5月4日・5日の2日間で北陸旅行に来ているKIT、
その続きの旅日記となります。
今回は、4編に分けてアップしていきます。
①導入・小杉散策編
②やんさんま祭り編
③城端曳山祭り・宵祭編 ←今ここ!!
④七尾・青柏祭編
富山射水市のやんさんま祭りを見て、このままホテルへ戻ろうか・・・
と一瞬だけ考えてしまった。
呉羽駅発18:13の列車に乗れなければ、諦めるつもりでもあった、
しかし首の皮一枚繋がった、これで城端に行く決心が固まった。
よーし、行ったるぜ!!
城端線は途中13駅あり、約1時間ほどの列車旅である。
高岡駅から列車に乗ると、車内はガラガラであった、それから何人か学生や地元の人が乗ってきたが、皆途中の駅で降りてしまう・・・。
高岡発:18:47。
城端線はローカル風情が高く、大好きな路線だ。
城端で降りた客は、7・8人ほどだろうか・・・。
時刻は19:42であった。
もちろん外は真っ暗であり、本日祭りをやっている最寄り駅とは思えなかった。
どうしても、おわら風の盆の癖が抜けず、
もっと大々的にやっているものと考えてしまっていた・・・。
城端駅。
もう誰もいない・・・降りた人の何人かは、迎えの車に乗っていく。
むぎや祭りか・・・。
見てみたい。
駅前はこれである、人の気配がまるでない。
KITの心の声『これは、やべえ・・・・』
本当に祭りはやっているのか・・・・。
不安になりながら、城端市街に向けて歩いていく。
まずは城端曳山会館を目指す(駅から徒歩13分ほど)
真っ暗な中、歩いていく、以前来たことがある場所で良かった、
初めての場所、人がいない、さらに真っ暗であれば、かなりつらい状況だ・・・。
城端曳山祭は、本祭が明日5/5である、
本日は宵祭といい、曳山の運行はなく、夜からしめやかに行われる前夜祭だ。
2016年にユネスコ無形文化遺産に登録された、
それにより、多くの観光客がこの祭りを知ることになった、
うれしいが、少し寂しい感情も生まれる。
城端曳山祭りには、6町があり、
出丸町、西下町、東上町、大工町、西上町、東下町が祭りを盛り上げる。
6つの町内には御神像があり、それぞれの町内の家に飾られる、
翌日の本祭では、御神像は曳山に乗せられて、町内を練り歩くのだ。
宵祭では、その御神像が飾られている山宿を周り、曳山や庵屋台、そして時折遭遇する庵唄聞きながら、町を歩く・・・そんな静な祭りとなる。
◆宵祭のスケジュール◆
18時~:じょうはな座にて、獅子舞や浦安の舞などが奉納披露される。
18時30分~:同じく、曳山会館で行われる。
本祭に比べて、人が少ないのはわかるが、これほどまでとは・・・と考えていた。
最初の曲がり角を90度曲ると、変化にきずく!!
人の集りが見え、曳山が見えたのだ。
ここは、出丸町の飾り山宿であった。
布袋様だ。
道を挟み、曳山・唐子山と庵屋台が置かれていた。
そして坂の上から小さな庵屋台を引く集団がきた。
庵唄がいい感じに心にしみる。
この『静』の祭り、静かに進む感じ、この雰囲気が最高だ。
沿道には灯が控え目にともり、行き先を照らしてくれる。
何とも言えない良い雰囲気だ、人もいい感じに少ない。
五番山・西下町の諌鼓山(かんこやま)がおかれている。
ライトに当たると曳山の煌びやかさがわかる。
流しの庵唄の披露だ。
これはどこの曳山だろうか。
手前の花も美しい。
城端曳山会館前では、18時30分からの奉納披露の片づけが行われている。
浦安の舞も見たかったな~。
こちらは六番山 東上町 鶴舞山である。
本当に煌びやか!!
