KITの気ままな旅日記

旅行の記録を公開していきます ≪過去・現在・未来≫

PT (松虫姫駅)・松虫寺に行こう!(2019年03月23日)

先週の土日、春分の日と天候の悪い日が続いている、ここ2週間はインドア生活だ、し

かも途中から晴れ間も見せるというおまけ付きであった。

それだけ春の天候は読みづらいのだろう。

 

というわけで、3月23日(土)であるが、本日も予報は曇りだ!

だが今日は攻める!!!

『では出発だ!』と意気込んで玄関を出た途端、雨が降り出した。

(しかも本降り・・・)

一瞬、後ずさりしたが、『ここで引いたらあかんで!!』とこれまで心に溜まった鬱

憤が背中を押してくれた。

 

折りたたみ傘をさし、駅に向かう。

(幸先が悪い・・・。) 

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横浜駅成田エクスプレスのチケットをオンライン購入する、いつもどおり空いている、乗車率15%といったほどか。

 

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以前は特急で外国人観光客と会うのは成田エクスプレスぐらいであったが、今ではどの

特急でも頻繁に会うようになった、ずいぶん変わったものだな・・・と時の流れをしみじみと感じる。

 

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成田エクスプレスに乗車したわけだが、本日の目的地は『成田空港』では無い。

ただ乗りたかっただけだ!!

 

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東京駅を9時に通過する、ここで多くの外国人観光客が乗りこんできた、

日本でよい思い出ができたのだろうか。

ついついそんなことを考えてしまう、日本好きになったかな・・などとね。

 

東京からトンネルを抜けると錦糸町は間近だ、やはり空は曇り、それも濃いグレーだ、

爽快感は0だ。

 

話しを戻そう。

本日、目指す駅は『印旛日本医大駅
皆さん、知っているだろうか?
なんかごちゃっとした駅名だ、
ここは北総線の駅だが、このエリアは魔境といってよい。

なぜなら、運賃がめちゃくちゃ高いのだ。

関東近郊ではつくばエクスプレスが高い運賃で有名だか、北総線はさらに上を行く。

つくばEX『まさか?!まだ上がるのか? お前の戦闘力(運賃)は!?』
ボンッ(スカウターが壊れるオト・・・)

その魔境エリアに踏み込もうというのだ、最高の装備で行くしか無い。
(=Suicaに現金をチャージ!!!!)

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

9時54分、空港第二ビル駅到着。
一度JR線の改札を通る、空港に行く人は京成の改札をさらに通るが、私はそのままスカイアクセス線のホームへ降りる。
(そんな人は私ぐらいだろう・・・)

 

 

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 1番線ホーム(スカイアクセス線)で列車を待つの図。

※周りには大きいスースケースを持った外国人観光客(少し日本人)がいる。

 

ここからホーム右手方向に歩いていくと、柵があり行き止まりとなっている、

その柵の向こうのホームが3番線(京成本線)となる。

 

◆同じ線路を走ってくるが、ホームが分かれているという造りだ。

 

スカイアクセス線、京成本線ともに京成上野駅に向かうのだが、路線が異なり、所要時間が異なり、料金が異なる為にこのような造りにしたと思う。

(私ならスカイライナー一択なのだが)

 

横浜駅印旛日本医大駅。 

 

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10時21分印旛日本医大駅に到着。

この駅は北総線京成本線が乗り入れをしている共用駅となる。

北総線はここが最終駅となっている。

この駅から成田空港への線路は成田高速鉄道成田空港高速鉄道が管理している。

(なんなんだ、わかりずらい!!!)

 

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印旛日本医大駅

※日本医大のキャンパスはありません!

 日本医科大学千葉北総病院(日本医大の付属病院)があるのです。

 

そして駅票の()カッコ!!

(松虫姫)と複名がかかれていることに注目。

※まつむしひめ と読みます。

虫と姫というなんか対極にあるようで若干の違和感を覚えるが。

これからその縁の地に行ってみようと思う。

 

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改札を通過した時、大ダメージを受ける。

『699円引かれた?!』

 

『おい、2区間だぞ、699円!?

