12月15日、東京都世田谷のボロ市に行ってきた。
ボロ市・・・名前がね、今風のフリーマーケットのような印象を与えるが、
歴史ある露店市である。
440年の歴史があり、北条氏がこの地に楽市をたてたことが始まりである。
当時はこの地域近郊の農民たちが生活用品を持ち寄り、売り買いをしていたという。
さて、2018年のボロ市はどのようなものが行ってみよう。
今年のボロ市は、
12月15日・16日、1月15日・16日の開催である、いずれも寒い季節なので、暖かい服装で行こう。
この日も寒い1日であった。
世田谷駅・踏切だ。
車内は満員であり、多くの人が同じ方向へ歩いていく、
普段であれば静かな街なのかもしれない。
最寄り駅は東急世田谷線の世田谷駅である、お隣りの上町駅でもよい。
世田谷駅前の交差点から両脇に露店が並び、奥へと続いている。
世田谷駅前・交差点。
正面には大勢の人が見える、想像以上の混雑具合だ。
明治から戦前、江戸時代の教科書が売られている、
ここは大人気であった、何冊か手に取ってみたが、中々おもしろい。
1冊300円だ。
ここでは(たぶん)アメリカの昔のポスター・パンフ(?)が売られている、
どこかで見たような(決してみたことがないが)そんなノスタルジックな絵のポスターだ、一瞬心が動いたが買わなかった。
世田谷中央病院を曲がると長い直線に入る、ここがボロ市のメインロードだろう。
代官屋敷もこの通りの中央にある。
昭和の薬箱も人気であった、私もよい状態のものがあればと思ってみたが、
少しダメであった。
古本は思ったほどなかった・・・
『待てよ、ここでしか見た記憶がないかも・・・。』
ボロ市は、掘り出しものを探す旅でもある。
その人の琴線に触れるような品に出会えることを期待して、来る場所である。
普段では見かけない品が多い、ブリキ、よくわからん(笑)装飾品・置物など、
ガスマスクも売っていたな~。
『代官餅』の横断幕などが多くかけられている、すごい推しなのだ。
世田谷代官屋敷前にはなんと!!
くす玉がある!
久々に見たくす玉、青い空に華やかに映える。
都史跡 世田谷代官屋敷、ここは江戸時代の行政の中心地である。
ボロ市の案内看板も設置されている。
茅葺屋根の長屋門である、普段はこの門は締まっているらしい。
門を抜けて奥へ行くと、大きな建物があった。
世田谷区立郷土資料館である。
ボロ市の歴史も展示さているので、行ってみよう!
玉川上水木樋が展示されている、
江戸時代に武州・羽村から水を取り込み、江戸へ配水していた際に使用されたものだ。
時代別に展示品が並び、かなりの見ごたえがある、
『伏兵現れる!』といった感じだ。
注目すべきは、奥沢神社の大蛇お練り行事だ。
9月の第二週の土・日に行われる例大祭だ、
藁でつくった大蛇で街を練り歩き、疫病を防ぐのだ。
鶴見の『蛇も蚊も』と同じようなものである。
『来年に行ければいいな~。』
その時期は行事が多いので、とても迷うところではある。
その大蛇も展示されている。
こちらは遠景だ。
季節展 ボロ市の歴史の展示ルームへ。
こちらは撮影が禁止ということで、ここまで。
主屋を一周することになる、この建物は昭和42年当時の状態で復元したものだ。
では再び散策開始、
この曲げわっぱのお店も人気であった。
先ほどの通りが終わると、別の通りへと続く。
ボロ市はかなり広範にわたるのだ。
仏像もかなりの数が出品されていた、
この通りは短く、即Uターンすることになる。
『祝 ようこそ ボロ市へ』
では先ほどの代官屋敷の通りに戻ろう、そして至る所に下がっている、
『代官餅』の旗が目に入る、行ってみようではないか。
ここから再び戦場だ、まともに歩くことはできないので、覚悟して入ろう(笑)
胃もたれにはハイウルソ。
代官屋敷の向かいの路地に鳥居が見える、
『何かがありそうだ、行ってみよう!』
しかし、1時間以上、人ごみの中を歩いていると精神的・肉体的に疲れてきた・・。
盆栽や植木を販売している露店も多い。
先ほどの鳥居は上町天祖神社である。
天祖神社前では植木が大々的に売られている、その向こうには行列が見えるのだが。
まさか、あれがうわさの?!
ボロ市 名物 代官餅だ!!!
『あんこ、からみ、きなこ』の3種類の味だ。
こちらは購入済の人たちだ、ものすごい達成感だろう!!
ここは世田谷信用金庫(せたしんふれあいホール)の裏手である。
ここで食べることもできる。
代官餅の列ははるか先まで続いていた、
話し声に耳を傾けると『3時間・・・』と聞こえた。
KITはすみやかに撤退します!!!
でもいつかはリベンジだな!
私は、『招き猫の最中』、『ボロ市まんじゅう』を購入して帰途へ。
世田谷駅に戻ってきた、2時間10分の散策であった、
あの中で2時間はかなりの体力を削られることになった。
観光化が進んだということだろうか・・・。
乗客が多く、1台は見送ることになった。
しかしすぐに次発が来るのでそんなに苦にはならない。
横浜から来るとなると結構面倒であることは間違いない、
渋谷駅から東急田園都市線で三軒茶屋駅、そこからの世田谷線である。
しかも渋谷駅の湘南新宿ラインのホームが遠い!!
年明けにも再びボロ市がやってくる、
『代官餅か・・・・・。』
世田谷・ボロ市に行こう! 完