KITの気ままな旅日記

旅行の記録を公開していきます ≪過去・現在・未来≫

PT 水止舞に行こう!(2019年07月14日)

とうとうこの日が来た、

7月14日は「水止舞」の開催日である。

都の無形民俗文化財にも指定されている大田区の奇祭だ。

昨年に続いての参戦となる。 

f:id:turumigawa915:20190718231336p:plain

参戦と書いたが、これは私たち,見物人の戦いでもある。

それでは行ってみよう!

   

水止舞の開催地は厳正寺( 東京都大田区大森東3-7-27  )

最寄り駅は京浜急行線・大森町駅

徒歩8分。

 

f:id:turumigawa915:20190715194901j:plain

12時45分に厳正寺(ごんしょうじ)に到着。

祭り開始15分前だ。 

前回は1時間前からいたような気がする。

 

f:id:turumigawa915:20190715222444j:plain

水止舞の寺と刻まれている。

ここからも雨を止める踊りだろうと想像がつく、昔は日照りによる雨乞い、もしくは水戦争が思い浮かぶが、どういうことかな?

 

まずは問題提起をしておこうかな・・・。

 

f:id:turumigawa915:20190715194932j:plain

今日は残念ながら雨が降っている、

ちなみに手前のモニュメントは二羽の鳩ね。

 

f:id:turumigawa915:20190715194959j:plain

舞台は屋根があるので安心、台風がこない限り中止にはならないはずだ。

 

f:id:turumigawa915:20190715195011j:plain

雨の為、龍神は厳正寺内に置かれていた、

昨年はとても暑い日であり、龍神は大森東中学校に置かれていた。

 

f:id:turumigawa915:20190715195102j:plain

龍神の移動が始まる、出発地点に向かうのだろう。

龍神は2頭おり、藁でとぐろを巻いている。

 

f:id:turumigawa915:20190715195322j:plain

メディアも2~3局きていた。

健全な?奇祭なので紹介しやすいのだろう。

 

ほんとうなら、本日は別の祭りに行くつもりだった。

川越の無形民俗文化財の「まんぐり」だ。

夏の祭りは水と戯れたい!!

f:id:turumigawa915:20190717000704p:plain

上寺山のまんぐり | 川越の観光・お出かけ情報 カワゴエール

「まんぐり」見たかった・・・、雨で中止になったのかもしれない。

あと変な想像した人、あかんよ!!

 

f:id:turumigawa915:20190715195459j:plain

では、話しを戻そう。

今日は雨の為、ものすごーく手前からの出発となる。

厳正寺のほぼ前といってもいいかも・・・。

 

f:id:turumigawa915:20190717001517p:plain

【これは昨年2018年の写真、大森東中学校前だ】↑

 

f:id:turumigawa915:20190715201117j:plain

龍神がセットされました!! 

皆に緊張が走る。

 

f:id:turumigawa915:20190715201310p:plain

 藁でつくられた龍神

( 藁でとぐろをまいているのだ )

 

f:id:turumigawa915:20190715201851j:plain

「水止舞」は1321年に起源を持つ。

かつてこの地で、大干ばつになった、寺の住職が水神とされる龍の像を藁で作り祈祷したことにより雨を降った。

 

しかし2年後には田畑が長雨により流出するという被害が起きてしまった、

逆の現象が起きてしまったのだ。

 

今度はその雨を止める為、

獅子の仮面を農民に被らせて、法螺貝による演奏、太鼓による舞により、

龍神に祈祷したところ、雨が止んだという。

それ以降、人々は感謝の意をこめて「水止舞」を捧げ続けている。

 

f:id:turumigawa915:20190715202839j:plain

 12時57分、龍神の中に本日の主役2人が入る。

 

f:id:turumigawa915:20190715205412p:plain

2人とも藁の中に入る、いよいよスタートだ!!

『あれ? 昨年と同じ人かな・・・。』

 

f:id:turumigawa915:20190715205538p:plain

手には必須アイテム・法螺貝が握られている。 

 

f:id:turumigawa915:20190715205639j:plain

開始1分前、私は後方へ下がる・・・。

今日は少し距離をとり撮影することにした。

 

来る前に100円ショップでレインコートを購入したのだが、今回は使うことはなかった。

 

f:id:turumigawa915:20190715210956j:plain

子供たちがバケツに入った水を投げ込む!!

