スーパービュー踊り子号、それは伊豆に向かう観光列車だ。
それが2020年3月13日に引退することに決まった。
今回はそれを偲び、「乗り納め」の旅を決行した!!
ここは新宿バスタ前、今回の旅のスタートはここから始まる。
といってもバスに乗るわけではない。
目の前には高島屋タイムズスクエアがそびえ立つ、いかにも新宿といった光景が広がっ
ている、そして眼下にはJR線が走っている。
バスタにはたまたま目の前にあり、時間があるので寄ってみた、ということだ。
時間を間違えてしまい、おはようライナー新宿号は既に到着していた、
9時02分の到着だった。
下のホームに停まっているのが今回乗車する特急車両だ、
これがスーパービュー踊り子号に変わり、伊豆急下田へと走る。
必要最低限のモノを売店で買い、5番ホームへ。
このホームはわかりづらい、成田エクスプレスなどもこのホームから発着する。
こちらが今回の主役・251系特急スーパービュー踊り子号だ。
もう引退間近、あまり乗った経験は無いが、寂しいことに変わりはない。
3月13日でラストランとなる、ラストランには駆けつけられないと思うので、
本日乗り納めするつもりで来た。
※実際にはその後にも乗る機会はあった・・・。
ホームを歩いているとライナー券売場を発見した、なるほどここで買うのか!
スーパービュー車両の湘南ライナー下り・新宿発は夜遅い、そのため今後も乗る機会は
無さそうだ。
こちらが先頭車両であり、グリーン展望車となっている、こちらは購入することができ
なかった。
グリーン車・1号車の1Fにはサロンカーも付き、しかも展望席なんて、
サイコーすぎる。
この車両はダブルデッカー、ハイデッカー仕様となっており重厚感が素晴らしい。
見ていても心が躍る、そんな車両だ。
サフィール踊り子号はその感動を超えてくれるのか?!
伊豆急下田という表記は回転板となっており、年代を感じさせる、
このくすみ具合もこれまでの歴史を感じさせる、それがいいんだよ!
車体には傷、汚れも目立つ、これまでの苦労が偲ばれる、お疲れ様でした。
伊豆急下田行き・9時25分発車。
この窓の大きさ、これがスーパービューたる所以だ、たしかデビューして30年近いはず
だ。
などと、浮かれていると、
お隣りのホームにはスワローあかぎ(651系)が入線してきた、こちらも比較的レトロ
車両といえるだろう。
こちらは最後尾車両・1号車だ。
今回は運良く最後尾・展望席を取ることができた。
この車両の入口にはアテンダントが立っており、検札を受けて入ることになる、
これもまたスーパービュー踊り子の醍醐味だ。
入口5カ所ほどにアテンダントが立ち、出発前に安全確認する様もなんともいえない、
初めて伊豆高原駅で見た時は感動した!!
その様はカッコよく、さすが観光列車と思えた。
いまだに違和感を感じてしまうと同時に不思議な気持ちにもなる。
「なんでこんなところにお前が?!」
ここは湘南新宿ラインが走る路線だ、
これから左に見える横須賀線の線路に合流していく、上には東海道新幹線の高架が見え
しばらくは並走区間となる。
成田エクスプレスが東京に向けて走り去っていく様子がよくわかる。
次に新幹線が東京に向けて疾走していった。
さっきの成田エクスプレスをぶち抜いていくのだろう。
本当に楽しい、展望席!
いつも見慣れている鶴見川でさえ、感慨深い。
横浜駅に到着する。
本来なら横浜住まいのKITはここから乗るのがスジだろう、
しかし乗り納めということで始発駅から終点駅にこだわった。
※あとで前言撤回することになるとは・・・。
新宿から横浜間は様々な路線が入り乱れ、おもしろい光景を見ることができた。
相鉄線・横浜駅の開口部が見える、先程の新宿出発直後にすれ違った相鉄線は横浜を通
らず、羽沢横浜国大経由の列車だ。
このあたりは東戸塚付近だ、
次に小田原駅を通過していく、主要駅である小田原を通過する列車はそうはない。
とても特別な列車であることがわかる、
横浜を出ると次の停車駅の熱海までノンストップだ!!
熱海では一定数の降車があった、後ろの親子連れもここで下車した。
結局、展望席の最前列には誰も来なかった、えきねっと上では予約が入っていたのだ
が・・・。
ドタンバでキャンセルしたのだろうか。
そして、スーパービュー踊り子同士がすれ違う。
「お前、そろそろ引退するんだって?」
「お前もだよ!」
「え?! 俺もかよ・・・。
お互い3.13まで故障しないように頑張ろうぜ!」
「そうだな・・。」
と会話しているかのようだ(笑)
この光景は伊東駅手前、もう見慣れた景色だ、
伊東といえばサンハトヤ、もう見えてくる。
サンハトヤ通過だ、駅からは意外に遠い、
一度だけ、日帰り温泉で来たことがある、宿泊費は高いので今後も泊まることはないと
思う、たしか20,000円以上だったと思う。
もう少し下げて!
これが伊豆急行線の醍醐味!
伊東までがJR線、それ以降は東急グループの伊豆急行線となる。
伊豆高原近くになると、乗客はほぼいない、
半貸切状態となる。
この景色を見ると、『もう伊豆高原だな・・。』と感じる。
少し高い場所から海が見えるのだ。
伊豆高原駅にはロイヤルエクスプレスが停まっている、いつか乗ろう!
素晴らしい!
何度見てもいいと思える、伊豆の旅!
この景色も素晴らしい!!
これはスーパービューでしか見られない!!
正確にはリゾート21でも見れるけど・・。
もう少しで河津駅に着いてしまう・・・名残惜しいな〜。
伊豆急行線は単線区間となる、その為駅では行き違いの停車(交換)がたびたび起こ
る。
スーパービューもそれにも逆らえず、低速運行となってしまう。
海が近い、この光景も河津駅で終わりとなる、それ以降は海沿いは走らないからだ。
では入口に向けて歩いて行く、この下はキッズルームとなっている。
こうみると車内はキレイだし、年季など感じない、斬新とさえ思えてしまう。
だからこそ当時のデビューは衝撃だったに違いない。
12時01分 河津駅に到着。
実は特急券・乗車券は伊豆急下田駅まで持っていたのだが急遽、下車することにした。
河津桜が咲いているのでは・・・。
『そうだ、河津に行こう!』と。
さらば!! スーパービュー踊り子号!!
終点まで乗り続けることができなかったが、仕方がない・・・。
カッコいいぜ!!
この曲線が見れるなら河津駅で降りた意味はあったな・・・。
こうみると伊豆の旅はスーパービュー踊り子だな!
といいながら、185系踊り子が一番好きなのだが。
河津駅にはザ・ロイヤルエクスプレスの看板がある。
いいな~でも高いのだ。
では行こう!!
「どこにって?」そんなのは決まっている!
河津といえば、河津桜だ!!
スーパービュー踊り子号の乗り納めの旅【往路】 完