『あえのことに行こう!・2日目』です。
昨日は2月9日、農耕神事 あえのことを見学する日であったが、飛行機の遅れ、行き先変更により海の藻屑と消えた。
しかし、輪島温泉・こうしゅうえんの露天温泉、
そして御陣乗太鼓に魅せられ、楽しいひと時を過ごした。
そして、本日2月10日は『あえのこと』(ここでは田の神様まつりいわれている)が輪島市で行われるとホームページで確認していた。
『まだ、旅は終わっていない!』
しかし、結果から話すと、この輪島市の『あえのこと』も見ることができなかった。
では、反省会を含め、『能登の旅・2日目』スタートしよう。
雪は朝まで降り続け、輪島の夜は明けた。
3時に起床したが雪はまだ降り続いていた。
(なぜか、旅行中は早く目が覚めてしまう・・・。)
主要道路は思いのほか、積もっていなさそうに見える。
この光景は最高だ、ふろ上がりに寛ぎながら、そんなことを考える。
再訪したいな・・・・。
本日の予定は、
・輪島の朝市の散策
・旧輪島駅・ふらっと放夢の散策
・間垣の里、散策
・あえのこと見学 ( 輪島市三井地区)
・ボラ待ちやぐらの見学
・穴水駅散策
である、もちろん『あえのこと』がすべての中心だ。
8時30分、ホテル・こうしゅうえんを出発する。
それにしても寒い!!
しかし車にはほとんど雪が積もっていなかったのは意外であった。
朝市近くの有料駐車場(マリンタウン駐車場:300円)に到着、
見ての通り車は少ない。
時折、風が吹くのだがこれまで経験したどの風より冷たく感じた。
看板に従い進む、永井豪記念館の看板もある。
朝市駐車場⇒輪島朝市へ。
迷わず、朝市通りに着いた。
輪島朝市は平安時代にはじまり、1000年以上の歴史がある。
特徴は売り手の大多数は年配の女性である、輪島の女性は働き者ということか?!
『ん?!』
人と店が少ないな・・・最初の感想が出た。
雪の翌日だし、天候もわるいし、仕方がないのかなと考えてしまう、
だがそれに三連休というプラス補正が入るはずなのだが、それでも少ないなと。
人とお店が比例するならこれで良いのだろう。
やはりオフシーズンということか、少しばかり寂しい。
朝市通りの真ん中あたりかな、永井豪記念館が異彩を放っていた。
私にはあまり馴染みがないのでスルーした。
売っているのは、80%が魚介類・干物だ。
どの店も似たような、品が並んでいるように見えた。
中には、えがらまんじゅうという気になるものもあった。
『やはり、朝市は夏かな。』
これで『三大朝市制覇を達成することができた、
岐阜・宮川朝市、千葉・勝浦朝市、石川・輪島朝市だ。
ここから少し歩いた場所に神社があるので行ってみることにした。
その途中、工房長屋という地区があった。
石川県輪島市河井町4-66-1。
横目で見ながら通り過ぎた。
工房長屋は輪島塗を主にした観光施設だ、
ここでは職人技の見学、逸品の購入もできる、また輪島塗を使う食事処もあるという。
輪島朝市⇒長屋工房⇒重蔵神社へ 。
案内看板は永井豪のイラストが描かれている。
これはマジンガーZだろう。
重蔵神社(じゅうぞうじんじゃ)
石川県輪島市河井町4-68。
御祭神は、天之冬衣命 ・大國主命。
古くは海女族の守り神として、輪島塗の神様、朝市の神様として信仰を集めている。
朝市通りから近いのだが、ここまで来る人は少ない。
境内末社七社巡りができる。
(1)子安社
(2)琴平社
(3)秋葉社
(4)白山社
(5)稲荷神社
(6)たぬき天神
『きつね様とたぬき様が並ぶ、いいね!!』
(7)要石
(番外編)なでうさぎ・・・。
朝市駐車場⇒道の駅・輪島へ。
道の駅・輪島に到着、ふらっと放夢とも呼ばれているが、
かつてののと鉄道・輪島駅である。
『ここに列車で来たかった・・・。』
輪島駅の看板、ここはのと鉄道の終着駅であった。
その後はこのような立派な駅として生まれ変わった。
のと鉄道・輪島駅から道の駅・輪島への転身だ。
この通りにはゴーゴーカレーのお店があった、
『金沢カレーが発祥なの?!』
中央部辺りに文化会館へ通路が開かれている。
白いモニュメントは、塩で作った彫刻だろうか、『海女漁』とかかれている。
輪島駅ホームも小さいながら、そこにあった。
鉄道パネルが微笑ましい。
輪島は終着駅、その次の駅欄は本来は空欄だが『シベリア』と書かれている。
たしかしに日本海の向こうにはシベリアがあるのだ。
駅名標の遊び心がいいね!!
