『チバニアン』
皆さん知っていますよね?
もちろんこの千葉とは、関東の千葉県からとっている名称である。
千葉県市原市の養老川沿いに『地球磁場逆転期の地層』があるのだ。
千葉県で発見された地層、だからチバニアンである。
次に地球磁場逆転期の地層とはなんだ?
という疑問が生まれてくる。
それは約77万年前に地球の磁場が最後に逆転したことを証明する地層ということである。
地場とは『N極・S極』のあれである。
地質学・地質時代の区分として、この市原にあるチバニアン(予定)は、
世界的な場所になる可能性を秘めている。
地球の歴史は古く46億年前にまで遡り、先カンブリア時代、古生代、中生代と現代に近づく、その次にくるのが新生代であり、その中の第四紀・更新世の中期と呼ばれる時代が、千葉時代(チバニアン)と呼ばれる可能性があるのだ。
地質上、46億年の間で、115の区分に分類される、その時代を代表する地層を決めるのだが、
その空席にチバニアンが入る可能性があるのだ、その年代が77万年前から12万6千年前の間の年代である。
それを認定するのが、国際地質科学連合という組織の専門部会だ。
昨年、話題になったが、現在においては下火になりつつあるのか・・・・、
先日の新聞にもでており、『もの言い』がついているという。
では、チバニアンに行ってみよう!!
今回は車でチバニアンを見に行くことにした。
横浜から市原に行く場合、湾岸線から東京アクアラインを使うのが一般的だろう、
しかし気をつけてほしい、この時期は渋滞がほぼ起きる、構造的なものといってもいいかもしれない。
自宅を7時30分過ぎに出発する、
高速に入ると、掲示板にて、東扇島から海ほたるまで55分と無情な告知がでていた。
予定通り、海ほたるを通過すると、渋滞は一気に解消される、
さきほどまでの渋滞は何だったのか?
それより気になったのは、視界が白い!
雲が空を覆い、海面もそれに呼応している、
チバニアン見学にはあまり影響はないが、最後の訪問先を考えると、残念な感じだ。
グーグルマップで確認すると、チバニアン用の第2駐車場が整備されている、
有難いことであるが、それだけ混むのか? と少し警戒していた、
この時までは・・・。
ナビ通りに、幹線道路を曲がり、1.5車線の道を進んで行く、
ここを右折したのは、私の車だけであった、
たぶんこのナビは、最も近い道を案内しているのだ、
現地には多くの見物客がいるのだろう・・・・・・。
ナビのゴールは近いが、車はあいわからず少ない、
見物客が少ない方が当然助かるが、なんだか複雑な思いだ。
県道81号線(清澄養老ライン)を走っていくと、田淵会館への細い道が見える、
その一車線の道を曲がり、登っていく。
そして田淵会館の駐車場を探す、すぐに分岐が現れ、看板にチバニアンの駐車場は右と書かれており、100メートルほど進むと大きな駐車場が見えてきた、
車は、2台ほどしか停まっていなかった。
登録への黄色信号で、下火になってしまったのか、どうかはわからない。
それとも、時間が早いのか、わからないが、それにしても閑散としている。
では、チバニアンへの道のりだ。
入り口には、解説リーフレットが多数置かれており、杖も数本用意されている。
お年寄りへの配慮を忘れてはいない、私たち以外には2組おり、一方は初老のご夫婦であった。
駐車場から道が続く。
さぁ、チバニアンの世界へようこそ!!
