タイトルは『伊勢神宮に行こう!』であるが、大失敗の旅でもある。
これだけの爆死は、本当に久しぶりだ、
10年近く前の近江旅行を彷彿とさせる消化不良の旅となった。
それぐらい、久しぶりの『ダメな旅』であった。
中学校で旅行計画クラブ(笑)の私としてはお恥ずかしいものとなった。
【今回の旅・2日目の計画】
伊勢神宮外宮参拝⇒バス移動⇒伊勢神宮内宮参拝⇒おかげ横丁の赤福本店で赤福購入
⇒バス移動・五十鈴川駅へ
【実際】
近鉄名古屋駅→伊勢市駅(特急)
伊勢神宮外宮参拝⇒バス移動⇒伊勢神宮内宮参拝⇒おかげ横丁の赤福本店で赤福購入
⇒バス移動・五十鈴川駅へ
伊勢まできて、外宮、内宮を一緒に参拝できないとは・・・・。
ホテルを10時に出発、5分ほどで名古屋駅に到着。
正面はJR名古屋高島屋である。
左に目を向けると名鉄名古屋店がある。
もう開店している時刻である。
そもそも、ここから間違い、出発時間が遅い!
※8時には出発すべきだろう。
名古屋駅でコインロッカーを探す、
昨日使用したコンコース上のコインロッカーは全て埋まっていた。
少し焦りながら、
B1Fのコインロッカーが大量にあるエリアに行き、そこに放り込む。
ちなみに名古屋駅は今日も人で溢れかえっていた。
これから向かう先は、近鉄名古屋駅である、
名鉄線と同じ方向にあり、案内看板に従い4分ほどで近鉄駅改札前に到着した。
まだ特急の出発時間には早いのだが、大勢の人で溢れかえるコンコースに戻ることは選択肢に入らず、近鉄線ホームで待つことにした。
幸運なことに特急しまかぜが入線してきた。
多くの人がスマフォを構える大人気ぶりだ。
これに乗りたい!
チケットオンライン予約を見たが完売であったことは言うまでもない。
この4チケットがとれていたら、伊勢に行っていなかったかも・・。
近鉄ホームに入ってから雰囲気がおかしいことに気づく。
黒服が多いのだ、どうみてもSPや警察といった風貌である。
一人の黒服が私に近づき、警察手帳を見せる、三重県警であった。
10時50分の特急に乗ることを告げると、
『乗車口は向こうですので移動してください』とだけ言う。
特急の号車は通常、『1号車』などの表記であるが、『A号車・B号車』と即席の看板が貼られている。
手前が単独2両編成であり、それに連結される形で4編成が停車している。
私は奥側の2号車である。
誰が来るかと思えば、安倍首相の伊勢神宮参拝の御一行が乗車するというのだ。
一目見てみようと待っているが、出発時刻1分前でも来る気配が無い、出発直前に乗り込むらしい。
仕方なく、首相を見ることなく、2号車に乗車した。
10時50分定刻通りに近鉄名古屋駅を出発する、
安倍首相との近鉄特急の旅が始まった・・・(笑)
車内は、ほぼ満車であり、隣りには乗客が乗っていた。
伊勢市駅には12時10分に到着した。
後ろの特別車両の方達は下車すること無く、先に行くらしい。
地図をよく見ると、宇治山田駅からも近いのだ。
伊勢市駅は外宮の最寄り駅、五十鈴川駅は内宮の最寄り駅であり、その間の宇治山田駅が理にかなっているのだろう。(多分ね・・・)
伊勢市駅だ、近鉄ホームからJR線の線路を高架橋で越えて、JR側の改札から出ることになる。
駅前には鳥居があり、それを過ぎると両脇にお店が並ぶ、人は多いが歩きずらいというほどではない。
外宮北交差点に来ると、対岸が賑わっていた。
よく見ると安倍首相が見物客と握手をしている光景が見える。
そして交差点の信号が全く変わらない、安倍首相が参拝を終えるまで横断は禁止となると警察から案内が入る。
予定では、15分~20分はこの状態とのことだ。
周って行くこともできると言っているが、本当だろうか・・・、
結局はどこに行っても足止めを受けるのでは?と考え、ここで待つことにした。
これは全くの想定外だ!!
バスが数台停車しており、パトカーや白バイも停車しているのが見える。
12時50分頃から動きがあり、大勢の人が外宮から出てきた。
12時20分から待っているので約30分ほど足止めをくらった感じだ。
12時52分に首相が外宮を出発した、これから内宮に向かうと思われる。
安倍首相が手を振っている、周りは大歓声である、大人気だ。
2台目のバスの3列目には桜田大臣が座っている。
手を振ろう!!!
12時54分に横断歩道が青に変わり、ドッと人が流れ込む。
数年ぶりで、全く記憶がないのだが、こんな場所だったけ?!
人は多いがどんどん抜くことはできる。
見えてきた!