『あぶねぇ、さっきの場所にいたら、やられていたぜ・・・。』

 

f:id:turumigawa915:20190715211110j:plain

水が放物線を描き見物客も誰も関係なく、かけられていく。

来年行く人はレインコートを着て完全武装で行ってくれ!

 

f:id:turumigawa915:20190715212332j:plain

 子供たちの無慈悲な(笑)バケツ攻撃が続く・・・・。

 

f:id:turumigawa915:20190715212615p:plain

龍神たちはつらそうだ、水をかけられながらも、法螺貝をふくのだ・・・・。

ちなみに・・これは苦痛の雄たけびではなく、水を得て喜んでいるのだ、

その歓喜の法螺貝なのだ。

 

f:id:turumigawa915:20190715212827j:plain

藁男(龍神)は自ら動くことはできない、

持ち上げられて・・・置かれる・・・(これを繰り返す)

 

f:id:turumigawa915:20190715212935j:plain

バケツの雨が降り注ぐ、周り人は逃げられるが龍神たちには逃げ場がない。

 

f:id:turumigawa915:20190715213117p:plain

見て欲しい、この苦悶の表情を。

困難に打ち勝とうとする男たちの顔だ!!(笑)

 

f:id:turumigawa915:20190715213221j:plain

やっぱり楽しい祭だ・・・と思う。

ズボンにもろに被弾したが夏だからそれなりに渇くので大丈夫だ!

あまり濡れると京急線で白い目で見られてしまうので注意だ・・・。

 

f:id:turumigawa915:20190715213410j:plain

お寺の中にまで到達した。

スタート地点からここまで普通に歩けば10秒だ(笑)

本日の『道行(みちゆき)』はショートバージョン。

晴れていれば、中学校から300mの道のりを転がされていく・・。

 

f:id:turumigawa915:20190715213635j:plain

受付前を通過中。

 

f:id:turumigawa915:20190715214821j:plain

藁も水を吸い込み色が変わっている。

 

f:id:turumigawa915:20190715214923j:plain

もうゴールが見えているぞ!

 

f:id:turumigawa915:20190715215004j:plain

こんな感じで舞台に引き上げられる龍神・・・。

龍神はそれに抵抗するのだ、上げられてしまうと藁をほどかれてしまうのだ。

(=とぐろを解かれてしまうのだ・・・。)

 

f:id:turumigawa915:20190715215034j:plain

 この抵抗が最後の見せ場だ。

 


水止舞2019年①

(動画でどうぞ。)

 

f:id:turumigawa915:20190715215111j:plain

今年も役目を全うした男はどこか誇らしげに法螺貝を吹いていた。

 

f:id:turumigawa915:20190715221231j:plain

そして次の主役に交代となる。

 

f:id:turumigawa915:20190715221423j:plain

解かれた藁は舞台の周りに土俵のごとく敷かれていく。

 

f:id:turumigawa915:20190715221639j:plain

お歴々たちもスタンバイ。

 

f:id:turumigawa915:20190715221830j:plain

こちらには花籠2人と獅子3頭が並ぶ。

 

f:id:turumigawa915:20190715222012j:plain

獅子の浴衣を見ると北条氏の家紋「三つ鱗(みつうろこ)」だと気づく。

 


水止舞2019年②

 


水止舞2019年③

f:id:turumigawa915:20190715222539j:plain

ここにも「三つ鱗(みつうろこ)」が目立つ。

水止の舞は法密上人が関わっており、北条氏出身という。

 

f:id:turumigawa915:20190715222954j:plain

前半の部が終わると小休止が入り、獅子の踊り手が交代となる。

 

ここ受付では手ぬぐい(1,000円)が売られている、昨年買ったので今年は買わない、

でも来年は買おうかな・・・と思う、

これで巾着を作ることを計画中(笑)

 

f:id:turumigawa915:20190715223026j:plain

 後半の部が始まり、笛と太鼓とささらの音色が聞こえる、

最後まで見ていたい気持ちもあるが、それを聞きながら帰るというのもオツなものだ。

 

f:id:turumigawa915:20190717001927p:plain

大森町駅前まで戻ってきた。

もうここは日常空間だ。

 

f:id:turumigawa915:20190717001934p:plain

ここから十分少々で横浜だ、

近くて奇祭が楽しめる、

素晴らしいぞ、水止舞!!!!

 

水止舞に行こう! 完