東京・横浜間を乗っても、まだコーラが買える料金だぞ・・・。』

 

(先ほどと重複するが)

この路線は成田スカイアクセス線と称されている、成田空港から乗ると、成田空港高速

鉄道、成田高速鉄道アクセス千葉ニュータウン鉄道北総線という複数の管理会社が

存在する、さらに京成線管理へと続く。

 

『どういうことだ?』

私は空港第二ビル駅から乗車した、成田空港高速鉄道成田高速鉄道アクセス管理の路線を走ってきた。

印旛日本医大駅北総線管理では無く、千葉ニュータウン鉄道成田高速鉄道アクセスの管理する路線の中間駅である。

『新しい単語が入り乱れ、思考が追いつかん!!!』

 

つまり、要約すると、まとめると・・・・

『いっぱいの管理会社があるので料金高い。』

(思考停止)

 

「いつからお前は、ここを北総線の駅だと思っていたのだ?」

KIT『スイマセン、無知でした・・・。』 

自分の愚かさに気づくオレ! 

  

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( この駅舎には『ツッコミどころ』があるのだが、それは後にしよう。)

では、雨の中のスタートだ。

 

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閑静な住宅街、区画がとてもきれいだ。

これが『千葉ニュータウン事業』で作られた街だ。

 

しかし人が全く歩いていない、周りにはお店もないので移動は専ら車となるのだろう。

かなり寒い雨、つま先は浸水するし、バッグは濡れるし、家に帰りたいな・・とついつ

い泣き言を言ってしまう(笑)

『15分ぐらい歩くと目的地が見えてくるはずだ、がんばろう!!』

(でも、同じ道を戻ると思うとゲンナリしてしまう。) 

 

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目的地は松虫寺だ、この看板はマツムシコーヒーが立てたものだろうか。

あと500mだ。

 

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ここを曲がれば、もう少しだ。

 

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マツムシコーヒーの分岐路向かいには百庚申が並ぶ。

『松虫百庚申塔之碑』には百庚申は100基あり、千葉ニュータウンによりこの地に移されたという、100個、百、当たり前だよな。

 

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こちらの社を中心に両脇に多くの百庚申が並んでいる。

 

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全て青面金剛像だろうか、隅々まで見る余裕はなかった・・・。 


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とってもよさげな仁王門が見えてきた!

(でも雨はザーザー降りだ・・・。)

 

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松虫寺駐車場、かなり広くとられているが、1台も車はいない。

 

松虫寺へ。 

 

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松虫寺・・こうみるとかわいらしい名前に思える。

(鈴虫的な感じでそう思うのだろう)

 

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近くには『房総の魅力 500選』に選ばれた銀板がある。

『500?!』⇒多くねぇ。

『500?!』⇒千葉ってたくさんの名所があるんだね、すごーい!!

(さて、どっちだ。)

 

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『摩尼珠山 医王院 松虫寺』という。

なるほど、なるほど。

 

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のぞき穴から見上げる。

なぜか後ろめたい気持ちになる・・・…。

 

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力強い金剛力士像だ。

 

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松虫姫とは、聖武天皇の第三皇女(不破内親王)のことである。

松虫姫が重病を患い、為す術もなかったが、下総国萩原郷に祀られた薬師如来に祈れば

治癒するだろうとの夢のお告げがあった。

都から遠く離れた下総国に来てみると、夢で見た薬師如来があり、一心に祈ったとこ

ろ病は全快したという。

これを喜んだ聖武天皇行基に命じて天平17年(745年)に建てさせたのが松虫寺

であるという、

建立は奈良時代だ、松虫姫から名をとったことはいうまでもないだろう。

 

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本尊は七仏薬師瑠璃光如来となるが、直近の御開帳は2012年11月18日にあったという。

御開帳は33年毎とされている、次回は2045年となるが、憶えているだろうか・・・・。

(もしくは展示会などでワンチャンあるか?!)

 

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『瑠璃閣』という。

なんと美しい名前だな。

 

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この木の質感、味があっていいな~。

 

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上を見上げると、このような『見たことが無いもの』があった。

これはなんだろう・・・。

 

 

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こちらからの眺めもいいな、とっても趣がある。

雨がなければ、ゆっくり眺めているのだが。

 

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拝殿前に意味ありげな形をした石があるのだが、なんだろう・・・・。

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そして松虫寺瑠璃閣の奥には松虫姫神社がある。

こちらは松姫姫の名前そのままに使っている。

 

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いってみよう!

 

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鮮やかで素敵な造り、菊の御紋は天皇家と関連するということか。

 

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松虫姫が都で蚕を飼っていたということから、養蚕の神として信仰されている。
 

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松虫寺の装飾も素晴らしいが、こちらもいい! 

