KITの気ままな旅日記

旅行の記録を公開していきます ≪過去・現在・未来≫

豊川の旅【2部:うなごうじ祭編】(2018年04月07日)

ついにきました、うなごうじ祭り!!

うなごうじ祭りは通称であり、祭りの最中に寝転がる姿が『うじ虫』に似ていることから、そのように呼ばれるようになったという。

 

よりによって『うじ虫』である、

なかなかに気になる祭りである。

 

昔、田舎に遊びに行った時にお店で『うじ殺し』が売られており、

その記憶が蘇ってくる、まぁ、どうでもいいこですが(笑)

  

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牛久保に戻ってきた。

本日2回目の下車である、今回も駅周りは閑散としている。

  

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あまり見物客がいないのも寂しい限りである、

複雑な思いを感じながらも、八幡社に急行する。

 

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山車が停まっている、これを明日動くとのことだ。

 

 

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こちらの山車も明日の本祭で使われる。

 

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お殿様が使いそうなお布団が干されている(違う!) 

 

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時刻は14:50頃である、祭り開始まであと40分ほどである。

 

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風に旗がなびく、そして青空が見えてきた、

これから天気が急激にくずれるとは、想像していなかった。

 

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八幡社境内を散策。

 

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創建765年、1,000年以上の歴史をもつ。

 

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参拝を済ませ、待機と撮影スポットを探す。

神社入口にはすでに数人待っていた。

 

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 紋付き袴を着た人たちが多くなってきた、

祭り開始は、もうそこまで来ている。

 

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笹踊りと神児舞の予定時間が貼ってある、場所はこの近くということだ。

 

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とりあえず鳥居前で待ち構えることにする。

 

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15:30、定刻通りに開始。

袴装束の男性たちが神社から歩き出る。

 

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白装束の男たちが何かを担いでいる。

一人は塩を抱えている。

 

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その人は見物人に、お清めの塩を振りかけてくれる。

 

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まずは八幡社近くの会所に到着。

この金色と赤い流しが付いた祭具は『ダシ』と呼ばれている。

このダシが非常に重いらしく、数メートル持つだけで、へばってしまうほどだ。

 

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若い衆が交代で担いでいく。

体育会系の乗りと気合で進む感じだ。

 


うなごうじ2018①

 

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進んでいくと、真向かいから別の組が『ダシ』を持ち登場。

 

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道を挟み、対峙する。

これから抗争があるわけではない、

代表者が双方に出向き、挨拶を取り交わす。

 


うなごうじ2018②

 

f:id:turumigawa915:20180414164305j:plain 挨拶をした後は、ある場所に向けて進んでいく。

 

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さらに別の組とも遭遇する。

そして少し先から太鼓の音と複数のダシが見える。

 


うなごうじ2018③

 

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太鼓に音色にひかれて、急いでいくと、そこには・・・・・・。

 

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ひと際目立つ紅い服を来た3人衆がいる。

笹踊りという踊りを披露する、この祭りの花形である。

 

顔を隠し、とても謎めいた踊り手であり、

かつ日本の祭りではあまり馴染まない雰囲気を持つ、

朝鮮や中国などの雰囲気をもつ衣装は、やはりというか朝鮮通信使と関わりがあるらしい。

 


うなごうじ2018④

 

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先ほどの組が到着する、ダシを回し、挨拶を行う。

 

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見物客にもお祓いを行い、頭を下げるように言われる。

 

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次にお塩を大量にかけてくれる・・・かなりこぼしてました。

 


うなごうじ2018⑤

 

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白装束もこの会所を通過していく。

 

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各組のダシが3つ先行していく、向かう先は天王社である。

 

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会所にいたダシも出立する。

 

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そして赤装束3人衆も出立していく、

では追いかけていこう。

 

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いきなり、笹踊りが始まる。

 

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途中で跳躍が入るのだが、速度についていけず見切れる・・・。

 

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独特の踊りで不思議な感じだ、だがとてもいい!!

 


うなごうじ2018⑥

 

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下手こいた!!(小島よしおではありません)

やんよう神が酔いつぶれていた!!

しかも、もう起こし始めているではないか!!!!

 

説明しよう、

やんよう神は酔いつぶれて寝込んでしまうと、自分の力では起き上がれないのだ、

だから起こしてもらわなければならないのだ。

 

次のチャンスを待つ!!

