横須賀線には、すこし変わった駅がある、真夏に行くのがふさわしい場所、そんな感じに思えた・・・。
横浜駅から40分ほどかけてやってきた、この駅は田浦駅、人はぜんぜん下りなかった、鎌倉、逗子で乗客の90%は下車してしまっていた。
横須賀線の中では最も乗降客が少ない駅として知られている、たしかに納得だ。
ホームの先にはトンネルがある、それがここ田浦駅なのだ、トンネルを出るとすぐに田浦駅・・・このトンネルは横浜・鎌倉側にある。
夏の鮮やかな色彩がまぶしく、トンネルを覆う草草もきれいに思える、その中に民家があり、そこからは田浦駅ホームを一望することができそうだ。
この駅は島一面の2線仕様になっている、改札は橋上にあり、北口と南口の2つがあり、右へ伸びている通路は北口へつながっている、そちら側には自衛隊などの関連施設などがある海側だ。
このホームにある屋根も年季が入っている、こういう味のある駅はいいよね!
ではホームの反対側へ行ってみよう。
こちらは横須賀・久里浜側となる、さっきのトンネルとは違う方向ですが、こっちにもホームにトンネルがくっついているという・・・。
この田浦駅はトンネルに挟まれた駅なのだ。
この駅はトンネルの挟まれた駅という特徴以外にも、さらに特徴を持っている。
見えるだろうか、横須賀線の車両がトンネルに少し入っている状態で停車している、ギリギリと停まっているといってもいい、なら問題ないじゃん!と思うかもしれないけど、反対の先頭車両の1両目と2両目の少しはトンネルに入ってしまっている。
(画像があればよかったのだけど)
要するにトンネルとトンネルの間の距離が短く、11両編成の列車を停めることができない駅となっている。
これは久里浜行きの列車となるが、最後尾をギリギリに停めても、先頭1両目と2両目の1番目のドアを開けることができない。
こちらは横須賀・久里浜側(上り線)のトンネル、
よくみると・・・トンネル内に少しだけスペースがある。
「田浦スイッチ」
乗務員がここで先頭車と2両目(ドア1つ)が開かないようにするためのスイッチということらしい。
「七釜トンネル」※しっかま・・と読みます
これは下り線(横須賀・久里浜行き)の線路・トンネルです。
奥にあるトンネルは引き込み線と思われる、これは昭和につくられたものという。また下り線(真ん中)のトンネルは明治時代、上り線のトンネルは大正時代につくらており、三世代に分かれている。
「ここが4両編成電車の最前部の乗車位置です」との看板がある、逗子・久里浜間は4両編成が運行することもある、帰りは4両編成が来てしまったので、「ドアカット」を見ることができなかった。
※ドアカットとは
11両編成の場合、ホームに停めきれず。一部の車両のドアが開かないこと。
これは帰りの画像、逗子行きの列車を待っている、ホームには3人ほど待っていた、セミの鳴き声が似合う・・そんな駅だった。
改札の外を見てみよう、券売機は2つあり、もちろん自動改札だ、2つ隣りの逗子は賑わっていたけど、ここは閑散としている、ある意味落ち着いているともいえる。
こちらは南口、自転車置き場があり、自販機1台が置かれていた。
その近くには「田浦梅の里」の案内図があった、どうやら梅の季節には賑わうらしい・・神奈川県に住んでいる私もその事実はこの日に知ることとなった。
ここはJR田浦駅、近くには京急田浦駅があり、京急の駅のほうが発展していると思われる、ちなみにJR田浦駅からは按針塚駅のほうが近い。
京急バスが停まっている光景を見た、久里浜行きだったように思えたけど、今となっては定かではない。
無駄に広い駅前・・・背後に建つ大きなマンション。
こんなところになんで??!(まぁ、いいか。)
東京へ行く時には乗車することもある横須賀線、馴染みある列車ではあるが、今日はそうは思えない・・。
いい雰囲気と思いませんか、昭和の遺構・・違うか明治の遺構か。
横須賀線を待っているが、このホームには2・3人しかいなかった。
両側ともにトンネルに囲まれた駅、田浦駅。
逗子駅止まりの列車を降りる、次の乗り換えでは、すこし贅沢にグリーンでいこうか、日曜日だし安く乗ることができる。
逗子まで来ると人が一気に多くなった、これこそ私が知っている横須賀線だった。
トンネルに囲まれた田浦駅、夏の日の幻のようだった・・・。