内容を20文字以内で書くと・・・湯ヶ島の少年時代を描いた自伝小説である。
本日の宿泊先・湯本館から少し歩けば、しろばんばの里を散策することができる。
宿には15時少し過ぎに到着、もちろん湯ヶ島・しろばんば散策をしていこうと思う。
出発は湯本館、本日のお宿だ。
こちらで湯ヶ島の散策MAPを頂いた、事前にチェックはしていたが、いずれもわかりず
らいものだった。
あとは現地でぶっつけ本番で行こう!!という感じだ。
湯本館のお隣りには『河鹿の湯(かじかのゆ)』がある。
ここは小説『しろばんば』にも『西平の湯』として登場する、こちらも源泉かけ流し温
泉であり、今でも地元の人に愛用されている。
どこを歩いても趣きがあり、楽しい散策。
西平橋バス停が見えてきた、とても空白が目立つほど本数が少ない、
白壁荘という宿が近くにあるらしい、日本一の巨石・巨木の露天風呂とかかれている。
(ネットなどでチェックしたがたしかに気になる宿だ・・・。)
とりあえず、白壁荘方面へと向かう。
通り道を曲がると『湯道』の石碑と周辺MAPがある。
さらに坂を上がっていく。
左が白壁荘、ここも一見の価値有り!!(いや一泊の価値有り!!)
巨木・巨石の風呂はその大きさに度肝を抜かれる、そして外観のなまこ壁が唯ものでは
ない感を醸し出している。
さらには井上靖も宿泊した客室があり、石川さゆりの名曲「天城越え」もここで生まれ
たといわれている・・・ただの旅館ではなさそうだ。
さらに上り小路へと入っていく、
右には白壁荘の宿泊者専用の屋外テラスのような場所が見える。
「飲泉ミュージアム」という場所があったが、お湯も湧水もあるようには思えない。
しかし・・・。
近くからはスゲー勢いで水が湧いている!!
散策道を歩く・・・。
上には車用の道路が走っている、もう少し歩けば分岐路がある。
用水路沿い歩いて行く。
この湯道も『しろばんば』にでている場所だ。
直進すれば、男橋・女橋(出会い橋)があるのだが、左へと進路を変えていく。
あまり時間をかけてしまうと日が暮れてしまう・・・。
ここを上がり、国道414号線に出ることができた。
この道路は414号線だが、路肩が狭く、交通量が多い。
ここを歩くのは気持ち穏やかではない・・・
湯ヶ島宿の信号を右折する、
信号の先には天城会館があるが、時間も遅くたぶん何もないだろうと思い、寄らないこ
とにした。
曲がってすぐの場所には「上の家(井上本家)』がある
※井上靖の母の実家であり、もちろん小説にも登場する
案内板があり、そこにはナンバリングがされているが、これは何と連動しているのか
わからない、それ専用のMAPでもあるのだろうか・・・・。
「しろばんばの文学碑」
ここは公園のようになっている、入ってみよう。
中央にはこのような石碑が建てられており、『しろばんば』の書き出し部分が刻まれて
いる。
ここが井上靖の旧居跡
今は花壇となっているが、かつてここには主人公の洪作とおぬい婆さんが暮らした土蔵
があった場所だ。
いつしか空には月が見えていた、腕時計に目をやると16時を回っている。
やはり秋の日暮れは早い。
「さくらや書店(浅井光一の家)」
「湯ヶ島小学校正門」
『しろばんばの像』
洪作少年とおぬい婆さんのブロンズ像
文豪井上靖氏は、自伝的小説「しろばんば」についてこう語っている。
「運よく私の作品で後世に残せるものがあるとすれば、それは『しろばんば』です。
なぜならこの作品には、私の真実が書いてあるからです。」
と書かれている。
校庭の向こうには、富士山がシルエットとなって見えていた。
井上靖は校庭が地球上で一番清らかな広場・・・といい、
北に向かって整列すると、遠くに富士山が見える・・と書いている。
「弘道寺」
ここは『しろばんば』とは関係はないが、米国領事タウンゼント・ハリスが下田から江
戸へ東上する途中に泊まった場所、山門にはハリス記念碑が建てられている。
では先に急ごう、最後の訪問先へ。
鳥居が見えてきた・・。
「天城神社(子供たちの遊び場)」
静かな神社の参拝、周りの御家庭では夕飯の用意をしている時間だろう。
ここの狛犬は是非見たいと思っていた。
とっても趣きのある造形、一言でいうとカワイイ!
こちらの狛犬は少しだけ不機嫌・・・。
顔もそうだけど、顔と体のバランスがあまりよくなさそう・・・・。
でもそこがいい。
帰りは県道59号線を歩く、この下には先程通った湯道がある。
西国三十三カ所観音霊場の案内板、ここを登るとどこに行ってしまうのか・・・。
もちろん、今日は日が暮れてしまうので宿へと戻るしかない。
「井上靖墓所」の看板を発見、できれば距離や目安の時間を書いてほしい。
少し歩いてみたら、近くにあるようには思えない。
ここで断念した。
あとで宿の仲居に聞いたら、山の上にあり、かなりの距離があるという。
ここにも「湯道」があった、もしかしてここが始点??!
ようやく湯本館の近くまで戻ってきた、
看板に灯りが入っている、それにしても遠目では車で曲がるような道ではない。
「日本秘湯を守る宿」
右に曲がると駐車場がある、
この周辺には民間の駐車場がないので、車での湯ヶ島訪問は難がありそうだ。
湯本館へ
夕食にお風呂が待っている!!