 

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よく見ると、電信柱に『笹踊り』の写真が貼られている、

ここで踊るという『踊り場』を示しているのだ。

 

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そして再び、笹踊りが始まる。

 

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人形のような動きをする。 

 

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そして跳躍! 

 


うなごうじ2018⑦

 

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また?!

やんよう神の存在を忘れていた!!

笹踊りに集中しすぎていた・・・。

 

やんよう神は行列の最後尾におり、笹踊りの囃子方の役割をもつが、

笹踊りが終わった後、皆で肩を組み、そして路上に寝転ぶ。

 

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爆音が聞え、目を向けると、爆竹をやっていた。

 

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爆竹に進路を塞がれ、立ち止まるやんよう神たち。

 


うなごうじ2018⑧

これもうなごうじ祭りか?!

これを直立不動でみている笹組とやんよう神がおもしろい。

 

最初は「なんなんだ?」と思ったが・・・、

しばらくすると、『これを求めている私がいる!』(笑)

 

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この辺りの道幅は狭く、渋滞がおきている。

ある人はこう呼ぶ『うなごうじ渋滞』と・・・。(嘘)

 

 

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ここが天王社である。

八幡社の末社、うなごうじ祭りのお旅所でもある。

 

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牧野成定公廟。

 

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すでにダシが2つ到着している。

 

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ダシが到着する。

 

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この柱にダシをくくりつける。

 

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最後の4つ目のダシが到着した。

 

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すべての組が天王社拝殿前に到着した。

そして行われる笹踊り。

 


うなごうじ2018⑨

笹組が到着すると、笹踊りが披露される、そして拝殿内では稚児舞が行われている、

二つ同時に見れるとは、贅沢な限りだ。

2つのテレビを同時に見ているような不思議な感覚に陥る・・・。

 

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f:id:turumigawa915:20180414202724j:plain昼の部・最後の笹踊りが終わる。

 

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拝殿内では引き続き踊りが奉納されている。

 


うなごうじ2018⑩

 

そして、やんよう神が登場。


うなごうじ2018⑪

 

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※注意 神様です。

 

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※注意 神様です。

 

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これで八幡社から天王社への行列は終わりである。

 

1時間後の18時から、ここ天王社から八幡社へ行列が出立する。

折り返しである、おそらくは何かを持ち帰るのだろう(ざっくりとした説明)

 

牛久保の城主は、領民あっての城主であると考え、領民を大事にしていたという。ある年、城主は日頃からの領民たちの労をねぎらう為、城中に招き、酒・食事をふるまったという。

領民はその酒に深酔いをしてしまい、まともに帰ることができず、道に寝転がりながら、互いに助け合って帰ったとされる。

この時の領民の喜びを祭りに盛り込んだものであり、城主の善行を忘れない領民たちの

こころを今に伝えているという。

この起源を聞いても若葉祭(うなごうじ祭)が良い祭りであることがわかる。

 

善政する当主は良いものである、

今年は米沢に行ってみたくなった・・・。

 

 

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 4つのダシが境内にたつ、

風は無くなり、空には雲が増えていていた。

 

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これから一旦ホテルに戻る、

牛久保豊川市)のビジネスホテルをとっている、場所は牛久保駅を挟み真逆である、

駅から徒歩15分ほどの距離である。

 

チャックインをして軽食を食べ、夜の部に行く予定であった、

ホテルに向かう最中にスマートフォンに悪魔の宣告が入る・・・

豊川市に雨雲が近づいています」

 

たしかに風に水分が多く含まれているように感じる、

そして風もでてきている・・・、

さらには寒い、とても寒いのだ。

今日は横浜に遊びにいくような感じで来てしまった為、重ね着するものもない、

ホテルに入ると雨も降ってきた・・・。

 

これは決断するしかない、

雨天中止と・・・・。

 

ホテルからは打ち上げ花火の炸裂音が聞こえる、

これは風まつりのものだろうか・・・。

 

うなごうじ祭は夜の部も見たいと思う、

しかし日本には様々な祭りがあって、悩ましい限りではある。

 

明日は犬山祭だ、

気持ちを切り替えて行こう!

 

うなごうじ祭編 完