5月4日・5日の2日間で北陸旅行に来ているKIT、
その続きの旅日記となります。
今回は、4編に分けてアップしていきます。
①導入・小杉散策編
②やんさんま祭り編 ←今ここ!!
③城端曳山祭り・宵祭編
④七尾・青柏祭編
富山県射水市小杉の散策を終え、小杉・荒町バス停から射水コミュニティバスに乗車する。最近、コミュニティバスに乗る機会が増えてきたように思える。
コミュニティバスは小さいので私でも運転できそうな感じだ、地元民の足であり
観光客のKITはそれに『おじゃまさせてもらう』感じだ。
ルート図・時刻表 | 射水市コミュニティバス・デマンドタクシー
荒町バス停14:08発に乗る。
※小杉駅から乗る場合は、14:02発となる、
小杉駅は東西で分離しているので、降口に気をつけよう、近くに東西自由地下道があるが、面倒だしね・・・。
アルプラザがある南口に出て、改札後・右側にコミュニティバスの乗り場がある。
倉垣小杉口・バス停で降りる。
1つ前の白石神社前で降りるつもりであったが、もう1つ先まで行けると思い、ここで降りる。
バスを降りると、周りは田んぼである、
そして風が吹き荒れており、時折小雨が混じる、とても不安な気持ちにしかならない、
見渡す限り人の気配はない、人がおらず、バスが来ない状況、わたしにとっては
ここは陸の孤島である。
横を見ると稲穂が強風に揺れ、とても綺麗な光景であった。
もうここまで来たからには進むしかない。
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程なくすると、交通規制をひいている警官が見えた!
道は合っていた、そして民家が両脇にあり、住民が沿道で何かを待っている。
『これは、なにがが来るぞ!』
適当な場所見つけ(加茂コミュニティー施設前)で待っていると・・・・・・。
加茂コミュニティー施設前で待機。
馬、三頭が歩いて来た。
若者三人が騎乗しており、衣装が鮮やかで映える、良く見ると袴の柄が各人で異なる。
赤茶色の舗装された道路を馬が歩いて行く、日常では味わえない不思議な光景だ。
あの馬が流鏑馬をするんだな。
もちろん、やんさんまのポスターもある。
馬がどこに向かっているのか、正直わからない・・・。
通り過ぎてもまだ、地元民は家に入らない、これは2回目があると考え、
待つことにした。
◆走馬 という神事。
縦列して、加茂村内街道の西端から東端までを三往復するという。
2回目を見た後、加茂神社方面に向かう、そちらが本丸なのだ。
急ごう!!
ほかの人たちも同じように下村・加茂神社に向かっている。
長い参道が見えてきた、ここを走るのか。
参道横の道を進む。
下村加茂神社の神事・行事が刻まれた石柱がある。
参道にはカメラマンだけがチラホラ。
やはりあった馬の像。
途中から参道を歩いて行く。
この辺りだと、流鏑馬時のスピード感を味わうことはできるが、
他の神事をみることは難しい。
※小さく見ることはできる。
拝殿に行くと、その周りにはかなりの人が待っており、最前列は空いていなかった。
おそらくは13時に来ていれば、とれていたのだろう。
とりあえず、シートに腰掛けている老夫婦の後ろ、二列目に陣取る。
はじめてのお祭りの場所取りは迷う、どこがベストポジションかがわからない。
流鏑馬では、ベストではないが、牛乗り式を考えた場合、拝殿前がベストと判断した。
まぁ、困ったら、拝殿前がベストな位置だろう。
待ち時間は30分ほど、これまでの祭りに比べたら、余裕だ!
このやんさんま祭りの公式のスケジュールでは、14時開始、17時15分からの流鏑馬で終わりとなる。
次の祭り、城端曳き山祭りを考えた場合、遅くなるのは、どうしても避けたい、
場合より途中退場も考えての参加だ、しかし、この決断はなかなか難しい。
やんさんまとはなんなんだ?
と思うだろう、なんでも流鏑馬(やぶさめ)から訛り、やんさんまになったらしい、
たしかに名前のインパクトはデカイ!!