 

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神社隣りには竹藪もある、いいとこだな~。 

 

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こちらは 『瑠璃光殿』

ここに重要文化財が納めらているのだろう。

 

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重要文化財(七仏薬師)と千葉県指定有形文化財の紹介看板だ。

 

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こちらは『 六所神社

瑠璃閣に向かって右側にある。

 

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ではそろそろおいとましましょう。

 

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雨がさらに激しさを増す・・・。

『今日曇りじゃないの??! 』

仁王門で雨宿りをしてみたいのだが、やむような雨ではないな。

 

松虫寺、とても良い場所だった、

ここに来る前は、このエリアは最初で最後の訪問だろうと考えていたが、

是非、もう一度来たいと思える場所となった。

今後は、ひぐらしが鳴く頃に、または夏の夕方に、来てみたいな~。

 

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『松虫寺といにしえの田園』

駐車場の一角に建てられていた、この地区は晴れた日に歩いてみたいな〜。

ちなみにこの2人は何?

 

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「何かアル」

なんだろう・・・。

 

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『マツムシコーヒー』だ。

 

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こちらは『姥塚』だろうか・・・違うな。

松虫姫の乳母杉自の姥塚が近くにあると地図には書かれていたが行けなかった。

『ここはなんだろう・・・。』

キニナル。

 

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石柱が倒れていた・・・・。

 

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駅に向かって歩いていく、先程の田舎風景とのギャップがおもしろい。

小雨になってきた、結局横浜に戻るまで雨が止むことはなかった。

 

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さぁ、印旛日本医大駅まで戻ってきた。

松虫寺には松虫姫の重病を治癒させた伝承がある、なるほど『医大』と関連する。

 

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そして、奥には印旛日本医大駅が見える。

「なんじゃ、こりゃー?!」と思う人もいるだろう。

塔と円形ドーム・・・・・。

KIT『いい!!!』

 

この手前にある円形のベンチもいいね。

暖かい季節のトワイライトにここで音楽を聴くのもいいかもしれないな~。

 

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少し角度を変えてみてみる。

『スゲーインパクトだ。』

 

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このドームの上層階には上がれないという。

ご開帳して!

 

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こちらの塔の上層階にも上がれないという。

『なんのためにあるの?』

屋根にあるおしゃぶり風の突起は?

教えてくれ〜。

 

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『日本の駅百選』に選ばれているという。

それってすごいのか?

仮に100駅あるとして、仮に順位を作るとして、100位ってすごい?!

(仮の話ね・・・・・。)

 

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都営新宿線が入線してきた、成田空港駅に向かうのだろうか。
京急線もここに乗り入れてくる、最長は三崎口駅から来る、成田空港駅には2時間30分ほどの長い旅路となる。

 

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少し時間があるので松虫姫公園に行ってみる。

しかしそんなに時間がないので少し見るだけである。

 

松虫姫公園。 

 

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それなりに広い公園だ、

ここには松虫姫の伝承にちなみ牛のモニュメントがあるらしいのだが・・・。

ここからだと見えない、電車を乗り過ごすことはできないので、奥にいくことはやめた。

 

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『牛むぐり池』方面を見る、ここが松虫姫の伝承の場所だ。


松虫姫を都から乗せてきた牛は、病が治り都に帰る頃に、年老いていた。
都に連れて帰るのは難しいということで、この地に残していく事になった。

それを知った牛はとても悲しんで、自ら池に身を投じたという。
それを哀れんだ村人たちは、この池を「牛むぐりの池」と呼ぶようになった。

 

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では駅に戻ろう、ここからでも駅舎の塔が見える、この町のランドマークとなっているのだろう。

 

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線路には先程の列車(都営新宿線車両)が停車している、

そうか、これは印旛日本医大駅が終点なのだ・・・と気づく。

成田空港は目と鼻の先だというのに。

 

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駅の入口も豪華な造り、この重厚さ、ガス灯(風)の飾り・・・。

この建築費が運賃に少なからず跳ね返っているのだろう。(たぶん)

 

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中に入ると円形ホールとなっている、簡単なイベントが開けそうなほど広い。

反響がムダに良さそうだ。

 

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ムダにかっこいい!!!!!!!!!

 

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金色に輝く関東の駅百選認定駅。

全国ではないところがミソだ。

 

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この土台の造りもムダに凝っている、見た目にも配慮していることを伺わせる。

『ムダ・ムダ言ってスイマセン。』

 

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11時39分発の成田空港行(スカイアクセス線)に乗る。

 

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これから向かう先は、芝山千代田駅だ。
『皆さん、知ってますか?』

知らない人のほうが多いだろう、私も最近知ったばかりだ。

 

次回、東成田に行こう!

 

 

松虫姫駅・松虫寺に行こう!完