今回は、本所を歩くことにした、
本所とは、東京都墨田区の一角を指す。
その本所には、本所七不思議というものがある、その一端を見ていこうと思う。
それだけでは、さびしいので、周辺のスポットを周りながら散策していきたい。
七不思議というと、
学校の七不思議というものもあるのだが、
各地域には、様々な七不思議が存在する。
その土地特有の怪奇話しがあり、それを集めると七つあるともいう・・・。
また、最も古い七不思議は、越後七不思議と言われており、
今回の本所七不思議は、江戸の代表格と言えるだろう。
まずは、押上駅を目指す。
押上は、東京メトロ・半蔵門線の駅であり、東京スカイツリーの最寄駅でもある。
押上駅A3出口を出る。
東京スカイツリー!!! バン!!!!
と目の前にそびえ立つ。
押上駅から高木神社まで徒歩8分。
押上から5・6分ほど歩くと、髙木神社がある。
全国の髙木さん、高木さんが大歓喜のパワースポットだ。でもこれって神様の名前なんだよね。
バリアフリーとなっており、現代的な神社である。
しかし創建は、室町時代の1468年である、明治に入り今の高木神社という名称になった。
御祭神・高皇産靈神 (たかみむすびのかみ)
別名、高木神(たかぎのかみ)とも呼ばれている。
日本で2番目に生まれ、最高神である天照大御神にも頼られているすごい神様なのだ。
注目すべきは、拝殿の色である、紫色と言って良いのか、初めて見る色かもしれない。
塗り替えたのは、ここ最近らしい、以前は赤であったみたい・・・。
記憶に残る神社となるだろう!
ここの狛犬には、阿吽の区別がない。
御由緒がミラーになっている、なぜ鏡なのだ・・・。
見づらいよ。
富士講の石碑が一角にある。
手水舎である。
境内に輪投げがある神社、隣りにはおむすびの顔出しパネルがある。
高木神、縁結びの御利益、えんむすび⇒むすび⇒おむすび・・・。
奥にはテントがみえる。
こちらも高木さんだ。
『からかい上手の高木さん』の高木さんだ。(マンガのキャラクターだ)
ファンからすれば、神のような存在か?
スカイツリーが見える、よいコラボレーションだ。
からかい上手の高木さんともコレボレーションだな・・。
御鎮座550年のお祝いでもある。
白亜の鳥居の向こうには、神楽殿も見える。
そして参拝客は、続々と来ていた、多くはないが、絶えずきている感じだ、
これも高木神のおかげかな・・・。
御朱印がかわいいのも理由かもね。
同じ通り、といっても生活道路なのだが、1分もかからない場所に、
別の神社があるのだ。
高木神社と飛木神社はお隣さんである。
見えてきた、
そしてお囃子が聞こえてくる、この境内からだ。
裏の入口から入る、境内社がある。
こちらは日枝神社である。
隣には、奥宮の鳥居があり、奥に進むことができる。
お狐さまが大勢いらっしゃった。
狐塚だ、空気がひんやりと張りつめている。
日陰なのか、気持ちがそう思わせるかは、わからない。
では、拝殿だ。
奥には、社務所があり、御朱印を頂くことができる。今回は、いただかなかった。
後ろの神楽殿では、先程から練習をしている。
こちらは、高木神社と比べて、参拝者はいなかった。音色はするが、静かな参拝となった。
大イチョウの説明だ。
鳥居の後ろには、大きな存在感を示している。
遠くから取らないと、全景が写らない。
言い伝えでは、昔、暴風雨により、この地に飛んできて突き刺さったという。
戦時には、戦火により損傷したが、現在では元気に繁茂している、
また、延焼を防いだことから、身代わり飛木の焼けいちょうと呼ばれる。
神楽殿では、獅子舞と太鼓の練習が行われているが、次の目的地に行くことにした。
スカイツリーふもとまで、戻ってきた。
青い空に映えるよ、スカイツリー。
アサヒビールの建物が見える。
本日は、そこまでは、行かない。
そして、スカイツリーから5分程で、大横川親水公園に到着。
船の形をした建物・すべり台があり、そこが公園の端となる。
かつての大横川を埋め立てた、1.8kmの縦長の公園である、
多くの遊具、水場などがあり、子供には、最高の場所である。
スカイツリーからは近い。
実質、ここがスタートとなる、円形の花壇だ。
では、あるものを見に行こう!!
