『以前行った観光地にまた行く。』
近場ならそういうことはあるだろう、だが200キロ離れた場所ならどうだろうか?
今回の旅は諏訪である、約1年3ヵ月前に行ったばかりの場所だ。
そこにオプションとして、
高島城などをつけていくプランが多いのだろうか・・・。
前回は電車の一人旅であったが、今回は違う。
今回は平日の水曜日、有給をとっての旅となる。
6時過ぎに自宅を出発する、諏訪湖には9時に着きたいからだ、
私は普段から早出発、早く帰りを基本としている、
それが混まない1つの秘訣だと考えているからだ。
保土ヶ谷バイパス、東名高速道はかなりの交通量だ、恐らく通勤者たちなのだろう。
そして中央高速道路に入り、
30分くらい走っていると、車は一気に減り快適なドライブへと変わった。
交通圏から外れたのだろう。
八ヶ岳SAに寄り道だ。
『さすが平日、すいてるぜ!』
天気はあいにくだが、山々ははっきりと見える。
少し肌寒いな・・・横浜とは違う。
『おー、あれは八ヶ岳だ!!!』
では中央道に戻ろうか!!
【1】諏訪大社上社前宮
まず前(さき)にきてしまう、上社前宮!!
(東京から来ると最も手前だしね。)
諏訪大社 上社前宮
( 長野県茅野市宮川2030 )
最初の目的地、諏訪大社上社前宮には9時に到着した。
(予定通り!!)
諏訪大社は四社あり、それぞれはそれなり(適度)に離れている。
しかし今回は車移動なのでスゲー余裕なのだ!!
※でも安心してほしい、列車で来ても1日で四社を周ることはできる。
(経験済だ!)
社務所から階段を上がり、坂を上っていく。
民家に挟まれた参道を上がっていく、
なんだか素朴で良い感じ!!
諏訪大明神が初めてご出現されたのが上社前宮という。
諏訪四社まいりは、上社前宮からしたい!
※ほんとはどこからでもよいけどね。
【諏訪大社上社前宮・拝殿】
前宮は本宮に対して、それより前の宮の意味とも考えられている、
そのため『諏訪信仰発祥の地』ともいわれているという。
【水眼の清流】
上社前宮の四之御柱の前には、
御手洗川上流の山中から湧き出した清流が流れている。
前宮のご神域を流れる清流のことを『すいが』と呼び、古くからご神水として大切にされてきた。
飲用もできるので、是非飲んでみよう!
【鎌倉道】
横浜の私には、とても馴染みやすい道だ!
この道をゆけば、本宮まで行けるという・・・。
さぁ、車に戻ろうか!
【2】諏訪大社上社本宮
四社でもっとも規模の大きい場所だ、お土産屋もたくさんあるよ!
諏訪大社 上社本宮
( 長野県諏訪市中洲宮山1 )
【北参道】
車でいくと道路に面して大駐車場が見えてくる。
※その前に鳥居がみえてくるのだが、そこは狭い道となり、東参道と言われる場所だ。
その為、入りやすい北参道がよいと思う。
参道にはお店が並ぶため、お土産、食事の面ではこちらがいいかもね。
この地区は『諏訪姫押し』だ。
【狛犬】
あまり見ないタイプの狛犬様だ。
【明神湯】
温泉です!! 暖かいです。
拝殿へ・・・。
ここは四社でもっとも囲まれ感がある。
(Uターンする感じ?!)
【諏訪大社上社本宮・拝殿】
【布橋】
東参道から拝殿をつなぐ回廊だ、こちら側は終点となる。
この回廊からはいろんなものが見える。
摂末社、大太鼓、土俵、額堂などだ。
大太鼓が見える、お隣りには土俵も見える。
額堂が見えてきた。
『これはいいものだ。』
この左には東参道の鳥居があるのだが、
ここが回廊の入口・・・『入口御門』であり、その先には布橋が続く。
帰りは回廊の下を通り、北参道入口に戻る。
大駐車場に戻ってきた、諏訪はこれがいいんだよ!!
『あの山々!!!!』
【3】高島城
諏訪の浮城というが、今は昔・・・、桜の名所、城と桜は良く似合う。
高島城
( 長野県諏訪市高島1-20-1 )
残念ながら桜はまだ早い・・・。
『1週間後なら・・・・』
今の天守閣は昭和45年に復元されたものだ。
拝観料は300円だ。
『懐かしい・・・こんなんだっけ? 』
最上階からは諏訪湖が見える、昔は城の真下まで湖が広がっていたという、
別名『浮城』という。
あの山の上にはこれから向かう展望台が見える。
少しだけ咲いている桜がある。
今回はそれで『よし!』としよう。
こちらの桜もきれいに咲いていた。
そして平日なのに続々と観光客が来ていた。
本日の同席参拝客は0でした。
【5】手長神社
この辺りは道が狭いので気を付けていこう。
駐車場はこの石柱の隣りに2台分ほどあるのだが、他にあるのだろうか・・・。
平日は駐車場の心配がないので助かる。
手長神社の参拝はこれで2度目だ。
ここは『是非とも来たい』と考えていた場所だ。
以前、1月に来た際、社務所には人がおらず、御朱印を頂くことができなかった。
その時に再訪を誓ったのだ。(そんな大袈裟なものじゃないけど・・・)
この時点で人の気配が全くなかった・・・。
『また空振りか・・・。』と考えていると、軽自動車が入ってきた!
