KITの気ままな旅日記

旅行の記録を公開していきます ≪過去・現在・未来≫

PT 東国のロマンス・上野三碑を巡ろう!(2019年8月10日)

お盆休み最初のKITの気ままな旅日記上野国(群馬)から始まる。

 

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いま、話題沸騰中の上野三碑を周る!

( ツッコミは無しにしよう。 )

  

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東京から上越新幹線MAXときで高崎へ向かう。

やはり、東京駅は帰省客で大混雑していた。

 

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9時4分・高崎駅に到着、新幹線であればあっという間に着いてしまう。

 

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新幹線改札内にある「高崎縁起だるま」

 

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駅のコンコースを歩き上信電鉄高崎駅へ。

ここでもだるまだ。

 

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9時25分発・下仁田行だ、しかも「ぐんまちゃん列車」だ!!

終点に行ってみたい気持ちはあるが、何もなさそうだな・・・。

今回は上野三碑に集中しよう。

 

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列車内もぐんまちゃん仕様、

乗客は予想に反して多い、南高崎駅佐野のわたし駅を過ぎ、

3つ目が降車駅・根小屋駅だ、声に出すと「ねごやえき」

愛知県の大都市の名前に聞こえなくもない。

 

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降りたのは私たちのみ、ナゼ?

ここにはユネスコ「世界の記憶」があるのだ!!

 

あと気を付けてほしい。

先頭のドアしか開かないので最後尾に乗っていると、焦ります。

 

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周辺案内

・金井沢の碑:徒歩20分

・城山団地:20分??

「めずらしい場所なのか?」

 

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「祝 上野三碑

 

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駅前には何もなく、自販機に飲み物を供給しているおじいさんがいた、ジュース缶が落ちる音のみが響く。

一件農家風のおじいさん、あまり東京では見ない光景だなーと考えながら駅舎へ。

 

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駅舎内では上野三碑のガイドブックを入手しておこう。

 

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駅舎内に貼ってあったコレ!

なぜ、こんな場所に貼ってあるのか?(笑)

まぁ、大事なことだね。

 

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根小屋駅を出発!!

時刻は9時33分だ。

 

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駅前には綺麗な案内図があり、とてもわかりやすく地図が書かれている。

それ以上に各場所にのぼりや看板があり、誘導してくれるのだ。

 

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【 電柱 】

 

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【 道端のノボリ 】

 

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【 看板 】

この上野三碑にかける思い、伝わるぜ!

 

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ここで分岐する、

まったく迷う要素がないほどに方向指示物が多い。

 

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ここでは石柱が登場。

特別史跡 金井沢之碑 入口」とある。

 

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途中から細い道を歩く。

(山賊がでないか心配しながら進んだことは内緒だ。)

 

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突然道が開け駐車場が見えてきた。

『大きい!』

中型16台、大型バス3台は停められそうだ。

 

 【 金井沢碑 】

群馬県高崎市山名町2334

 

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こちらがバス停と休憩場所。

夏場や降雨時は本当にありがたい、さすが上野三碑だ。

 

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お手洗いもあり、なんとウォシュレット完備だ。

 

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のぼりに導かれて、木道を歩く。

 

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きれいに整備がされている、少し階段を上がるとゴールが見えてくる。

 

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建物が見えてきた。

まず思うのが、なぜこんな場所に?!

根小屋駅からここまで徒歩15分ほどできた。

  

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中に入ることはできないので正面のガラスからのぞき込むことになる。

でもそれが見ずらい!!

 

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建物についているボタンを押すと部屋の明かりが灯り、音声案内が流れる。

見ずらい場合は備え付けのメガネを使って見よう。

 

ガラス越しのため、写真で残すのは難しい、

『だから記憶に残そう、記憶遺産!』

 

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https://www.city.takasaki.gunma.jp/info/sanpi/index.html

公式HPより

ご参考に・・・こんな感じだよ、肉眼でも文字がわかる。

 

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石碑に書いてある文字の写しだ。

 

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また子供向けのやさしい案内板もある。

高崎市の全方位作戦はすいごぜ!!

