湖も「みずうみ」であり、海が入っている、
今回は「みずうみほてる」を紹介したいと思う。
小田急 山のホテル
箱根のクラシックホテルといえば冨士屋とともに山のホテルが思い浮かぶ。
そもそもクラシックホテルとはなんなのか?
一般的には戦前に創業した歴史あるホテル・・ということだ。
そこにはただ歴史が長いだけではダメだ、伝統と格式を持っていなければならないと
思う。
山のホテルは昭和23年創業だ。
この造り、純粋にカッコいいと思える。
ここには以前に、ランチを食べに来たことがあるが宿泊は今回が初めてとなる。
だからとても楽しみで仕方がない。
今まで入れない領域に入れるのだから。
新宿駅から高速バス直通で山のホテルに来ることができる。
ここに小田急グループの本気を感じる。
私としては、特急ロマンスカーで箱根湯本へ、
箱根湯本から元箱根はバス移動、そこからはシャトルバスというルートを勧めたい。
シャトルバスは本数が多く利便性が高い。
館内には山のホテルの歴史などがパネルにより紹介されている。
ここまでは宿泊者以外でも見学が可能なエリアだ。
しかし廊下から向こうは宿泊者以外は立ち入る
ことができない領域だ。
私の部屋はロビーから近い、幸か不幸か・・・
景観はどうだろうか。
アランドロン来日、レマン湖のほとりの古城をイメージしたリゾートホテル・・・
このような紹介ができるところにクラシックホテルとしての誇りを感じることができ
る。
では客室へ!
ドアを開けると・・いきなり陶器!!!
とりあえず、ここに鍵を置くことにした、ちょうどいい!!
決して壺の中に入れてはダメだよ。
(ちゃんと、透明な糸で固定されているのでご安心を)
チェーンですら、なんだかクラシック(?!)に感じてしまう。
やはりこのホテルはいい!!
とても、いい雰囲気だ!!
室内の雰囲気はとても落ち着く・・・と部屋に入るとすぐにそう感じる。
全ての客室にはバルコニーが付いているので庭園と芦ノ湖を眺めることができる。
これが最大の魅力の一つ、レイクビューだ。
※1Fにはもちろんバルコニーはない。
1Fの客室は、そのまま芝生に直結している。
これはこれで開放的だ。
この丸テーブルがなんとも洗練されているではないか!
良いものを置いている。
そしてこのソファー、山のホテルの多くの時間はここで費やすことになる、
オットマン チェアは快適だ。
絵画もこの客室とマッチしている。
ベッド周りも落ち着いた雰囲気だ。
やはり山のホテルは格式がある、部屋全体からそれを感じるのだ、
これでも最低グレードのスタンダードツインとは、恐れ入る。
ナイトウェアではなく、浴衣となっている、模様はつつじでしょうか。
ナイトテーブルもクラシック(?)だ。
室内に溶け込んでいる、良いオリジナルのナイトテーブルだ。
こちらのソファーはあまり使うことはなかっ
た。
こちらがデスク周り、こちらも申し分なし。
円形の鏡が妙にオシャレだ。
テレビは大きいものではないが、クラシックな部屋には合っているのではないかと
思ってしまう。
主役はテレビではない、この部屋そのものなのだ。
冷蔵庫は当然のように日本製だ。
コーヒーカップ・湯呑・グラスと全方面に抜かりなし。
机の上にはオシャレな箱が置かれている・・・。
コーヒーとお菓子のセットだ、金色のお菓子はフルーツクリスピーチョコだ。
コーヒーは朝にでも飲もう!
