小田急線、特急車両「VSE」が定期運行を終える日が来た、2022年3月11日、
通勤客向けの座席指定車両として運行している「ホームウェイ」・・それが「VSE定期運行」の真のラストランとなる。
新宿は混沌としているのか? それとも・・・・・・。
代々木上原経由で新宿に来てみると・・・小田急線新宿駅は人で溢れていた、ロマンスカーファンのなんと多いことか、中にはなんとなく来てしまった人もいるのかも・・・。
EXEが入線、多くの人が写真を撮り始めた、おいおいこれはラストランではないよ!
と心で突っ込みながらも便乗してEXEを撮影した。
どうも、このカラーリングは好きにはなれない、熱心なファンは色紙にVSEへの感謝を描き、手にもっていた。
時間が経過するにつれ、人が多くなってきている、正面に見えるポスターは新宿駅従業員一同のVSEへの感謝の表れだ。
と思ったけど、作り物だった、これはこれでよく作られている。
そのVSEはEXEを通り、反対側のホームへと運ばれていった、本日のロマンスカーカフェはすでに閉店をしているように思えた、たしかにこの状態ではまともな営業はできないはずだ。
そしてホームにはロマンスカーのテーマ曲「ロマンスをもう一度」が流れる、そしてもう間もなく入線します!とのアナウンスが入る、いつもの駅のアナウンスとは異なるもの、テンションは全く違うが格闘技の入場を連想させられた・・・。そしてモニターはすでに新宿駅に入線しているVSEをとらえていた。
しかし、まだ肉眼では見えていない、横、後ろからその雄姿をカメラにおさめようと手が伸びてくる。
本物のVSEが見えてきた!
引退用の化粧をしている、これはサンキューと書かれているのだろう。
この段階でVSEは一体何枚の写真を撮られたのか、もう万を超えているだろう、さすが主役、輝いている!!
前面のガラスが白くなっている、おそらく車内の熱気からくるものだろう、それほどに乗客(鉄道ファン)は興奮しているのだろう、それにこの列車には普段乗っている一般客はいないはずだ、そもそもチケットを買えるはずがない、発売日には売り切れてしまっているのだから。
サイドの窓も曇っている、そりゃラストラン1つ前の展望車両に乗れば、テンションも上がるか・・・・・。
正面のポジションには人で溢れ、もうあそこに行くことができない、この列車が出発するまではね。
液晶画面にはホームウェイ87号、新宿21時20分と表示されている、これがVSEラストランの名前だ。
ホームのいたるところには小田急の駅員がいる、腕章には「警戒」とかかれている、今回は大きな騒ぎなどはなく、粛々と進んでいるように見えた、私の周りはだけど。
(動力車)
この窓無しの部分がロマンスカーらしい、そしてロゴがしびれるね!!
「ホームウェイ87号 藤沢」
本日の勝者たち、このラストランの指定席を獲得した猛者たちだ、普段ならサラリーマンが多くを占めるのだろうが、今日はそれらしい人は皆無だった。
乗車客にはノベルティ(紐付きの袋)を渡していた。
特急ロマンスカーの電光掲示板にはラストラン(ホームウェイ87号)が表示されている、ホームウェイは21時20分以降もあるが、VSE車両としては最後となる。
VSEの風船が下がっている、よくできている代物だ、それを多くの人が写真を撮っていた、そして掲示板にもVSEが走っている!
6号車まで歩いてきた、ここでも人が多い、さらに先へ行ってみよう。
4号車まで来た、このあたりで出発時刻に近づいた、ここでお別れをしよう。
21時20分、VSEホームウェイは静かに出発していく、印象的だったのが、駅員さんたちが一緒に手を振り、VSEを見送っていた光景だった、これが小田急の社風かどうかは詳しくないのでわからないが、とても雰囲気がよかった。
最後尾の展望車両はすごいことになっていた、それを全員で見送った。
「さようなら、VSE」
『アリガトウ、VSE』
『WE LOVE VSE、楽しい思い出をありがとう』