輪島を歩いているとこのポスターがよく貼られているのに気づく。
『輪島たび色』 輪島市内を旅する架空のアニメということだ。
文化会館では輪島塗の展示、そして『石川の太鼓』が本日おこなわれる。
13時~16時頃まで4時間の太鼓の祭典が続く。
御陣乗太鼓も参加するが、話をきいたら最後の登場とのことだ。
これでは帰りの飛行機に間に合わない・・・・残念ながら諦めた。
こちらは、海坂優花の「輪島朝市編」だ。
2つのポスターの背景は晴れている、そんな日にまた輪島に来たい。
キリコ祭りの日程表を見る、夏も輪島か?!
少し調べてみようかな。
時刻は9時30分頃。
次の目的地は『間垣の里』としているが、
出発前に午後から行く予定の『あえのこと(田の神様まつり)』(輪島市三井公民館)に確認の電話をする。
KIT「本日行われるあえのことについて、お聞きしたいのですが・・・。』
担当「・・・・・。昨日終わりましたよ。」
KIT「ホームページには2月10日と書かれていましたが・・・。」
担当「ホームページ・・・、更新されていないんですよ。」
KIT『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
全身から力が抜けていった・・・。
『なんのためにここまできたのだ!!』
たが、旅は終わらない、終わらせてくれない。
これからどうするかを考えなくてはならない。
一瞬『横浜に帰ろうかな・・・・。』と本気で思ったが、
第一便の羽田行のフライトは今から30分後だ、間に合うはずがない。
本日の予約した帰りのフライトは16時55分発だ、まだまだ先は長い。
陸の孤島に取り残された思いだ。
しかし折角来たのだ、腐らずに気持ちを切り替えて予定通り間垣の里に行くことにした。道路への積雪、アイスバーンが気がかりであったが、
やばかったら引き返そうと心に決めて出発した。
間垣の里とは、
竹の垣根で囲まれた集落であり、旅人に不思議な感覚を抱かせてくれる場所だ、
愛媛県の石垣文化の里のような異世界感を感じさせてくれそうな予感だ。
輪島市内から海岸線に入り、道路にはほぼ積雪がなかった、
しかし走っているうちに状況が一変する、そして1車線道路に変わった・・・・。
『ぞうぞう鼻・寄り道パーキング』が見え、そこに停車した。
ここから間垣の里へはまだまだ距離がある、さらに雪が積もっている可能性が高い、
ここでUターンするのが賢明だろう。
ここでも、間垣の里に行くという予定が崩れた・・・。
敗北感が漂うが、これからどうしようか。
とりあえず、予定通りの工程を続行、穴水方向に行くことにした。
その途中には、本日あえのことが行われるはずであった三井の里がある、
未練がましくそこに寄ってみよう。
ぞうぞう鼻⇒茅葺庵・三井の里へ。
茅葺庵・三井の里に着いた、一面は雪景色でとてもきれいだ。
ちょうどトイレもあり、お借りする。
トイレには、ラミネートされたチラシが置かれいた。
よくみると、『あえのこと・2/9日(土)開催』と書かれていた。
おそらくは、この茅葺屋根の家でおこなわれたのだろう。
来年もやるのだろうか。
さて、次はどうするか・・・、次は、合鹿庵にいってみるか。
合鹿庵とは、昨日行く予定であったあえのこと神事がおこなわれる場所だ。
雪道のドライブ、今年12月5日の下見でもしようか。
三井の里⇒柳田植物園(合鹿庵)へ。
