「JR線を使わず、横浜から名古屋に行く」という企画だが、
大きなトラブルもなく無事終えることができた。
11月1日(金)7時36分横浜発
11月2日(土)15時08分名古屋着
という結果に終わった。
トータル時間は31時間32分。
1泊しているので、純粋な移動時間とは少し異なる。
15時08分に名鉄名古屋駅に到着したKitはJR名古屋駅に向かった。
東海道新幹線で横浜に帰る為だ。
ようやく、目に見えない縛りも解け、JR線に乗ることができる。
新幹線・名古屋ホーム。
15時32分発 東京行き のぞみ26号に乗車する。
スマートEXで購入してスマフォをかざしてホームへ。
これから自宅に帰っても、夕飯の時刻に間に合う為、お弁当は買わずにお茶とコーヒー
の最小限の装備にとどめておく。
ホーム正面にはJR名古屋高島屋が見える、もうすぐ、新幹線が入線していくる・・・。
これまでの移動中、ちょくちょくと見えていた新幹線、恨めしくも思いながら、
ようやく和解することができた。
実は私は、明日も明後日も休みなのだ。
当初は名古屋到着後、名古屋観光でもしようかなと考えていたが、やめた!!
また名古屋からは伊勢志摩、高山、京都・大阪へと何処にでも行ける立地、
せっかくここまで来たのだから温泉にでも・・・と考えるのは至極当然のことかもしれない。
だが、この旅はここで終わらせてはならないのだ。
最後はJR線だけを使い、横浜駅に移動する、
それを実行してこそ、真の旅の終わりとなるのだ。
それに時間が空くのもよくない。
名古屋駅到着時刻から5本目の東京行き新幹線で帰る、それは赤福と飲み物を買う時間をとったためだ。
普通車はほぼ満席の為、グリーン車を選択した。
お土産は赤福だけを買い、新幹線に乗り込む!
新幹線は名古屋駅を出ると速度をグングン上げていく、
流れる景色の速度に違和感を感じる、あまりに早いのだ、昨日からの速度の倍以上だ。
しかも、音が静かであり、揺れも少ない。
「新幹線ってすごいな!」
子供のような感想を抱いてしまう。
そんなことを考えていると、
『豊橋駅通過中』と車内ディスプレイに流れる、
腕時計を見ると時刻は15時50分、たった18分で豊橋を通過してしまった。
新所原駅から大脇バス停まで歩いた時に見た立岩が車窓に現れた。
これまで何度も新幹線に乗ったが、一切気に留めていなかった景色だ・・。
今では、思い出の立岩になった。
ボンとらやも忘れてないよ。
そして、浜名湖を通過する新幹線。
JR線なら浜名湖を最短の直線で走り抜けることができるのだが、
JR線を使わないと浜名湖をぐるーッと一周しなければならない。
次は掛川駅だ、浜名湖を一瞬で通過して、掛川にせまる新幹線・・・、
16時07分に颯爽と掛川駅を通過していった。
16時18分静岡駅通過、16時31分三島駅通過。
そして小田原駅の通過タイムは・・・16時41分、定刻通りだ、
新横浜駅にも定刻停車がほぼ確約された。
これまでの要所を最速で駆逐した新幹線、
そして、あっという間に新横浜駅に到着した。
普段なら横浜市営地下鉄に乗るのだが、復路では私鉄には乗らない、乗れない!
そのため、横浜線のホームに向かう、ここから乗るのは何年振りだろうか。
横浜線は東神奈川駅に到着した、この列車は根岸線直通・桜木町行きのため、
あと2分ほどで終点・横浜駅に到着する。
外はすでに帳が下り、暗闇の世界、見慣れた横浜の灯りに感慨深いものがこみ上げる、
そして長い旅が終わる寂しさと喜びが同居する、複雑な気持ちになる。
このよくわからない感情も旅の醍醐味の一つだ。
17時17分、横浜駅の改札を出た。
ここが復路の終点となる、本当の意味でJR線を使わず、横浜から名古屋に行こう!
を終えることができる。
誰からも祝福されない、賛同もされないが、
この達成感は自分にしかわからないものだ。
本来、そんなものでいいはずだ。
復路はJR線のみ利用した、タイムスケジュールを見てみよう。
↓
新横浜駅到着16時55分
(2)JR横浜線
新横浜駅発16時59分
↓
横浜駅着17時12分
新幹線乗車時間・1時間25分
横浜線乗車時間・14分
乗車時間合計・1時間39分だ。
昨日、横浜を出て1時間39分後にはどこにいたんだ?
