2018年9月15日、遠野まつりに行ってきたのでその記事を紹介をしよう。
遠野には10時に到着して、市役所前で開会セレモニーを見た、
その後は郷土芸能パレードが始まる、その見物場所を探している段階である。
天候は、雨は降らないがかなり分厚い雲が空を覆っている。
さぁ、行ってみよう。!!!
一日市通りの中央辺りに場所を決めた。
まずは最初にやってきたのは、さきほどの御歴々たちである。
遠野市長や実行委員会会長を筆頭に通過していく。
猿田彦たちも通過していく、6人と言ってよいのだろうか・・・。
その後ろには各団体の旗を持った代表者たちが続く。
遠野のすべての猿田彦が集合、年に一度の大イベントだ。
山口さんさ踊りのピンクののぼり旗がよく目立つ。
桃色と言ったほうがよいのか。
パレードは、時間帯毎、形態ごとに団体がに分かれている。
まずは、御輿の時間だ。
◆10:45~ ≪ 御輿 ≫
6つの御輿団体が登場する。
①花巻農業協同組合
御輿からは見物客に向けて餅を投げる。
それに群がる人たち・・・・。
本日はトータルで6つ獲得した。
②遠野まつり市役所同好会
俵に太い綱がまかれており、女性が乗っている、
とても足場が、不安定そうに見える、そこから餅を投げる!!
③東雲會
子どもがお賽銭箱を持ち、女性は花を配っている。動くお賽銭箱である。
④岩手県立遠野病院
⑤東舘町萬燈みこし
⑥遠野北小防火みこし
◆10:55~ ≪ 神楽1 ≫
次に、5つの神楽団体が登場する。
①野崎神楽
最初の神楽団体が登場、遠野市土淵町を拠点としている野崎神楽。
②似田貝神楽
こちらも、遠野市土淵町の神楽団体・似田貝神楽だ、
同地区の飯豊神楽から伝わったとされる。
動画【似田貝神楽】
③六角牛神楽・・・完全に見逃す・・・・。
④飯豊神楽
遠野市土淵町の団体である飯豊神楽である、他の神楽よりテンポが早く、荒々しいのが特徴だ。
動画【飯豊神楽】
⑤遠野太神楽
≪ 神楽1 ≫の最後の登場は、遠野太神楽である。
カメラマンが一気に増える、
今年のパンフレットの表紙にもなっており、より一層の人気ということか。
この団体は、遠野市大工町を拠点とする、
幕末期におかめ倉松という踊りの名人が伝えたともいわれている。
おかめの面をおでこにかけており、独特の動きをする。
しかも、おかめの体の線が細い。
法被の背中の大工の印が粋である。
動画【遠野太神楽】
◆11:15~ ≪ 手踊り ≫
これから手踊りとして6団体が登場する、
さんさ踊りが2団体登場する、楽しみである。
①市婦人団体協議会
大勢が同じ鮮やかな着物を着ており、見栄えがとてもよい
一気に平均年齢が上がる・・・・・。
動画【市婦人団体協議会】
②宮小さんさ踊り
1人は、前垂れをしており、下郷さんさと縫われている。
花巻市横志田から伝承されたといわれている。
動画【宮小さんさ踊り】
③南部田植え踊り
寛永年間に、農事を楽しく終わらせる為に始めたとされている。
こちらの女性はささらを使っている。
動画【南部田植え踊り】
④暮坪虎舞
明治時代、日清戦争時、戦地で見た虎舞を改良して始めたという。
経歴は、他の踊りと比べ、かなり異色である。
虎は、二人一組で演じられる。
動画【暮坪虎舞】
⑤横田田植え踊り
遠野市松崎町を拠点としており、鎌倉時代、横田城の落成のお祝いに踊ったのが起源といわれている。
この団体も前垂れ(この表現でいいのか?!)をつけており、
とてもかわいらしい、振袖と前垂れは合うのだ。
動画【横田田植え踊り】
⑥山口さんさ
遠野市土淵町山口を拠点とする、山口さんさである。
一気に男性陣が群がり、カメラを向ける・・・・。
たしかに華がある🌸
笠に乗っている花ではないよ・・・。
独特な衣装をきている、振袖に、そして前垂れ、化粧回しといったほうがいいのか・・をしており、向かい合った鳩(鶴?)の刺繍が見える。
青の手甲もしており、色彩が鮮やかである。
大正時代の初め頃、小国村の尻石磯吉が厚楽家に婿入りして、その磯吉の兄嫁が、
さんさ踊りを広めたという。
磯吉の兄嫁さん、良い仕事してますね!