少しでも早くきていれば、以前と同じに事になっていたかもしれなかった。
ご祭神・手名椎神(てなづちのかみ)
ここにも回廊があり、横に長い社になっている。
ここでの注目は彫刻だろう。
茶臼山の中腹にあるので諏訪湖も見ることができる絶景ロケーション。
晴れていれば、なおよし!!
【6】立石公園
諏訪湖を一望するならここがおススメ!!
一番お手頃だしね。
立石公園
【立石公園】
町からここまではだいたい2車線の道で来れる。
天気はあいにくだが、諏訪湖の一望は爽快だ。
晴れの景色を想像すれば、大絶景だろう!
こちらは岡谷方面、釜口水門がかすかに見える。
『最後に行きまっせ!』
【7】片倉館
片倉館
( 長野県諏訪市湖岸通り4-1-9 )
片倉館は『片倉組』が建てた施設だ。
そのままでスマン!
目の前には懐かしい『かりんちゃんバス』バス停がある。
列車で諏訪に来た人は相当お世話になるだろう。
かりんは諏訪地区の名物でもあり、お土産のかりん液は購入済だ。
片倉館は駐車場も大きくとられている、
私は向かいの諏訪湖用の無料駐車場に停めた。
ここは日帰り温泉施設・千人風呂がある。
※一度に千人入れるわけではない、それほど大きな風呂ということかな。
正面口は反対側となっている。
中々広大な敷地を持っている、2つの建物で構成されており、
奥の建物が千人風呂だ。
手前の建物が片倉館だ。
片倉組は、1873年ここ岡谷にて製糸業を興し、二代目片倉兼太郎で最盛期をゆっくりな迎え、日本一の製糸企業になった。
そして『シルクエンペラー』と呼ばれた、
館内の方に説明を受けて初めて知ったのだが、
片倉はあの富岡製糸工場の運営管理を行っていたとのことだ、
富岡といえば原三渓であるが1939年からは片倉が引き継いだという。
館内見学のみも可能、大人400円だ。
入浴と見学のセットは1,050円となる。
今回は片倉館の見学のみとする。
クラシックモダンな館だ。
写真撮影は可能だが、HPなどへの掲載には事前申請が必要となる。
ここは日本最古の温泉保養施設といわれている。
片倉兼太郎は地域住人に利益を還元するために厚生施設をたてた。
ここは立って入浴するという珍しいスタイル、一度経験してもよいかもね。
『あゝ野麦峠』を視てみようかな・・・・と。
諏訪・岡谷、そして松本から高山へ・・それに関連する施設もある、いつかは行ってみたいの思うのだが。
【8】本朝二十四考狐火の段・諏訪湖
片倉館の道路を挟んだ湖畔に佇んでいるのだ。
本朝二十四考狐火の段(八重垣姫像)
( 長野県諏訪市湖岸通り2-2 )
湖に何かが立っている。
『なんだろう・・・?』
大灯籠と説明石板もあり、そこには『本朝二十四考狐火の段』と刻まれている。
読んだのだが、とてもわかりずらい。
『わかるように書いて!!!!』
一見、着物を着た女性が肩に鳥を乗せているように見える・・・。
『鷹匠か?』
諏訪湖と鷹は結び付かないぞ!
この女性は、八重垣姫といい、なんと上杉謙信の娘という。
持っているものは兜というが・・・・見えないよ。
八重垣姫は武田信玄の長男・勝頼に恋をしており、兜を勝頼に返す為に、
凍った諏訪湖を渡ることを決意する・・・というお話しらしい。
その兜を持つと八重垣姫の顔は狐に変わり、周りには狐火が現れ狐の御加護を得たという。
歌舞伎や浮世絵などで有名なお話しらしいのだが、初めて知ったぞ。
【9】しもすわ うなぎ小林
諏訪と言ったら『うなぎ』だ。
名店といえば『小林』だが、下諏訪と上諏訪に2つあるんだよ・・・。
しもすわ うなぎ小林
お店の雰囲気がとても良い。
食事は雰囲気も大いに関係するのだ。
時刻は13時少し過ぎ、続々と人が入ってくる。
『平日でよかった~。』
『 鰻重・上 』を食す!! (¥3,100)
『なるほど、なるほどね。』
『これは美味いはずだ。』
実際に美味しかった!!
