本日メインの「富士山れんげ祭」を終え、これからの行先を考えていた・・・。
「そうだ、田子の浦に行こう!」
田子の浦ゆ うち出でてみれば ま白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける
まずはこの和歌を思い出す人が多いだろう、
残念ながら、現在においてはそれに思いを馳せる場所がほぼない、
周辺には工場群が建ち並び、過去の情景を想像するのは難しいように思える。
では、そんな田子の浦に行ってみよう。
田子の浦はしらすが有名であり、今の時期は『生しらす』を食べれる季節である。
お腹も減ってきたので、『しらす街道』に向かうことにした。
しらす街道の前の駐車場は満車であり、係員のおじさんは大きなジェスチャーで、
「あっちの駐車場にいけ!!」と言われ、少し離れた場所に停めた。
停められたのはいいが、一抹の不安がでてきた。
めちゃくちゃ、人がいるのではと・・・・・・・・。
富士山しらす街道と書かれている。
この周辺にはいろいろなお店があり、その案内板がある。
実際にはここだけではなく、他のお店でも食べれる。
中は広く、席はかなり空いている・・・のだが・・・。
生しらすの列は長蛇の列となっており、1時間ほど待つとのことだ。
ここはきっぱりと『生しらす』を諦めた!
市場をそのまま使っているような感じだ。
目の前には漁船がならぶ、今回はこれで我慢することにした。
それにしても時間が悪かった、:11:30少し過ぎであった。
ここからも富士山が見える。
ズームアップだ、富士と工場の建物、不釣り合いな感じだ。
生しらす戦争に敗れた私は、ただ立ち去るのみだ・・・。
海老名SAで道頓堀たこ焼きと多幸めしを買うんだ!!
東名高速に乗る前に、
車で3分ほどの場所にある『ふじのくに田子の浦みなと公園』に向かう。
かなり混んでおり、入るまで10分ほど待っただろうか。
すぐ隣りには海があり、富士山も見ることができ、高台に登ることにより、
360度のパノラマを楽しむことができる。
富士塚のようになっており、その上に巨大人工構造物が存在感を示している。
もっと海の近くまで行くこともできる、
今はおなかが減っているので、やめた(笑)
人間は高いところに登りたいという習性をもつ(笑)
なにかの祭壇のようにも見える・・・。
あの構造物が無い時、富士山と重なり、富士山(の形)が完成するという。
(実際の富士山の頂上付近が、この人工の富士山にうまくはまる)
『富士山ドラゴンタワー』というらしい。
平成30年、今年の2月に完成したものだ。
ここでは富士山を妹富士というのか・・・・。
頂上からは、富士山が見える、
見た感じ、富士山と同じ高さだ(そんなわけあるか!!)
これが今の田子の浦である、
山部赤人の時代からは随分と経っているからな~。
先には灯台が見える、そして向こうには伊豆半島が見えるはずなのだが。
こちら側では、晴れていれば三保の松原が見えるらしいのだが。
こちらも霞がかっている。
黒船が見えるが、あれはディアナ号(模したもの)である。
かつてロシアの使節団の乗るディアナ号が田子の浦で難破してしまい、救護活動が行われた歴史をもつ。
ディアナ号の中はディアナ号の学習館となっている。
八本の石柱が富士山型に配置されている。
そこには山部赤人の富士を詠んだ和歌が刻まれている。
田子の浦ゆ うち出てみれば ま白にぞ
富士の高嶺に 雪は降りける
富士山を見ながら、潮騒を聞きつつ、和歌を口ずさむ。
田子の浦に行こう! 完