流鏑馬祭りでは、スルーしていたかもしれない、やんさんまという単語が私の琴線に引っかかった。
15:00少し前に馬が入ってくる。
乗り手の3人は拝殿に入っていく。
◆神幸式(しんこうしき)
神輿渡御ではなく、古式豊かに「神様自ら」が渡御される。※
※下村加茂神社から引用
拝殿内で儀式が行われており、こちら側からは状況がわからない。
15:30過ぎ、拝殿から出てくる。
飾りを持ち、獅子舞の頭を持つ者もいる。
◆御旅所着御 という儀式だろうか。
天狗の面をつけた者も出てくる。
詳細はわからないが、獅子の頭を頭の乗せている。
この獅子頭である、
皆総じて口紙をつけている。
拝殿前を宮司を含め氏子たちが、3周する。
御幣が3ほどあり、氏子が見物客にちぎって渡していた。
御旅所に向かう・・・。
次に馬3頭が登場、
どの式に当たるのか、わからないのだが、お披露目するように境内を周回する。
1頭だけ、かなり暴れていた、その度に境内が騒めく。
境内の真ん中で儀式が行われている、ここからでは中はうかがい知れない。
16:00、スケジュールは遅れているが、牛乗式が始まる。
私にとってはこれがやんさんま祭りの目的である、
全国でここだけの奇祭である。
青い法被を着ている者が牛を囲う・・・その中心に牛がいる・・・・。
武者が牛に跨る。
武者がこちらに向く、
赤い奇面をつけ、兜に赤い花3本を付けている、奇怪な甲冑武者である、
そして身長をはるかに越える弓を持つ。
甲冑武者は乗りづらそうだ、ここからだ!!
力づくで牛を抑えて、座らせる。
田の神をこの地に留め、『五穀豊穣』を祈る神事である。
牛が困惑しているようにみえる、牛からしたら周りを囲まれて恐怖しか感じないだろう、頑張れ牛!!
再び、境内を周る。
愛護団体が見たらクレームがでるかもしれない牛の表情、
神事だ、大事なお役目を果たして!
16:15頃、牛が無事その役目を終え、牛舎に戻っていく、
1年間は平穏な生活がまっているのかな・・・。
16:17頃から、境内の中央で神楽の儀だろうか・・・、
行われているがここからは見えない、すべてを網羅する場所はなく、何を優先するかで
席取りは決まってくる。
16:50頃、3頭の馬が登場、期待が高まる。
境内を周りながら、準備を整えていく、
花笠を受け取り、弓を受けとり、気持ちを高めていくのか、もしくは鎮めるのだろうか。
乗り手3人の準備は整った。
乗り手が奉納を済ませ、いざ!
まずは停まった状態の馬上から的に向けて弓を放つ。
的は一・ニ・三とあり、乗り手により番号が変わるのだ。
狙いを定めて・・・・。
放つ!!
歓声・どよめきが起こる。
これを乗り手3人にて、それぞれ1回づつ行う。
そして、17:25過ぎ、最後の神事・流鏑馬式が行われる。
ここまで来たら、見るしかない。
拝殿奥から駆け出してくる。
速い!!
拝殿を背にかえ、参道を疾走!!
的はすぐそこにある!!
見えん!!!
黒馬が疾走、早くて撮れない・・・。
久しぶりに流鏑馬を見たが、かっこいい!!
子どもの頃、何度も鎌倉・鶴岡八幡宮で流鏑馬を見ていたので、あまり『ウキウキ』していなかったのだが、やっぱりいい!!!!
3頭が走り終えると、再びスタート地点に3頭が順に戻ってくる。
軽く曲がっていく疾走感がとてもいい。
この数秒後に歓声と落胆の声が聞こえるだけ・・・これもこれで一興だ。
1人に対して3回行われ、合計9回行われる。
全ての神事を終え、最後のウィングラン・・・違うか・・・。
ウマさんよ、お疲れ様でした。
???「ほかを忘れていないか~。」
ウシよ、君は一番頑張ったね。
時刻は17:55。
やばい、呉羽駅発18:13の列車に乗る予定なのだ。
地元タクシー会社に電話をかけて、迎えにきてもらうように依頼をする、
しかし祭りの混雑の為、近くまでいけない、近くの小学校まで来て欲しいとの事、
急いで小学校前に向かう、徒歩で5分ほどだ。
無事、タクシーに乗車、
運転手に呉羽駅に向かってもらう、10分ほどみて欲しいとのこと、
ぎりぎりのボーダーラインだ。
信号は、幹線道路に足止めをくらったが、それ以外の信号はなく、かなりスムーズにきた、そして呉羽駅に出発2分前に到着する。
料金は1850円ほどであった。
すぐさま、切符を買いホームに滑り込む。
これで城端へいける! いくぜ!!!
やんさんま祭りの余韻もなく、次へ切り替えとなる・・・。
北陸祭りの旅・やんさんま編 完