全て読んだとしても、拝観時間は15分をみておけばいいだろう。

 

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帰る際、ボランティアの方とすれ違う、早過ぎたかも。

あとで聞いたら、ボランティアガイドは10時からとのこと。

やはり生の説明が一番いい、双方向だしね。

 

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ここからは上野三碑めぐりバス」を利用させてもらう。

( しかも無料だ!! )

しかしバス到着までに時間が空いてしまう。

現在の時刻は10時09分。

次のバスは10時25分だ。

周りには何もないのでボーと過ごすしかない。

 

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10時25分に周遊バスが到着、車内はガンガンに冷えている。

(バスといってもマイクロバスだ)

乗車時間・15分ほど体を冷ますことができる、これから向かうのは山上碑である、

山上碑(これは、やまのうえひ と読もう)

このバスは金井沢碑バス停の次は山名駅に停まり、次のバス停が山上碑だ。

 

山名駅からの乗客は無し、車内からは良さげな神社が見えた、

山名八幡宮というらしい、しかしその駅から山上碑は遠かった。

( バスでよかったと心から思った。 )

 

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ほぼ定刻通りに山上碑バス停に到着した。

時刻は、10時40分だ。

次のバスは11時25分発、しっかりと時間を抑えておこう。

 

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乗客0人のバスは去っていった。 

 

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そこから、てくてくと歩くこと3分ほど。

 

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「来迎阿弥陀画像板碑」高崎市指定史跡

 

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ここで右折して階段を上がっていく、

直進すれば駐車場とお手洗いがある。

 

【 山上碑 】

 群馬県高崎市山名町山神谷2104

 

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お馴染みのノボリが見えてきた、と同時に歌声が聞こえる?!

『やべえな・・・。』と思いながら進むと階段中腹に広場があり、そこには

ご年配の方々が集まっていた。

 

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「麦茶でもどうですか?」とお声をかけてくれたので少しお邪魔することに。

きゅうりの塩漬けと麦茶をおかわりして、山上碑へ向かった。

 

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ここは石碑三か所で最も階段が長く、危険(?)な場所だ。

気を付けて上り下りをしよう。

 

バス停から山上碑まで徒歩で約10分ほどかかった。

 

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階段をあがると正面に古墳がある、芝が青々としておりとても鮮やかだ。

早速ボランティアの方に説明を受ける。

ここでは説明を受けた時間が長く、

石碑自体をあまり見なかったという・・・失態を演じた。

(でも知識としては得たからいいか。)

ここでもガラス越しの展示となり、生石碑は見れない、

しかし一日だけ見れる日があるという、それは3月の9日あたりにあるらしい。

石碑近くまではいけないがドアが解放されるとのことだ。

 

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少ししてから、親子連れが来た、

金井沢碑では先に出発したが、私が先に着いてしまっていた。

ではボランティアのおじさんを譲ろう。

 

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681年、放光寺の長利(お坊さん)が亡くなった母親のために建てた碑である。

 

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https://www.city.takasaki.gunma.jp/info/sanpi/index.html

公式HPより

全体が残っている石碑としては最古のものだ。

これは素晴らしい!

  

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その母親を埋葬したとされるのが、こちらの古墳といわれている。

では、バス停に戻ろう。

ここは私にとっては陸の孤島、余裕を持って行動しなくては、乗り遅れは命にかかわる!

 

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けっこうな階段でしょ、降りるときは特に気を付けましょう。

 

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階段中腹から駐車場が見える。

 

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バス停に着いたが、日差しが強すぎてつらい・・・。

日陰もご覧の通り、奥に少しあるだけだ。

 

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現在の時刻は11時11分

バスの発車時刻は11時25分。

 

 少し散策をしよう。 

 

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「山ノ上地蔵尊

 

f:id:turumigawa915:20190815154701j:plain缶の風鈴が勢いよく回っている。

いつかは私も作ってみたい。

 

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バスは定刻通りに来てくれた。

山上碑11時25分発⇒多胡碑11時40分(予定)だ。

 

このドライバーさんは話好きの方で、

富岡製糸場の観光を勧めてくれた。

山上碑のガイドさんも富岡製糸場を勧めていた・・・・。

 

私は2年前に富岡製糸場は一度見学しており、今回の旅では全く行くつもりはなかったのだが、いつしか『行ってみようかな・・・。』と考えてしまった。

   

