鶴見線は神奈川県川崎市、横浜市鶴見区にある京浜工業地帯を走る列車であり、車窓の風景は他の列車とは一線を画するものとなっている、この魅力に嵌っている人は少なからずいるだろう、私のその中の一人である。
神奈川県内にあって、1日に3便しか走らない駅が鶴見線にはある、
そして改札から出れない駅がある、
さらに、猫が出迎えてくれる駅がある・・・。
普通の旅客線では出会えないようなものに出会える、それが鶴見沿線の旅、それを紹介できればと思います。
では、旅日記スタート!
鶴見線の旅の出発駅は鶴見駅だ、日曜日7時の早い時間帯、列車は空いているだろうな・・と考えながらホームで待っていると、来るわ・来るわで乗車率100%となった。
『意外だ・・・。』
私の周りの席では異国の言葉が飛び交い、それが武蔵白石まで止むことはなかった、皆さん、おしゃべりですね・・。終着駅・扇町駅に着く頃には10人以下となっていた。
終着駅・扇町駅に到着、今は冬の早朝、かなり寒い・・・。4年前に訪問した時は11月であったことを思い出した、あの時も寒かった・・。寒くなると扇町に行きたくなる体になってしまったのだろうか(笑)
扇町に到着した列車は数分後には鶴見へ向かって下り返していった、
運転手と車掌が車両交代をしていた、反対方面へ運転するので当たり前といえば当たり前だけど、この短い車両で交代する様は初めて見る光景であり、なんだか新鮮に感じた。
お隣りの駅は昭和という名の駅、それは元号では?!
扇町周辺は浅野財閥により埋め立てが行われて、浅野家の家紋が扇であったことから扇町と名付けられたという。
ホームの隣りにも線路が伸びている、これはJR貨物の路線だ、この扇町はJR東日本とJR貨物の2社により運営されている。
旅客線のホームが1車線というのも寂しい気もする、でもそれが鶴見線の魅力でもある。JR貨物の2線においては、さらに奥へと延びていた。
では一旦、改札をでよう!
正面の建物の前にはSuicaの出場専用の機械が置かれており、それにタッチする。秘境駅ではあるが、しっかりとSuica対応だ!
ブロックで作られた改札といっていいのか迷うところだけど、この建物の半分はお手洗いになっているので、トイレに改札が付いていると言えなくもない・・まぁどっちでもいいや!
ここには「乗車駅証明書発行機」※オレンジ色の機械が設置されている、鶴見線は鶴見駅以外は無人駅となるため、このようなものが必要になってしまう。
最初の猫との遭遇、扇町駅は猫と出逢える駅、まだまだいるはずだ。
数を把握するために猫1号と呼称しよう。
いつしか鶴見行きの列車は出発していた、この扇町はそれなりの本数が用意されている、それでも1時間に1本~3本ほどだが。
駅敷地内にある右の建物はJR貨物の駅舎である。
JR貨物の駅舎の裏側に2匹の猫を発見!
別の角度から・・・。
この猫たちは仲がよく、ずっと毛づくろいをしていた、猫2号・猫3号としよう。
枯れた草の中には、茶色の猫が枯れ木と同化していた、こちらは猫4号としよう。
猫1号はいつしか、用意されていたエサを弱々しく食べ始めていた、どの猫も全く警戒する素振りがない。
『こいつら・・人馴れしている・・・。』
そして猫5号が姿を現した。
比較的顔立ちのきれいな猫であったが、ものすごいくしゃみをしていた、寒いのだから仕方がないよね、猫6号もついに登場。
猫はわかいいな〜。
うちも猫がいなくなり久しいが、また縁があれば飼いたいものだ。
駅をでて、こちら側は昭和駅方面、歩いてこの地から脱出できる、先ほども書いたけど、鶴見線の別の終着駅・海芝浦駅は脱出できない駅だ、それに比べればマシだろうか。
こちらは反対方向、道は続いているように思えるが、すぐに工場敷地となり、行き止まりとなる。
踏切を渡る、世の中には開かずの踏切というものがあるが、この踏切はそんなものとはは無縁だろう。
行き止まりまで行ってみようかと思ったが、興味本位で奥地に行くのは良くはないと思い、すぐに折り返した。
Suicaで入場のタッチ、機械音がピッとなるが、聴いているのは猫6匹だけだった、もちろん反応は無い。
鶴見から折り返しの列車が到着した、10人も満たない乗客がピッピッピッ・・・と改札を通り抜けて行った。
約20分ほどの滞在となったが、それぐらいがちょうどいいだろう。
皆さんも、扇町に行くときは帰りの時刻表をみてから行きましょう!
歩いて30分ほどの場所に南武線の浜川崎駅があるので、そちらから帰ってもいいかもしれない。