スパモンターニュ
山のホテルの売りの一つだ、料金は約30,000円~50,000円ほど。
なるほど、手が出ない・・・。
もちろん、メンズコースもあるよ。
厚ハンガーも高級感があって素晴らしい、細かいところにも妥協はない。
水回りもキレイだ、洗面所が大きいのはうれし
い。
なんと、アメニティは山のホテルのオリジナルだ。
持ち帰れば、よかったと今になって少しばかり後悔した・・・。
こういうこだわりはうれしいものだ。
男性浴場 露天風呂 に到着。
山のホテル公式Hp参照
自家源泉つつじの湯
内風呂と露天風呂の2つ、露天といっても景色が見れるわけでない。
お湯としてはとても熱く、KIT好みだった、やはり休日ということもあり人は多かっ
た。
お風呂上りにロビーに寄ってみた、すでにシーンと静まりかえっている。
カルピスサワーとやきとり弁当を食べて、さっさと寝てしまおう。
5時50分頃のバルコニーからの景色だ。
やはり箱根、もやが多いぜ。
飛び出ている杉が、山のホテルのマークの原点だ。
その周りにはつつじ園が広がっている。
いうまでも無いかもしれないが、山のホテルといえばつつじ、それぐらい有名なのだ。
山のホテル公式HPより
これが5月の山のホテル、大庭園の景色だ。
5月にはここが赤やピンクや白のつつじで絶景を見せてくれる、
この緑のつつじでも絶景には変わりない。
晴れていれば正面に霊峰富士が見えていたのだろう、
ワンチャンにかけていたのだが、負けてしまった・・・実に残念だ。
お隣りが近い、目が合ってしまうと気まずいかも・・気をつけよう。
これは山のホテルのロゴをあしらった模様だ。
とても凝っていると思う、こういう造りにもこだわりを感じ、泊まる方も気持ちがいい。
早朝の芦ノ湖を拝む日が来るとは・・。
どうてもいいことかもしれないが、少しだけ感慨深い。
晴天ならもっと、素晴らしく映るのだろう、残
念だ。
はるか向こうに見えるのは海賊船だろうか。
霧の中の芦ノ湖・・・。
そしてドリップコーヒーだ。
インスタントではないところに少しだけうれしさを感じる。
自宅ではドリップは面倒なのでインスタント派なんだけどね・・。
クラシックホテルにはドリップ式だ(なんか色々と間違っている)
ではモーニングコーヒーも飲んだし、次は朝の散策に繰り出そう。
左に見えるのはフランス料理「ヴェル・ボワ」だ、私はやはりフランス料理より日本食
が好みだ。
朝食付きプランは日本料理「つつじ茶屋」か、こちらのどちらかを選べる。
よく見ると客室と客室の間の壁にはホテルのロゴが刻まれているという、
このこだわりっぷりだ!
コレです。
やっぱ、このホテルはいい!!
このツートンカラーが高級感を醸し出していると思う、
しかしそれだけではダメなのだ、周りの景色、この素晴らしい庭園があって、完成する
ものと実感できる。
上の突起部が展望台になっている、
今回は行っていないのだが、このホテルに行く人は忘れずに行って下さいね・・・。
(なぜ、忘れたんだよ・・・オレのバカぁ!!)
散策が楽しい!
常時2組~3組ほど、この庭園を散策している。
端から端まで歩くとかなりのカロリーを消費す
ることになる。
かつてここは岩崎小弥太男爵の別邸があった場所だ。
その後、どのような経緯で小田急リゾーツ管理になったのかはわからないが、
当時より複数回、建て直しがされ、今の建物と
なったのは1978年という。
庭園の下までおりてくると芦ノ湖がすぐそこま
で迫っているのがわかる。
遊覧船が見える、あれは元箱根港に向かっているのだろう。
下からみると・・山のホテルは複雑な形をしていることがわかる、
それがこだわりであり、高級リゾートホテルたる所以だ。
チャペルが見えてきた、ここまで来れば庭園の最奥ということだ。
お隣りにはローズガーデンがあり、ここも素晴らしく手入れがされている。
この広大な庭園を管理するのは相当なコストがかかることだろう、当然それが宿泊費に
も転嫁されていく ・・。
(いやいや、すぐに金やコストのことを考えてしまうのはよくない、美しい!と素直に感動し
ておけばいいのだ。)
山のホテルといえば、ツツジ園だろう、そしてシャクナゲ園も忘れてはならない。
その時期は宿泊予約は困難を極め、見学も大混雑となる、絶対に平日か朝一番を狙いた
い。
朝の散策終了、所要時間は20分ほど。
じわっと来る暑さではなく、暑い!!という暑さで朝の気持ちの良い散歩ができた。
こちらは1F・ラウンジ・バーだ。
店内とテラス席があるのだが、テラス席は春と
秋だな・・。
マントルピースもある、こちらはよくある偽物ではなく本物の暖炉だ。
冬の山のホテルもいいかもしれない、時折ぱちぱち・・と鳴る破裂音、その中で読書と
いうのも憧れるシチュエーションだ。
ちみなにアイスコーヒー約1,000円、サンドイッチ約3,000円だ、
それがセットなら約2,000円だ、安いぜ!
