KITの気ままな旅日記

旅行の記録を公開していきます ≪過去・現在・未来≫

奥能登・あえのことを見よう!【七尾編】(2019年12月04日)

f:id:turumigawa915:20191208170448j:plain

とうとう来た、リベンジの時!

あれは今年の2月のことだ、厳冬の能登の旅を決行した。

その目的は「あえのこと=田の神様まつり」を見る為だ、この神事だけはずーっと前から見てみたかった。 

 

f:id:turumigawa915:20191207082944p:plain

しかし結果は、大惨敗に終わった。

 

 

 

臥薪嘗胆・・・。

能登からの帰り、私は誓った!

次こそは確実に、絶対に「あえのこと」を見ると!

 

f:id:turumigawa915:20191207083527p:plain

そもそも「あえのこと」ってなあに???

 

 奥能登のそれぞれの農家にて行われている風習であり、

田の神様に一年の収穫に感謝して五穀豊穣を祈る農耕神事。

「あえ」とは『もてなし』

『こと』とは『まつり』という意味という。

 

1976年:国指定重要無形文化財指定 

2009年:ユネスコ無形文化遺産登録 

それほど、重要な民俗伝承ということがわかるだろう。

 

f:id:turumigawa915:20191207084631p:plain

「どう、気になってきたでしょ!!」

  

 

『あえのこと』は年に2回おこなわれる。

暮れのあえのこと(12月5日) と 春のあえのこと(2月9日) だ。

ここで気をつけて欲しいのが順番だ、

暮れが先であり、次に春と続く、暮れのあえのことでは、田の神様を招き、一年の収穫

を感謝する、田の神様には家にいて頂き、春になると五穀豊穣を祈願して田に送り出

す。

 

そして家主は田の神様の夫婦のもてなしをするのだ。

 

家主「田の神様、ささっこちらでござます、まずはお風呂に入り疲れをとって下さい、

その間、私はお食事のご用意をしておきます・・・。」

※見たことないので妄想と想像・・・・。 

f:id:turumigawa915:20191207085534p:plain

なんて、すばらしい風習なんだ!!

 

 

f:id:turumigawa915:20191207085830j:plain

12月4日18時9分、私は東京駅にいる。

会社を早々に切り上げて、金沢に行くためだ。

 

f:id:turumigawa915:20191207090240p:plain

18時24分かがやき515号・金沢行きに乗車する、2時間30分ほどの夜行新幹線の旅!

※夜に走る新幹線の意味ね。

 

f:id:turumigawa915:20191207092435j:plain

上野・大宮・長野・富山と各県の主要都市に停車していく、北陸新幹線の煌めき・・

いや、かがやき号、このスピードは素晴らしいの一言。

おしむらくは、車窓風景だろうか、車窓からの景色がよくわからない・・・。

大宮までは、街のイルミネーションが出発を祝ってくれているかのようだ。

 

f:id:turumigawa915:20191207093017j:plain

当初は19時台のかがやきに乗車する予定であったが、

1時間早く仕事を切り上げることができ、急遽18時台のかがやきに乗車することになった。

このような時間であっても普通車は混雑していた、しかしグリーン車はそれなりに空き

が多い状態。

 

f:id:turumigawa915:20191207093426j:plain

本日の夕飯は、東海軒の鯛めしとマカデミアナッツだ。

そして加賀棒ほうじ茶、これがうまいのだ。

 

f:id:turumigawa915:20191207094032j:plain

こちらが東海軒『元祖 鯛めし』

造りはとてもシンプルだけど、定期的に食べたくなる、それに大きさが丁度いいのが

最大の利点であると私は思う。

だからマカデミアナッツが鯛めしの相棒となる。

 

f:id:turumigawa915:20191207095610j:plain

これですよ!!

ごはんが敷き詰められており、その上に鯛そぼろが乗っている。

ごはんと鯛そぼろだけで、あきないの?

あきません!!

 

f:id:turumigawa915:20191207092802j:plain

デッキのお手洗い周辺、この高級感は素晴らしいね。

 

高崎を19時12分頃に通過、早い!