しっかりと整備されている。
まずは、金属の板の上を歩いていく。
そのあとはアスファルトの道を下っていく。
「地球磁場逆転期の地層」
ここから少し雰囲気が変わる。
川が見え、渓谷っぽい感じがする場所だ。
ここにも看板がある。
『下って小川に出てください。』と書かれている、そして、
『すべっても+ころんでも=すべて自己責任』とも注意書きがされている。
チバニアンの説明のQRコードがある。
・養老川までの道のりは民有地であり、節度ある行動が必要である。
・地層は貴重な資料であり、絶対に削ったりしないこと。
・川に面しているので、雨の後などは水位が高くなるので注意が必要。
『地層の見学目的以外はダメ』
かなり急坂となっており、気をつけて降りて行こう。
『河川の増水には注意!』
ここから川沿いを歩いて行く。
前日も雨は降っていない為、あまり心配はしていなかったが、
一応は替えの靴は持ってきた。
川に降してから、すぐに着く。
「ここだ、ここだ、見たことある。」
駐車場から10分ほどで来ることができた、公式タイムと同じだ。
今日は水かさが低いので、日常の靴で問題ないのだが、日によっては、やはり長靴が必要だろう。
階段が整備されている、
ありがたく登って行こう。
注意看板がある。
ここに来る前提は自己責任である、心して来ましょう。
意味深なことが書かれている看板。
緑:現在と同じ磁場の地層。
赤:磁場が逆転していた時代の地層
黄:磁場がふらふらしていた時代の地層
様々な看板が掛けられている・・・。
登れるスペースは小さい、ちなみに、この梯子は上ることはできない。
説明板が設置されている。
こちらにも穴があいており、調べた痕跡が見える。
養老川、水質がきれい、底は浅く、渡河できようにも見えるが、
滑りやすそうで危険なので、だめでしょう・・・。
近くで水遊びをしている家族がいた、子供歴史を教える為にきたのだろうか・・・。
では、見学を終えて、駐車場に戻ろう。
ここはかなりの急坂であり、道も荒れている、
手すりも設置されているので、使うようにしましょう。
途中、観測小屋?(建物)があった、ここからも川に降りれる階段があったが、
これは降りてはいけないようだ。
石仏が置かれている。
休みながら、坂を上がっていく。
こちらも結構な急坂である。
この鉄板の道を登れば、駐車場である。
駐車場の隣りには、チバニアンの里があり、鮎の塩焼きを食べることができる、
人がいないので、少々寂しい・・・。
では、月崎駅に向かおう、
ここは、公共交通機関でチバニアンを見学に行く際、この駅を使うことになる。
横須賀線・総武線で五井駅に行き、小湊鉄道で月崎駅に向かうことになる。
月崎駅から田淵会館前駐車場までは歩くしかない、
約2kmの道のりとなり、時間にして約25分ほどだ。
月崎駅に到着。
車で来れば、5分もかからず来れる。
かわいらしい駅舎である、
この時は、駅員さんがいなかったが、列車が到着する前にどこからか登場した。
また、撮影に来ていた人が2名ほどいた。
小湊鉄道は、1時間に1本ほどの運行。
トロッコ列車も走っており、今回は時間が合わなかった。
改札の中・ホームに入る為には、入場券をYショップ朝日屋さんで購入しなければならない。
チバニアンへの徒歩ルートも紹介されている。
もりらじお という所がある。
良い感じの建物である、草と一体化している。
緑の家(勝手の命名)の奥にも、良い雰囲気の場所がある。
ここで列車を撮影しても良かったかも・・・。
何かの名残だろうか。
駅前にはYショップがある、
ここで硬券を買うことができる。
ではでは、ホームに入ろう。
まさにローカル線だ!!
つきざき駅の駅票。
なつかしさを感じてしまうような駅舎だ。
10:24頃、入線してきた。
良く見えないが、思いのほか人が乗っていることがわかる。
『五井-上総中野』とある。
このカラーリングがなんともいえず、良い感じだ。
列車が去っていく・・・・。
では私も月崎駅を去ろう。
これから、観光スポット(?)を2か所ほど行く、
こちらは別の記事で紹介しようと思う、
イタリアにも同様の地層があり、こことの争いとなる、物言いを言ったのは、日本の団体なのだが、わたしには真偽は全くわからないが、
チバニアン・・・是非命名されて欲しいものである、
歴史の1ページに千葉時代と刻まれることは、素直にうれしいと思う、
チバニアンへの『物言い』に対して、確りと説明して、納得された上で、
公明正大に『千葉時代』と歴史に残して頂きたい。
千葉でゴールデンスパイクを見てみたい。
『行け!! チバニアン!!!』