『江津』
関東の人はほとんどの人が知らないだろう。
(江津の人、気分を害さないでください)
『えつ?』
『いやいや、ごうつです!』
しかし私は気になっていた!!
江津市は、高等学校「地理A」の教科書において、「東京から一番遠いまち」として取り上げられた。
ここで皆さんの疑問は1つだ、
北海道、沖縄のほうが遠いだろうと考えるだろう。
『遠い』といっても、本州にて、交通機関・鉄道を使った移動時間という条件だ。
たしかに浜田や萩などは関東からスゲー遠く感じる、それに移動がとても不便だ。
さぁ、叫ぼう!
「 来たぜ! 江津市よ!!」
江の川の脇に車を停車する。
MAPの赤丸の場所だ。
『北前船花の里』の看板
こちらが鉄道遺構、江の川の隣りを走っていた。
これは三江線の橋脚だ、先にはかつての江津本町駅があり、駅から江の川を見ることができる風光明媚な駅だったらしい。
高架下を通れば山辺神社、そして旧江津の市街地がある。
散策に行こうではないか!!
山辺神社へ。
神社前の駐車場に停める。
そこにはこんな案内板があった『天領江津本町甍街道』
まずは参拝しよう!!
神社前(駐車場前)には旧江津町役場がある、今では『甍街道交流館』として使われている。
この地は江津町・江津市の行政と経済の中心として栄えた町である、
1962年の市庁舎移転に伴い、江津中心地としての役割を終えることになった。
『甍街道』へ。
天領とは幕府の直轄地ということだ、それほど重要な要所ということだろう。
静かな時間が流れる。
とても落ち着く町並みだ・・・。
こういう出会いが旅の醍醐味の一つだと思う。
これは「鼻ぐり石」という。
荷物を運搬してきた牛や馬をつなぐ為の石だ。
この通りにはかつて廻船問屋が軒を並べていたという、その雰囲気を感じることができる。
突然、洋風のオシャレな建物が現れた、
一見浮いているようにも思えるが、これが意外にもマッチしているという不思議。
『旧江津郵便局』
うん! おシャレだ。
この塀もすげー雰囲気がある。
よく見るとカニがカサカサと隠れていく、人の気配にとても敏感だ。
それにけっこうでかい。
ほどなくして、三江線の高架下に着く。
(ここに繋がっていたのか・・・。)
三江線は昨年2018年3月に廃線となった、江津駅(島根)から三次駅(広島)を結んで
いた、なんというマイナーな路線だ!!
(乗ってみたかった。)
ここに気になる階段があった。
もう自然に身をまかせているような、そんな感じの場所だ。
登るしかないだろう。
ここは『二楽閣跡』という場所だ、この石垣と草むらにもカニがいる。
蒸すな~、遺構が物悲しい。
まだ上がることができそうだが、これ以上は草がさらに多く繁茂しており断念した。
戻ろう。
江津本町、コンパクトで散策しやすい町でした。
神社に戻ってきた、しかし暑い・暑い・・。
人はほとんど歩いていない。
では、車で移動だ。🚘
江津駅隣りの駐車場に停める。
ここが江津駅だ。
東京駅を7時30分に出発すると、江津駅には15時18分に到着する。
移動時間7時間48分だ、これは東海道新幹線で新山口、スーパーおきに乗り換えて江津というルートだ、意外にも乗り換えは1回という。
しかし、これはかなり最短であり、通常は8時間から10時間はかかってしまう。
私としては岡山駅乗り換えの特急やくもで出雲へ、そこからの山陰線ルートを勧めよう。
関東の皆さん、
江津駅へあなたも来てみませんか?
掛け時計を見ると、現在の時刻は11時45分。
が最短となる、しっかし長いな~。
駅構内には手作りカレンダーが!
神楽の上演情報、観光列車の通過情報など、
マニアックな情報が書かれている。
素晴らしい!
【 おまけ 】
江津から福光海水浴場へ。
予想に反して、晴天となったので山陰のきれいな海が見たい、
そして辿りついたのがここだ。
福光海水浴場。
ここに車を停めて歩くことにした。
やっぱり山陰の海は素晴らしい!
トンネルを通り抜ける。
トンネルの先に砂浜が現れた。
こちらもきれいだ。
ウミネコの繁殖地と書かれているが、珍しいものなのか・・。
よくわからん。
こういう光景が見たかった。
トンネルの前には石碑がたっていた。
誰の歌だろうか・・・。
次の目的地は温泉津だ。
山陰を走ろう!いざ!遠方の江津へ 完