夜の東北新幹線には乗ったことがあるが、北陸新幹線は初めてだ、気分が少しだけ違う、

会社帰りのダイレクトというところが気持ちの

持ちようが違うのだろう。

明後日には早朝の北陸新幹線を経験するのだが。

 

高崎から先はトンネルか外かもうわからない、

今言えることは北陸新幹線Wi-Fiは遅い、かがやきはこんなに早いのに・・・。

 

富山にて駆け込み乗車により1分の遅れとなる、新幹線で駆け込み乗車も珍しい。

かがやきは回復運転をやすやすと行う、前に詰まるものなど無いのだから。

 

f:id:turumigawa915:20191207100625j:plain

終点・金沢駅には21時55分に着いた。

全員が降りた後にゆっくりと下車した・・。

 

f:id:turumigawa915:20191207100759j:plain

多くの人が改札に向かっていく、

そしてエスカレーターでは大渋滞となっていた・・・。

 

f:id:turumigawa915:20191207101330j:plain

さらに行くよ!

金沢駅から七尾線に乗り換え七尾に向かう。

 

f:id:turumigawa915:20191207101754j:plain

こらが今回、私を七尾に運んでくれる七尾線だ。

あまりよくわからないが、金沢駅~津幡まではIRいしかわ鉄道らしい、

それ以降はJR七尾線と思われる。

お隣りに停まっている列車にはJR WESTJAPAN と書かれている、

ここはJR西日本の管轄、北陸新幹線でも上越妙高からはJR西日本管轄になる。

この特急はサンダーバードだろうか・・・。

 

f:id:turumigawa915:20191207102245j:plain

車内はガラガラと踏んでいたのだが、全くのハズレ、大混雑だ

たまには立って足腰を鍛えようではないか。

それに金沢の帰宅ラッシュに参加できるとは、とても嬉しいものだ。

 

さて、楽しみだ、終点まで何人いるのか?!

 

21時10分、七尾線は①金沢駅を旅立った。

 

金沢駅の次の停車駅は②東金沢駅

この車両から15人ほど降りていった、さすが金沢のお隣りの駅だ。

 

2つ目の駅の③森本駅では17人が下車した、

これは3両編成なので、(17人×3両として)51人ほどが降りたと考えてよいだろう。

 

3つ目、④津幡駅では最高記録! 18人が降りた!!

この駅でロングシートがかなり空いた、せっかくだし座ろう。

できれば、七尾まで満員で行って欲しかった、しかし、2人の勇者が乗ってくれた、

18人−2人=16人としておこうか。

 

中津幡では1人が降りた、

おじさんは両手でドアを開ける、冷たい石川の風が車内に吹き荒れる。

そこで、津幡駅から乗車した大学生のお姉さんがドアを閉めた、

でも片方だけだから風はまだ入ってきていた。

 

本津幡ではまた1人が降りていく、津幡の名がついた駅が3つ続いた、

もちろん、4つ目を期待するよね!

『新津幡、こい!!』

 

車内アナウンスが流れる・・・。

『⑦能瀬駅かよ~?!』心の中で悪態をつく。

そういえば、そろそろ悪態まつりが行われる季節だな~と考えながら・・・。

あそうそう、4人降りましたよ。

 

宇野気には21時38分に到着する、なんと!10人が降りた!

あと、1人でサッカーチームができたのに!

そしてボックス席がようやく空いた。

 

f:id:turumigawa915:20191207105712j:plain

 

夜のローカル線ではボックス席がよく似合う・・・。

 

列車は⑨横山駅に到着、さて何人降りるのか?

なんだか、夜のローカル線の旅が楽しくなってきたぞ!

降車人数は『トリオだ!』

これでは、カルテットは組めない、私は待っている、クインテットを!

ちなみに5人のことね。

 

高松駅に停車、ここで降りたのは4人だ。

これでは、カルテットにしかならん。

『石川県人の高松といえば、香川ではない、かほく市の高松だ。』

 

さらに列車は暗闇を走っていく、線路のつなぎ目の振動がとても心地よい。

 

免田駅、なんか降りる気配がないけど・・・。

ここにきて0人、キター!

 

宝達駅、これは『ほうだつ』と読むらしい。

ここで奇跡が起こる、5人降りたのだ!

