7月下旬、茨城県行方市・麻生八坂神社で馬出し祭りが執り行われる。
2018年は、7月28日・7月29日の2日間だ。
28日は宵祭であるが、台風の影響で行われたか、不安に思っていた、
そして本祭の29日は朝は曇りであるが、昼からは晴天となる(はずだ)
朝10時まで、行くかどうか、迷っていた・・・。
なぜなら、来週には東北夏祭りの旅が待っているからだ、
『今は体力を温存すべきか・・』などと甘いことを考えていた。
しかし、迷った時は、『勢いで行く!!』を基本としている。
今回はそれに則り、行動することにした。
では、行方へ行こう!!
目的地の八坂神社は、霞ケ浦地区にある。
横浜から車で約2時間ほどの距離だ(SAで休憩込)
高速道路も一般道路も順調に進む、ナビ通りの時間で着くことができた。
八坂神社には電車・バスで行くことは難しく、車が賢明だろう。
駐車場は、天王崎公園にあり、かなりの広さがあるので安心だ、100台はいけそうだ。
12:35、天王崎・駐車場に到着。
駐車場はかなり空いている、目の前には海!!!
ではなく、霞ケ浦が広がっている。
名勝、天王崎である。
(そう呼ばれているかは不明・・・)
八坂神社は牛頭天王を祀り、その神社の場所は霞ヶ浦へ突き出た陸地、『崎』にある、
そのため、この場所は『天王崎』と呼ばれている。
駐車場には、馬の搬送車のようなものがある、これで移送したのだろうか・・・。
この周辺の散策コースが案内されている。
現在地から八坂神社は近い、すぐそこだ。
向こうには、風の塔と書かれた構造物がある。
バブル期の産物だろうか。
風の塔の下はお手洗いとなっている、
とても助かるが、とても汚い・・・・・・・・。
直ぐに木々が見え、その向こうに神社の拝殿が見える。
いいところにあるな!!
馬発見!!
早速、馬に引き寄せられる。
この馬はおそらく、馬出し祭りの経験馬だろう、
ブログで同じ馬を見た記憶がある。
ここが正面の鳥居となる、左には霞ケ浦が広がっており、良い立地である。
1604年、新庄氏がこの地に麻生藩をつくり、
村の総鎮守として祀ったのが、この八坂神社である。
馬出し神事のストレートだ、
見ての通り、左側面にはカメラマンの場所取りが行われており、全て埋まっている、
12:40では遅いということだろう。
男衆3人と馬、慣れさせているのか。
ここがスタート地点であり、先ほどの鳥居がゴールとなる。
馬が合えばよいのだが・・・・。
拝殿である、すこし参拝しずらい。
『獅子頭』と書かれた柱がある。
狛犬も暑そうに見える。
でもこの参道は比較的日影が多く、とても助かる。
ふと見ると、茨城百景の石板がある、
100はとっても微妙と思うのはKITだけだろうか・・・。
参道には、かなりの石板がある。
馬出し祭りは、麻生藩の下、300年以上の歴史があるという、
須佐之男命が八岐大蛇を退治した故事に基づき、
神輿は須佐之男命、馬は八岐大蛇に見立て、八岐大蛇(馬)を追い払う神事である。
そして、五穀豊穣を祈るのだ。
本日は本祭であり、
神輿と馬が戦い、その後霞ヶ浦に入り、お清めを行う。
13:00頃、馬と歩く、本番に向けた練習だろうか。
神事開始は1時間後に迫る。
神輿、供物などが用意されていく。
神事開始に向かて少しずつ、進んでいく。
松の向こうには、霞ケ浦が広がっている、
昨日が嵐であったと思えないほど、穏やかな湖面だ。
14:00開始まで時間がある、時間つぶしでプラプラする(笑)
時刻は13:45であるが、左側は全て埋まっているが、右側はガラガラである、
これが物語っているのは、左側のほうが良い画が撮れるのだろう、
拝殿が写り、馬の手綱を持つ男も左側にいることが多いからだと思われる。
良い天気だ、途中ゲリラ豪雨にもあったが、今は晴天である。
13:55頃、稚児を乗せた馬がやったきた、
稚児の自宅に向かいにいく・・とか書かれていたような記憶あり。
ようやく始まろうとしているが、馬との戦いはまだまだ先だ。
八坂神社・馬が書かれている、かっこいい。
14時から始まる、これらの式は14:30過ぎまで行われる。
14:40、神輿動く!!