と言っておこう。
動画【山口さんさ①】
動画【山口さんさ②】
青空の下では、さらに桃色の着物が映えるだろう。
◆11:45~ ≪ 御輿・手踊り ≫
これから、7団体が登場。
①上早瀬遠野まつり参加実行員会
南部ばやし。
後程でてくる南部ばやしとは少し異なる。
動画【上早瀬遠野まつり参加実行員会 南部ばやし】
②新張まつり推進委員会
③六日町神明会
七福神の船登場、おばあちゃんたちが頑張っています。
そして御輿も登場、久々の餅争奪戦となる。
子供がはしゃぐ!!
動画【六日町神明会】
④松崎7区自治会
動画【松崎7区自治会】
⑤下同心祭典委員会
十手を持ち踊る。
御輿が続き、餅を投げる。
またまた、争奪戦だ!
⑥早瀬まつり同好会
さんさ踊りであったが、完全に取り損なう・・・・・。
⑦遠野町第15区自治会
餅を撮れ!! ではなく、獲れ!!!!
これで4団体のパレードが終わる。
次は、しし踊りの団体の登場である。
◆12:25~ ≪ しし踊り1 ≫
①上郷こどもしし踊り
ようやく、パレードにしし踊りが登場する。
なんともかわいらしいししだろうか。
遠野は幕踊り系ししが多い、太鼓系しし踊りは明日見ることができる。
起源は不明であるが、400年以上の歴史があるという。
②上郷小学校しし踊り
保育園から小学校に年齢が上がり、ししの年齢もあがる。
だが、こちらもかわいいししだ。
小さい頃から、郷土芸能に触れる、それが自然なこと、日常的なものになっていき、次にひきつがれいく。
③上郷しし踊り
上郷三部作の集大成だ。
遠野南部氏に仕えていた角助、遠州掛川で見た獅子踊りを覚え、故郷に帰り、
しし踊りを伝えたという。
(かなり話を端折っています・・・。)
動画【上郷しし踊り】
④上柳しし踊り
ふくべと刀かけが見える。
遠野のしし踊りは、
カンナガラとこの鹿頭が特徴である。カンナガラとはドロノキを薄く削って、リボン状にしたものである。
南部藩の旧紋である九曜紋がみえる。
動画【上柳しし踊り1】
動画【上柳しし踊り2】
⑤張山しし踊り
こちらのしし踊りは直線に並んでいる。
ししと刀かけである。
この面構えはどう表現をすれば良いのだろうかと迷う。!!!
この面と激しい動き、まさに圧巻である!!!
動画【張山しし踊り】
⑥土淵しし踊り
しし踊りの構成としては、
列の先頭には、種ふくべがいる。
隊列のリーダー的役割を持ち、ペース配分などをみている、
手にはふくべ(瓢箪)を持ち、腰にもふくべを下げている。
種ふくべの後ろには、ふくべが続く。
向こう鉢巻きをして、黒か紺の股引をはき、手にはふくべを持っている、
小さい子供がおこなう。
隊列は続く、
種ふくべ、ふくべの後ろには、中たいこが続く。
中たいこは、振袖を身に着け、紅白の紙にフサと鈴が付いたフリキを両手に持つ。
次に扇を持っているのが、
刀かけである、こちらも振袖を着て、紅白のたすきを身に着け、
腰には刀をかけている。
このセンスは粋だ。
そして隊列は、たいこ、ふえ、ししと続いていく。
たいこは、ししと同じ格好をしており、ししに何かあった場合は、その代わりをする。
この面構えで、激しく踊られると、それだけで畏怖の念を抱く。
しし踊りの1部は終わった・・・。
動画【土淵しし踊り】
◆12:55~ ≪ 御輿2 ≫
4団体が登場。
①魁義友會
②烏合烈火衆
③早瀬まつり同好会「わ組」
④神輿会「勢組」
「ち〇こ神輿」
是非、川崎のお祭りにも友情参加をして欲しい。
◆13:10~ ≪ 神楽2 ≫
5団体が登場する。
①湧水神楽
遠野市宮守町達曽部湧水地区に伝わる、多少テンポは早い山岳系神楽である。
動画【湧水神楽】
②鷹鳥屋神楽
遠野市小友町の神楽団体、同地区の長野神楽を経て、1923年に鷹鳥屋集落に伝わったという。
動画【鷹鳥屋神楽】
③平倉神楽
明治30年代、宮守町塚沢から師を招き、始まる。
動画【平倉神楽】
④大出早池峰神楽
歴史は、平安時代初期まで遡る、テンポの遅い七拍子舞が伝承されており、神楽のなかでは最も遅く、舞の所作は女性的といわれている。
動画【大出早池峰神楽】
⑤外山神楽
遠野市小友町を拠点とする神楽団体である。
動画【外山神楽】
◆13:30~ しし踊り2
しし踊りの第2弾となる。
①鷹鳥屋しし踊り
この団体の特徴は、中央で踊る種ふくべの存在だ、
とっても目立つのだ。
夜の踊りでじっくり見よう。
動画【鷹鳥屋しし踊り】
②綾織しし踊り
遠野市綾織町の団体である。
いい味を出している、
「よい親父がいる団体はいい!!」
動画【綾織しし踊り1】
動画【綾織しし踊り2】
③山谷しし踊り
遠野市小友町。
動画【山谷しし踊り1】
【山谷しし踊り2】
④駒木しし踊り
遠野のしし踊りのほとんどは、遠州発祥といわれている、遠いがつくのは、なにかの縁だろうか。
動画【駒木しし踊り】
⑤青笹しし踊り
この団体は、もっとも人数が多い、
そして、もっとも人気のあったしし踊り団体だあった。
動画【青笹しし踊り】
◆14:00~ 南部ばやし
とうとう、パレード最後のステージへ。
京都の祇園ばやしを参考に遠野の特色を織り交ぜて生み出された町方踊りである。
まずは踊り手の衣装に目がいき、とても艶やかである。
踊り手を見ると、着物に化粧回しが付いており、独特の衣装である。
①仲町南部ばやし
先頭のカッパはなんだ?!