≪ 岡谷のうなぎの特徴 ≫
①関東風で背開き
②蒸さない
③炭火で焼く
表面パリッとなり、中がふんわりだ。
こちらは『 鰻丼 』 (¥2,800)
岡谷にはうなぎ店が多い。
『 わかさぎ甘露煮 』
そして諏訪湖といえば、わかさぎだ。
向こうは諏訪湖、腹ごしらえも終え諏訪湖の旅の後半戦開始だ。
といってもフィナーレも近い。
【10】諏訪大社下社秋宮
諏訪大社まいり、三社目だ、もうゴールは近いぞ!!
諏訪大社下社秋宮
まずは御朱印だ、平日であっても絶えず参拝客がきている感じだ。
境内のど真ん中には神楽殿がある。
注連縄がまず目をひく、これは出雲型だ。
その後ろには幣拝殿がある。
幣殿と拝殿が一体になっているから幣拝殿だ。
拝殿の左右の建物は片拝殿というらしい。
拝殿の奥には御宝殿がある。
ここの彫刻も見事なのだ、是非注目しよう。
社殿の形式は春宮と同じである。
ここでも龍の口から温泉が流れでていた。
では最後の春宮へ行こう!
【11】諏訪大社下社春宮
四社まいり、最後の参拝となる。
社もそうだが、本日は何本の御柱を見たことか。
諏訪大社下社春宮
駐車場は数台空いていたが本日は平日だ。
平日でこれなら、休日は・・GWはやばいだろう。
手水舎(画面左)にあるのだが、道路にあるという珍しい(?)形だ。
秋宮と同じように中央に神楽殿がある。
背後には塀拝殿が広がっているのも同じだ。
賽銭箱が大きい!!のが特徴か?!
四社目の御朱印を頂く、
前回と全く同じ順番となった、他の人たちの多くもそうではないだろうか。
『ちがう?!』
【12】万治の石仏
春宮に来たからには、ここに行きたい!!
それは『万治の石仏』だ、5分ぐらいで行けるので散策していこう。
ここで特筆すべきは川!
川の水がとってもきれいなのだ、
きれいな水は見ているだけで癒されるし、水遊びが気持ちよさそうだ、しないけど。
でも少しだけ流れが早いので注意は必要かもしれない。
川の流れる音が心地よい。
『お参りの仕方が書かれている』
ここでしっかりと覚え、お参りをしよう!
私たちの前の参拝客も石仏を3周していた。
この不思議で、なぜか引き付けられる石仏、しっかりと決められた通りに参拝してようと考えてしまう。
横から見ると、さらに不思議な気持ちとなる・・・、なぜか癒される。
春宮と万治の石仏の間にアパート(?)があり、1Fがカフェとなっている。
なんだが珍しい造りだ。
(アパート風一軒家の可能性もあるのだが・・・。)
【 下馬橋 】
道路の真ん中にあり、車で来るととてもインパクトある場所だ。
ここではいかなる偉い人でも馬から下りなければならない。
【13】釜口水門
水門の無機質さと水が流れ落ちる轟音が『怖さ』を感じさせる。
反対岸に見えるM字の建物には登ることができる、
ここは高所恐怖症の人では絶対に無理だ・・・。
私は高い場所は強いほうだが、ものすごく不安感をおぼえた。
水門の1つであるが、なぜこのような形をしているのか。
上から見ると・・・水がなみなみと溢れんばかりに留まっている。
見ていると不安になってくる・・。
釜口水門のレリーフ。
周りには誰もいない・・・・。
天竜川を見る、あの高架は中央道か?!
こちらは諏訪湖側だ。
曇っていても山々がきれいに見える。
注目すべきは『魚道』だ。
魚道をよく見ると、何かが跳ねている!!
『あれは?』
「鮒か? 鮎か? いや・・・・・・。」
「鯉だ!!!」
なんだか川が黒いなと思っていたら、鯉の群れだった!!!
本当に川一面に鯉が群がっている。
この激流に果敢に挑む鯉がいる、
もう少し流れが緩い日にチャレンジしたらどうか?
後ろに控えている鯉たちはそれを待っているようにも見える。
『がんばれ! がんばれ!! がんばれ!!!』と応援してしまう。
2・3日後にニュースでも報道されていたな~。
皆、諏訪湖に上がれたのだろうか。
最後にサプライズがあり、大満足で諏訪をあとにする。
すぐに中央道・諏訪湖SAに停車・・・。
『お土産だ!!』
『これで諏訪湖も見納めだ。』