新年初のお泊り旅行となった。
※注意:ラブキュンの話しではない(おいおい)
行く先は東海地方である、
なぜ東海地方と行ったかというと、1日目は愛知県、2日目は三重県に行ったからである。
正直なところ、2日目は大失敗に終わったので、記事にする必要がないと思ったのだが、皆さんが同じ失敗をしないように書いておきたいと思う。
ということで、1日目スタートしよう。
突然の行き止まり、ここは東京駅東海道新幹線ホームの最後尾である、
いわゆる『行き止まり』の場所だ、その向こうはビルであろうか。
そう、私の2日目はこのように袋小路となったのだ。
のぞみ159号 8時40分博多駅である、実際には半分も乗らないが・・。
最近、電車の遅れが多いのでかなりの余裕をもって横浜を出発した、そのせいもあり、
8時10分過ぎには東京駅に着いてしまい、ホームをプラプラすることになった。
本日乗車の新幹線が入場する、
大井の車庫から来たのだろうか、すでに清掃されており、すぐに搭乗できた。
久しぶりに販売を確認した。
『朝のおむすび弁当』だ、それにお茶をつけ、500円のワンコインだ。
朝はこのぐらいがちょうどいい!!
富士山がよく見える! 幸先がよいぞ!
富士川で富士山とはお別れだ、あとは名古屋駅に着くのを待つだけだ。
定刻通り10時19分に名古屋に到着した。
コンコースは人で溢れている、名古屋・京都・大阪・横浜も同じ光景だろう、
まずはコインロッカーに荷物を放り込み、名鉄名古屋駅に向かう。
新幹線改札口から名鉄名古屋駅ホームまでは10分ほどかかった。
名鉄名古屋10時52分発、名鉄名古屋本線・急行 吉良吉田行に乗車する、
しかし電車到着まで、かなりの時間が空き、イスに座りボーッと見ていると、次から次へと列車が来るわ来るわで驚きだ、東京では見ない形態の編成が来る、普通車と特別車が同じ連結でくる、
なんだか馴れないと面倒くさそうだ・・・。
グリーン車のような扱いか?!
11時46分、福地駅に到着、約1時間の長い列車の旅であった。
駅はとっても素朴であり、踏切を渡り改札に向かう形の田舎風駅(?)であった。
名鉄・福地駅である、とても小さく、かわいらしい駅舎だ。
これから福地駅から熱池八幡社(にいけはちまんしゃ)に向けて歩いていく。
徒歩12分ほどだ。
少しだけ線路沿いを歩いていく。
途中から県道12号線に合流、かなりの交通量がある。
しばらくすると熱池町交差点にぶつかる、横断歩道を2回渡り、対角線上の道に進む。
赤い旗が見えるので、進むべきルートがわかる。
ここでようやく祭りのノボリ旗が登場する。
赤いノボリ旗に『愛知西尾 てんてこ祭』とかかれている。
ノボリ旗が一定間隔にたててあるので、もう迷うことはない。
ついに登場した!!
『てんてこ祭』のポスターだ。
午後1時から祭りは行われる。
そしてポスターをよくみてほしい・・・
赤い着物を全身に纏った男が太鼓を担ぎ、お尻には男根の形をしたモノをつけている。
ある人は言う・・「ケツにチ〇コ?!」
またある人は思う・・「なんて、ふざけた祭だ?!」
答えよう!!
『ふざけてません!!!とてもまじめな祭りです!』
『ケツにチ〇コ・・・・・はその通りです、見たままです。』
ポスターの右下を見ると、驚愕な事実が??
てんてんこ祭の発祥は、なんと859年である!!
1859年ではない!
それは平安時代であり、清少納言が生まれる前であり、また紫式部も生まれていない!!!
そんな時代から『てんてこ祭』は行われているのだ。
この祭のすごさがわかったか!!!
(誰に言っているのか・・・)
辺りは畑が広がっている、はるか前方に木々が密集している場所がある、
あそこしかない!!
先程とは別の『てんてこ祭』のポスターだ、なんとも男らしい猛々しさがあるぜ。
なぜ? 『てんてこ』というのか?
先頭の太鼓を持つ者が太鼓を叩くと、てんてこてんと聞こえるからだ。
風が吹き、ノボリ旗がバタバタと泳ぐ、かなり寒いのだが、それを忘れてしまうほどに歓喜する(笑)
『てんてこ祭の神社に着いたぞ!!』
ここにも別バージョンのポスターが掲示されている、
全てのポスターに共通するのは、顔を見せないということだ、それがこの祭り特有のカッコよさを醸し出す・・・おわら風の盆、西馬音内盆踊りもそうだ。
12時10分ほどに到着、祭り開始まで残り50分だ。
お店がでており、多くの人が群がっている(笑)
私も急ごう!!
