日本のふるさと 遠野まつりに来ている。
本日は、9月15日(土)、第1日目である。
郷土芸能パレード、しし踊り大群舞、福幸もちまき が終わった。
一旦ホテルに戻り、着替えをして、再出発だ。
【遠野に行こう!①】↓
【遠野に行こう!②】↓
本日の残りのスケジュールは、
16:20~21:00までの郷土芸能共演会である。
舞台は、駅前通りとなり、それを5分割する形、5エリアに分かれて、
各芸能団体が演舞を行う。
そしてほぼ同時刻に、市役所本庁舎前ステージにおいても、郷土芸能共演会が
行われる。
駅前通りに話しを戻そう、
5エリアに分かれているのだが、それぞれのエリアに名前が付けられている。
駅方面から、
・てんぐ
・おしら様
・座敷わらし
・カッパ
・天人児
という名前が付けられており、遠野らしい名称である。
エリア毎に4団体が持つ時間30分で演舞を披露するのだ。
(開始17:25~終了21:00)
5エリア×4団体=20団体となる。
一斉に5か所で行わる為、見物者はどの芸能を見たいか、選ばなくてはならない、
さて、困った・・・・。
17:25から同時開催だ。
・天人児:遠野太神楽
・座敷わらし:下郷さんさ踊り
・カッパ:山口さんさ踊り
『どれを選ぼうか・・・・。』
さらに言うと、
「駅前通り通り抜け団体」があり、共演会の合間に、16団体が時間毎に
通過していくのだ。
まさに抜け目なし!!!!
この会場は【天人児】である。
この会場は【カッパ】である。
正面は、菓子屋・中村屋である。
さんさ踊り通過中、
向こうに見えるは、アエリア遠野(ホテル)である。
通り抜け団体・早瀬まつり同好会が通過していく。
向こうに見えるは、遠野駅である。
動画【早瀬まつり同好会】
御輿が来た、
餅の奪い合いだ!!!
それに子供達が続く。
17:19、山口さんさが登場。
私が選んだのは【カッパ】会場だ。
強烈なピンク!!
水色の手甲と履物がピンクと意外にも合うという発見。
前垂れには向かい合った鶴が強い主張をしている、鳩かな🐦。
山口さんさは、尻石磯吉の兄嫁(宮古市出身)が宮古から伝えたものといわれている。
盛岡などのさんさとは異なり、山口さんさはゆっくりとした速度で行われる。
それが女性の踊り手とともに優雅さを醸し出しているのかもしれない。
踊り手が、座る光景をよく目にする。
踊りが終わった時、しゃがむのだ。
なんだか、いいなと思う。
隣りの【座敷わらし】会場では、下郷さんさが披露されている。
様々な踊りを見せてもらい、感無量。
来年も見たいぞ!
踊りが続き、疲労感がでている、それだけさんさは体力を使うのだろう。
そして、山口さんさは、去っていく。
若い女性陣の踊りを見たので、次は是非、歴史の男(?!)を見たい。
きっと会えるはずだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
カッパ会場の次の演舞は、駒木しし踊りである。
ししの頭には、様々な装飾がある、これは斧だろうか。
そして「元祖 角助」と書かれている。
1700年代、角助という人物が、京都、遠州からしし踊りを習って、遠野に伝えたとも言いわれている。
これからはどの会場でも、しし踊りが行われる。
一部例外あり。
ししの頭についている髪のような紙が、カンナガラである。
昔は子供たちは、踊っているししからカンナガラを盗り、宝物にしたという。
荒ぶるししたち、
ししは、遠野まつりの主役!
