とうとうこの日が来た!!
心も体も充実している、この3日間、雨が降らなければ成功するだろう。
そんな予感がする・・・。
※これを書いているのは8/3当日である。
そう、『盛岡さんさ踊り』である。
盛岡さんさ踊りは、毎年8月1日~8月4日の4日間に開催される。
今回は、3日目と4日目の2日間を見にいく!!
いつもどおりの時間に起床する、本日は目覚めがすこぶる良い。
何故だろう!?
比較的乗客が少ない横須賀線で東京へ向かう、
途中一時停車するアクシデントも発生したが、数分の遅れで東京に到着する。
新幹線の改札前はいつも通り混んでいる、21番線に上がり、はやぶさ5号を待つ。
※注:写っているのは上越新幹線ときだ。
指定席は、満席とのアナウンスが流れる。
さすが夏休み、さすが東北夏祭りといったところか。
車窓から見える景色は晴天、この2日間は問題なさそうだが、最終日が心配である。
まぁ、今は深く考えず、その時考えることにした。(先送り主義者KIT)
2時間ほどで、盛岡に到着、時刻は10時33分である。
はやぶさは、上野を潔く通過、大宮駅を出ると、
一気にスピードを上げ、東北へ向けて全力疾走してきた。
ちなみに最高速度は、宇都宮・盛岡間で、時速320㎞である。
想像より、降車客は少ない、残った彼らは青森にきっといくのだろう!
私は、盛岡さんさ踊りだ。
そして外に見えるビルのような建物がマリオスである。
マリオスとは、伝統さんさ踊り競演会の会場の1つである。
ホームの階段を下ると、東北夏祭りたちのポスターが並ぶ!!
目移りするぜ!!
『動く七夕』、どんな七夕だよ?!
『けんか七夕』、おいおい、仲良くやってよ!
と、つっこみを入れながら、気分良く歩く!(笑)
まずは、滝の広場をチェックや!
まだ、場所取りしている人はいない。
ここが『伝統さんさ踊り競演会』のもう1つの会場である。
タクシー乗り場とバス乗り場の中間にある広場だ。
さんさ踊りのノボリがなびいている、そして風鈴の音が涼し気である。
文字通り、滝が流れている、本部テントもまだ畳まれている状態だ。
まずは、ホテルに向かい、荷物を預けよう。
ホテルに荷物は預けたが、全く身軽にならない、持ってきた荷物自体が重すぎるのだ。
カメラ2つに、三脚などは、かさばるし、すこぶる重い!
ホテルから中央通りは近く、1分もかからず合流できる。
一見、ただの幹線道路であるが、この中央通りは18時からはパレード会場となる。
向こうに見える提灯は、パレードの終点の目印だろう。
さんさ踊りのパレード会場を歩く。
『さんさ踊り』の看板が大きく掲げられており、
祭りウィークであることは、間違いない!
看板横の建物が北日本銀行本店である、この前に実行委員会・本部が設置される。
北日本銀行前に来た、本部のテントが設置されている。
この周辺は場所取りをすることができないようになっている、
でも観覧するなら、本部近くが良い、アナウンスが聞こえやすいからだ。
やはりというか、場所取りがされている、
この時間でこれほどであれば、場所取りしなければ、良い場所の確保は難しいだろう。
賛否両論もあるが、今回初めて場所取りをさせてもらう。
この炎天下で、こんな道路脇に座っているわけにはいかないし、
これから駅前で伝統さんさもあるので仕方がない・・・。
しかも主要な場所はもう無いといってもいい。
控えめにシートを敷き、テープでとめる、平坦な場所はないので、
街路樹の前のスペースに陣取ることにした。
結果として、正解となる、背後に人が来ないので集中することができる、これは結構大きいかもしれない、まぁ、後ろに来る人により、まったく変わるのだが・・・。
商店街には、ダイソーがあるので、
ここで折りたたみイス・レジャーシート・クッションなどの3種の神器を現地調達しても良いかもしれない。
白い鉄橋は開運橋である。
開運橋から見る岩手山である、頭に少し雲がかかっている。
流れているのは、北上川である。
地下道を通り、道路を越す、
最初に来ると普通に道路を渡れないので、戸惑ってしまうかもしれない。
さっきよりは、場所取りがされてきているが、まだ問題無い、とりあえず三脚を置き、後ろの石段に座る、さすが平日、人は少ない、明日の集まりは全く違うのだろう。
暑いが、しっかり座っていられるので、ストレスはあまり無い、
さらにここから新幹線の発着が見れる。
時刻は11:40になっている、残り1時間20分ほどだ。
東北新幹線のショーケースのようだ。
やはり、撮影には折りたたみ椅子は持っていくべきと再認識する、次は持って行こう。
レジャーシートも絶対必須だな・・・明日の為に100均で買っておこう。
前には新幹線のショーケースと滝、後ろにはドでかいオーロラビジョンがあり、同じCMが流れている・・・。
12時25分頃、ミスさんさが実行本部(テント)に入っていく。
その前から、太鼓連のミス太鼓たちがしきりに本部に顔を出していく。
ちなみに実行本部(テント)では、さんさグッズが販売されていたが、あまり売上はよくなさそうな印象だ。
ここでさんさ踊りの開催スケジュールのパンフレット等をもらい、うちわもついでにもらっていこう、うちわを動かすことで暇つぶしにはなるだろう。
12時40分頃、ミスさんさが登場する。
なんと記念撮影の時間をとるというのだ、
サービス精神の塊のような実行委員!!(笑)
なんだが、気恥ずかしいのだが、旅の恥はかきすて、行こう!