右からいこう・・・
太鼓鈴 1000円:〇購入
てんてこ鈴 800円:×
てんてこおこし 600円:〇購入
由来書 400円:〇購入
合計2,000円となった、これから、お祭りを見せて頂くのだ、
お祝い金では大げさなので、モノを買うことで協力をしたい。
しかし、『てんてこ鈴』だけはダメだ!!!!!
形があまりにも、アカン!!!!!!!!!!!!!
太鼓鈴。
てんてこおこし・箱。
てんてこおこし・中身。
そして一気に人がいなくなった・・・。
てんてこ祭のルートマップ、そして駐車場が示されている。
熱池公民館(にいけこうみんかん)を中継地として、熱池八幡社に向けて歩いていく。
まずは参拝をしなくてはならない、その為にここに来たのだ。
正月飾りがされており、中央には橙がつけられている。
境内には参拝客・見物客で7・8人ほどいた。
これは灰だろうか、最後とんでもないことになると聞いている・・・気をつけねば。
拡大だ。
大変シンプルで真新しい拝殿となっている、最近造り変えられたのだろう、
(経費的な問題でシンプルなのかな・・・と余計なことを考えてしまう・・・。)
狛犬たちはなんだか窮屈そうだ。
こちらもお縄状態になっている・・・。
天神社、御鍬社が拝殿横にある。
こちらにも橙が飾られている。
『清和天皇悠紀斎田舊蹟傳説地』の石碑
天神社とは反対側には、秋葉社がある。
境内にはトラックに紅白の横断幕がつけられており、即席のお立ち台がつくられている、ここから餅撒きが行われる。
神社入口にある『てんてこ祭』の石碑である。
西尾の誇りだ。
しかし!
西尾観光協会のホームページを見ると、
『天下に誇る伝統の祭り』として、様々なお祭りが紹介されているのだが、
・三河一色大提灯まつり
・鳥羽の火祭り
・西尾祇園祭
と続き、次に来るのかなと考えていると、
・ハワイアンフェスティバル!
『なんでやねん!!』
いや、『なんだて!!』
関係者でてこい!!(笑)
愛知県無形文化財 てんてこ祭。
12時20分頃の熱池八幡社の境内であるが、かなり閑散としている、
50分後には人で溢れかえるのだが、カメラマンは公民館へ、その他の見物者は自宅で待機しており、開始10分前には大集合するのだ。
神社の正面の道を進んでいく。
神社から徒歩5分もかからない、 距離にして300mほどだ。
行進はもう少し先から行われる。
熱池町公民館に到着。
多くのカメラマンが集結していた、
皆暖かい格好と高そうなカメラを持参している、私も買おうかな・・・と変な誘惑にかられる。
赤い着物を着た人が数人いた、赤い着物など見る機会などはほとんどない、
ケーブルテレビだろうか、取材にきている。
廊下に無造作に置かれている、これは?!
そう、大根で作った男根だ、ん?! 似たような響きだ・・・。
造りとしては、少し控えている節がある。
ここに置かれているのは、これは見物客へのサービスだろう。
奥の部屋にも、大根の男根が置かれている。
由来でも話しているのだろう、見た目で判断すると痛い目にあうぜ・・・。
12時40分から準備が始まる、
頭巾を巻き、目と手以外は赤い装束で覆われる。
赤い装束を着ている者は厄年の男たちである。
次は男根の取り付けだ、
『なぜお尻に??』という疑問はあるが容易に想像がつく、位置を間違えると
祭りとはいえ、とんでもないことになる!!(笑)
(あくまで想像であり、合っている保証はないですよ・・)
角度が大事なんだろうな~。
どうや!!!
サービス精神旺盛の厄男だ。
ポーズの要望にも応え、記念撮影にも応じていた、いい祭だな〜。
笹の両端には桶が付けられており、後ろにはボラが2匹下がっている。
なぜ、ボラなのかは、わからない・・教えて!!
