島根の旅・2日目は「鹿子原の虫送り踊り」から始まったのだが、
気になるものがもう一つあった。
石見神楽だ!
神楽とは神への奉納の舞、その歴史は圧倒的に古い。
皆もなんとなく知っている『天照大神の天の岩戸』までさかのぼるという。
日本神話の世界である。
なんか神楽というと格式高く聞こえるかもしれないが、そんなことは無い、
とても楽しいものなのだ、子供からお年寄りまで楽しめる芸能、
それが『浜田の夜神楽』だ。
では、日本最古の芸能、神楽の世界に浸ろう!
調べていくと石見神楽の社中は島根西部の石見地方、広島の北西部に約100団体あると
いうから驚きだ、広島の神楽は浜田とは少し趣きが違うらしい、お隣りの神楽好きの
ご夫婦に教えて頂いた知識だ。
この土日だけでも石見地方では11カ所で神楽が行われていた。
これでさんくう神社と読む。
もちろん、レンタカーできているので車で向かう。
土曜なのでそれなりに混むはず、どうせなら早く行こうと思いホテルを早めに出た。
他には同時刻にて温泉津温泉の神社でも神楽が行われる、
また明日にはアクオス・ハッシー広場でも神楽が行われる。
やっぱり神社でみる神楽はひと味もふた味も違うと思う。
駐車場には1台の車が止まっていただけ・・・。
『あちゃー早く来すぎたかな・・。』
神社前には道路(国道186号)が走り、少し落ち着かない雰囲気、
程なくして、雨が降りだしてきてクルマに退避した。
(駐車場には 40台ほど停められる)
※JR浜田駅からタクシーで6分ほど。
大祭天石門彦神社( おおまつりあめのいわとひこ じんじゃ )
(浜田三宮神社)
拝殿横の小屋で入場券を購入する。
そして19時に入場、1番乗りだ。
当然、前列中央に陣取る、10分も経たないうちに5、6人の見物者が入ってくる、
彼らも最前列に座る、お隣に来た人に神楽について教えてもらい、
明日行われる神楽も教えてもらったのだが、明日は時間がないな~。
東京にもあるぞと名刺も見せてもらった。
スマフォで検索するとチケットが高い、おじさんはびっくりしていた。
ここでは通常公演700円、特別公演で1,000円だ。
この日の演目は『天神』と『大蛇』
そう大蛇が見たいのだ!
神楽の演目は日本神話を題材にしたものが多く50を超えるという。
本日は『今福神楽社中』の夜神楽だ。
19時55分、さぁ始まる!!
菅原道真公の物語、太宰府天満宮に祀られている学問の神である。
『天神』だ。
道真は光孝・宇多・醍醐3代の天皇に仕えて右大臣に登用されるが、
道真の家臣・随身(ずいしん)が登場する。
こちらは随身でいいんだよね??
(よくわからず見ているKIT(笑))
太刀さばきがすごい、舞台すべてを使い飛びまわる!!!
さらに『早着替え』がある、ここでは着物が変わっている。
最前列にいると目の前まで迫る!!!
ここでも衣装が変わっている。
運動量がすごい!!
皆に食い入るように見ている(最前列のKITは見えんがな!!)
『すごい、すごいぜ!! 石見神楽!!!』
座長かな?
最後に抽選会があり、今福社中からも出品するという。
チケットに番号がふられているのはそのためだ。
次の演目はこれだ!!
足名椎(あしなづち)・手名椎(てなづち)の登場、そして7人目の娘。
※祖父母に見えるが両親だ・・・。
大蛇に襲われる娘、緊張が走るシーンだ。
じいさんの抵抗空しく・・・娘は・・・。
※注意:父です。
そして、登場するのは英雄・須佐之男命(すさのおのみこと)だ!!
八岐大蛇を倒してくれ!!!
『また、あんたらか!! じいさん・ばあさん』と心でツッコむ!(笑)
娘(奇稲田姫)が登場する。
お酒を準備しているぞ、
こんなコミカルな感じだが、すでに7人の娘をさらわれている。
「頼むぞ、スサノー!!」(気軽に言って、神様スイマセン)
ウルトラマンショーを見ているような気分になる。
八岐大蛇が現れる!!
しかし!!
( 場所の都合上、四匹になっとります! )
それでも大迫力だ!
酒に興味を示す大蛇たち(これは毒酒です!!)
「ちょうちん蛇胴」
これは石見神楽の一大改革を引き起こしたという。
ここまでくるぞ!!!
剣を抜く須佐之男命。
次々と大蛇の首を刈っていく。
最後の大蛇との闘いだ。
最後の大蛇の抵抗、須佐之男命がピンチに陥る。
後ろの二人・・・・。
打ち取ったり~!!!
大蛇より、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を手に入れた!!
最後お待ちかねの抽選会。
今日は団体客がおり、かなりの品を持っていきましたさ・・・。
もう時刻は21時38分、ホテルに帰ろうか。
『満足! 満足!!』
こどもたちは大蛇をさわったり、記念撮影をしたりしていた。
続々と車が出ていく。
石見神楽、これは面白い!!
でも注意してよ、見たらはまってしまうかもよ。
浜田の夜神楽に行こう! 完