※ミステリーツアーだ・・。
大横川親水公園魚つり場というものがあった、
釣りを楽しむだけであり、持ち帰りはできない。
日曜日の朝から太公望も悪くないか・・・。
多くの太公望がいる、しかし持ち帰りはできない!!!
『おいてけ~、おいてけ~』
今後は、たばこと塩の博物館があった。
何が展示されているのか・・・もちろん入館しなかった。
たしかに良い場所だ、子供が水遊びをしており、まさに憩いの広場となっている。
しばらくすると発見!!
本所七不思議のレリーフだ。
『送り拍子木』
拍子木を打った後に同じように、
どこからか拍子木のカチカチという音が聞こえてくる。
まるで自分の後をつけてくるように。
『足洗い屋敷』
天井から血に汚れた大足がにょきッと生えてくるという、
洗ってあげると引っ込めるという、洗わないと天井を壊すという。
※なんて迷惑な!!
まだまだ、続くぜ!!
『あかりなしそば』
毎晩、蕎麦屋がでているが、灯りがついていないという、客が点けても消えてしまう、
こうして帰った客の家には凶事が起こるという。
※なに、やだ、怖い・・・・。
なんとも言えないレリーフ・・・。
『狸ばやし』
稲穂がなびく頃、どこからともなく聞こえてくる太鼓の音、
ついつい探し回り、疲れて家に帰り、寝てしまう・・・、
朝起きてみると、自分の家ではなく、野原であったという。
※悪い狸だ、風邪ひくじゃねえか!!
『送りちょうちん』
道を歩いていると提灯の灯りが見える、
これに向かって歩いていくと、消えてしまう・・・。
しばらくするとまた灯りは現れ、しかし追いつくことはできない。
※あまり実害はないな。
『片葉のあし』
漢字では、葦と書くが、実際には足、または、手足としてもよいかもしれない。
※こわい。
『置いてけ掘』
最後に来ました!!!
※反対から来た場合は、最初に来ました!
釣り人が帰ろうとすると、堀から「おいてけー」と聞こえる、
ところが周囲に人はいない、空耳だと思って帰ると・・・、
必ず足がすくみ、釣った魚は魚籠から無くなっているという。
※魚拓がとれねー!!
ここで終わりである。
では目当てのものを見たので、次のスポットへ移動することにした。
思いのほか、早い段階で出てきてくれたので助かった。
その他にも、
落葉せぬ椎、津軽の太鼓というお話がある。
もう七つ以上あるのだ、あれ??
不思議なこともあるもんだな〜と。
ここで親水公園とはお別れだ。
スカイツリーはここでも見える。
墨田区らしい、雰囲気だ。
わかるかな、わっかんねーだろうな〜。
10分ほどあるくと、錦糸公園に着く、ここまでくれば錦糸町駅は近い。
親水公園から錦糸公園へ。
ここであるものを探しているのだが・・・、いっこうに見つからない。
諦めて、次の場所に向かう決断をする・・・・。
あとで大きな間違いに気づく。
気を取り直し、亀戸天神へ。
天神橋を渡れば、もう少しだ。
亀戸天神 菊まつりの旗がさがっている。
天神入口近くにあるのが、船橋屋である、
ここでは、土産だけではなく、食べることもできる。
こちらが、亀戸天神の入口だ。
かなり久しぶりである。
この辺りは、人が少ないが、中はどうか?
