これから向かう先は温泉津温泉だ。
名前からして只者ではないと思うだろう。
駅隣りの駐車スペースに停める。
寂れ感がいいね。
温泉津駅へ。
前から読んでも、後ろから読んでも、
『おんせん つ おんせん・・・』ではなく、『ゆのつおんせん』と読む。
街道には 誰も人はいない・・・。
でもそれがいい!!
(それに風も強くなってきており、さらにわびしい気持ちに・・・。)
温泉津駅・隣りの駐車場に停めて、寂しい商店街を歩いてみる、
時折聴こえてくるのど自慢の音声が心地よく思える。
しかし人影はないというギャップだ。
こんなよい感じの路地もある。
少し雲が出てきたかな・・・。
一旦駅に戻り、車で移動することにした。
(目的の場所は駅から歩くには遠かった・・。)
温泉津は石見銀山にて産出した銀の積み出し港、また北前船の寄港地として栄えたという。
狭い路地に廻船問屋・民家・寺などが立ち並ぶ、その町並みは平成16年に重要伝統的建築群
保存地区に選定された、温泉街としては初めての認定である。
これを聞けば『行きたい!』と思うだろう。
目指すのは『薬師湯』という場所だが、場所がわからない、
ナビにも出てこず、適当に走っていると離合困難な路地に誘導された。
『あった!』目的地を発見だ!
場所はわかったので、Uターンして観光案内所・ゆうゆう館の駐車場に停めた、
やはりこんな素晴らしい町並みは車ではもったいない。
風鈴の音色でも聴きながら歩くのがよい。
温泉津駅⇒ゆうゆう館へ。
ノスタルジックな町だ、歩いている人は少なく観光客が1~2名ほど、
ここまで足を延ばす人はあまりいないのだろうか。
車では通り越してしまいそうな神社を見つけた。
『龍御前神社』
(たつのごぜんじんじゃ)
ここでは毎週土曜日に神楽が上演されるという、
萎びた温泉街の神社にて、浴衣で見る夜神楽は格別な思い出になるに違いない。
『ゆのつ温泉 夜神楽』
毎週土曜日 20時~21時 料金:1,000円
雰囲気を楽しみながら歩いて行く・・・・・。
少し歩くと目的地・薬師湯が見えてくる。
駐車場は建物前と通りの少し手前に完備されていた。
ゆうゆう館⇒薬師湯へ。
薬師湯の源泉は明治 5 年の浜田大地震で湧出したというお湯だ。
(意外なことにそれほど歴史があるわけではない)
そして注目すべきは最高評価オール5取得!!
それがすごいのか、すごくないかはわからないが・・・(爆)
入口は男湯と女湯で分かれているが、入ると繋がっているという構造。
この出窓、まさに『昭和レトロ』に恥じぬ造りだ。
入湯料金は450円、病院のような雰囲気だ。
タオル一式は忘れてしまったので薬師タオル(¥250)を購入した。
薬師湯の魅力 - 薬師湯 温泉津温泉 〜 石見銀山 世界遺産の温泉 〜
入った瞬間・・・・・。
『これはすごい!!!』
温泉成分が固まっており黄土色の世界を作り出していた。
『これが最高ランクの温泉か?! でも狭い・・・。』
それに、すこしばかり緑がかった薄茶色のお湯だ。
源泉そのままというのがいいね!!
温度は46℃、かなり熱く、何度も出たり入ったりを繰り返す、
お客さんも2人ほどしかいない。
湯船には3人でちょうどよい、5人ではかなりのストレスとなるだろう、
温泉に来てストレスとは、いけないよね。
温泉お決まりのコーヒー牛乳を飲んだ後は
二階に涼みに行こう!
ここも薬師湯の醍醐味だ。
薬師湯の 2 階には、とてもノスタルジー?レトロ?な半円形状の休憩スペースがある、
ここで数分腰掛け、扇風機の風で体を冷ます。
なんて心地良い時間だろうか。
ここからもう1つの共同湯である『元湯』が見える。
さらに3 階の屋上に上がると、ここにも休憩スペースがある、無料コーヒーが置かれておりサービスもいい。
そしてお目当ては、屋上から見える景色だ。
隣り旧館の尖った屋根は趣きがあり、石州瓦とともに良い雰囲気を醸し出す。
共同湯といえ、ここはモダンでありオシャレな場所だ。
おそらくは近くにある『元湯』は皆の想像通りの共同湯なのだろう。
さきほどの休憩ルームがこの出っ張りだ。
お隣りにはギャラリーとカフェもあるという。
(寄っていませんが。)
薬師湯の斜め前にはもう一つの共同温泉元湯がある。
この温泉は別の源泉を用いており、泉質には違いがあるという、
こちらも入りたかったのだが、薬師湯の熱さに体はもう温泉を欲していなかった。
元湯の隣りの路地には温光寺がひっそりと鎮座している。
拝殿前にある「奉泉薬湯」
隣りの地蔵堂の下には元湯の源泉が湧いているという。
拝殿の隣りには『霊泉元湯温泉』の碑がある。
元湯の前には飲泉があり、龍の下にはボタンがある。
『飲泉塔の吐泉龍』
「チョンマゲからナウな髪形まで・・・」
スーパーにも夜神楽のポスターがあった。
では温泉津を出発しよう!
【おまけ】
和田珍味本店から絶景を見れると聞き行ってみた・・・。
『神島』
新羅の国から船に乗り日本へ戻るときに、神島(五十猛の大浦の島)に
上陸したといわれている。
ここは和田珍味本店の駐車場だ。
中に入るとたしかに珍味があった・・・・・。
山陰を走ろう!温泉津温泉に浸かろう! 完