これぞ、クインテット

宝達の奇跡!!

 

目標を失い、失意の中であっても列車は進む・・。

そして、⑬敷浪駅に着いた。

『あれは! 草刈機!? なんでホームに! 』

そして、1人降りましたよ。

あれは、除雪する器具だと後で気づく。

 

南羽咋、0人。

羽咋は『はくい』と読む。

次の羽咋駅には期待だ、なんせ宇宙人の町だからね、関係ないか・・。

それでも期待せずにはいられない。

 

羽咋駅では、上り線の行き違い待ちをする、

ここでは1人だけ降りたのだが、他の車両からは15人ほど下車した、

このバランスの悪さ、世界の縮図のような光景を目にした。

f:id:turumigawa915:20191207112640j:plain

ホームには宇宙人の絵が描かれている、この町ではUFOの目撃が多いという、

そんなこともあり、『コスモアイル羽咋』という宇宙に関する施設がある、興味がある人は

是非とも行って欲しい。

f:id:turumigawa915:20191207112919p:plain

この駅は中核的な駅なのだろう、特急列車も停車する駅なのだ、

暗いのでモンベルの物流センターを見ることはできなかった。

 

千路駅、なんて読むの?

調べればよいのだが、スマフォのバッテリーが危うい、こんなんで消費できるかよ!

 

金丸駅、もうこの車両(1両)には3人しかいない、

このまま3人でゴールしたいと、いつしか思うようになった(笑)

 

社会人あるある、

『お前、高校のころ、何部だった?』と必ずといっていいほど聞かれる質問・・。

『おれ、⑱能登部!』

これは能登部に住む者しか、使えないギャグだ。

他の車両からは2人が下車した、

生徒会長「2人では部とは認められません!」

これはアニメやマンガでよくあるシチュエーションだ。

 

f:id:turumigawa915:20191207113435j:plain

車掌さんが車内を歩く、金沢から何回目だろうか。

もう、誰も声をかけるほど、乗っていないのに・・・お疲れ様です。

 

そう考えているうちに、⑲良川駅に停車。

もちろん、この車両からは誰も降りない。

他の車両からは1人が降りた。

 

ちなみに、いま能登半島を横断しています!

 

能登二宮、なんかホームにドレスが見えるけど・・・。

『あれは幻だろう、きっと。』

やっぱり、会社帰りで七尾までは来るのは疲れるのだ。

早く、寝たいな。

f:id:turumigawa915:20191207115243p:plain

能登まぼろし・・・。

 

同行している(相手は思っていないが。)

おじさんと、にいちゃんはまだ降りない、もしかして、寝過ごしか?

声をかけてみようかな・・・。

 

徳田駅に着いた、

隣には上り列車が止まっている、最終だろうか?

 

「つぎは、終点・七尾!」

アナウンスが流れた、もうゴールだ。

 

  

f:id:turumigawa915:20191207115452j:plain

金沢駅発21時10分 ⇒ 七尾駅着23時43分

 

f:id:turumigawa915:20191207115545j:plain

もうカメラをバッグから出して撮るほど、余裕はない・・・。

眠いし、寒いし、雨降ってるし。

適当に七尾駅を撮影、タクシーが1台停まっていたが、『乗れ!』を言っているような

プレッシャーを感じた(笑)

 

f:id:turumigawa915:20191207115912j:plain

本日のお宿は、七尾駅のビジネスホテル(徒歩5分)

今日頑張って移動をすれば、明日遅い出発ができる、そのほうがいいと考えた。 

 

本日の頑張りにより、

七尾から「あえのこと」が行われる合鹿庵まで69kmの距離まで迫った!

 

今年2月の失敗から、前泊することを誓った、

それを忘れずに、有言実行で七尾までやってきたのだ、

これで決まりだべ!!

 

だれのギャグだったかな?

福士『ギャグじゃねーよ!』

  

明日は本番だ、早めに寝て早く起きよう、

明日が終わるまで油断はしない、全ての工程をやってのけるぞ!!

 

 奥能登・あえのことを見よう!【七尾編】 完

 

turumigawa915.hatenablog.com