太鼓橋から天神社を撮影、左右には、かつての藤がある。
亀戸天神の藤まつりは有名である。
やはり、境内には、七五三で人が溢れかえる。
出世鯉放流が行われていた。
金魚に思えたが、鯉なのね。
鯉が下っていきます・・・、鯉の滑り台だ。
鯉が池へダイブする。
鯉は痛くないのだろうか?
富山県砺波で、年明けに鯉に酒を飲まして放流する神事があるのだが、
それを思い出した。残酷だと非難されていたが・・・。
厄払い鯉の放流だ。
神事って色々なものがあり、そこには理由もある、神事っていいよね。
では拝殿へ。
七五三で大賑わいだ、記念撮影が至るところで行われている。
御神牛の向こうにはまたもや東京スカイツリーが見える。
でも、菊展の前は空いている。
しかし、綺麗につくるものだと感心する。
こちらは、ダブルスカイツリーだ。
正直・・・あまり菊は好きではないのだが、
綺麗でした。
藤まつりも来たいと思っているが、未だに実現が出来ていない。
次のスポットに向かう。
横十間川(よこじっけんがわ)に沿って歩いていく、
この運河は、歌川広重の『名称江戸百景』にも描かれている。
そして、コモディイイダを過ぎ、京葉道路を渡って行く。
途中にこんなスポットが、亀戸銭座跡である。
1668年から、この場所で銅銭が鋳造される、
寛永通宝という、まさか亀戸で造られていたとは!
なんだか意外であるが、江戸からも近いし、運河もあるし、そう考えると納得だ。
亀戸第三中学校の正門横にそれはある。
到着だ!!
おいてけ堀へ!!
おいてけぼりの石碑だ!
かつて、ここはおいてけ堀であった。
明治4年の地図には、オイテケ堀と書かれている、おもしろい!
そして、オイテケ堀は、一つじゃないと書かれている。
亀戸第三中学校から、錦糸町駅方面に向かい歩いていく、距離はそれほどではない。
歩いていると、ふと視界に入る。
『あれは!』
さっき探しまわったカッパの像だ!!
錦糸堀はここだったのだ!
自分の勘違いといえ、この幸運には感謝だ。
錦糸町駅の南口の公園は、錦糸堀公園である(ここにかっぱの像がある!!)
ここがもう一つのオイテケ堀の候補だ。
そして、オイテケ堀の声の正体は、カッパではないかと言われている。
だから、カッパの像なのだ。
一方では、たぬきではないかとの声もある。
オイテケ堀らしく、魚のモニュメントがある。
おいてけ堀は、かなり広範囲にあった堀の総称なのかもしれない・・・。
これで、美味しく人形焼きを食べることができる。
錦糸堀公園から山田屋へ。
道路を挟んだ先には、山田屋がある、
本日最後の訪問先だ、場所も移転しており、現代風に変わっていた。
こちらも、おいてけ堀の訪問スポットだ。
それは、後ほど。
山田屋で人形焼きを購入して、錦糸町駅へ。
ここから、一本で横浜だ!
今日は、13時頃には帰宅である、理想的な時間だ。
では、本日の目的であった、
おいてけ堀の旅の戦利品・山田屋の人形焼きを紹介しよう。
こちらが、山田屋の手提げ袋だ、おいてけ堀の絵が書かれている。
江戸文化研究家・宮尾しげを筆である。
こちらが、8個入りの簡易箱である、
13個から、箱包装になるが、13個は多いので、泣く泣く8個にした。
そして、全てたぬきの人形焼きにした。
たぬきの他には、三笠、太鼓、紅葉がある。
これが、たぬきだ、あん入りだ!
本当にうまいのだ、ほかの人形焼きとは、一線を画す。
たぬきの頭から、パクつくのは、少し気がひけるのだが、
口に入った瞬間に、美味しさが勝ってしまう。
以前から、ここの人形焼きは買っていたが、久しぶりに食べ、美味しさを再認識した。
大変美味しゅうございました。
本所七不思議を歩こう! 完