往路のJR線を使わない場合のタイムスケジュールも振り返ってみよう。
(1)相模鉄道線・快速
横浜駅発7時36分⇒海老名駅着8時13分 (料金:¥314 / 乗車時間:37分)
(2)小田急小田原線・各駅停車
海老名駅発8時21分⇒本厚木駅着8時25分
(料金:下記③と合算 / 乗車時間:4分)
(3)小田急線ロマンスカーはこね号
本厚木駅発8時32分⇒箱根湯本駅着9時21分
(料金:¥782+特急料金:720円 / 乗車時間:49分)
(4)箱根登山バス
箱根湯本駅バス停発9時43分⇒元箱根港バス停着10時36分
(料金:¥980 / 乗車時間:53分)
(5)東海バス・オレンジシャトル
元箱根港発11時25分⇒三島駅着12時24分
(料金:¥1,030 / 乗車時間:59分)
(6)伊豆箱根鉄道 駿豆線
三島駅発12時29分⇒修善寺着13時04分
(料金:¥520 / 乗車時間:35分)
(7)東海バス
修善寺駅バス停発13時25分⇒土肥港バス停着14時23分
(料金:¥1,380 / 乗車時間:58分)
(8)駿河湾フェリー
土肥港発15時00分⇒清水港着16時10分
(料金:¥2,100 / 乗車時間:70分)
(9)無料シャトルバス
清水港発16時20分⇒しずてつ清水駅(東口)着16時28分
(料金:¥0 / 乗車時間:8分)
(10)静岡鉄道 静岡清水線
新清水駅発16時32分⇒新静岡駅着16時53分
(料金:¥330 / 乗車時間:21分)
(11)しずてつジャストライン特急静岡
新静岡駅バス停発17時40分⇒相良営業所バス停着18時48分
(料金:¥1,270 / 乗車時間:68分)
(12)しずてつジャストライン自主運行・相良浜岡線
相良営業所発18時55分⇒浜岡営業所着19時22分
(料金:¥560 / 乗車時間:27分)
(13)しずてつジャストライン掛川大東浜岡
浜岡営業所発7時41分⇒掛川駅着8時33分
(料金:¥950 / 乗車時間:52分)
(14)天竜浜名湖鉄道【2-1】
掛川駅発8時57分⇒浜名湖佐久米駅着10時35分
(料金:¥1,700(フリー切符) / 乗車時間:98分)
(14)天竜浜名湖鉄道【2-2】
浜名湖佐久米駅発11時31分⇒新所原着12時03分
(料金:上記フリー切符 / 乗車時間:32分)
(15)徒歩
新所原駅発12時20分⇒大脇バス停着12時03分
(料金:¥0 / 乗車時間:32分)
(16)豊鉄バス
大脇バス停発13時15分⇒豊橋着13時50分
(料金:¥520 / 乗車時間:35分)
(17)名鉄本線
豊橋発14時15分⇒名鉄名古屋着15時08分
(料金:¥1,140+ミューチケット360円 / 乗車時間:53分)
◆往路(JR線を使わない場合)
乗車賃:¥13,576
特急料金:1,080
①運賃合計:¥14,296
②乗車時間:¥13時間11分(徒歩32分含む)
③宿泊代(浜岡):¥4,400
◆復路(JR線を使った場合)
乗車賃:
新幹線 スマートEX購入(グリーン車):13,310
横浜線:¥168円
①運賃合計:¥13,478
②乗車時間:1時間39分
運賃はほぼ同額だが、
新幹線のグリーン車を使っているので普通席や自由席、さらにはこだま号なら、
新幹線が圧倒的が安いのだ。
それに時間を比較してもその差は圧倒的だ、
JRを使わない場合はトータルで31時間32分かかった、乗車時間でも13時11分にも
及んだ。
一方新幹線は1時間39分で目的地に達することができた。
とはいえ、時間が早ければいいというわけではない。
目的により、その見方は変わってくる、
今回のkitの旅は移動を楽しむ・過程を楽しむ旅である、
新幹線であれば、現地に着いてから楽しむ旅であり、
ただの移動手段となってしまう場合が多い、
当然ながら新幹線の車窓もとても楽しい、湖や城や田園風景を高速で走り抜ける爽快感
は新幹線でしか得ることはできない、代え難いものだ。
この旅は、万人にはお勧めできないが、
私としては、すっごく楽しかった!! と声高に言っておきたい。
何にも縛られず、行き当たりばったりで、スマフォで経路を調べ、時には緊張する場面
もあったが、経路が『繋がる』ことに喜び、小さな感動をしたりと・・、
暇も感じず、飽きも無く、時間を過ごすことができた。
今回の旅で乗り継ぎなどを調べるために、
yahooの乗換案内アプリとバスNAVITIMEを主に使った。
特にバスの乗り継ぎには最大級の効果を発揮してくれた。
今後、こんなおもしろい旅と出会えるのだろうか・・・
そんな不安にかられてしまう、それほどよかった・・・でも見つかるさ、きっとね。
JR線を使わず、横浜から名古屋に行こう!
【その後と振り返り】