そんなに長い距離を歩かないので助かる。
これ以降は撮影禁止の為、ここまでだ。
授与所も人で溢れかっており、寄ることを断念する。
外宮は他にも見どころがあるのだが、先ほどの30分のロスを考え、
次に向かうことにした、それでもずーと悩んでいた・・・。
内宮に向かうにはバスで向かうのが一般的であるが、
そのバス停は人で溢れかえり、長蛇の列ができている、すぐに乗れるような雰囲気ではない。
どちらにしても、バスを待つ時間は持っていない。
先程の悩みとは、内宮参拝を諦め、外宮を満喫するプランへの変更である。
しかし計画を優先した私は電車で五十鈴川に向かい、そこから内宮に向かう可能性を考え、電車による移動を選択した。
もうこの段階で袋小路に入っているのだ。
この段階でも悩んでいるKIT・・・・。
もう考えることを半ば放棄して、五十鈴川駅に行くことを優先した。
反対ホームには特急が停車している、本当に近鉄は特急ばかり走っている。
そんなイメージだ。
五十鈴川駅、右に見えるバスは内宮行きバスだ。
時刻は13時35分 、帰りの特急の発車時刻は14時50分だ、
10分前に着くことを考えた場合、もう1時間しかないといえる。
バスに乗れば、10分ほどで行くかもしれない、
しかしバスの待ち時間もあるかもしれない、それを加味した場合、移動だけで40分前後はかかるだろう。
残り20分で何ができるのか・・・。
『伊勢神宮 内宮参拝はあきらめよう・・・。』と判断した。
近場の月讀宮に参拝することにした。
県道12号を進む。
ネットでルート確認すると国道23号線を案内され、駐車場から入ることになった。
徒歩であれば、県道12号から入ることができるのだ。
ネットに頼りすぎるとこういうことがたまに起きる・・。
では行こう、森の入口として鳥居がある。
葭原神社(あしはらじんじゃ)がひっそりと佇む。
裏参道にひっそりと鎮守する末社だ、田や畑を守護する五穀豊穣の神を祀る。
では奥に向かおう。
四つの社が並び、参拝の順が決まっている。
空気感が変わる、右の社から参拝する。
②月読荒御魂宮(つきよみあらみたまのみや)
③伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)
④伊佐奈彌宮(いざなみのみや)
参拝を終え参道を歩いていく。
本来はこの道を来るべきであったのだ。
踏む石の音しかしない、とても静かな道である。
月讀宮が近いため、時間がすごーく余ってしまった・・・。
しかも駅周辺にはもう何もないという・・・。
心が寒いぜ・・・。
駅を出て右に行けば月讀宮は近かったのだな・・・。
暇なので駅周辺を歩いてみるが、疲れただけであった。
駅ではアナウンスが流れ、14時台、15時台の特急は全て売り切れとのことだ、
買っておいてよかった~。
14時49分に特急が入線する。
おー、昔の近鉄特急のイメージのままの車両だ!!
内装はぼろい・・・(ショック)
近鉄名古屋駅には16時17分に到着した。
デジャブか・・・。
ホームに降りるとまた黒服の男たちが大勢いるではないか。
『これは首相がくるぞ!!!』と直感する。
16時37分に特急が入線していくる、
『これは伊勢志摩ライナー??』
安倍首相が先頭車のドアから降りてきた。
そして新幹線乗り換え口に消えていった。
私は見送った後、コインロッカーで荷物を回収、お土産屋で赤福を購入する。
(本当は本店で買う予定だったのに・・・味は一緒だけどね。)
新幹線の改札内に入ると、またしても黒服の男たちが大勢おり、
『これから規制がかかるので、今のうちにホームに上がらないと新幹線に乗れません・・』などと言う。
『おいおい、それはだめだろ・・。ギリギリ来た人は乗れないぞ!!』
KITは17時02発ののぞみ240号に乗車予定、
安倍首相ご一行は、1つ前の16時55分の新幹線で東京へ戻るという。
何気なく自販機前を歩いていると、知った顔が立っており、二度見してしまった、
よく見ると桜田大臣であった、そりゃ知った顔だな・・・と。
10号車前で待っていると、SPが下がってくださいと言ってきたが、
『動けませんよ!』と言うとどこかに行ってしまった、
周りには人が集まりもう移動ができないのだ・・・。
そして真正面に安倍首相が登場。
近いのだが、SPがいて心理的には遠いのだ(笑)
最後に『おいおい、赤福買いすぎだろ・・・。』と心の中でツッコミを入れたのは
内緒である。
今回の伊勢神宮参拝の旅は、3つのことを軽く考えていた。
(1)1月4日だから、それほどの参拝客がいない。
⇒めちゃくちゃいました。
(2)安倍首相の参拝日と重なる。
⇒交通規制がかかっていまい、足止めをくった。
(3)バスの混雑(外宮⇒内宮)
⇒①と被るがすげー長蛇の列であった。
閑散期であれば、2時間30分で周ることができたはずだ。
混雑などの待機時間を考慮しない、あまりにも楽観的な思考が今回の旅の敗因である。
まぁ、失敗は時として必要であり、次の成功へとつながるものだ
それに安倍首相も見れたしね・・・・。
伊勢神宮に参拝に行こう! 完