神奈川大学の旗が見える、
そう、この列には神奈川大学学生が参加している。地元だけでは、人数を集めることができないのは、全国の至る所で見かける、神奈川の江ノ島の祭りもそうであった。
ん~、紅い!!!
そして、大きめの烏帽子が特徴だ。
仲町はかつて女郎街であり、紅い襦袢を身に着けている。
動画【仲町南部ばやし1】
動画【仲町南部ばやし2】
動画【仲町南部ばやし3】
②穀町南部ばやし
紅葉を手に持っており、桜などにも持ち替え踊る。
踊りは、とおりとかえりがあり、紅葉や桜を使うのが、とおりである。
最後に山車が登場。
動画【穀町南部ばやし1】
動画【穀町南部ばやし2】
③一日市南部ばやし
他団体とは違い一日市は着物が一人ひとり異なる、それが鮮やかに見せている。
最後には必ず山車が登場する。
動画【一日市南部ばやし1】
動画【一日市南部ばやし1】
④上組町南部ばやし
南部ばやし最後の団体の登場。
次は、皆同じ着物をきている、これはこれで統一感があっていい。
どれも良いということだ。
これで郷土芸能パレードは全て終わった、
次にいくべき場所は駅前である、
しかし先ほどの南部ばやしに追いつくかもしれないと思い、速足で裏道を歩く。
急いで行ってみよう。
駅前交差点の近くで殻町南部ばやしに追いついた。
では、南部ばやし・第2部の始まりだ。
動画【殻町南部ばやし】
一日市南部ばやしが再登場。
パレードが終わり、少しの時間が空く。
駅前の観光案内所前では、山口さんさが演舞をしている。
楽しみだ!!
台が用意されていく、誰がのるのか?
通りには、このように看板が設置されており、
数カ所にエリア分けをされているのだ。
ここは、てんぐ となり、この周辺で行われる演舞のスケジュールが書かれている。
これが、大事になってくるのは、後半となる。
そして、ししたちが集まってくる、
左から、右からと。
なかには、時間を守らない悪いししもいたのだが・・・。
しし踊り大群舞の始まりだ。
刀かりも一緒に踊る。
このししの面構えは、見ていると不思議な感じがしてくる、あたかもそれが、自然であるかのような感覚になってくる。
大群舞が終わると、カンナガリが道路に散らばっている。
そして、次のステージへ入っていく。
子供から大人まで、乱舞する福幸もちまきである。
ここでは、4つほど取ることができた。
まずまずの戦績だろう、はじめのパレードからの累積は、6つとなった。
公式プログラムが終わっても、油断することなかれ!
町では、自由に踊りが始まるのだ。
すっかり、天気は回復した、
あしたは、晴天となりそうである、開会セレモニーの実行委員会会長の祈願がきいたに違いない。
六神石神社例大祭、気になる。
しかも、ポスターがカッコいい!!
2週間連続で遠野に来れる人間になりたい!
ホテルに行く途中に、踊りに出会う。
太鼓にも出会う。
しし踊りにも会う!
駅前通りの突き当たりにホテルがあり、隣には南部神社がある、
結局、南部神社には、行けなかった・・・。
ホテルに入り、一時の休息を。
そして景色を眺めていると・・・。
南部ばやしの団体が集まっている!
これは上組だろうか。
別の芸能団体も集まってきた。
動画【南部ばやしinアエリア遠野1】
動画【南部ばやしinアエリア遠野2】
玄関前で踊りの披露があるなんて、知らなかった・・・・。
こういうモニュメントは嫌いじゃないぜ。
さぁ、俺たちの闘いはこれからだ。
遠野まつりに行こう!② 完