梅雨が明けない7月19日、
前日の天気予報を聞くと島根には大雨注意報がでていた、旅の期待はあるが、残念な気持ちにもなる。
雨が降っていても、旅行であれば行かねばならない・・・それに虫送りは雨天決行、
こちらも強行出発だ!
はじめの目的地は島根県松江だ。
6時20分には羽田空港に到着した。
やはり空港、こんな早くても人であふれかえっている。
Cエリアに入り12番搭乗口に向かう、1時間以上時間が空いたのでお店を周り、
やまやのうまかサンドとジャスミンティーを購入した。
ベンチに座り出発を待つが、今は椅子と椅子の間に電源とUSBコンセントのタワーが設置されており自由に充電することができる、ここに来るまでに7%も消費してしまったので回復せねば。
場内のアナウンスが耳に入る、
どこかの便の案内かはわからないが、引き返すことがあるので
ご了承くださいといっている・・・。
『 え?! 』
やはり台風の影響だろうか。
前回、飛行機に乗ったのは、今年2月の能登便だ、その時は突然の大雪で能登空港に降りられず、小松空港に降りたという苦い思い出がある、
今回は台風か・・・何かの因果を感じるぞ。
『さらば東京!!』
並列している飛行機がよい感じだ。
フライトは約1時間ほど、関東から遠い島根であるが飛行機であれば、あっという間に到着する。
飛行機の窓からは鳥取県と思われる海岸線が見えてきた。
『ん?雨降ってないぞ!?』
着ぐるみの手みたいな半島だ。
しばらくすると宍道湖が見えてくる、
『来たぜ!島根!』
大雨覚悟で来たのだが、嬉しい誤算だ。
島根縁結び空港には定刻通り8時55分に到着した、女性をターゲットにしたようなネーミングだ。
到着ロビーに出ると目の前にはレンタカー会社の受付が並ぶ。
だいたいの場合、空港内は受付のみでマイクロバスなどで別の場所に移送される、今回はマイクロがほぼ埋まるほど人が多かった。
そして今回のチョイスは軽自動車だ、狭い道路も走るだろうと考えての判断だ。
レンタカーを借りて、いざ出発だ!
この旅のメインは明日の鹿子原の虫送り踊りだ、
その前の島根・鳥取観光ドライブである。
折角、島根まで来たのに、一泊ではもったいない、さてさてどこに行こうか?
まずは、宍道湖を眺めるスポットに行こうと考えた、松江といえば、宍道湖だ!
これは外せないのだ!!
宍道湖ふれあいパーク
空港から15分ほどで到着した。
雲が空を覆っているが雨は止んでいる、これは幸運と思おう!
宍道湖ふれあいパークから車で5分ほどの距離だ。
砂浜に下りてみる、宍道湖が手に届く場所にある、
この川を遡れば、玉造温泉へ行くことができる(歩けばかなり遠いけどね)
多賀神社
次は少しばかり車を走らす、宍道湖からは完全に離れた。
体がとても柔らかい狛犬たち・・・。
境内からは川を眺めることができる。
多賀神社・拝殿。
ここは3つの川が交わる場所。
朝酌川・剣先川・大橋川・・・、あと2つの小さな川も流れこんでいるのだが。
10時35分、走行音が聴こえてきた、
出雲行のサンライズが走っていく。
オレ、明日鹿子原の虫送りを見たら、サンライズ出雲に乗るんだ・・…。
境水道大橋まで来た、境港と島根半島をつなぐ巨大な橋だ。
次に目指すのは七類港だ。
以外に近いのだ。
七類港にはメテオプラザがそびえ立っている・・・。
こんな場所にこんな前衛的な建物があるとは。
ここは隠岐へのフェリーターミナルであり、ミュージアムも併設されており『美保関いん石』が展示されている。
平日なので人の気配は全くしない、立ち去ろう・・・。
ここから海岸線を東に走り、美保神社に向かう計画だ。
山陰の海はきれいだ、
多くの人は荒々しいイメージを持っているかもしれないが、そんなことはない、
とっても穏やかできれいなのだ。
曇りでこの色!
晴天ならば・・・すごいことになる、は・ず・だ!
海岸線のこの曲線、すばらしい!
雲津までは1.5車線ほどの道が続くのでとても走りやすかった。
では東方へ!
雲津海岸の町並み
これは雲津大橋から眺めた光景。
すごく良い光景、静かな入り江だな~。
町中は一車線の狭路だった。
雲津から美保神社へ車を走らす。
しかし県道181号線がとってもくせ者だ・・・・1車線道路が続く。
それでも6kmほどなので10分ほどドキドキなドライブとなる(笑)
運転が苦手な人は2号線まで、来た道を戻ったほうか無難かもしれない。
県道2号線に入ると「男女岩(めおといわ)』が見えたので道路脇のスペースに停めた。
全国にめおと岩なるものはいくつあるのか?!
