12月5日、奥能登「あえのこと」にきています!
前泊で七尾に入り、万全の体制で臨んでいる。
能登町・合鹿庵、珠洲市・古民家の「あえのこと」を見せて頂いた、
次に向かうのは、3軒目の輪島・三井の里である。
ここでは16時から「あえのこと」神事が行われる、
事前に電話をして時間などを確認、こちらも事前情報をとり万全を期した。
【これまでの道程】
では本日3つ目の「あえのこと」スタート!!
道は大変空いており、超順調にここまできた、
途中まではほぼ車を見ることはなかった。
トイレ前の駐車場に止める、
「あえのこと」が行われるのは道路を挟んだ真向かいの旧福島邸と呼ばれる古民家であ
る。看板には、田の神様まつりとかかれている。
入口では記帳をおこない、直会参加は1,000円をお支払いするという、
私は見学のみであり、そのまま屋敷内に入った。
奥に進むと、神棚、神座、御膳なとが見えてきた。
かなりの人がおり、本日拝見した中では最も多い。
「あえのこと」とは、何か?
「田の神様まつり」ともいわれており、地区・家庭により呼び名は異なるらしい。
奥能登で行われている伝統的な農耕儀礼であり、田の神様に対して、1年の農作物の収
穫に感謝し、御膳などによるおもてなしをして、翌年の2月には今年の豊作を祈願して
再び田にお送りしする神事である。
田の神様の姿は見えず、かつ目が不自由な為、家主は段差や柱などにぶつからないよう
にお声掛けをしながら、おもてなしをする、
そのため、周りの人からは、一人芝居のように移るのだ。
暮れのあえのことは12月5日、田の神様をお迎えをする、
春のあえのことは2月9日、田にお送りする、
年に二回行なわれる、しかし2月の奥能登は雪深く、外部のひとを容易には寄せ付けな
い。
では、御馳走を紹介しよう。
大きいぼた餅、ものすごく、美味しそう!
きっと、うまいに違いない!
こちらは鯛か?!
小豆ごはん、味噌汁、そうめん?、そして煮しめが中央に陣取る。
真ん中に大きな鯛が後から来た!!
では隣のすこし小さい魚はなんだ? やはり鯛か?
大きな栗の箸が見える、これは幸福を招くといわれている。
今年収穫された野菜たち。
手ぬぐいにあえのことが描かれており、そこにお供えが置かれる、
地元も子供たちによる感謝の気持ちである
三井地区の子供たちも神事に参加、ともに田の神様をもてなす、
地域で伝統行事を守る、それを続けていく姿はいいね〜。
これから田の神様をお迎えに上がる、
外は小雨が降っていた。
蓑をつけた付き添い人が二名、
周りには子供たちが囲み、一緒に田の神様をお迎えした。
いつしか、古民家前には松明が焚かれていた。
こちらでも流れは同じとなる、
まずは、囲炉裏で暖まって頂き、好物の甘酒をお出しする。
次にお風呂にご案内する。
田の神様は目が不自由なので、渡り廊下の段差など、お声がけをしながらお連れする。
夫婦二人で湯につかっているのだろう。
夫婦水入らずだ。
再び、廊下を通り広間にご案内するのだ。
もちろん、お声掛けはされる。
「右でございます、左でございます・・・。」
お風呂の後には、お食事の時間に移る。
一品、一品を説明していく主人、
後ろでは子供たちが静かにその光景を見ている。
さらには、子供たちによる権現太鼓が披露される、
これは田の神様も喜んでいるに違いない。
そして、おもてなしは終わり、
来年の2月まで滞在して頂き、2月「春のあえのこと」で田にお帰り頂く。
中では、直会が行われる、そして夜は更けていく、わたしは和倉温泉に戻らなくては。
外はすでに日が沈み、薄暗くなってい。
早く出ようか・・・。
今年の2月にここまで来たのだが、「あえのこと」を見ることはできなかった、
その時に失敗は今日の成功の為にあったのだ・・・と考えておこう。
ではレンタカーを返して、本日のホテルに行こう!!
今回は全てがスケジュール通りに進み、怖いぐらいだ、
しかし全てがうまくいくことはない・・というを明日知る事になる。
最後にホテル編と振り返りをお送りしたいと思います。
奥能登・あえのことに行こう!【輪島編】 完