『聖地巡礼』という言葉がある、複数の意味があるのだが、
アニメや漫画の舞台にいくことを聖地巡礼と言う。
源頼朝や畠山重忠や上杉鷹山公のゆかりの地に行くなどは聖地巡礼とは言わないのだろうか・・・・・と一考。
今回は館林に行くのだが、目的は『茂林寺』と『館林の鯉のぼりの里まつり』である。
※鯉のぼりは別の記事
それに聖地巡礼の要素を組み込み、『宇宙よりも遠い場所(よりもい)』というアニメの風景を少しまぜていきたい。
『よりもい』について、少しだけ語ろう。
簡単に言うと、
4人の少女たちが南極を目指す物語。
キャラクターづくりもよいのだが、その掛け合い、物語構成、描写も素晴らしくいい!
『全てが良いのだ!』
いわゆる神回ばかりなのである。
なかでも最初の第1話は特に素晴らしく、最高の導入回といってもいい。
第1話のエンディングは、特殊エンディングになっており、主人公:玉木マリと小淵沢
報瀬が広島・呉の砕氷艦の下見の為、東京駅から新幹線で旅に出るところからはじまる。
これがとても印象的なものになっている。
主人公キマリ(玉木マリのあだ名)は、
高校二年生になり、何かをしたいがその何かを見つけられず、その一歩を踏み出せずにいた。
そんな時、母を南極で亡くし南極を目指す少女・小淵沢報瀬(こぶちざわしらせ)と出会う。
報瀬は無口で人見知り、一心不乱に南極を目指しバイトの日々、その為周りからは冷めた目で見られるようになっていた、本人もそれを受け入れていた。
キマリはある一件から、報瀬が南極に行くという途方も無い夢を知り、報瀬に応援したいと自分の気持ちを伝える。
報瀬は「なら南極に一緒に行く?」と誘うのだ。
その時は本気で誘っているのでなく、『どうせいつかは離れていくんでしょ』という感情が強かった。
応援するつもりだったのだが、共に行こうという意外な誘いに戸惑うキマリ。
もちろん、シラセも本気ではない、これまで同じことを言ってくれた人がいた、しかしいつしか無謀、または怖さから皆諦め離れていった。
だから報瀬はキマリの気持ち・本気をはかるために広島・呉の砕氷艦下見に行こうと誘ったのだ。(と思う)
そして・・キマリは決意する。
リュックを背負い、館林駅から東京駅へ向かう、不安な気持ちを抱きながら新幹線の改札にチケットを入れる。
大人の我々では大したことではないが高校二年の女子が誰にも言わず、新幹線で広島に行くのは勇気がいるし覚悟が必要なのだ。
新幹線に乗り込むとそこには報瀬がいた、
キマリを見た報瀬の表情は、驚きから笑顔にかわり、
新幹線のぞみがトンネルから抜け出し疾走していく。
報瀬は本当に応援してくれる友、同じ夢を目指してくれる友と出会い、
キマリは何かをしたいという大きな一歩を踏み出した、
2人は長いトンネルを抜けたのだ。
新幹線の描写が完璧すぎる!!!
(やっぱり、お前はソコか!)
KIT『はい…。』
富士山の前を疾走する新幹線、これからの冒険に期待が膨らむ!!
浜名湖を通過中、
手前は浜名湖、浜名大橋の向こうには南極海に続く遠州灘が広がる。
浜名橋梁を高速で駆け抜けていく。
実際、浜名湖通過はテンションが上がる。
新幹線は岡山県を通過していく、広島はもう近い。
これほど、新幹線の描写を完璧に描いたものは知らない、
少女たちの旅立ちと新幹線の疾走感が重なる。
少し話しが長くなったが、旅日記スタートだ。
東武鉄道・浅草駅改札に到着。
時刻は7時25分だ。
浅草7時40分発⇒館林8時42分、1時間ほどのショートトリップだ。
北千住から多くの乗客が乗り込み、お隣りの席も埋まった。
利根川を過ぎると『群馬に来たな・・・』と感じる。
りょうもう号は赤城に向けて館林を出発していく。
茂林寺前駅を通過してしまったので、一旦改札を出なければならない・・・。
『面倒だ。』
奥に見えるのは小泉線だ、ブラジリアンタウン西小泉にいけるぞ。
9時少し前に到着。
茂林寺の拝観は9時からだ、丁度よい!!
それに青空だ!!
浅草駅⇒茂林寺前駅へ。
茂林寺前駅では、たぬきがお出迎えだ、しかし改札から出てきたのは私のみという。
楽しい表情をしている、
ここも『よりもい』のアニメで出てくる場所だ。
前回来たのは2017年7月、約2年ぶりとなる。
まる
茂林寺前駅から『ぶんぶくちゃがま』のお話しが茂林寺まで続く・・・。
①~⑬まで続く・・・。
茂林寺へは徒歩6分ほどかな。
ここから茂林寺沼湿原、野鳥の森自然公園、東武トレジャーガーデン、
自然系の公園ばかりある!!