まずは記念撮影をする。
大人神輿が鳥居に向かう。
次に子供神輿が続く。
鳥居を通り、参道を練り歩き、拝殿に向かう。
湘南神輿とは異なり、たんす(とって)はついていない。
将来の大人神輿の担ぎ手たち。
すこし元気がないと、声掛けされる。
別の馬も登場、
今回は、馬3頭で馬出し神事が行われる。
15時、神輿が練り歩く。
左右に揺れながら、鳥居に向かう、皆さん楽しそうだ。
神輿が後ずさりしてきた!!
先には馬が迫っている。
これは何を意味しているのか?
説明は全くないので、皆勝手に解釈しよう!!
馬が迫る、下がる神輿。
これは、馬は八岐大蛇と見立て、神輿は須佐之男命の役割に担っている。
対決の時、迫る。
馬が迫る、いや八岐大蛇が迫る。
さぁ、これからどのようなドラマがあるのか。
15:06、対決が始まる!!
逃げる馬(八岐大蛇)、追う神輿(須佐之男命)。
こんな構図、他にあるだろうか?!
馬も跳ね、人も跳ねる、これには馬と呼吸を合わせ、
制御する必要があるのだろう・・・・(適当に思う)
青年も苦悶の表情、一見笑っているように思えるが、とても大変そうだ。
前方で手綱を持つ男は、『前はんな』といい、祭りの花形である。
そして背後から、全力で走って、迫る神輿!!!
馬の心情はいかばかりか????!
参道一杯に男衆が広がり、
神輿が目の前を通過していく!!
この対決は何度も繰り返される、
かなりの回数があり、数えてはいないが、十分すぎる数と言えるだろう。
戦いは続く・・・。
今回は、失敗が多いのか?!
ベテランカメラマンのぼやき(笑)からそれが窺い知れる。
子供神輿も走る。
馬の張りぼても走る!!
それを追う子供神輿!!
本物の馬とのバランスがいいかも。
塩をまく。
キリンがやってくれた!!
※模様がキリンぽいので勝手に命名。
男を振り払う!!
馬だけで逃げる、それを追う神輿。
またしても、男衆を振り払う、今年は八岐大蛇が強いのか?!
そして、再びキリン号である、
手綱をしっかりと押さえ、走り抜けていく。
神輿衆。
そして握り手の男は神輿に乗り、拝殿に戻っていく。
これは勝ち名乗りを上げているのか。
難しい・・・。
16時、対決は終わり、神輿は霞ケ浦に向かう。
子供神輿もそれに続く。
霞ケ浦を背景に一時、休息をとる。
16:08、霞ケ浦に進む。
着水、御浜降り である。
そして沖に進んでいく、思ったより中に入ることに驚きだ。
遠浅なのだろう。
再び浜に上がり、打ち上げとなる。
時刻は16:13になっていた。
神話の壮絶な戦いが終わり、八坂神社はいつの風景へと戻っていく、
来年、八岐大蛇が再び復活するのだろうか・・・・・・・・・・。
来た時よりも晴れやかになったように感じる。
風の塔も誇らしげに建っているように見える。
では駐車場に戻ろう。
時刻は16:20となり、横浜に着くのは18:30頃になるだろう。
実は、本日7月29日は、
竜ケ崎が誇る民俗芸能「撞舞」(つくまい)が18:00から行われるのだ。
竜ケ崎はここから車で約1時間の距離、18時には間に合うと思うのだが・・・。
決断する!! 今日はこれで帰ることにした。
土曜日であったなら、来週東北旅行がなければ、迷わず行っていただろう、
それに『馬出し祭り』で満足してしまった私自身もいた・・・。
よし!!
早く帰って、東北夏祭り旅行の構想でも練ろうかな?!
八坂祇園 馬出し祭りに行こう! 完