞」で締めとなる。

最後は3体、一列になって踊る。

 

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演舞は30分ほどで終わる。

 

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天寧獅子団は去っていく・・・、次の演舞場にむけて。

さて、追いかけよう!

 

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記念撮影にも応じてくれる、気前のいい獅子である。

 

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名残惜しいが、鶴ヶ城を離れなくてはならない、

次の演舞会場・阿弥陀寺に急がなくてはならない、結構ギリギリかも・・。

 

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お城を突破だ!!

 

 阿弥陀寺には徒歩30分前後である、早歩きで行こう。

 

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清水屋旅館跡を通る。

 

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ここは歴史的人物が多く訪れた場所である、

吉田松陰土方歳三新島八重である。

 

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阿弥陀寺まで26分ほどかかった・・・。

時刻は11時38分である。

 

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阿弥陀寺

すでに天寧獅子団は着いていた、当然である車で移動したのだから・・・。

 

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鶴ヶ城ほどは人がいない、お寺の境内で踊るのも良いものだ。

 

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先ほどよりも距離が近い、

踊る前に記念撮影に応じる獅子たち。

 

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「庭入り」から始まる。

 

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幣舞小僧、登場。

 

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おもしろい動きに目が釘付けだ。

 


彼岸獅子2018.03.21②

 

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弓くぐりが始まる。

 


彼岸獅子2018.03.21③

  

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 そしてクライマックスを迎える。

 

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盛大な拍手!!

これからも伝統芸能を伝えて頂きたい!!

 

では阿弥陀寺を少しだけ散策しよう。

 

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 「御三階」鶴ヶ城の遺構である。

 かつて、鶴ヶ城本丸内にあった建物である、見た目は3層であるが、実は4層造りになており、密儀の場所として使われていたという。

 

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 阿弥陀寺・本堂。

 

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新選組三番隊隊長 斎藤一

土方歳三は函館に向かうが、斎藤一会津に残る。

戦争後は藤田五郎として第二の人生を会津人として送る、そしてここ阿弥陀寺に眠る。

 

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阿弥陀寺には多くの会津藩士が眠る。

 

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では阿弥陀寺を離れよう。 

 

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この辺りは七日町通りと呼ばれる場所である。

当時は、日光街道、越後街道、米沢街道が交わる要衝として栄えたきた。

 

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太鼓の音が聞こえると思い、見てみると・・・・

獅子団を発見!

店先で踊っている、これこそかつての良き古き会津か?!

 

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七日町駅に寄ってみよう。

 

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レトロな雰囲気な駅舎である、

ここは無人駅であり、駅舎内にはカフェとなっている。

 

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ホームに行ってみる。

なつかしさを感じるような田舎駅である。

 

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七日町と書き、「なぬかまち」と読む。

 

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駅前には2ルートの周遊バスの停留所がある。 

 

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この通りは風情のある建物が多く並んでいる。

 

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またまた、獅子団を発見!

道路を挟み撮影する。

 

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新選組記念館という施設があった。

 

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巨大赤べこのあるお店。

 

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会津若松駅に到着した。

土産を物色してホームに向かう。

 

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会津若松駅は行き止まり。

 

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では長い乗車のはじまりだ。

 

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磐越西線で1時間近く、ゆられることになる。

車窓からは雪が吹雪いていた・・・。

 

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郡山駅に着いたが雪が止む気配は全くない。

 

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新幹線ホームで待つが・・・寒い!!

寒すぎる。

 

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よかった~、寒さともお別れである。

 

この日は横浜でも雪が積もっていた、

福島が寒いわけだ・・・・・。

 

東北の春はもう少し先であるが、確実に冬は終わりに向かっている、

今後は晴れ晴れとした新緑の福島を見たいものだ。

 

彼岸獅子を見に行こう!!完