そんなに遠くはないが雪道なので予定以上に時間がかかる。
ほとんど車がいない中、雪道を走らせ柳田植物園に着いた。
車は停まっておらず、私の車だけ。
『この人、何しにきたのだろう?』という感じだ。
しかし、周りには誰もいないのでそう思われることすらない。
お店の中には人がいたが、入るのは遠慮した。
合鹿庵が地図に書いてある。
合鹿庵までは1車線道路となり、雪がかなり積もっていた、
まるで行く手を拒んでいるかのようだ、ここでUターンすることにした。
道のりは理解したので次に来るときはスムーズに来れるだろう・・・。
穴水に向かう途中、桜峠という道の駅かあり少しだけ寄る。
しっかりと『あえのこと』も書かれている。
やっぱり一番大きな扱いだ!
やはり、車の中が一番暖かい、即戻ることにした。
柳田植物園⇒中居湾ふれあいパークへ。
このルートは幹線道路を走るのをお勧めする、雪が無ければ問題ないが、
1車線道路なども多くあり、かなり不安なものとなった・・・・・。
中居湾・ぼら待ちやぐらに到着。
なんてことの無いものであるが、一度ぐらいは見ても良いだろう。
ぼら待ちやぐらを見に能登へ行こうという人はいないだろう、
近くにあるから寄ってみるか・・・という場所だ。
人形がいることに、すこしだけ力をいれているのが見て取れる、
こんな感じに座りぼらを待つのか・・・・・私のこの旅の心情に合っているかも。
最盛期では町内に40基以上のやぐらがあったという。
なるほど、40人以上がボーッとしていたのか・・・。
海をのぞくと、綺麗なことがわかる。
神奈川もこれぐらいの水質の海があればと、羨ましい気持ちになる。
駐車場の隅には除雪車が一仕事を終えて休んでいる、雪が降る地方はこのように雪への体制がしっかりしている、そりゃ、毎日降るような場所だからね。
能登中居は鋳物で栄えた町であり、1,400年以上の歴史を持つ。
寺社仏閣巡り・中居の町並み散策も良いかもしれない、七尾湾は静かであり穏やかな気持ちになれそうだ。
湾沿いに2kmほどの潮騒の道 という散策路がある。
次に能登鹿島駅の駐車場に到着した、周りには誰もいない独り占め状態だ。
向こうには七尾湾が見える。
中居湾ふれあいパーク⇒能登鹿島駅へ。
では駅舎に向かおう、雪には足跡が無い、本日未踏の地を歩く・・・。
能登鹿島駅。
愛称として能登さくら駅として知られている。
春には桜のトンネルができるという。
レイザーラモンHGのサイン?!
「フォー!」
次は終点の穴水駅、晴れていれば七尾湾がきれいに見えるのにな~と少し残念。
時刻表を見えると当分列車が来る予定はない、それにしても静かだ。
能登鹿島駅⇒ボラ待ちやぐらへ。
国道249号沿いにもボラ待ちやぐらがある。
ボラは警戒心の強い魚という、仕掛けたフクロ網の上を通る時をじっと待つ。
忍耐の必要な最古の漁法だな。
根木ボラ待ちやぐら⇒穴水駅。
穴水駅の近くには穴水大宮がある。
そして大きな看板が目を引く。
穴水駅は人が多いがここまで来る人は少ない、駅から徒歩2分なのに・・・。
「立ち帰り 辺津の入り江に 舟とめて いくたびも見む 能登の島山」
西行法師が参拝した時に読んだ歌だ。
昔はここまで海が迫っていたということだ。
そしてパワースポット・霊犬だ。
能登ひめ鏡。
犬と自分の干支を撫でると良いことが起きるという。
(ざっくりとした説明、乙!!)
