とうとうこの日が来た、
7月14日は「水止舞」の開催日である。
昨年に続いての参戦となる。
参戦と書いたが、これは私たち,見物人の戦いでもある。
それでは行ってみよう!
水止舞の開催地は厳正寺( 東京都大田区大森東3-7-27 )
徒歩8分。
12時45分に厳正寺(ごんしょうじ)に到着。
祭り開始15分前だ。
前回は1時間前からいたような気がする。
水止舞の寺と刻まれている。
ここからも雨を止める踊りだろうと想像がつく、昔は日照りによる雨乞い、もしくは水戦争が思い浮かぶが、どういうことかな?
まずは問題提起をしておこうかな・・・。
今日は残念ながら雨が降っている、
ちなみに手前のモニュメントは二羽の鳩ね。
舞台は屋根があるので安心、台風がこない限り中止にはならないはずだ。
雨の為、龍神は厳正寺内に置かれていた、
昨年はとても暑い日であり、龍神は大森東中学校に置かれていた。
龍神の移動が始まる、出発地点に向かうのだろう。
龍神は2頭おり、藁でとぐろを巻いている。
メディアも2~3局きていた。
健全な?奇祭なので紹介しやすいのだろう。
ほんとうなら、本日は別の祭りに行くつもりだった。
川越の無形民俗文化財の「まんぐり」だ。
夏の祭りは水と戯れたい!!
「まんぐり」見たかった・・・、雨で中止になったのかもしれない。
あと変な想像した人、あかんよ!!
では、話しを戻そう。
今日は雨の為、ものすごーく手前からの出発となる。
厳正寺のほぼ前といってもいいかも・・・。
【これは昨年2018年の写真、大森東中学校前だ】↑
龍神がセットされました!!
皆に緊張が走る。
藁でつくられた龍神。
( 藁でとぐろをまいているのだ )
「水止舞」は1321年に起源を持つ。
かつてこの地で、大干ばつになった、寺の住職が水神とされる龍の像を藁で作り祈祷したことにより雨を降った。
しかし2年後には田畑が長雨により流出するという被害が起きてしまった、
逆の現象が起きてしまったのだ。
今度はその雨を止める為、
獅子の仮面を農民に被らせて、法螺貝による演奏、太鼓による舞により、
龍神に祈祷したところ、雨が止んだという。
それ以降、人々は感謝の意をこめて「水止舞」を捧げ続けている。
12時57分、龍神の中に本日の主役2人が入る。
2人とも藁の中に入る、いよいよスタートだ!!
『あれ? 昨年と同じ人かな・・・。』
手には必須アイテム・法螺貝が握られている。
開始1分前、私は後方へ下がる・・・。
今日は少し距離をとり撮影することにした。
来る前に100円ショップでレインコートを購入したのだが、今回は使うことはなかった。
子供たちがバケツに入った水を投げ込む!!
『あぶねぇ、さっきの場所にいたら、やられていたぜ・・・。』
水が放物線を描き見物客も誰も関係なく、かけられていく。
来年行く人はレインコートを着て完全武装で行ってくれ!
子供たちの無慈悲な(笑)バケツ攻撃が続く・・・・。
龍神たちはつらそうだ、水をかけられながらも、法螺貝をふくのだ・・・・。
ちなみに・・これは苦痛の雄たけびではなく、水を得て喜んでいるのだ、
その歓喜の法螺貝なのだ。
藁男(龍神)は自ら動くことはできない、
持ち上げられて・・・置かれる・・・(これを繰り返す)
バケツの雨が降り注ぐ、周り人は逃げられるが龍神たちには逃げ場がない。
見て欲しい、この苦悶の表情を。
困難に打ち勝とうとする男たちの顔だ!!(笑)
やっぱり楽しい祭だ・・・と思う。
ズボンにもろに被弾したが夏だからそれなりに渇くので大丈夫だ!
あまり濡れると京急線で白い目で見られてしまうので注意だ・・・。
お寺の中にまで到達した。
スタート地点からここまで普通に歩けば10秒だ(笑)
本日の『道行(みちゆき)』はショートバージョン。
晴れていれば、中学校から300mの道のりを転がされていく・・。
受付前を通過中。
藁も水を吸い込み色が変わっている。
もうゴールが見えているぞ!
こんな感じで舞台に引き上げられる龍神・・・。
龍神はそれに抵抗するのだ、上げられてしまうと藁をほどかれてしまうのだ。
(=とぐろを解かれてしまうのだ・・・。)
この抵抗が最後の見せ場だ。
(動画でどうぞ。)
今年も役目を全うした男はどこか誇らしげに法螺貝を吹いていた。
そして次の主役に交代となる。
解かれた藁は舞台の周りに土俵のごとく敷かれていく。
お歴々たちもスタンバイ。
こちらには花籠2人と獅子3頭が並ぶ。
獅子の浴衣を見ると北条氏の家紋「三つ鱗(みつうろこ)」だと気づく。
ここにも「三つ鱗(みつうろこ)」が目立つ。
水止の舞は法密上人が関わっており、北条氏出身という。
前半の部が終わると小休止が入り、獅子の踊り手が交代となる。
ここ受付では手ぬぐい(1,000円)が売られている、昨年買ったので今年は買わない、
でも来年は買おうかな・・・と思う、
これで巾着を作ることを計画中(笑)
後半の部が始まり、笛と太鼓とささらの音色が聞こえる、
最後まで見ていたい気持ちもあるが、それを聞きながら帰るというのもオツなものだ。
大森町駅前まで戻ってきた。
もうここは日常空間だ。
ここから十分少々で横浜だ、
近くて奇祭が楽しめる、
素晴らしいぞ、水止舞!!!!
水止舞に行こう! 完