さらに荒ぶるしし、カンナガラが舞う。
動画【駒木しし踊り1】
動画【駒木しし踊り2】
刀かけのこども達も忘れてはならない。
ここから種ふくべが登場する。
種ふくべとししの共演を見ている刀かけ。
熟練のなせる技だろう。
動画【駒木しし踊り3】
動画【駒木しし踊り4】
動画【駒木しし踊り5】
演舞のあと、
遠野の空は真っ暗になっていた。
太鼓も去っていく。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
18:25から通り抜け団体・仲町南部ばやしが登場。
1661年頃、遠野南部22代・直栄が遊芸師に命じて、京都・祇園ばやしを参考にして、
遠野色をつけ南部ばやしという町方踊りをつくったという。
振袖、化粧回し(前垂れ)、烏帽子、手甲との組み合わせがおもしろい。
金の烏帽子の大きさに特徴がある仲町南部ばやし、顔よりも大きい。
動画【仲町南部ばやし1】
最後に山車が通過していく。
南部ばやしは、太鼓・三味線・笛・大鼓・小鼓・唄などを使い、音を奏でる。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
次の通り抜け団体・穀町南部ばやしが登場。
普段では、人の通りなどはなさそうである、
私の田舎もこんな感じである。
(一緒にするなって? スイマセン・・・・・)
小さい子供もいる、こんな夜に・・・と思うが、
まだ19時前であった、もう秋、暗くなるのが早くなった。
この団体は烏帽子を用いず、頭には飾りをつけて踊る。
動画【穀町南部ばやし】
かなり豪華な造りである、穀町の山車。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
南部ばやしの3団体目は、一日市南部ばやしである、
この団体はすぐに一日市町とわかる、他の団体とは異なり、色とりどりの衣装を着ているからだ。
統一された衣装が最も映えると思っていたが、これはこれで最高に映える。
途中、持ち物が変わる、紅葉と桜を持ち踊っている光景を見た。
時折、バランスを要求される形がある。
ここの烏帽子は少し小さめである。
動画【一日市南部ばやし1】
動画【一日市南部ばやし】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
最後の南部ばやしの団体となる。
上組町南部ばやしである。
きれいに整列して拍子木が鳴るのを待つ。
この団体も烏帽子は被らず、髪飾りを付けていいる。
山車の飾りも豪華である。
基本的には人力で動かしている。
正面に周り、写真を撮ってみる。
これで南部ばやしの4団体の通り抜けが終わった。
動画【上組町南部ばやし】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
19:30~20:00まで、通り抜け団体として御輿が練り歩く。
南部ばやしを正面で見た為、見物客の後ろから撮ることになった。
【神祗會】
【魁義友會】
【烏合烈火衆】
【早瀬まつり同好会「わ組」】
【神輿会「勢組」】
以上5団体が通過していった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
市役所本庁舎に行き、もう一つの郷土芸能共演会にすこしおじゃまをする。
こちらは、16:20から始まり、21:00まで行われる、
今回は11団体(神楽)が披露される。
⑤似田貝神楽 ⑥平倉神楽 ⑦塚沢早池峰神楽
⑧大出早池峰神楽 ⑨石上神楽 ⑩外山神楽 ⑪平倉神楽
石上神社の幕がかかっている。
演目は岩戸開きである。
駅前通りの会場とは一変、とても静かに、しめやかに行われている。
なんだか大人の空間という感じだ。
外山神社、汐汲みの舞という演舞。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
遠野は、とても言いづらいが、コンビニなどのお店が無い!
正しく言おう!
遠野駅の中にニューディズがあるが、皆が知っての通り品揃えは少なく、
主に列車の中でね! と言った感じである。
また、少し歩けば、セブンイレブンがある、
※ここは明日、遠野郷八幡宮に行く際に通過する。
なので、ホテルなどで、夕食プランにしていないと、コンビニ目当ての人は苦労するだろう。
また、遠野市内には、食事をするお店がかなりありそうなのだが、気軽に入れそうなところはそれほどありそうにない・・・どうだろうか・・・。
そして、そんな中、強い味方がいる。
遠野ショッピングセンターとぴあである、遠野市役所の裏にあり、スーパーも入っている。
そこで、夕食を購入する。
まぁ、今日は祭りなので、露店で買ってもよいかもしれない、
やきそば、たこやき、ポテト、お好み焼き、・・・おいおい。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
これで、後顧の憂いが無くなり、祭りを楽しめる!!
時刻は20時となり、各会場では、3番目の演舞が始まっている。
駅近くの【てんぐ】会場では、飯豊神楽が始まっている。
一方、お隣りの会場では、しし踊りが行われている。
しかも、ここの見物客は多い!!
【おしら様】会場 青笹しし踊りである。
どうにか手を伸ばし撮影をするが・・・。
動画【青笹しし踊り1】
動画【青笹しし踊り2】
ものーすごく面白そうな展開になっているゾ!!
荒ぶる!! しし!!!
さらに、荒ぶる、荒ぶる!
演舞には物語があるのだが、途中から入っており、よくわからん!
また人が多すぎて・・・。
動画【青笹しし踊り3】
動画【青笹しし踊り4】
踊りつくしたーという感じであろうか。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして、最後の演舞の時間となった、
どの団体を選ぶのか・・・それが問題だ。
【座敷わらし】会場の鷹鳥屋しし踊りを選ぶ。
注目はここの種ふくべである、この御大がとても、とても味があるのだ。
しし以上に強烈な存在感を出している人がいる!!
もう言葉はいらない!!
袴が舞うなか、中心にいるのは種ふくべ。
動画【鷹鳥屋しし踊り1】
動画【鷹鳥屋しし踊り2】
動画【鷹鳥屋しし踊り3】
動画【鷹鳥屋しし踊り4】
『大変お疲れ様でした!!』
これで全ての演舞が終わった。
遠野まつり1日目、完遂!!
「ちょっと~待った~!!!」
張山しし踊りはまだ終わっていない!!
動画【張山しし踊り】
拾う神あり、片付けお疲れ様です!
『まつり会場からホテルが近いっていいな~!!』としみじみ。
ものすごーく濃い11時間であった、
しかも明日もあるという。
会場を遠野郷八幡宮に移しての演舞となる、さあてどんな感動が待っているのか、
とっても楽しみである。
遠野まつりに行こう!③ 完