ブログを書きていると、時々思うことがある。
『一年前は何してたかな〜。』と。
(文章と画像には関係がありません:画像は富士急行線 大月駅)
しかし、2月はすぐに思い出す、奈良・明日香村のおんだ祭りだ。
あの寒さを忘れることができないからだ、
ただ寒いなら、我慢もできるが、立ち続けて待つのはかなりの忍耐が必要だ。
今日も寒く、駅で列車を待っている中、ホームの駅員が目に入る、
一年前のオレと変わらんなと、そんなどうでもいいことを考えてしまう。
新宿駅構内は迷路のようになっており、人も大勢行き交っている、普段から東京界隈を歩く私でも新宿は迷うことがある。迷う、真っ直ぐ歩けないというのが、
わたしの新宿駅の印象だ。
そいえば、昨年の今頃は、諏訪湖に御神渡りが出現したとニュースになっていたはずだ。『もしかして!』と一縷の期待を持っていた、
朝に御神渡り出現の報があれば、行くつもりでいた、しかし現実はそんなに甘くはない。
それに、特急あずさの空席案内をみると、見事に満席、そもそも行けないのだ・・・。
しかし、新宿発9時30分のかいじ号は、空いていた、これに乗るかな。
行き先は・・・富士山にでも行くかな。
新宿には、9時9分に到着した、あと21分後には、新宿駅とはおさらばだ。
ここから、富士山、河口湖方面へのアクセスとしては、
私のように大月から富士急行線に乗るのが一般的だろう。
あと、JR線の直通列車も運行されている、ホリデー快速など、なぜか成田エクスプレスもある。
※2019年3月のダイヤ改正で新宿~河口湖にE353が富士山直通特急として運行する。
富士急行には、過去に1回だけ乗ったと思う、
あまり記憶が無く、はじめてのような気持ちだ、少しだけ楽しみだ。
新宿構内のニューデイズで軽食を購入する、
1時間ばかりの列車の旅だ、のんびりはできそうにもないから軽食だ。
10番線ホームにおりて行くと、
新型車両が停車している、新型といっても1年は経っているのだが。
『これに乗りたいな〜、でも私はかいじだし・・・。』と考えていると。
9時30分、甲府行き・かいじと電光掲示板にでているではないか?
勝手にE353車両は、あずさだけと考えていたが、違うのだな。
なんだか、得した気分だ。
やはりかっこいいな、E353。
普通車はほぼ満席状態、仕方なくグリーン車となった。
1030円の加算となった。
(近距離だし、そんなに痛手にはならない。)
車内はあまり混んでおらず・・・と思っていると途中駅から乗ってくる、
立川、八王子と停車していく。
9時30分新宿駅を出発する。
八王子までは、のんぴりと走っている、ロマンスカーのように。
はるか先には富士山が見える。
『これからあそこへ行くぜ!!』と期待を膨らませる。
10時37分、大月駅に到着。
新宿からあっけなく着いてしまった感が強い、なぜなら中央線はこれからが本番なのに・・・。
多くの外国人観光客が富士急行線改札に向かって歩いていく・・・。
JR線のホームの甲府側に富士急行線への改札が併設されているからだ。
私はSuicaなので、一旦改札をでてみた。
大月駅は、ロッジ風の駅舎だ。
駅を出て右へ進む。
『地味な看板だな!!!』
『しかも鳥居かよ!!!』と心でツッコミを入れざるを得ない。
『お~!! 新型特急ではないか!!』
小さな駅窓口で、下吉田駅までの切符を買う。※券売機は無い。
『え・・・・これが窓口?』と素直に驚いた(笑)
富士急行線は、富士山の最も近くを走行する観光路線だ。
この日も外国人観光客が大勢いた、感覚値では外国人80%・日本人20%だ。
『富士山ビュー特急』
3両編成の特急だ、だから予約がとれないのだ、10両編成にしてほしいものだ!!!!
※ホームからあふれてしまうが。
だから私が乗るのは、お隣りのトーマス号だ。
車内もトーマスだらけで目がチカチカする(笑)
前のシートには全員青年の外国人のご一行、私の隣りのシートにも外国人が座り、
右前方の外国人は、なんとやきそばを食べだしたぞ・・・。
そういえば、トーマス、お前も外国のキャラだよな!!!
※機関車トーマスは英国出身だ。
11時54分、下吉田駅に到着。
思いのほか、人は下りなかった。
駅名標もトーマスかよ!!
改札に行くには、手前の踏切を渡る必要がある。
向こうに見えるのは、ブルートレインか?!
昨夜は積雪があったのだろう、線路には雪が残っている。
駅を出ると、富士!!
どうだ! 富士山だ!
まさに、威風堂々だ。
ブルートレインが寂しげに停車している、もう動くことはないだろう。
こちらは、湘南電車?!
しかも、短か?!
