KITの気ままな旅日記

旅行の記録を公開していきます ≪過去・現在・未来≫

伊豆・湯ヶ島『しろばんば』の里を歩こう!

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しろばんばとは井上靖が書いた小説である、

内容を20文字以内で書くと・・・湯ヶ島の少年時代を描いた自伝小説である。

 

本日の宿泊先・湯本館から少し歩けば、しろばんばの里を散策することができる。

宿には15時少し過ぎに到着、もちろん湯ヶ島しろばんば散策をしていこうと思う。

 

 

turumigawa915.hatenablog.com

 

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出発は湯本館、本日のお宿だ。

こちらで湯ヶ島の散策MAPを頂いた、事前にチェックはしていたが、いずれもわかりず

らいものだった。

あとは現地でぶっつけ本番で行こう!!という感じだ。

 

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湯本館のお隣りには『河鹿の湯(かじかのゆ)』がある。

ここは小説『しろばんば』にも『西平の湯』として登場する、こちらも源泉かけ流し温

泉であり、今でも地元の人に愛用されている。

 

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どこを歩いても趣きがあり、楽しい散策。

 

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西平橋バス停が見えてきた、とても空白が目立つほど本数が少ない、

白壁荘という宿が近くにあるらしい、日本一の巨石・巨木の露天風呂とかかれている。

(ネットなどでチェックしたがたしかに気になる宿だ・・・。)

とりあえず、白壁荘方面へと向かう。

 

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通り道を曲がると『湯道』の石碑と周辺MAPがある。

さらに坂を上がっていく。

 

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左が白壁荘、ここも一見の価値有り!!(いや一泊の価値有り!!)

巨木・巨石の風呂はその大きさに度肝を抜かれる、そして外観のなまこ壁が唯ものでは

ない感を醸し出している。

さらには井上靖も宿泊した客室があり、石川さゆりの名曲「天城越え」もここで生まれ

たといわれている・・・ただの旅館ではなさそうだ。

 

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さらに上り小路へと入っていく、

右には白壁荘の宿泊者専用の屋外テラスのような場所が見える。

 

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「飲泉ミュージアム」という場所があったが、お湯も湧水もあるようには思えない。

しかし・・・。

 

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近くからはスゲー勢いで水が湧いている!!

 

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散策道を歩く・・・。

上には車用の道路が走っている、もう少し歩けば分岐路がある。

  

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用水路沿い歩いて行く。

この湯道も『しろばんば』にでている場所だ。

 

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直進すれば、男橋・女橋(出会い橋)があるのだが、左へと進路を変えていく。

あまり時間をかけてしまうと日が暮れてしまう・・・。

 

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ここを上がり、国道414号線に出ることができた。

 

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この道路は414号線だが、路肩が狭く、交通量が多い。

ここを歩くのは気持ち穏やかではない・・・

 

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湯ヶ島宿の信号を右折する、

信号の先には天城会館があるが、時間も遅くたぶん何もないだろうと思い、寄らないこ

とにした。

 

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曲がってすぐの場所には「上の家(井上本家)』がある

井上靖の母の実家であり、もちろん小説にも登場する

 

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案内板があり、そこにはナンバリングがされているが、これは何と連動しているのか

わからない、それ専用のMAPでもあるのだろうか・・・・。

 

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しろばんばの文学碑」

ここは公園のようになっている、入ってみよう。

 

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中央にはこのような石碑が建てられており、『しろばんば』の書き出し部分が刻まれて

いる。

 

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ここが井上靖の旧居跡

今は花壇となっているが、かつてここには主人公の洪作とおぬい婆さんが暮らした土蔵

があった場所だ。

 

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いつしか空には月が見えていた、腕時計に目をやると16時を回っている。

やはり秋の日暮れは早い。

 

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さくらや書店(浅井光一の家)」

 

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湯ヶ島小学校正門」

 

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しろばんばの像』

洪作少年とおぬい婆さんのブロンズ像

 

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文豪井上靖氏は、自伝的小説「しろばんば」についてこう語っている。

「運よく私の作品で後世に残せるものがあるとすれば、それは『しろばんば』です。

なぜならこの作品には、私の真実が書いてあるからです。」

しろばんば』は天城湯ヶ島が舞台である。

と書かれている。

 

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校庭の向こうには、富士山がシルエットとなって見えていた。

 

井上靖は校庭が地球上で一番清らかな広場・・・といい、

北に向かって整列すると、遠くに富士山が見える・・と書いている。 

 

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「弘道寺」

ここは『しろばんば』とは関係はないが、米国領事タウンゼント・ハリスが下田から江

戸へ東上する途中に泊まった場所、山門にはハリス記念碑が建てられている。

 

では先に急ごう、最後の訪問先へ。

 

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鳥居が見えてきた・・。

 

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「天城神社(子供たちの遊び場)」

 

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静かな神社の参拝、周りの御家庭では夕飯の用意をしている時間だろう。

 

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ここの狛犬は是非見たいと思っていた。

 

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とっても趣きのある造形、一言でいうとカワイイ!

 

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こちらの狛犬は少しだけ不機嫌・・・。

顔もそうだけど、顔と体のバランスがあまりよくなさそう・・・・。

でもそこがいい。

 

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帰りは県道59号線を歩く、この下には先程通った湯道がある。

 

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西国三十三カ所音霊場の案内板、ここを登るとどこに行ってしまうのか・・・。

もちろん、今日は日が暮れてしまうので宿へと戻るしかない。

 

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井上靖墓所の看板を発見、できれば距離や目安の時間を書いてほしい。

 

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少し歩いてみたら、近くにあるようには思えない。

ここで断念した。

あとで宿の仲居に聞いたら、山の上にあり、かなりの距離があるという。

 

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ここにも「湯道」があった、もしかしてここが始点??!

 

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ようやく湯本館の近くまで戻ってきた、

看板に灯りが入っている、それにしても遠目では車で曲がるような道ではない。

 

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「日本秘湯を守る宿」

川端康成氏「伊豆の踊子」執筆の宿 湯本館

 

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右に曲がると駐車場がある、

この周辺には民間の駐車場がないので、車での湯ヶ島訪問は難がありそうだ。

 

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湯本館へ

夕食にお風呂が待っている!!

 

伊豆・湯ヶ島しろばんば』の里を歩こう! 完