KITの気ままな旅日記

旅行の記録を公開していきます ≪過去・現在・未来≫

PT 獅子舞敗走、横浜焼ってなあに?(2019年10月06日)

帰りの電車の外には青空が見え始めていた・・・。

午前中、正午は雨が降っていたのにさ。

f:id:turumigawa915:20191008230422p:plain

と、たまには自然に対して愚痴をいう、もう横浜に到着する、自宅はもう少しだ。

 

f:id:turumigawa915:20191008230736p:plain今日は、江古田獅子舞を楽しみにしていた。

『東京はくもり、一時的に雨』との予報であったが、ワンチャンスあるのでは?

と天気予報の外れを大いに期待して自宅を出たKITだが・・・。

 

向った先は豊島区の江古田という地区だ。

最寄り駅はというと、このあたりは路線が多く走っており、選択肢が多いのだが、

大江戸線西武新宿線西武池袋線、少し歩けばJR線がある。

 

本日の目的である江古田氷川神社例大祭は、

12時から獅子舞行列があると聞き、それに合わせて向かった。

例大祭は、昨日土曜日から行われており本日は2日目だ。

最近は10月第1週目の土日開催らしい。

 

私が選んだ降車駅は都営地下鉄大江戸線落合南長崎駅だ、

なんだか2つの地名が合成されたかのような駅名だが、

降りるとショッピングモールが隣接しており、なんだがいい感じ。

 

f:id:turumigawa915:20191006231245j:plain

少し時間が早い気もするが、駅からトボトボと歩き出す、

雨が降りませんようにと祈りながら・・・。

時刻は11時20分ほどだ。

 

f:id:turumigawa915:20191006231357j:plain

そんな祈りも虚しく、祭りの会場に着く前に小雨が降り出した、

そして通りのどこからか、神輿を担ぐ掛け声が聞こえている。

f:id:turumigawa915:20191008234531p:plain

 

f:id:turumigawa915:20191006231458j:plain

そして公園に到着する。

法被を着た人たちが大勢いたが、なんだが祭りという雰囲気ではない。 

正面には謎の塔が見える、あの下には公園があり、お祭りの準備がされているのだ。

※あれは『野方配水塔』というらしい。

 

 f:id:turumigawa915:20191008011514p:plain

もう雨は本降りへと変わっていた・・・。

これで獅子舞行列は中止・・・14時から神社境内での獅子舞は行われるという。

この雨の中で、長時間待つことはできない。

 

『今日は撤退だ! 来年また会おう!!』

と即座に決断して帰路につく。

 

 そして近くにはこのような場所を発見した。

【絶対城】だ。

『なんだよ、絶対城って?!』

 

今日は雨だし、別の日に・・最強の装備で来よう!

 

 

f:id:turumigawa915:20191006231700j:plain

同じルートではつまらないので、西武新宿線新井薬師前駅まで歩いてみた、

かなり雨に濡れたがね・・・。 

 

今日は久しぶりの大敗北だ。

獅子舞は見れないし、服は濡れているし。

なんとなく、こんな感じになるのではと思っていたが、現実のものとなると悲しい😭

 

f:id:turumigawa915:20191006231824j:plain

東京駅に出て、腹いせに、気分転換に駅弁を2つ購入した(笑)

「こぼれイクラとろサーモンハラス焼き弁当」

もう一つは後ほど紹介します。

 

特急踊り子の自由席で食ってやったぜ!!

しかも東京駅出発前にさ!!

『ワイルドだろ〜。』

 

f:id:turumigawa915:20191006231908j:plain

特急踊り子号は東京駅を始発として伊豆急下田に向かう、

こんな日に下田に行く人なんているのだろうか・・・・。

(まぁ実際には何人も乗っているのだが)

 

今の特急車両は窓は開かない、

昭和造りの踊り子号(185系)はつまみを押して、窓をあげることができる、

上げてみたい衝動に駆られたが、ヒンシュクを受けそうでやめた。

(もしかして固定されている?!)

 

f:id:turumigawa915:20191008225820p:plain

その踊り子号(185系)は、2021年間春には引退予定とのことだ。

後継車はのE257系、以前中央線特急として活躍した?、あまり評判のよくない車両だ。

『みんな、E257って、わからないよね。』

 

f:id:turumigawa915:20191006231929j:plain

しかしこのままおとなしく帰るKITではない、横浜に着くと・・・、

高島屋横浜店8Fに向かった。

そごう横浜では不思議の国のアリス展」が開催されているが、

 

横高(よこたか)では「幻の横浜焼・東京焼展」が開催中だ。

 

f:id:turumigawa915:20191009001228p:plain

※横浜人は高島屋横浜店を横高と呼ぶのだ(大嘘)

 

 

横浜焼とはなんだろう?」 と思う人が多いだろう。

 

横浜焼とは、「焼売(シュウマイ)」のことなのだ、

それもただのシュウマイじゃない!