人間は日常と異なる空間に陥ると金銭感覚がずれていく・・・という。
(でも、決して高くはないね。)
この正面にあるのが日本料理「つつじ茶屋」だ。
では朝食を頂こう!
ここには以前ランチで来たことがある、
その時から宿泊する機会をうかがっていた、
それが今でしょ!!(笑)
おおよそ2,600円(別途注文するとね)
私のは今回は珍しく朝食付きにした、この朝食は美味しかった。
売店も品よく完備されているぞ!
真っ先に目に入るのが「山のホテルカレー」約750円だ。
前回から気にはなっているのだが・・・・・・次回にしよう。
ではチェックアウトしよう!
何度も見ても、良い外観。
ここから歩きで行く人はそうはいないだろう。
「山のホテル」
伝統のエンブレムだ。
ちょうどシャトルバスがホテルに入っていった。
道路の向こうには道が走っており、どこかに続いていそうだ。
道が続いているが、今はやめておこう。
こちらは山のホテル直営・デザートレストラン
「サロン・ド・テ ロザージュ」
芦ノ湖を眺めながら、オリジナルのデザートをいただくことができる。
山のホテルのプライベート桟橋が見える、
これからボート遊びをしようとしているのだろうか、釣りもできるのでそっちかもし
れない。
私は路肩がほぼ無い道路を歩いていく、
うれしいことに、すぐに箱根神社が見えてきた。
ここを渡る時は車に気を付けよう、この道路は車の往来が激しいのだ。
左は箱根神社へ、右の階段を下りると水中鳥居がある。
別名「平和の鳥居」という。
写真撮影で順番待ちをしているので早々に撤退した。
こちらは箱根神社へ続く参道だ、こちらも参拝の列を作っていた・・・。
ここから拝み、徹底しよう。
神奈川100名木 箱根神社の矢立のスギ
これだけ見ていこう・・・。
鳥居が見える、あそこが元箱根のバス停がある場所だ。
湖を見ながら歩いていこう。
なんか、波が荒いな・・。
あまり見ない光景に興味がひかれる。
ザッパーンッ、ザパーンッ・・と波が打ち付けてくる。
先程の赤鳥居が見える、
すごく遠くに思えるが、そんなに歩いてきたわけではない。
いくら鎖があるとはいえ・・心もとない。
不安になる光景だ。
この芦ノ湖看板を撮ってしまうのは仕方のないこと。
かつて水辺には芦が生えていた為、芦ノ湖と呼
ばれるようになったという。
元箱根到着!!
ここは元箱根バス停、小田原・箱根湯本・三島に発着している。
正面に見えるのは成川美術館だ。
ここからの景色は絶景だ、芦ノ湖の向こうに見える富士山、一見に価値あり!!
私は2回も行った、今日も晴れていれば寄ってみようと思ったが、今日は全くダメだ。
すでに箱根湯本行きのバスが停車している。
ここで山のホテルのシャトルバス乗り場を発見した。
9時から16時まで20分単位で発着している・・すごいぜ、山のホテル。
(元箱根~山のホテル:所要時間5分)
つづら折りの道を楽しみ、箱根湯本駅に到着した。
ここはお馴染みの箱根湯本の土産街だ。
久しぶりに見る箱根登山鉄道。
水色と黄色の車体のカラーリングがいい!
こちらは新型だな。
こちらの緑色の車体は100周年を記念して創業当時のカラーリングにしたもの。
確かにカッコいい!
ちなみに右に見える急な坂だけど、この道を行けば「一の湯新館」に行くことができ
る、この記事は別の機会に紹介したい・・・。
ミュージックホーンを鳴らしながらロマンスな列車が入線してきた。
この「ロマンスな車体」はこれだ!!
ODAKYU-SUPER EXPRESS 50000
ROMANCECAR VSE
この車体は登場から数年経っているが、その素晴らしさは衰えを知らない。
乗客はそれほど乗っていない、
しかし本厚木や町田などから新宿へ向かう人たちで賑わうことも多い。
これは自信をもって言える!!
でも東京方面に向かう人は特急踊り子かな・・・(かなり弱き)
海もいいけど、湖もね! 山のホテルに泊まろう! 完