法被にあるようにこの祭は『田植え神事』である。
公民館前に集結した。
出発地点に移動していく、見物客もぞろぞろとついていく、
沿道には見物客がスタンバイしている。
県道12号線との境目がスタート地点だ、正面に見えている建物は和菓子屋・丸富末広さんだ。
さきほどのお菓子を作っているお店だ。
先頭には、塩を持つ男性、次に宮司がつく、その後ろはこの地域にお歴々だろうか。
そしてその後ろに赤装束の厄男たちが並ぶ。
13時、定刻通りに行進が開始される、塩で清めながら神社へ向かう。
塩をまく男性、神職二名、お歴々勢九名(区長・氏子総代など)、赤装束厄男が列をつくる。
では見ていきましょう、
先頭は太鼓を肩に乗せた者、
次に赤い風呂敷に包んだ飯ひつを持つ者、
神酒樽を持つ者、
竹箒を持つ者で構成されている。
神酒樽を持つ者の次には、竹箒を持つ者が3名続く。
太鼓が叩かれると、少し腰を落として、前後に振る。
公民館前を通過中・・・。
この姿勢である!!
お歴々たちも止まる、なんとも言えない阿吽の呼吸か・・・。
鳥居前で一行が来るのを待つことにした。
13時16分、熱池八幡社の鳥居前に到着した。
鳥居前で太鼓を叩き腰を振る。
神職によるお祓いがおこなわれる。
次々と鳥居の笹をくぐっていく。
厄男たちが通過していく。
拝殿につながる列、周りを囲む見物客、おもしろい光景かもしれない。
一行は拝殿に吸い込まれていった。
こちらの三人は直立でじっとしている。
何をしているのだ?!
境内を3人(太鼓・飯ひつ・神酒樽)だけで周回する。
憶えていないが、2・3回は周ったかな・・。
鳥居をくぐり、周ってきた。
これはサービスなのか、昔からの進行内容のままなのだろうか。
たしかに奇祭だ。
『うん、奇祭だね♡』
子どもが満面の笑みである!!!
この祭は歴史があり、笑もある、素晴らしい祭だ。
13時33分頃、藁灰を掃き、まき散らしていく!
先程まで静の姿勢であった3人が行動をする。
先程までの澄み切った空気が一転、埃まみれとなっていく。
このスピード感。
スズーッ、ザッ、ザッ・・・・!!といった感じであった。
この灰をかぶると厄除けとなるため、進んで浴びよう!!
13時35分、拝殿に入っていく。
拝殿横の柱には、男根の大根? 大根の男根? どちらでもいいや。
あと、ボラが巻き付けられている。
ここには皆が殺到して写真に収めていた。
これだ!
再び拝殿内をみていこう、
多くの人は次の餅撒きに興味があるらくし、拝殿周りにいる人は少ない・・・。
またこの時間をつかって参拝する者もいた。
祝詞の奉上、神降ろしの太鼓、田植えの謡、千秋万歳楽へと続く。
『 謡 』が掲示されている。
『 謡 』動画
これから千秋万歳楽が始まる。
次々と千秋万歳楽と言いながら扇を仰ぐ、
見物客からは松が投げ込まれる。
14時に拝殿内の神事は終わる。
最後に酢飯が配られる、前にほうにいたので、難なくもらうことができた。
トラックを見ると、厄男が上がり、餅撒きの準備ができていた。
急いで陣地を選ぶ。
近くに、遠くに投げこまれる。
青空に放物線を描く白い餅。
最後には、笹に巻かれている餅も投げられる。
餅には番号が入っている当たり餅があり、番号に応じて景品と交換できる。
わたしは、番号付きはなかった。
これで、『てんてこ祭』は終了となった。
神社の周りは畑が広がる、そして皆は歩きや自転車などで帰っていく、
横浜から来た者など、いないのだろう・・・。
では私もそろそろ駅に向かおうか・・・。
帰る途中、別の神社に寄らせて頂く。
八劔宮はかなり寂しい。
しかし拝殿は趣のある造りだ。
熱池町交差点にはてんてこ祭のポスターがあった、来るときは気づかなった。
途中、福地バス停を発見、ここを入ると線路沿いとなる。
次の行動について悩んでいた、
まだ名古屋のホテルに帰るには早い、もう1カ所ぐらい周れそうだ。
近くに西尾城がある、しかし三が日はお休みである、
ほとんどの博物館・展示館などは休みとなってしまい、選択肢が狭くなる。
そうだ、大須観音に寄ってみようか。
少し面倒なのだ、金山から地下鉄を2つ乗り継ぐ必要がある。
大須観音駅から降りるとすぐにつく。
やはり行列である、まぁこうなるわな・・・。
名古屋観光にはここは外せない・・・。
そして続々と人が入っていく。
名物の商店街なのだが、ここも人が多く歩いているだけで疲れてくる・・・。
もうホテルへ帰ろう・・・。
JR名古屋高島屋の食品街でお弁当などを買い、ホテルへ。
ここでも人があふれ、さらに疲れた・・・。
明日の伊勢参拝に備えて、早く寝よう!
西尾市熱池 てんてこ祭に行こう! 完