本日は4時に起き、6時過ぎには自宅を出発した。
横浜駅6時40分、成田エクスプレスに乗車する、向かう先は空港第2ターミナル駅だ。
本日は晴れ、成田には何度か行っているがほぼ曇の日だった。
今回は天気よりも風向きが重要となるのだが・・・。
少しばかり不安を感じながら横浜を出発した。
8時8分に成田空港(空港第2ターミナル)駅に着いた。
これからジェイフィルム行の路線バスのバス停を探すのだが、
成田空港のバス案内には一切表示がない。
空港すぐ前のバスターミナルには各都市行きのリムジンバスの乗場が広がっている。
マイナーな路線便乗り場は『真ん中の島』のバス停にあるのだ。
『28-C』バス停にジェイフィルム行の路線バスが発着するのだ。
乗り場案内には一切書いていない、とっても不親切だ、ホテル行きのバスしか案内されていない。
あえて言おう・・『不公平だ!!! 』
この乗場では複数の路線バスが運行されているが、
どれもマイナー路線に思える・・・。
栗源・ジェイフィルム線というらしい。
7時05分、8時40分、12時55分、17時35分
※19時35分は夏でも真っ暗なので選択肢としてはないだろう。
8時40分、バスが出発する。
乗客は誰もいない・・・・。
出口がモップの柄で通せんぼされている。
KIT『・・・・・・』
8時57分、新田バス停で下車した。
降車ボタンを押して下車しようとした時、
ドライバーさんから「ここでよいですか?」と聞かれた。
これは意訳すると『こんな場所に本当に降りるのですか?』ということか・・・。
(考えすぎかな。)
もちろん、答えは「YES!」だ。
私が降りて乗車率は0%となったバスは去っていった・・・。
降車バス停は千葉交通「新田」だ。
※『しんでん』と読むらしい。
通過予定時刻表だ。
『ん? 通過予定?!』
(考えすぎか? 他のバスにもこのように書かれているよね・・・。)
行きと帰りに千葉交通バスを利用するのは少しハードルが高い、
なぜなら2時間から3時間滞在しなくてはならないからだ。
同じ場所にはコミュニティバスのバス停がある、
そのバス停の名前は『東峰(とうほう)』だ。
『なぜ、名前が違うの??』という疑問があるが、まぁいいか。
そのコミュニティバスの時刻表だ。
こちらが来た道路だ。
道路の両脇には有刺鉄線の高い壁が連なっている。
こちらがバスが去っていた方向、これから向かう方向でもある。
壁に囲まれた同じ光景が広がる、
天気が良く草花があるので、なんとなくまだ良いが、
曇天で草も枯れていればさぞかし殺風景な景色となるだろう。
『東峰神社 この先行き止まり』と看板が出ている。
いやな響きだな・・。
これを思い出す・・・。
『小串 毛無峠 行止まり』
道に入っていくとさらに閉塞感に襲われる。
入口に停まっていた車が私が道に入ると同時にゆっくりと出ていった・・・・。
『なんだろう・・・・。』
(やはり、あまり意識するのはよくないな・・・ただの偶然さ)
壁にはメッシュのような場所があり、向こう側からこちら側を見ることできるように造られている。
その最初の場所に警備員か工事現場にような格好をした男性がこちらを見ていた。
私の視界にはぼんやりと入ったが、見えてないそぶりで奥へ進んだ。
分岐はなく、右に少し膨らんでいる場所に車を停めることができる。
来た時には2台が停車していた。
白い塀の向こうは成田空港管理の敷地のために、完全に分離されているのだ。
時刻は 9時、ここが東峰神社だ。
先客は1名いた。
手水鉢は枯れているのが、なんだか物悲しい。
『!!??』
轟音がしたと同時に飛行機が頭上をかすめていった・・・。
神社を正面にして飛行機は、左から右へと降りてゆくのだ、時間にして1秒ほどか。
壁の向こうはB滑走路となっているのだ。
これが本日の最初で最後の飛行機となった。
それ以降は着陸コースが変更となってしまった。
知っていると思うが飛行機の進入方向は風向きに影響を受けるのだ。
この場所では、北向きの風でなければ使用されず、
南風運用時にはかなり手前に着陸してしまう、そのため着陸後の移動している尾翼だけ少し見ることができる。
本日の予報では朝は北風、午前中に南風に変わるというものであった、
その転換点が『今』だったのだろうか・・・。
先客も落胆の声を上げて車に戻っていった・・・。
来る前から、そんなに期待はしていなかった為、落胆度は低い、どちらかといえば下見的要素が大きい、だからこそ次は失敗できないのだ。
この場所は最も飛行機を近くで見ることができる撮影スポットなのだ、
地図で見ると滑走路のど真ん中にあり、この壁は滑走路、誘導路との境界線となっている。
狛犬はこちらのみ、片方は不在であった。
破壊されたのか、壊れたのかはわからない。
小さな賽銭箱が置かれている。
石柱に『東峰神社』と刻まれている。
その裏には『航空神社』と刻まれていた跡があった。
神社の周りは白い壁で囲まれている、
こんな閉塞的な神社も珍しいだろう。
次のバスまで1時間以上ある、もう飛行機は来ないのだが行く場所が無く、
神社で佇んでいた・・・。
ここに水が蓄えられていたのだが、これはなんだろう・・・。
東峰神社はこちらだ。
まだ30分ほどあるがバス停に行こう!