さらに海岸線の道路を走っていく。
その施設の奥には無料駐車場がある。
駐車場の隣には灯篭。
ここも静かな港町だ。
海を見ると小さな魚が泳いでいる。
向こうの海にはジェットホイルだろうか、おそらくは隠岐に行く便かな、島旅もいいな〜。
美保神社に到着(12時20分頃)
全国のえびす社の総本宮である。
出雲・松江に来たのなら出雲大社・美保神社を参拝したい、これを「両参り」といわれ
願い事が叶うとされている。
巨大な拝殿であり周りには森が広がり、正面には海が広がる。
なんとも最高の立地ではないか・・・。
平日なので観光客は3組ほどしか来ておらず、静かな参拝ができた。
賽銭箱の隣りには「福種銭」というものがある、
50円以上納めることで授与して頂けるのだ。
美保神社では巫女による舞が毎日行われいるという、
AM8:30の朝御饌祭、PM3:30の夕御饌祭にてみることができる。
これに合わせてきたかったのだが、旅の計画の最終段階で断念した・・・。
鳥居2つの向こうには静かな港が見える、そして左方向にあるのは。
青石畳通りという場所がある。
雨が降ると石畳みが青く光るという、これが見れるだろうと考えていたが、
期待を裏切ってくれた・・・よかったのか、悪かったのか・・・
まぁ、良かったという思いのほうが強いのだが。
この地はかつて北前船の西回り航路の寄港地として栄えた、
50軒ほどの廻船問屋が集まっており、その名残が残る。
「美保館」
当初はここに宿泊する予定であったが、明日の日程上断念したのだ。
次に向かったのが美保関灯台だ、
美保神社から車であればすぐの距離であり、セットとして訪れるべき場所だろう。
またトレッキングコースもあり神社から歩く猛者もいるという・・・。
灯台が見える、遠くに思えるが5分もかからず行くことができる。
こんなところにビュッフェがある?
人の気配無し、入りずらい・・。
やはり人はいなかった・・・。
でも美保関灯台には数組の観光客が来ていた。
この地蔵崎展望台から見えるのが隠岐の島。
「沖之御前・地之御前」
展望台の隅にひっそりと鎮座している。
鳥居の先は断崖絶壁の海だ。
では鳥居の向こうを見てみよう。
えびす様が魚釣りをしたといわれている島がみえる。
遠くに目を凝らすと灯台がみえる。
これはだたの重しと思うが、最初は「オーパーツ」かと思ってしまった(笑)
駐車場の一角には展望台があり、美保湾の向こうの大山を見ることができる。
次は境港へ向かう、ご存じの通りの境港は水木しげるの出身地である。
地蔵崎から車で25分ほどの距離だ。
JR境港駅到着。
こちらは駅の裏側となり駐車場がある。
ちなみに境港は鳥取県である。
そしてこちらが境港駅正面だ。
駅前には早速、水木しげる先生が執筆している、それを見ている鬼太郎・目玉のおやじ、ねずみ男は冷やかしか?!
よくみるといったんもめんがいる。
JR境線が入線してくる、もちろん鬼太郎列車だ。
当然車内も鬼太郎一色のはずだ。
郵便ポストにも鬼太郎の銅像だ。
これは「河童の三平」だろう、
これは私も知らない。
ライトは目玉のおやじ、正面の建物には鬼太郎をはじめとする妖怪大集合の絵が
描かれている。
公園では妖怪会議が開催されていた。
もうどこもかしこも鬼太郎を中心とした水木しげる先生のキャラクターで
うめつくされている。
絶対、観光客より多い!!
歩行喫煙禁止の看板も鬼太郎。
歩道には「サラリーマン山田」の銅像がある、この多くあるうちの1つ、
別のキャラクターもずーと並んでいる・・・。
こんなものは一部に過ぎない、まだまだ境港は鬼太郎らで溢れている。
駅前交番も鬼太郎、「鬼太郎交番」と書かれている。
鬼太郎売店
フェリー乗り場が入っている建物の1Fだ。
もちろん、隠岐をつなぐフェリーも鬼太郎だ。
では一気に本日の宿泊地・松江へ!
レンタカーの返却場所は松江駅前である、少し早いが行こう!!
レンタカーの返却時間まで少しあるので、八重垣神社に寄ってみることにした。
「縁結びの大親神 八重垣神社」
少し離れた場所に天鏡神社という場所がある。
まず目を引くのが狛犬たちだ。
来待石で作られており風化している、とても印象深い狛犬となっていた。
こちらも同じだ。
八重垣神社・拝殿。
さすが縁結びの神社、カップル(アベック)が多い!!
皆目的はここだ!!
↓
「佐久佐女の森」の「鏡の池」だ。
水面に占い用紙(100円)を浮かべて、その上に10円または100円玉を乗せる、
沈むまでの時間、沈む場所により縁を占うという。
(画像がないのはここだけ列ができており賑やかだった為だ)
壁画拝観、大人200円という。
御祭神である「素盞嗚尊」と「櫛稲田姫命」の壁画が展示されている。
200円をためらってしまった・・・。
境内の一角には山神神社があった、こちらもインパクト大だ。
これはでかい!
この先に縁結びの聖地・鏡の池がある。
松江でレンタカーを返して、列車で玉造温泉へ向かう。
玉造温泉駅を降りホテルまで歩くことを選択した。
『間違った・・・』
かなり遠いのだ・・荷物が肩に食い込む。
しかし、こんな神社(?)と出会った。
玉作川の遊歩道を歩いて行く。
ようやく到着・・・。
ここは玉造温泉では手前側にある、助かったぜ。
「曲水の庭 ホテル玉泉 」
ビジホにはないサービス、これが地味にいい!!
ゲームセンター、とってもレトロ・・・。
ここではコーヒー牛乳・牛乳は3回飲んだ!!
温泉だ!!
夜と朝で入れ替え制となる。
お土産屋で最中を購入。
さすが松江だ、
新聞に「ホーラエンヤ速報展」
そして21時10分から民謡ショーが始まる!
玉泉を選択した理由がこれだ、温泉も楽しめ、踊りも楽しめる。
そしてメインのどじょうすくい踊りだ。
最後は傘踊りだ。
とっても良かった、感動した!!
ここを選択した私を褒めよう!!!(おいおい)
松江・美保・境港を走ろう! 完