つぶらな瞳がわかいい・・・。
境内の片隅に大砲が?!
日露戦争か・・・・。
『臥薪嘗胆(がしんしょうたん)』
私もこの悔しさを忘れず、今を耐え、次の『あえのこと』を成功させる!!
ここが能登旅の最後の訪問先だ。
駐車場が狭いので空きが出るまで時間がかかった。
穴水はこの周辺の中心地なのかな・・・。
穴水駅には列車が入線している。
ラッピング車両が停車していた、季節は春だな。
2001年には穴水-輪島間が廃止された。
2005年にはもう1つの路線である穴水-蛸島間も廃止された。
遠藤関は穴水町の出身、化粧まわしがボラ待ちやぐらという。
道の駅あなみず⇒のと里山空港へ。
空港前のガソリンスタンドで給油する、正面の道を行けばのと里山空港だ。
レンタカーはこれが面倒なのだ。
給油しなくても返却できるのだが、なんとなく入れてしまう。
離陸1時間前に空港到着、遅い昼飯を食べよう。
道の駅・のと里山空港が併設されているが、あまり期待をしないで欲しい、
売店のような小さな場所である。
空港自体も小さいので仕方がないけどね。
能登空港総合レストラン・あんのん。
レストラン内から滑走路がよく見える。
あれがこれから搭乗する飛行機か。
なにげなく、ぼら待ちやぐらが置いてあるぞ・・・。
コンパクトでいいな~この大きさが丁度いいかも。
16時55分発・羽田行、羽田空港到着時刻は18時を予定している。
外は穏やかだ、1日ずれていればよかったのに・・・と思ってしまうのは意味がないが、仕方のないことだ。
『能登よ、さらば!!』
では、『あえのことに行こう!』反省会を行おう。
あえのことの記事を書いてから2年が経過した。
あまり準備ができずに能登へ行ったが、大失敗に終わってしまった。
しかし次は絶対の失敗しないと確信が持てる。
唯一不安であった雪道の走行も大丈夫だとわかった。
次は前泊で行くことを誓うぜ!
会社を退勤したら、そのまま北陸新幹線で金沢へ、
そこで一泊して翌日レンタカーで能登半島へ。
11:00 合鹿庵のあえのこと 見学
それを見終わった後は、別のあえのことを見学する。
能登では、5カ所ほど『あえのこと』を見学できる場所がある。
・合鹿庵(能登町・柳田植物園内)
・三井の里(輪島市三井地区)
この2つは予約無しで見学することができる。
残りの3カ所は、個人宅にて見学をさせて頂ける方の家となる。
それは予約制となっており、見学人数の制限も設けられている、
その為、確実性は少し低くなる。
始まる時間は15時や16時など比較的遅い時間となっている。
だから2カ所周ることができるのだ。
見学した後、金沢に戻れば、北陸新幹線で横浜に戻ることができる。
あえのことは、年に2回おこなわれる、
・暮れのあえのこと(12月5日)
・春のあえのこと(2月9日)
12月に田の神様をお迎えして、2月にはお送りする。
だから年に2回なのだ。
2019年12月5日は平日だ、有給をとるしかない、前泊の2日間でいく。
次は確実に成功させる、間違い無しだ!!
ちなみに、暮れのあえのことのほうが見学人数が多い、
降雪も無いし来やすいのだろう。
またホテルこうしゅうえんに泊まり、『御陣乗太鼓』も見たいが、
前泊プランでは難しいな・・・とここだけ残念だ。
2019年12月5日 あえのこと、行くぜ!!
能登旅 あえのことに行こう! 完
能登旅 あえのことの下見に行こう! 完