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多胡碑バス停に11時34分に到着、予定よりも6分ほど早い。

12時25分発のバスに乗るため、見学時間は1時間もない、

時間に気を付ける必要がある。

 

多胡碑には、

石碑とともに記念館があるのだ、そのために他の2つより時間が必要になる。

 

【 多胡碑 】
群馬県高崎市吉井町池1095

※多胡碑記念館はすぐ隣り

 

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そして最後の石碑・多胡碑に到着だ。

なんだが感慨深いな~。

 

早速、ガイドさんから丁寧な説明を受ける、

自作のファイルと写真で、とてもわかりやすく説明してくれる、

炎天下の中、お疲れ様と言うほかない。

 

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 https://www.city.takasaki.gunma.jp/info/sanpi/index.html

公式HPより

 

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奈良時代 711年に多胡郡(たごのこおり)という郡ができたことを記念して

つくられた石碑という。

その多胡郡の長官の名前が『羊』さんという。

 

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『なるほど!』

 

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こちらのオシャレな建物が多胡碑記念館だ。

お金をかけてますね!

 

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ここが上野三碑最後の訪問先「多胡碑記念館」

さぁ、入ろう! クーラーも効いていて快適なはずだ。

 

◆利用時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

◆休館日:月曜日(月曜が祝日・振替休日の場合は開館し、翌日火曜を休館)

     年末年始(12月28日~1月4日)

◆観覧料:上野三碑「世界の記憶」登録を記念し令和2年(2020)3月31日(火)まで観覧無料。

 

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この記念館、無料であるのもありがたいが、展示内容がおもしろい。

※無料は期間限定 2020年3月31日(火)まで

 

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外国の古代文字についての展示などもある。

一つ一つがしっかりと造られており、感激してしまった、オススメだ!

 

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そして「上野三碑」のレプリカ。

精巧につくられており、ここでも感動だ。

「excellent!! 上野三碑!」

 

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日本の古碑の分布

群馬は東国の中心であり、かつては日本の中心だったのかもしれない。

そんなロマンスを上野三碑から感じてしまう。

そう京都・大和から一直線で上野(群馬)だ。

 

≪ 最後に・・・≫

上野三碑」を学ぼう。
長い文なので、1行でまとめてみよう。
「群馬には7~11世紀、渡来人との交流を示す貴重な石碑が3つある。」

 

                                                    以上

 

ではつまらないので、少しだけ書こう。

 

日本列島東部の古代・上野国(こうずけのくに:現在の群馬県)に

存在する3つの石碑を指す。


上野三碑(こうずけさんぴ)とは

日本に18例しか現存しない古代(7~11世紀)の石碑の中で最古の石碑群である。

※18のうち3つが群馬にあるという事実。


三碑は、

①山上碑(やまのうえひ・681年)

②多胡碑(たごひ・11年頃)

③金井沢碑(かないざわひ・726年) をいう。

 

三碑に刻まれている文字は、

上野国に住みついた朝鮮半島からの渡来人がもたらしたものとされ、

上野国の人々により、文字で刻まれたものである。


山上碑は日本語の語順で漢字を並べた最古級の歴史資料としての価値がある。

金井沢碑はこの地での仏教の広がりを刻んでいる。

上野三碑は、東アジアにおける文化交流を示す極めて重要な歴史資料といえる。


三碑に刻まれた内容からは、中国の政治制度・漢字文化・仏教が日本に到達しただけ

でなく、当時の都から遠く離れた上野国(群馬)に多数の渡来人の移動とともに伝来

し、地元の人々に広まっていったことを証明しており、大変貴重な意味があるという。

 

上野三碑は、歴史的、文化的、社会的、政治的に、

「世界の記憶」にふさわしい希有な価値を有するものです。
高崎市の公式HP参考・一部抜粋)

 

結論は『群馬はすごい!!』ということだけ、憶えておけばいいのだ!!

(おいおい)

 

  

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多胡碑記念館前には2つの古墳があった。

ガイドの方が言っていた、

群馬の古墳の数は東日本随一!! 一万三千基を超えるという。

 

「やっぱ、群馬ってすげ~!!」

 

 東国のロマンス・上野三碑に巡ろう! 完