崎陽軒のシウマイはグリンピースがランダムに入っている、

そのため1つも入っていないシウマイもあるのだ、

それを「幻の横浜焼というのだ。

  

f:id:turumigawa915:20191008011247p:plainウソ言うな!!!

 

KIT「ごめんなさい」🙏

 

 

ではまじめに。

いまでは横浜は日本最大の市となった、しかしかつての横浜は寒村だった。

それが一変したのが黒船来航、文明開化・横浜開港だ。

船が集まり、人が集まれば、商売が盛んになり、

そして全国の陶工たちも横浜に集まった。

そして作られたのが横浜焼だ。

 

もちろん外国が主な販売相手である、

外国人からみれば、見たことのない造成、精緻な造り、

まさに「エクセレント!」もしくは「Très bien(トレビアン)」 である。

 

f:id:turumigawa915:20191008225622p:plain

その柄や模様は外国人が好むものとなっていく、

だからその形は他の陶磁器とは少し趣きが異なるのだ。

最盛期には横浜から海外に横浜焼が大量に出荷された、

そのため日本に現存しているものは少なく、故に知名度としても低い。

横浜の人さえも知らない人の方が多いぐらいだ。

その中で有名なのは宮川香山(みやがわ こうざん)だ、

海外ではマクズウェア真葛焼)として名を馳せた。

そして高浮彫(たかうきぼり)という技法を生み出した人物だ、

これはどのように造られたか詳細がわからないという。

 

f:id:turumigawa915:20191009225650p:plain

高島屋横浜店公式HPより

 

f:id:turumigawa915:20191009224907p:plain

【高浮彫牡丹二眠猫覚醒大香炉】

高島屋横浜店公式HPより

狂暴そうな猫だ!!! ミュージアムショップではこの猫のキーホルダーが

売られていた、3分迷ったが我慢した・・・。 

 

f:id:turumigawa915:20191009225135p:plain

【高取釉高浮彫蟹花瓶】

高島屋横浜店公式HP

こっちは蟹だよ!! 蟹!!

 

 横浜焼は今では姿を消し、その技法の解明されていない、だから幻なのだ。

 

 

その人気のきっかけは、1873年のウィーン万国博覧会への出展だ、

そこで日本の陶磁器は大評価をうけ、フランスを中心にジャポニスムブームが起こった。

  

f:id:turumigawa915:20191008225205p:plainf:id:turumigawa915:20191008225220p:plain

そして、次の転機が関東大震災と世界大戦による横浜空襲となった。

それ以降横浜焼は一気に衰退して姿を消してしまう、

そのため 幻の横浜焼 とよばれる。

 

しかし完全になくなったわけではない、個人で細々と作っているとの話しもきく、

横浜焼のお店を探して、当時に思いを馳せるのもよいかもしれない。

 

展示品の多くには、田邊哲人の名前があった。

この方は海外に流出していた横浜焼を買い戻し、日本にお里帰りをさせた人物だ、

そのため田邊コレクションとして多くが展示されている。

 

そして田邊哲人氏はコレクターの他にスポーツチャンバラ創始者という顔を持つ。

子供の頃に遊んだあのチャンバラをスポーツに昇華させる、これを成し遂げた人物だ。

 

f:id:turumigawa915:20191006232013j:plain

お隣りの催事スペースでは、北海道展が開催されており大混雑している、

北海道海鮮弁当がうまそうだが、

今の私の右手には、牛たん弁当の入ったビニール袋が下がっている。

ずっと、牛たん弁当を持ちながら横浜焼の展示を見ていた。

 

f:id:turumigawa915:20191006232115j:plain

これは加熱式であり紐を引き抜くとお弁当が過熱される仕組みだ、

はじめて加熱式弁当をたべるので、ドキドキだ、縄文土器だ。

 

f:id:turumigawa915:20191006232138j:plain

 こう見るとおいしそうに見えない・・・。

 

今日は・・・

江古田獅子舞は見れなかったが、横浜焼の深淵にはちかづけたかな?

 

獅子舞敗走、横浜焼ってなあに?  完