KITの気ままな旅日記

旅行の記録を公開していきます ≪過去・現在・未来≫

北陸春祭りの旅①導入・小杉散策編(2018年05月04日)

天候の悪く、本日から1泊2日の旅となった。

今日の天気もいつ崩れてもおかしくない、覚悟の上での出発となった。

 

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今回は、遅めの出発となり、東京発9時20分の北陸新幹線である。

東京駅はいつも以上に混雑している、去年ほどではないと思うのは、

東海道新幹線ではなく、北陸新幹線だからかなのかな・・・。

北陸新幹線のフォルムは、改めて見てもカッコいい!!

 

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横浜を出る時から少しではあるが青空が出ており、

東京駅に着く頃には、完全な晴天となっていた、しかし富山地地方の曇りは揺るがない、かなしいゾ。 

さて、どこから晴れから曇りに変わるのか?

天気は期待せずの東京出発だ。

 

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向かいのホームには、秋田新幹線東北新幹線が入線している、

夏の西馬音内盆踊りが楽しみだ。 

 

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北陸新幹線は、昨年9月のおわら風の盆以来か・・・今回も下車駅は富山駅だ。

東京を出て、上野に停車、次は長野駅富山駅と必要最低限の駅しか停まらない、

まさに一瞬のかがやきだ(なんのこっちゃ)

 

長野駅で乗務員の交代がある、そこから見える空にはまだ青空があった。

(もうそろそろだろう・・・)

 

しかし、出発して数分後から、曇が多くなり、空を埋め尽くす、

そして糸魚川に着く頃には、分厚い曇りが海を覆っていた。

天気予報をみて、わかっていたが、事実を突きつけられると悲しいものだ。

 

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かがやきは順調に進む、

あと3分ほどで富山駅に到着するとアナウンスが入る。

富山の次は、終点金沢である、なんだかもったいない気もするが、

終点1つ手前の富山駅で降りる。

 

やはり、おわら時と違い、降者数は低い、かなり落ち着いた富山も久しぶりかもしれない。

しかし、1つ誤算があった!

富山のホームに降りると、『寒い!!』

 

薄いタートルネックは持ってきたが、夜が不安だ。

 

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 駅舎をでると、こんな天気なのに・・・小雨がパラパラと降ってきた、
『マジかよ・・・』
心の言葉が、つい口に出てしまう。

天気予報通り、かなり不安定な天候になるのだろう。

 

幸先が不安になるが、まずは荷物をホテルに預けよう。

いつもは、「よーし、いくぜ!」となるが、「今日はどうするか?」である。

 

予定通り、加茂神社のヤンサンマにいくのだが、何時にいくかが問題だ

鴨神社は、駅の近くにあるわけもなく、電車の本数も多くなく、バスに至っては一日3本ときたもんだ。

しかも、雨が降り、風も出てくるだろう、闇雲にいくわけにはいかないのだ。

 

  加茂神社は、富山県射水市にある。

(住所:富山県射水市加茂中部630番地)

最寄り駅は、呉羽駅となるが徒歩限定50分のコースだ(バスはない)

次の駅・小杉駅であれば、一応バスはある、でも一応である。

コミュニティバスであり、本数もかなり少ない。

 

加茂神社の最寄りのバス停は下村パークゴルフ場口となるのだが、そのバスであれば

小杉駅南口12時44分となる。

その場合、加茂神社には13:10には着いてしまう。

しかし祭りは、14時からだ、雨風しのげる場所がある保証はない。

※これが初めていく場合も懸念材料となってしまう・・・。

 

ルート図・時刻表 | 射水市コミュニティバス・デマンドタクシー

このバスルートはヤンサンマ祭を紹介する公式的なホームページで見たのだが、

富山駅のベンチで射水、バス』で検索してみると、

コミュニティバスは複数のルートがあることがわかった。

そして少しばかり離れているが、そこそこ近いバス停を発見した、

『⑮白石経由足洗線』の白石神社前バス停だ。

 

これであれば、小杉駅南口発14:02である、

祭りの初めからは見れないが、こんなもんだろう。

 

では、小杉で時間を潰すことにした、約1時間15分の小杉散策だ。

 

この小杉という駅、駅前に大きな店舗があるのだ、まずは3・4店舗ほどの飲食街、ゲオ、そしてアルプラザというショッピングセンターがある。

 

まずは、アルプラザ内の平和堂で冷やかしだ!

※近畿・北陸・東海中心に展開するヨーカドーみたいなものと考えてください。

 

ローカル店舗らしい味のある作り、すぐに洋服を見るのも飽き、

店内のベンチに腰掛け、スマホをいじる。

ふと、顔を上げると、特売の商品がかけられてるラックを見つけた、

そこには、多機能スエットが1500円で売っている。

『うーん、ダサい!!』でも買ってしまった、

まさに『しまった!』である。 

城端の夜はとてつもなく寒い気がした、その対策だ。

 

残り1時間は、うどん居酒屋風に入り、「うどんとビールでも飲もうかな・・」などと怠惰なことを考えてしまった。

でももう1人のKITが言う、「観光しろ!」と、これではいつも会社帰りと同じだ!