ただただ美しい。
祭りの後である、今の時刻は20:20である。
『後の祭り』ではなくてよかった・・・。
曳山会館も本日はまだ営業している、
館内には、曳山は1つもないので、無料で開放されている。
過去の曳山祭のポスター。
城端むぎや祭も見に来たいものだ。
9月の中旬開催の為、おわら風の盆と同じ月になってしまうのだ。
こちらは無料上映中だ、今回はVTRで我慢しよう。
ここは大工町の山宿である。
曳山会館と同じ通り、すぐ近くにある。
団体客とかち合わないと、あまり人はおらず、正面からゆっくりと見ることができる。
町はこのように、静かに照らされており、時間がゆったりを流れていく。
こちらは大通りの一つ向こうにある山宿である、
団体客が見に来ている。
部屋の装飾も見て欲しい、全てがいい。
なんでも、毎年、御神像の飾り山宿は変わり、
当番の家主は、その為に自宅を整えるという。
1部屋のリフォームという感じかな・・・。
寿老様、東上町である。
屋台も数は少ないがある。
ここで警察による交通規制がひかれている。
恵比寿様。
まわりの襖絵が美しい。
二番山 西上町 である。
では次に行こう。
庵唄に遭遇する。
音だけお楽しみください・・・。
来ました西下町。
ここでは人がパラパラだ。
堯王。
五番山 西下町である。
畳が長い・・・。
向こうで庵唄が聞こえる。
こちらはお寿司屋さんだろうか・・・。
城端 曳山祭のポスターが目に入る、かっこいいポスターだ。
最後の山宿だ、三番山・東下町。
大黒天様。
これで6町の飾り山宿を周った、城端の町は広くはないので、1時間もあれば全て見ることができる、そこに深みを増す為には、各自で考え、30分単位で滞在時間を延ばせば良いと思う。
改めてこれを見て思う、
情緒の灯りであり、歴史の灯りである。
控え目であるが、しっかりを道を照らしてくれている、力強い灯りである。
城端駅から最初に目に入った山宿まで戻ってきた、
城端曳山祭の最後の山宿でもある、ここを離れるとまた静寂の世界に包まれる。
ここを曲り、直進していくと城端駅に着く。
すれちがう人の顔が近くまで来ないとわからないほど、周りは暗くなる。
城端駅舎の灯りがうれしく思える、城端むぎや祭(9月中旬)、行きたい!!
それに立ちふさがる『おわら風の盆』
月に2度も富山に来る財力はないのだ・・・。
中には若者が複数で携帯ゲームで盛り上がっていた、
風情を壊すような光景に思えたが、なぜが微笑ましくも見える。
城端駅内。
ロッカーが控え目にある、これを頼りにするのはリスクありだな。
駅員に切符を見せ、ホームに入る。
1番線・2番線に列車が停車している、駅員さんから「2番線です」と声をかけられる。
夜のホームは、なんと情緒深いのだろう。
とは言っても、深夜の横浜駅・東京駅には情緒はないけどね。
あと5分もしないで列車は出発する、
終電ではないが、これを乗り遅れると、次の列車は1時間後となる。
この先には線路はなく、妖しい緑の光が照らしている。
なんとも言えない、良い絵図だ、
城端線が離れていく光景も見たいのだが、そんな体力はない。
乗客は少なく、感覚的には5・6人ほどだろうか。
四人席に座り、流れる景色を見ていこうと考えていたが、
外は暗く、闇だけが流れていく、レールの継ぎ目が奏でる音が、さらなる旅情へとひたらせる。
1時間もすれば、高岡駅だ、とびっきり楽しい時間を楽しもう。
高岡駅ホーム、
結構寒く、早く列車が来て欲しいと願っていた・・・(笑)
富山駅前。
時刻は23時をまわっている、ただ寝るだけだ。
かなり内容が詰まった1日に満足、
明日は一気に七尾に移動して、青柏祭で『締め』となる。
楽しみだ!!!
城端曳山祭り編 完