KITの気ままな旅日記

旅行の記録を公開していきます ≪過去・現在・未来≫

城端むぎや踊りに行こう!【夜の部】(2019年09月15日)

9月15日、

富山県城端むぎや祭に来ている。

むぎや祭は9/14・9/15の2日間開催となっている。 

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むぎや祭というものは以前から知っていたが、これまで来る機会がなかった。

それは心理的壁だったかもしれない。

 9月1日~3日には越中八尾おわら風の盆という富山の一大行事があるのだ、

その2週間後に「また富山に行くの?」という壁だ。

 

富山には二大民謡祭りがあるという、

それが、越中八尾おわら風の盆城端むぎや祭」だ。

 

歴史をみると元々むぎや踊りは五箇山が発祥の地という、

城端の人々が五箇山で習い、城端の地で祭りを開催して現在に至っている。

規模としても城端のほうが大きいのだろうか・・・・。

五箇山のむぎや祭は行ったことがないので、いつかはこの目で見てみたい。

 

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17時25分、善徳寺の競演会場にやってきた。

今は第1部の終盤、越中五箇山麦屋保存会の演舞中、もう直終わりそうだ。

第2回目の競演会は17時45分から始まる、それが狙いだ。 

 


城端むぎや祭【夜】2019①

 


城端むぎや祭【夜】2019②

 

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第2部開始、西上町からスタートだ。

 

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かっこいいぜ!!

「むぎや節」はすべての支部で踊る、

「古代神」「といちんさ」も殆どの支部で披露される、

「こきりこ節」はかなり限定されてしまう、

それ以外では、「四つ竹節」「お小夜節」がある。

 

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この所作はむぎや節だ、

キビキビとした男性的な動き、それが全員で決まった時の感動がある。

 

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『むぎや祭・・もっと早く見に来ればよかったな〜。』と少しだけ後悔、

でも今日ここにいるのだから関係ないね。

 

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この唄い手さんの声をがいい!

支部により当然ながら違いがある、だから飽きが無いのだ。

歌の上手い人はいいな〜。

 

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女性の笠踊りもいい、優雅さがある。

 

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一方男性の笠踊りは力強くメリハリがある。

見ていて気持ちがいい!

 

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この笠をあげ、足をあげる所作は古代神だ。

歌詞がとっても微妙なのだが、踊りは嫌いじゃない。

 


城端むぎや祭【夜】2019③

 

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こちらは麦屋節だ、この形にビシッと決まると気持ちがいい。

・麦屋節は平家の落人が伝えたとする説

・お小夜が伝えたとする説

などがある、ここでも諸説あり、その発祥はわからない。

 

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女性陣もきっかり揃っている。

 

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舞台の灯りに踊り手が映える。

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見た目ですぐにわかる、烏帽子に狩衣姿、

手にはささらを持つ、これは日本最古の民謡・こきりこ節だ。

『窓のサンサはデデレコデン〜。』

このフレーズは聞いたことがある人は多いだろう、意味はサッパリわからない。

 

こきりこは『筑子』と漢字表記するらしい、竹を使った打楽器だ。

この画像では2人の踊り手のみだが、女性が入ることも多い。

 


城端むぎや祭【夜】2019④

 

f:id:turumigawa915:20190923110656j:plainやはり、麦屋節がいい!

やはり発祥の地・五箇山のむぎや祭が見たくなるのは人のサガだ。

 

こきりこ節、麦屋節、おわら節と富山には有名な民謡がある

たしか富山三大民謡と言うんだっけ?!

 

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襷に帯刀、まさに武士の姿、

平家の落人の話も信じてよいかと思ってしまう、勇ましいぜ!

 


城端むぎや祭【夜】2019⑤

 

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競演会はじょうはな座ここ善徳寺の2箇所で行われている、

善徳寺は半野外であり無料、こちらのほうが観客は多いのだろう。

それ以外では、街並み踊りがあり、それは町中4箇所で披露される、

しかしこの時間に踊っている団体は少ない、というかいない。

スケジュールを確認して効率的に周ろう!

