出張から自宅・横浜に帰る日だ。
富士急行線には素晴らしい特急が運行している、折角なので乗ってみたい。
富士急ハイランド駅から河口湖駅に移動してきた、移動といっても一駅の移動だ。
折角ここまで来たのだから、始発駅から乗ってみよう・・・ということにした。
私が乗ってきたのは、機関車トーマスのラッピング列車だ。
お隣りのホームにはすでに『富士山ビュー特急』が停まっていた。
特急券を持っておらず、出発まで時間もあるので一旦駅を出ることにした。
河口湖駅。
ここは初めてかもしれない、河口湖には車では来たことはあるが、電車の記憶はない。
河口湖は一大リゾート観光地、富士五湖・富士山・様々な美術館などの観光施設がある。
しかし今回はどこにもいかない、そもそも開いてもいない。
ただ、横浜に帰る為だけに来ただけ。
駅のロータリーは広い、しかし閑散としている、もちろん観光客らしい人は皆無だ。
駅前には古い車両の展示と鳥居があるのだが・・・この鳥居は何だろう?
河口湖駅の向こうには富士山がそびえたつ。
素晴らしい立地だね!
駅に張り出されている『富士急行線 時刻表』
河口湖発9時22分発⇒大月着10時11分(富士山ビュー特急2号)に乗って帰る。
11時09分発のフジサン特急も候補だったが、早い帰宅を考え、富士山ビュー特急とした。
特急券は券売機で買えず、窓口で購入した。
富士山ビュー特急は3両編成で1両は指定席・特別車、残り2両は自由席となる。
指定席は自由席とは全く造りが異なる、他の特急ではシートが大きい・ピッチが大きい
などの違いがあるが、富士山ビュー特急は根本的に異なるのだ、それは後ほど。
駅の造りも特徴があり、こんな感じで線路を横断していく。
車体は濃い赤、それに窓枠を覆う黒いラインが引かれている。
この駅では先頭車は1号車なのだが、富士山駅で進行方向が変わる、1号車が最後尾車両となるのだ。
こちらの車両はかつてのJR東海の特急あさぎりのものだ。
隣りに目を向けるとフジサン特急が停まっている、そのさらに向こうには
本物の富士山がある。
こちらの特急車両はかつての小田急所属の特急あさぎり車両だ。
JRと小田急のあさぎりが富士急行で揃う、よい因果といえるだろう。
ドアには専属のアテンダントが立ち、席に案内して頂く。
この車両の乗客は私一人であり、席はどこでもいいということだった。
お言葉に甘え、4人席に座る事にした。
飲み物はお酒以外は無料で頂くことができる。
座席指定としてはこちらの2名用だった、
誰もいない中、2人席というのも、ある意味不自然かもしれないね・・。
向こうに見えるのは、JR線の富士山周遊号、
アテンダントさんに案内してもらった。
今は先頭車、すぐに最後尾となる、
正面の木組が特徴的、とても繊細な装飾に見える、まさに『特別車両』だ。
ここは1号車、他の2車両は通常の特急列車と同じように2+2のシートという造り、
ここだけが『このような』造りになっている。
『木』を基調としたやわらかい雰囲気の車内となっている、
いわゆる『水戸岡 デザイン』の車両だ。
こちらは天井、この造りも他の車両とは一線を画する。
『すげーな!!』という感想しかでない(笑)
富士山が見える!!
この赤い特急の名前は『富士山ビュー特急』だ!!
もちろん、アテンダントから事前に案内があり、カメラを準備していた。
河口湖駅⇒大月方向では進行方向右側に富士山を見ることができる。
窓もキレイなので、とてもきれいな富士山を見ることができる(これ大事!)
こちらは 6人掛の半円形の座席、5人以上のグループはここがいいかも。
もちろん、この向きは富士山が見える向きだ。
この特別車両を独り占めというのも、少しは気が引ける・・・。
でも折角なので楽しむしかない!!
パンフレットも頂いた、
これには車窓からの景色案内や観光施設が載っている。
山と川という何気ない景色ではあるが、この車両から見るとまた違って見えるのが不思議。
向こうに見えているのはリニア新幹線の高架だ、もちろん事前に教えてもらった。
こちらにはお土産などがずらりと並べられている。
気を使ってもらい、ガラスを開けてもらった。
車内ではいろんなオリジナルのお土産があるのだが、今回買ったのは・・・。
メモ帳・マスキングテープ・クリアファイル・クッキーだ。
それにポストカードをもらったよ!
あっというまに終点・大月に着いてしまった。
それほど素晴らしい車両であり、そこから見える景色は素晴らしかった。
それにアテンダントさんの気配り・心配りがさらに素晴らしい。
値段以上の上質な旅だ!
1つ、注文をつけるとすれば、もう少し長く乗っていたい。
たしかに特急あさぎりの面影がある。
あと1往復ぐらいは走るのだろうか。
この特急はしばらく運休するのではないかと思われたが、どうにか運行していますとア
テンダントさんが言っていた。
早く人で賑わうようになってもらいたい。
ちなみに平日であれば、通常期でも特別車両は空いている、3、4人ほどらしい。
こちらはお隣りのJR大月駅 、
こちらも志向を凝らしており、丸太小屋風となっている。
そして注目すべきは・・岡山県人よ冷静に聞いてくれ(笑)
『大月 桃太郎伝説』を!!
あの桃太郎だよな・・・・。
桂川で洗濯??
岩殿山に鬼??!
犬目で犬? 鳥沢でキジ? 猿橋で猿を??
『まじか???』
駅前にはなんかよさそうな喫茶店がある、
時間があれば寄りたいのだが・・・今回は諦めよう。
なんだか楽しそうな町だな・・大月。
これより特急かいじ11号に乗り山梨市へ。
少しだけ用事を済ませ新宿に帰る。
JRホームから富士急行線に乗り換えることもできる。
外国人観光客が多い時はここが人で溢れている、その場合は一旦JRの改札を出て、
外から富士急行の改札に入ったほうがスムーズだろう。
先程乗ってきた富士山ビュー特急が見える、
大月駅はこんな感じでJRと富士急行線のホームが斜めになっている。
途中、勝沼ぶどう郷駅を高速通過。
甚六桜はもう見ごろを過ぎている、来年はゆっくり来たいものだ・・・。
これぞ、山梨の風景と私は思う。
南アルプスにピンクは桃の花だ。
山梨市駅に到着、地方駅らしい造りだ。
いい景色だ。
(では仕事をしよう!)
では、用事を済ませたので新宿に戻ろう、そして横浜へ!
今回、富士山ビュー特急で購入したクッキーとどら焼きだ。
こちらはいただいたポストカード。
これが信玄餅の食べ方!
新宿駅に到着!!
あと横浜まで1時間だ!!
富士山ビュー特急に乗ろう!