下吉田駅、もっと賑わっていると思ったのだが。
車もいないし、客待ちタクシーもいないという。
こちらが駅舎内だ、新しく、とても綺麗な内装だ。
忠霊塔へ行こう!
『おー、良い見だしだ。』
駅を出ると進路が示されている。
新倉山浅間公園・徒歩5分とある。
これは「あらくらやま せんげん こうえん」と読む。
指示通りに右に曲がり、歩いていくと、引き込み線には、かつての特急の先頭車が見えてくる。
この変な富士はなんとかならんかな〜。
これはかつてのパノラマエクスプレスだ。
なんと昭和な感じだろうか、やはりロマンスカーにはかなわない。
踏切が鳴り、なんとフジサン特急が通過していく。
こちらはかつてのロマンスカーRSE(あさぎり)だ。
こっちも似たような柄だ、『富士急行はすげーな。』としみじみと思った。
これは、かつての小田急線・特急あさぎりだ、
乗りたいと思っていたのに、いつしか廃止となってしまった。
当時は、新宿-沼津をつないでいた。
歩行者は左へ。
とてもわかりやすい看板だ。
道なりに進む。
突き当りは高架下、でも安心してください、看板はしっかりとあります!
『おー!富士山だ!!』
神奈川からでも富士は見えるが、とても近くに感じられることに感動する。
列車が河口湖へ向けて発車していく。
のどかな単線だ。
鈴を鳴らしながら、4人の男性が歩いていく・・・。
これはなんだろうか・・・。
坂をのぼりきり、右方向へ進むと・・・。
到着!!
新倉山浅間公園だ。
周辺案内図だが、ものすごく縦長となっている、
上へハイキングコースが続いているのだ。
では階段を上がっていこう。
景色が殺風景なのは、この時期では仕方のないこと。
大きな鳥居が見えてきた。
そこから振り返ると、富士山が鳥居の間から見える!!
外国人観光客も、この景色を真剣に撮っていた。
富士山があれば、周りの殺風景さは気にならない、
雪冠はこの時期が最も良いのだから。
『鳥居から霊峰・富士を見る! なんて素晴らしい。』
しかもこの大きさで。
展望台のようなひらけた場所からも富士山が見える。
静岡側から見る富士の回数が多いから、少しだけ新鮮な気持ちになれる。
塩釜神社。
安産・子育ての神だ。
では、拝殿に向かう。
こちらが手水舎。
1つの岩をくり抜いたものだろうか。
浅間の神水だ。
こちらは授与所、参拝後に御朱印を頂く。
こじんまりとしている、そういうのがかえってよいのだ。
周りには雪が残り、ぬかるみもあり、少し靴が心配になる。
混んではいないが、絶えず参拝に来ているという感じだ。
荒浜神社。
拝殿の横に鎮座している。
拝殿正面には、上へと続く坂がある、この上には『あの光景』がある。
外国人観光客もその景色を見る為に遠くから来ているのだ。
(たぶん・・・。)
「さくや階段」を上がる。
398段あるから・・・さくや階段、さすが浅間神社。
御祭神は、いうまでもないが、「木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」
階段途中に神社がある、2カ所はあっただろうか。
こちらは、愛宕神社。
休憩がてら、階段脇に入り参拝をする。
「♪~♪~♪~・・・・・」
『なんか、聞き覚えのある音がするぞ。』と振り返ると、
富士山に向かって進む成田エクスプレスが見える、もう少し早い時間のダイヤなら、これで来たかったのだが・・・。
でも成田エクスプレスが場違いのようにも見える。
富士吉田の町が眼下に見える、雪化粧もしており、きれいだ。
ようやく、階段が終わった、やはりというか・・・息はきれた。
忠霊塔に到着、戦没者慰霊塔として昭和37年に造営された。
(鉄筋コンクリート製だ)
なんか、やけに、鮮やかだ・・・それが気になった。
ここからは、新倉山浅間公園となる。
これから忠霊塔の裏の丘に上がる。
ようやく、あの景色に到達する。
『展望デッキ』
それほど広い場所ではない、段差があり、お立ち台も用意されている、
桜の季節は大変そうだが。
富士山と忠霊塔の景色が、ミシュランガイドに紹介されて、有名となった。
この結果は、周りの外国人観光客の数だ。
ここに来るのは午前中がよいとのことだ。
午後は曇りがちということだろう。
よく見ると、富士山から雪が舞いがっているのか・・・。
周りには山が無く、風を遮るものが何もない、だから冬の富士山登頂は難しいのだろう。
『明治大帝聖像』
見る先は、もちろん日本一の富士山だ。
この上にはさらに道は続くが、たいていの人はここで引き返す。
(私もね。)
ここにはいつも富士がある~♪
下りは、正面に富士山があるので、足の踏み外しに注意だ。
参拝を終え、鳥居をくぐると正面には富士山が見える。
なんという贅沢な神社参拝だ、そして最高のフィナーレだ。
今回の富士の旅はもう少しだけ続く・・・。