『もり陣』の提灯が見えてきたらゴールは近い。
茂林禅寺と刻まれている。1426年開山の曹洞宗のお寺だ。
参道の商店は開店前の為、シャッターが下りている。
とても静かな参拝ができそうだ。
朝の茂林寺、独り占めだ、かなり気分はいい!!
茂林寺は『また来たい!』と思えるお寺なのだ、
境内に入ると狸たちの視線を感じるのだが(笑)、とっても微笑ましくもあり、落ち着
くのだ。
総門を抜けると狸が整列して迎えてくれる。
テレビや映画で見る、大金持ちの屋敷の整列したメイドさんたちのようだ。
(え?! 見えない?)
21体の狸たちかな・・・・・?
茂林寺のたぬきもしっかりと出演してます!
山門の下にはベンチがあり、これもお約束か。
『カメヤマローソク』のベンチだ。
『福分けだんご』のベンチもあるが、どこで売っているのかな。
そして、ここでも『よりもい』チェックや!!
ここでキマリたちがおしゃべりをしている場面がある。
では本堂へ。
ポスターを発見!!
2018年1月放映なので、もう1年以上は経っている、
茂林寺を使用するセンスはいいよね!
でも館林うどんとカルピスは出てこなかったね。
本尊は釈迦牟尼仏像が祀られている。
この本堂の造りがたまらない。
拝観料300円で中を一周することができる、是非入ってみよう!!
床がキシキシと鳴り、本堂内で手を合わせる、奥へ進むと様々な狸の置物が所狭しと置いてある。
力を入れないと開かない扉を出て、反対側に向かうと・・・。
『分福茶釜』が安置されている場所にでる。
重厚な金庫の扉の向こうに置かれており、撮影も厳禁だ。
お隣りのコーナーでは狸や分福茶釜に関連する品々が置かれている。
『よりもい』のコミックも出ているだが・・・・。
『これ読みて~!!』
全体では所要時間は15分~20分ぐらいかな。
外に出ると、この建物にもポスターが貼られている。
『茂林寺いいぜ!!』
【 3月28日ブルーレイ・リリース 】
私はアマゾンプライム会員だ!!!
本堂を出て右前方にもお堂がある。
両脇には個性的な狸がお出迎えだ。
こちらは、なかなかよいモノもお持ちだの~。
さらに狸たちが並ぶ、拝まずにはいられない。
ここは『守鶴堂』という、祀っているのは守鶴和尚。
この地で守鶴和尚は、歴代住職の役僧として仕えたという。
1507年、茂林寺では千人法会が催され、その時守鶴和尚がどこからか持ってきた茶釜を使ったという、不思議なことにいくら湯を汲んでも無くなることはなかった。
それを『紫金銅分福茶釜』と名付けた。
ここも『よりもい』チェックだ!!
最終話のエンドロールで三宅日向が南極からの帰還報告に手を合わせていたお堂が
ここだ、その場面は夕暮れ時であったが。
真っ青な空だにたぬき。
総門を出るとお土産屋が開店準備をしていた。
当然、狸の置物が並ぶ。
そしてこれが最後のパネル・13枚目だ。
茂林寺総門前に掛けられている。
同じく総門にはこれから行く『館林さくらとこいのぼりの里まつり』のポスターがあった。
ここからだと徒歩40分ほどかかる距離だ。
おとなしく電車で行こう!
この先には茂林寺沼がある。
桜を見て華麗にUターン。
他のお店もシャッターが上がっている、ここにも狸がいる。
まゆ玉うどんが名物のうどん屋さんだ。
『もり陣』
一度は入ってみたいのだが。
(近いうちに叶えられそうだ。)
写真を撮っていると自転車に乗った初老のおじさんが話しかけてきた。
『うちの狸を撮っていってくれよ!』と勧めてくれた。
とくに撮ってほしいのは『ち〇こ』だという。
KITの心の声『おい!!』
これがたぬきのち〇こだ。
ここのお店の方という(おそらくは店主か創業者か。)
このち〇こは自作。
『初めは金箔で作ろうとしたが、妻から反対にあって・・。』
このような作りとなったという、残念そうに話していたおじさんの顔が印象的だった。
もり陣さんでも『よりもい』のポスターが貼ってある。
『さすが、もり陣さん!』
おじさんから五つ葉のクローバーを貰った、見つける確率は100万分の1、
金運に恵まれるという。
『ありがとうございました、もり陣さんのおじさん。』
茂林寺前駅まで戻ってきた。
茂林寺駅構内、ここで報瀬が100万円を落とした・・・。
それがきっかけでキマリと報瀬が出会うのだが。
『 向こうに見えるのは富士山か? 』
次は館林編だ。
宇宙よりも近い茂林寺・館林に行こう!①たぬき編 完