「沼田城に行こう」 ここからすべてが始まった、
だいたいのプランを考えてはいたが、でたとこ勝負で行こう!
そんな感じで沼田の旅は始まった。
行先は高崎である、終点までゆっくりくつろごう、
今日はグリーン車に乗ったのだが、思いのほか混んでいた。
9:17 に高崎駅に到着、
両毛線に乗り換え、新前橋駅へ、そこから上越線の乗り沼田駅に行く。
10:19 に沼田駅に到着した。
今日の天候は、とても気になっていたが、天気予報では曇り・一時的に雨であった、
「どうにかなるだろう」と楽観的な気持ちで、出発した。
では実際の沼田駅の天候はどうか?
晴れである!
「よし、賭けに勝った!!」
日頃の行いのおかげだ!!
では少し時間を巻き戻そう。
これが沼田駅である、
これぞ、地方駅だと思えるようなローカル駅である。
階段で線路をくぐり、改札ホームに向かう、
天狗の大面がある、ここにも行きたかったのだが、バスで40分はしんどい、
しかも、バスの本数がない・・、今回は諦めよう。
「迦葉山弥勒寺」というお寺である。
駅舎を出ると大きな観光ガイドマップがある。
ここはれっきとした観光地だ。
沼田と言えば、「そう、真田の里だ。」
今、「上田では?」と思った人もいるはずだ、
ここは真田信繁の兄・信之が治めた地なのだ。
そして、沼田には「真田の里」とは別に、もう1つの売りがあるのだ、
「河岸段丘である!!」
駅前には、河岸段丘の説明板がある、ここにNHKのブラタモリも来たらしいのだ。
ここに来るまで知らなかった・・。
沼田もそれを売りにしている!!
のぼりも2種類ある、
真田の里と河岸段丘である。
まずは、沼田の場所を確認しよう。
沼田は群馬県である、地図をみてもらうと日本海のほうが近い!のではないか。
駅前には、お土産屋と個人商店と蕎麦屋がある、
ポイントが高い駅前だ!!
では、ブラブラしてみよう!
駅正面のメインストリートを登ってみよう、
もうすでに結構な傾斜となっている。
このまま進んでいくと、「滝坂」を登ることになる。
途中で榛名神社という看板を発見!、その重力に負けて左折をしてしまう。
こちらもキレイな一本道である。
関越交通というのが、ローカル旅情をかきたてる。
もちろん、歩いている人はいない。
巨大鳥居まで来ました。
まだ、参道という感じではない。
第二の鳥居出現。
「なんだ、この細い道は?!」
かなりのB級スポットぶりに歓喜!
第三の鳥居出現。
木々の圧迫感、たまらん。
そして、第四の鳥居出現。
良い感じの神社がございました!!
しっかりとお参りをすませ、御朱印を頂きますか・・。
御朱印は右側の建物でいただくことができる、
おそるおそる中に入っていく、かなり歴史がある建物だ。
「すいませーん 御朱印をお願いします」
奥から女性が出てきて、応対してくれた。
ソファーなども歴史を感じさせる、なんとも言えない感じだ。
では次の目的地に向けて出発だ!
274号線・榛名坂に向かう。
なんか、なつかしい感じの看板がある。
これが榛名坂だ!!
かなりの高度を上げていく・・・、隣の道路にはひきりなしに車が通っている、
その向こうには町が広がっている。
古峰神社が見える、
後で知ったのだが、この道を行けば近道であった。
しかし、古峰神社を登ると榛名坂を最後まで楽しむことはできない・・・、
※実際には楽しめないが・・・、結構疲れる。
眼下に町が広がる、
これが「河岸段丘」の一端か!