ミスさんさの5人は皆美人であり、これが大事な審査基準の1つなのだろう、
さらにキレッ、キレッで踊るのだから、圧巻だ。
この伝統さんさ踊り競演会は、
2つの会場で同時に行われており、盛岡駅を挟み、マリオスと滝の広場となる、
マリオスは有料・500円となり、空調管理の室内で快適に見れる。
滝の広場は、屋外・炎天下となり正反対だ、好みで選択しよう。
やはり私は、屋外だな、
『室内の音の響きがあまり・・・』といった個人的感想だ。
13時5分、開催の挨拶からはじまると書かれているが、
誰かが出てきて、堅苦しい開会の挨拶ではなく、本当に開始の挨拶だけである。
そして、最初の演舞者は、さんさ踊り実行委員会のミスさんさ集団である。
皆の一番のお目当てはこれだろう。
さんさの魅力は、静止画では伝えられないので、今回は動画中心となる。
「ハラハラハラセー」
かなり激しい動きであるが、ミスさんさは涼しい顔で踊る。
『この動きを求めているオレがいる!』と思っている人も多いかも(しれない)
最初に見た時は驚きだ、こんな動きをする盆踊りがあるとは!!
ミス太鼓、こちらも6~7kgの重さを抱えて華麗に踊る。
指も伸び、いかに練習しているかが伝わってくる。
あれだけ踊って、余裕の笑み。
まだまだ続く。
つま先も伸びており、ミス太鼓の姿勢もスゴイ。
ミス太鼓に注目しよう。
踊りがきれいすぎて、目を奪われる・・そんな感じだ。
『終わってしまった・・・』という感じだ。
ミスさんさ集団が終わるとかなりの人が離れていく・・・、
それはもったいない。
これからが伝統さんさ踊りの開演である!!
整理しよう・・・
ミスさんさ集団(パレードで披露される踊り)は、
伝統さんさを起源として、考えられたものであり、
『多くの人が踊れるように』というコンセプトで、4つの踊りが創作された。
①統合さんさ ②七夕くずし ③栄夜差 ④福呼踊り である。
そして伝統さんさとは、
藩政時代から、独自の伝統と歴史を保ちながら、地域で踊られてきた踊りである。
これから出てくる伝統さんさは、似ているようで、少しずつ、時には大きく違っている、この独自の発展を、特徴を見るのがおもしろい。
最初は、『盛岡さんさ踊り 清流』である、
滝の広場、狭しと踊る。
ほとんどの踊り手は、妻折笠に赤い牡丹や蓮華の造花をつけている、
付けていないのは、ミスさんさと一八(いっぱち)ぐらいだろうか。
一八は後程出てくるので、その時に。
目を引くのが腰帯だ、五色か七色の2種類がある、清流は七色である。
3番目は、
『つなぎ子どもさんさの会』である。
小さい頃から、さんさを踊っていれば、
ミスさんさのようにキレ・キレになるのだろう。
4番目は、
『白沢さんさ踊り保存会』である。
この装束、いいな!!
本日の競演会で初めて登場する『一八(いっぱち)』である。
演目の最初に踊る道化役である。
一八は、その団体で踊りのベテランが選ばれるという。
第1部が終わり、休憩時間となる。
駅周辺、駅ナカ(フェザン)を徘徊する、そして水分補給を忘れずに!!
日が照り付ける、暑いぜ。
でも、冷たいジュースがスゲーうまい!!
14時40分、再開。
5番目は、『乙部さんさ踊り保存会』である。
名を背負って、踊るのは、喜びか? 誇りに感じるか? プレッシャーとなるか?
どうだろうか・・・・。
妻折笠を付けている姿は、かっこいい。
一八には、全員の視線が向けられる、
なぜなら、この空間では一八以外は動かないのだから・・・。
子ども故の所作もかわいいが、相当の練習をしているのと感じる。
6番目の登場は、『三本柳さんさ踊り保存会』である。
こちらも、無形民俗文化財である。
家紋を見て欲しい!!
藩政中期文化文政の頃、
藩公南部利敬により33種の踊りの伝承を託した一巻の巻物を伝授される、
それ以来約200年間、三本柳の有志の踊り連中により踊り継がれているという。
登場から躍動感がスゴイのだ。
この跳躍!!
三本柳の一八だ。
背中に描かれている三本の柳である。
別の演目では、ひょっとこ面を付けた一八が登場だ、
腰にはイタチを付けており、これを持って踊る、
ちなみに先ほどの一八も腰に付けていた。
『やりきった!!』という感じがいい!!
7番目は、『庄ヶ畑郷土芸能振興会』である、
こちらも無形民俗文化財だ。
子ども2人、いい意味で目立つ。
そして本日の最後の団体
『清流わらべ連』である。
この頃になると見物客は相当減っていた・・・。
もうパレード会場に向かう人が多いのかもしれない。
開運橋を渡り、ホテルに向かう。
時刻は17時だ、
遅い昼飯を外で食べ、ホテルでシャワーを浴びて、第2ラウンドへ。
盛岡さんさ踊りに行こう!【伝統さんさ編】 完