 

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お小夜節だ。

お小夜は輪島の隣町に生まれ、金沢に遊女として売られる、

その地では風紀の乱れを問われ、五箇山に流刑となる。

芸事に長けているお小夜は唄や踊り、三味線などを村人に教え、憧れの的となった。

流刑の身ながら、村人と恋に落ち、身籠もってしまう。

男や村人に迷惑はかけられないとお小夜は庄川に身を投げてしまう。

お小夜の悲哀を唄ったのがお小夜節という。

 

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そして笠を回す動、その中の一時の『静』がたらない、人々を魅了する理由がわかる。

そして夜にこそ、むぎやの真骨頂だ。

 

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この着物の質感、色がいい!

踊りもよく、何も言うことはないのだ。

 

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この踊りは初めてかも!?

五箇山追分節という、こちらの団体は五箇山・本家からの参加だ。

 


城端むぎや祭【夜】2019⑥

「といちんさ」

五箇山に棲息する鳥・サイチンが遊んでいる様子を「トイのサイチン」といい、

そこから「といちんさ」となった。

もんぺ姿で躍動感あふれる踊りを披露する。

ミソサザイ(鳥)を五箇山地方ではサイチンと呼ぶ。

 


城端むぎや祭【夜】2019⑦

「お小夜節」

五箇山に流刑にされたお小夜の悲哀の唄だ。

 


城端むぎや祭【夜】2019⑧

五箇山追分節

これは初めて見た踊りだ。

 

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競演会は終わり、善徳寺を出る。

雰囲気的には21時だが、実際には19時20分だ。

  

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19時30分、パレードが始まった。

出丸町通りからスタートして、善徳寺前交差点まで行進する。

そして程よい見物客・・・。

 

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パレードが到着、目の前を通りすぎていく。

  

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善徳寺では競演会・第3部が始まっている。

(19時30分~21時10分)

その前に行くべき場所がある。

 

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最後の街並み踊りはここにした。

20時から行われるのは浄念寺会場とこの2カ所だ。

 

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もはや言葉はいらない、この団体の踊りはいい!

そして、祭の終わりが近づき、

物悲しい気持ちになってくると同時に帰れる安堵感もある。

 


城端むぎや祭【夜】2019⑨

 

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20時35分、再び競演会場に戻ってきた。

ここで最後だ、2019年・むぎや祭の見納めだ。

 

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最後の団体・四葉会だ、

本日、3回目の鑑賞なのでもうおなじみだ。

ここでは網笠をつけている、これは珍しい。

 

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これまで、ステージ踊りは好きではなかったのだが、今回は純粋にいいと思えた。

少しを認識を変えねば・・・。

 


城端むぎや祭【夜】2019⑩

 

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最後は全員で踊る、

祭りのフィナーレを飾るにふさわしい。

 


城端むぎや祭【夜】2019⑪

 

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町では観光客も入り、総踊りが行われていた、

パンフレットでは22時30分まで行われるという・・。

 

私は富山に帰らねばならない、ここから富山は結構遠い・・・。

2時間ぐらいかかるのだ、帰ろう!

 

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少し離れると祭りの喧騒はもうない。

 

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出丸坂会場にも誰もいない。

 

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ぼんぼりも無くなり、ここはいつもの城端の風景となっていた。

 

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城端駅に戻って来た、すでに列車は入線していた。

 

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漆黒に浮かぶ列車も風情がある。

 

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車内はかなり空いている、ボックス席を独り占めできるぐらいだ。

途中、人が乗って来てそれなりに埋まっていく、しかしこんな時間に何しているのだろうか?

 

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高岡駅まで戻ってきた、夜のホームであいの風とやま鉄道を待つ。

乗ってしまえば富山駅は近い、はやくシャワー浴びて寝たいものだ。

むぎや祭りは想像以上の良い祭りでだった!!

次も来たいと思う。

 

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翌日の富山は

朝から晴天、午後から曇りになる。

 

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立山連峰が見れるなら、雨晴海岸などに行きたいのだが、そうなりそうにない。

少し勿体ない思いはあるが、横浜に帰ろう。

 

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東京・横浜は雨、

新潟に入ると雲が多くなり、長野に着く頃には空が雲で覆われていた、

どんどんと天候が悪くなり、その方向に帰っている、なんだか損した気分にも思えるが、

これでよいのだろう、自宅でむぎや祭の写真をみて、余韻にでも浸ろうか。

 

 城端むぎや踊りに行こう!【夜の部】 完