登りきる直前に「榛名坂」の看板がある。
公園として整備されている。
何かのイベントのリハーサルをしているのだろうか、歌が聞こえる。
発掘時に発見された石垣がある、ここは見どころである。
階段と石垣、良い感じだ。
入口には観光案内所?、お土産屋がある。
次にお寺に向かう。
正覚寺に来た。
山門が特徴的だ、見事な彫刻が施されている。
後で雨宿りをすることになる・・・。
ここにも「ブラタモリ」のスポットがある。
ここは正覚寺の最奥である。
たしかに最高のビュースポットだ、沼田駅が眼下に見える。
あそこから上がってきたのだ、結構な高度差だ。
しかし、このあたりから気候が急変してきた、
急に風が吹き付けてきた、そして小雨が降り出してきた。
ここには、大蓮院殿のお墓がある、
本日は御朱印をもらう事ができない との張り紙が貼ってあった。
「残念!!」
ここからが正覚寺の参道か。
この時はまだ普通の雨である。
先ほどの沼田城の観光案内所にて、ブラタモリの観光マップを入手しており、
「ようやっと坂」を目指す。
正覚寺から近い。
グーグルマップにものっている!!
ブラタモリ内でタモリが命名した「ようやっと坂」の案内板がある。
この時、もうスコール状態。
「やばい! どうするか!!」心の警報が鳴り響く。
歩いていると、次第に勢いがなくなってきた。
「大丈夫か?!」
大燈篭に行きつく。
ここは、北関東三十六不動二番札所 金剛院だ。
この頃には小雨になってきた。
本堂である、
山門にもあったが、こちらにも寄席の看板が置かれている、
このお寺では、定期的に落語家を招き、友引寄席というのを開いているそうだ。
寄席もそうであるが、境内もなんだか楽しそうだ。
沼田のメインストリート?を歩く、
両脇に商店街があるのだが、歩いている人は皆無だ、
そう、ここは車社会、歩く人はいないのだ。
歩いていると祭りの準備をしていると思われる団体がいた、
その隣には大きな天狗の面が展示されている。
大きい!
ちなみに・・
今向かっているのは水路である。
「お! いい水路だ。」
ここではなく・・・。
看板通りにのぞき込んでみる、
2つの石により、水の流れを変え、城に流れるようにしたという。
これを、「城堀川」という。
帰りはバスに乗って、沼田駅に向かう。
たしか、12:34発であった。
バスで移動することも、旅の醍醐味だ、旅先のバス移動もまた旅情をさそうのだ。
バスで、もう1つの坂である「滝坂」を下っていく。
そしてあっけなく、沼田駅に到着する、
しかし次の電車までには、かなりの時間がある、
まずはお土産屋に入り、物色・・、特に買いたいものはなかった。
次に、隣りの個人商店のコンビニのようなお店に入る、
飲食のスペースがあり、購入したものをそこで食べることができる。
手造りの麺類などが興味をそそる。
ロータリーを挟んだ反対側に蕎麦屋を発見、そちらで昼食をとることにした。
二八蕎麦を注文した、美味しかった。
蕎麦屋をでた頃には、青空が見えてきた。
これから、赤城駅に向かう。
そして 前橋駅に到着。
距離にして約1kmである。
ほぼ直線の為、迷うことはあり得ない。
上毛線・中央前橋駅に到着。
中央前橋駅、立派な駅舎だ。
ノスタルジックな車両である、
初・上毛線の乗車である!!
上毛線に乗りたくて、ここまで来たのだ!!
線路のすぐ隣には、川が流れている、
なかなか良い構図だ。
車内はこんな感じ、夏祭りモードになっている、
そして自転車が度々、乗車していく、かなり変わった光景だ。
赤城駅で一旦下車する、
ここは、上毛線の途中駅である、乗りつぶしたい気持ちがあったのだが、
下車することにした。
東武線が上毛線に乗り入れをしている形かな。
りょうもう号に乗り、終点・浅草駅まで行く、
長い旅路であるが、楽しみでもある。
上毛線とりょうもう号に乗りたくて、
かなりの遠回りルートで横浜に帰ることになった、
時間最短が最良ではない、
時にはこのように「質」を重視した旅が心を豊かにすることもあるのだ。
「ムダ」を楽しむ事も旅の醍醐味だ!
真田の里・沼田に行こう! 完