折角なので周辺の散策といこうか。
このような場所に神社があり、白い壁に囲まれている理由は、
いわゆる『成田闘争』に関係する、名前ぐらい聞いたことがあるだろう。
ここでは多くは語らないが、血塗られた歴史といってよいだろう。
国が誠実に向かい合えば状況が変わったかもしれない、しかし時代背景を考えると大団円に纏まるはずもない、歴史には『if』はないが、そこから学ぶことは多くある。
自分の土地を追われる悲しみ、そんな経験はないが想像することはできる。
このような土地収用は信頼と誠実の話し合いでしか解決しない。
それでも難しかもしれないが、決して傲慢であってはならないのだ。
『空と大地の歴史館』という場所が芝山にあり、その歴史を知ることができる。
見にいってもよいかもしれない。
帰りはコミュニティバスに乗る、
東峰バス停・10時15分発であるが、この先のバス停まで歩いて行けそうだ。
行ってみよう!
この辺りには会社もあるらしい。
車はそれなりに通過していく。
この看板を多く見かける、
かなりの無断駐車があったのだろう。
こちらが次のバス停『天神峰』だ。
目の前には『第3滑走路粉砕!』力強くかかれていた。
まだ闘争は続いているのだ。
少し歩くと壁の道を抜けることができる。
正面に『ABCパーキング』と書かれている。
近くにはセブンイレブンがあるので長期滞在する人はここで食料を確保していこう。
右がABCパーキングであり、左へ曲がれば東峰神社へ行くことができる。
正面に行けば、さくらの山公園、成田駅方向となる。
次のバス停を見つけることができなかったので、来た道を戻り天神峰バス停に向かった。
『天神峰』・・・すごい名前だ。
成田市コミュニティバス 津富浦ルート 保険福祉館行 10時15分発に乗る。
バスの本数が少ないので利用するにしても限定的となる。
10時15分発・12時51分だろう。
※7時45分は早すぎる・・・。
◇ちなみに、
京成成田東口バス停⇒東峰バス停では、
8時49分発・11時44分発・14時23分発となる。
歩きの人はどちらかタクシーで来てもよいかも、でもタクシーの運転手さんに言いづらい場合は東横インから歩いてもいいかもね・・・。
『ホテル滞在者に偽装できるしね?!』
同じ天神峰というバス停であるが、今度はバス停の場所が離れている・・・。
ちぐはぐな印象だね・・・。
バス停の後ろには空港ターミナル2が見える。
なんか考えらせられるものがある。
バスの車窓から・・・。
10時21分頃、さくらの山公園を通過していく、こちらはオーソドックスな飛行機見学場所だ。
今日も多くの人が来ている。
10時34分頃、JR成田駅に到着した。
コミュニティバスは京成成田駅にしか停まらない為、そこで下車する、
京成とJRの駅は歩いて1・2分の距離だ。
では参道へ、これから成田山に参拝だ。
東峰神社に行こう! 完
飛行機を見る為にリベンジをしなければならない・・・・。
本当の『完』は少し先だ。