 

「オレが間違っていた・・・観光しよう!」

近くに記念館があったはずだ、そこに行ってみよう。

 

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東西自由通路を使い、線路の反対側に渡る。

※知らない土地に行くと、線路を渡ることに難儀する時がある。

 

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こちらはあまり栄えていない側の小杉駅

あいの風とやま鉄道の駅である。

 

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小杉駅、すこし水色の空が見えている。

 

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富山銀行にやんさんま祭りのポスターがかかっている。

かっこいいポスターだ。

 

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コーヒーは大好きだが、この川の色は好きではない。

小杉の町は寂しく、人とすれ違わない、「ここはオレの田舎か?!」

 

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でも、少しばかり青空が多くなってきた。

 

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射水市竹内源造記念館に到着。

竹内源造は、小杉地区出身の漆喰彫刻家である、その作品が展示されている。

記念館前に来たが、しかし人の気配がしない、

これは絶対、誰もいないパターンだ。

ドアを開けると係りの女性が顔を出し、こちらも挨拶をする。

奥から初老の男性がきて、小杉の観光マップと説明をしてくれた。

KITは小杉の観光マップを手に入れた。

行ってみよう!

 

KITの旅は本来ならこれだよ、

誰も来ないような場所を周り、ちょっぴりいいものを見つける、これだよ。

 

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館に入ると正面に巨大な鏝絵(こてえ)が展示されている。

『静かな圧巻だ!』

 

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 鏝絵は、漆喰彫刻ともいわれている。

左官が塗る鏝で作り上げた絵(芸術)である。

材料の漆喰(しっくい)は、土蔵や民家などに使われている。

 

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 鏝絵は、土蔵の扉などに多くかかれており多い。

 

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江戸時代後期の伊豆松崎・左官入江長八が有名であり、始まりである。

富山小杉も江戸時代から多くの左官職人を出した地域であり、その中でひと際有名な職人が竹内源造である。

 

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なまこ壁、この立体感がいい感じだ。

 

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昔の役場感がみてとれる。

 

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2階に上がると、『鳳凰』がお出迎え。

 

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ここには議長席があったという。

霊鳥・鳳凰、素晴らしい出来だ。

 

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様々な作品が並べられている。

 

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 ある地元の製薬会社の天井にあった作品。

天上を舞う鶴である。

 

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玉眼という技法が使われている、目が光る唐獅子の作品だ。

この立体感を見て欲しい。

 

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こちらは竹内勘吉の作品『鶴・亀』である。

源造の父である勘吉作だ。

 

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観光マップを手にして再スタートだ。

見所は近くにあり、20~30分でいけそうな感じだ。

 

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鷹寺近くに観光案内図がある。

 

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赤茶色の道を見ると、富山だな~と思ってしまう。

 

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『旧北陸道と鷹寺橋』

 

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LETTER(旧郵便局舎)

大正13年の建物だ、平成13年の映画『大河の一滴』の撮影現場にもなっている。

 

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今では本屋になっているが、本日は臨時休業であった。

 

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こういう看板があると散策していて楽しい。

 

 

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旧郵便局舎の前にはバス停があった、

よく見ると、これから乗る予定のコミュニティバスの停留所であった。

なんという偶然だ、これで駅まで戻る必要が無くなった。 

 

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十社大神(じゅっしゃおおかみ)に寄ってみる。

 

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  1400年より、伊勢神宮末社として鎮座しており、竹内源造の鏝絵、木造神馬一体などの文化財も多い保管されている。

 

 

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十社大神のすぐ隣には、小杉展示館がある、こちらも無料である。

小杉貯金銀行本社として明治44年に建てられた和洋折衷の土蔵造りの建造物である。

 

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人の気配はまるでないが、入ってみよう!!

 

中に入ると定年後と思われる係の人がでてくる。

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中は広い、銀行なのに上から見てるようになっている、どういうことか少し気になる。

 

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奥の部屋には小杉焼の展示がある。

 

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淡い緑色の発色が特徴だ。

 

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2階も小杉焼の展示室となっている。

扉の向こうにいくことはできない。

 

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小杉の見所として祭が紹介されている。

 

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銀行なので金庫も当然ある。

 

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この右側に事務所があり、おじさんが座っている。

 

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柱には細かい装飾がある、こういうのも見どころだ。

 

来館の記帳をして旧銀行を後にする。

外にでると、雨が降ってきた、一気にきたので折りたたみ傘をだす。

小雨より少し強い、傘をさすが風で折れそうになる、

いや折れそうなのは傘ではなくオレの心だ。

 

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コミュニティバスのバス停・荒町でバスを待つ。

この頃には雨が一旦収まったが・・・完全に雨雲が近づいている。

 

富山県射水市小杉・・・・

埋もれてしまいそうな散策路ではあるが、

たまには自分の知らない、人も来ないような観光をしてみてはどうだろうか。

たしかに普通の観光客にはおススメはできない、

しかし富山観光・金沢観光の『つなぎ』として旧北陸道の散策は楽しい。

コースも60分と120分コースがある、普段とは違う旅はどうですか?

 

射水市には一流ではないが、とてもいい場所が多い、

内川の橋巡り、海王丸、新湊・・・なんだかゆっくりな時間を過ごせるそんな場所だ。

『きららか射水市』へ

荒町バス停で数分待っていると、想像通りのかわいいバスが来た、

均一料金なので、整理券は無い、初めての乗車なので、一瞬困惑する、

これは、コミュニティバスの為、観光客は想定してないのだろう。

乗車してたのは、女性1名のみ。

わたしが乗車したので、200円の売上アップとなった。

バスはハイスピードで、路地を曲りながら進んでいく、加茂神社に最も近い場所で

降車ボタンを押す!!

まるでゲームである。

 

この辺りで、今回の旅の導入編と小杉編を終わりにする。

下村・加茂神社のやんさんま祭りは次の記事へ。

 

 導入・小杉散策編 完

 

 

turumigawa915.hatenablog.com