今回の目的地は真鶴である。
「真鶴・・・?」
「京都府の??」
「それは舞鶴だ!!!!」
そんな間違いをする人はいないだろうか。
真鶴は神奈川県である、それもかなり西端に位置している。
熱海にほうと言ったほうがわかりやすいかもしれない。
横浜駅から東海道線で約1時間10分ほどの距離にある、大部分が半島である。
横浜からは、少し遠いかな・・といった感じだろうか。
天気の良い日などは、小田原辺りからブルーシー(青い海・・)が
車窓から見る事ができ、ヴァカンス気分が楽しめる、ごきげんな旅となるのだ。
9:47頃、真鶴駅にて。
すこし寂れた感じであるが、そこそこ人の往来はあるのだ、
なんせ神奈川県だからだ!!!(?!)
これから真鶴漁港に向かうのだが、海は駅の真正面を進むといった感じだ。
駅前には、横断歩道がないので、地下道を通っていくことになる。
駅から真鶴漁港へは、徒歩 20分~25分ほどかかる。
バスはあるのだが、本数がまったく無く、徒歩かタクシーが確実だろう。
バスがあればラッキーと考えよう。
今回は徒歩でいく、
体力は十分にあるのだ!
豊漁豊作祭と書かれたオレンジの旗がなびいている。
このポイントで初めて海が見えた!!
海の町の散策はいい、ただ海が見えるだけでテンションが上がるからだ。
(皆もそうだよね?)
正面が祭り会場の入口であるが、まだ入らず、貴船神社に向かうことにする。
せっかく来たのだから、楽しまないと。
真鶴漁港から貴船神社は、徒歩10分ほど。
すぐ近くには真鶴湾があり、潮風の香を楽しみながら歩けるのだ。
その途中にしとどの窟(いわや)がある。
ここに来るのも2回目であるが、スルーすることはできない・・・。
おじさん達が掃除をしているなか、お邪魔させて頂く。
しっかりと管理されているのだ。
しとどの窟は、
源頼朝が源氏再興の為、挙兵をするが、石橋山の戦いで敗れてしまう、
その時に身を隠した場所なのだ。
今は、硬く閉じられ中に入ることはできない。
覗こうとすると、窟からはホオジロが飛び立つ、
「中には誰もおらぬ。」と当時は難を逃れたが・・・。
KITが覗いてみると・・・、
「頼朝を見つけたり!!」と歴史を変えてしまう(笑)
しとどの窟が面白いのは、湯河原の山奥にもしとどの窟があるのだ、
とちらが本物か?
結論はでるはずもないが、湯河原のしとどの窟はかなり苦労はするが、趣きのある場所でありおススメだ。
向こうに見える森の中に貴船神社はある。
さらに3kmほど進めば、三ツ石海岸(真鶴半島の突端)に行くことができる。
次の真鶴訪問は、これかな。
相州真鶴 貴船神社に到着。
神社前には専用駐車場があるのだが、本日は5・6台停まっていた、
参拝者はいなかったが・・・。
拝殿に行くには、この階段を登らなくてはならない。
(右には坂があり、そこからいくこともできる )
とその前に・・・。
階段前には、龍神社がある。
向こうにみえるのは、貴船稲荷だ。
役割を終えたブランコがなんだかもの悲しい。
その向こうには・・・。
海が見える、この神社からちらっと見える海っていいんだよね~。
階段を登りきり、下を見ると、かなり高い位置に神社があることに気づく。
御船舎。
貴船神社の例大祭は、毎年7月27日・28日であり、日本三大船祭りの1つである。
なぜ、今年行かなかったのか?
右に見える建物が拝殿であり、正面が祖霊社だ。
コンクリート造りの今風だ。
では、本題の龍宮祭に行ってみよう。
漁港内に入る、もう目の前は海・真鶴湾である。
のぞくと吸い込まれそう、遠景で見ると海がとてもきれいだ。
真鶴町の公式HPでは、祭り開催場所が真鶴湾と書いてあったが、
漁港も含めて湾というのだろうか・・・と考えてしまった。
あまり規模としては大きくないが、店が両脇に並ぶ、
屋根のカラーリングが古臭く、なんだかよい感じだ。
こちらは漁港の反対側だ。
入り組んだ良い湾であることがわかる。
10:30になったので、町民龍宮祭が始まった。
行ってみよう!!
ほとんどの来場者は興味なし・・・(笑)
このように開会式が行われている。
フロートの上というのが、面白い。
その後は、このようなスケジュールで進む。
10:30~11:00 町民龍宮祭・開会セレモニー
12:00~17:10 よさこい大漁フェスティバル
17:10~17:40 花火打ち上げ
そしてジョイントイベントとして、
・しげちゃんとつまみ食い散歩
酒屋のしげちゃんとカップ酒片手に宿浜通りの寿司屋やひもの屋等のお店を食べ歩くというイベントだ。(事前予約制)
※参会者いるのか?!
・宿浜ストリートライブ
真鶴を愛する活きのいいミュージシャンによるストリートライブ。
これが1日目のスケジュールだ。
2日目も、様々なイベントが行われる、
・さんま大祭
・巡視船体験乗船
・ヨット体験乗船
・猿まわし
・ヒップホップダンス
・マーチングバンド
今年で15回目の開催となり、真鶴に定着していると言えるだろう。
影ながら応援するぜ!!
『海(わたつみ)のまち豊漁豊作祭』とうたっており、
5月・岩龍宮祭
8月・盆踊り
11月・真鶴龍宮祭
を実施している。
牧島かれん議員の挨拶だ。
宮司によるお祓い。
海と大漁旗の中、行われるのはシチュエーションとしては最高だ。
晴れてよかった~!!
では、龍宮祭を一旦離れ、岩海岸に行くことにした。
よさこい大漁フェスティバルは12時から行われるので、それまで帰ってくることにする。
祭り会場から岩海岸まで徒歩20分ほどだ。とても微妙な距離であるが、
行ってみよう!
途中、海が見えるスポットがちょこちょこ出てくる。
こういうのが、楽しいのだ。
細い道、下り坂を歩いたり・・・。
上り返したり・・・と繰り返して・・。
さすが半島だ、起伏が激しい、距離は短いが異様に疲れるのだ。
謡坂(うたいざか)に到達。
ここはT字となっており、標識通りに岩海岸方向に下りていく。
再起を祈願して、土肥実平らと踊り、歌った場所が謡坂だ。
これを下れば・・・岩海岸はもう近い。
目視ができるまで来たぜ!!
そして、これが牧島かれん氏だ。
そう、長い道のりも一歩一歩、積み重ねれば、目的地に到達するのだ。
あの高架橋は真鶴道路だ、もう少しだ。
坂の途中、石仏を見つける。
道祖神だ、
真鶴には結構な数の道祖神がある、かなり点在しているので、歩きではとても苦労するはずだ・・・。
そして石碑には、ドンドン焼き 1月15日 と書かれている。
源頼朝 船出の浜の石碑まで来た。
やっぱり晴れっていいな~と思う、
青い海、青い空。
汗はかいているが、心地よい。
右には船出の浜、左に行けば如来寺跡がある。
岩大橋という真鶴道路が海を分断しているように走っている、
無粋な感じもしないではないが、三度も来ると愛おしく思えてくる(笑)
私は、しとどの窟から船出の浜まで来た、
残念ながら、ここから房総半島に行くこと手段はない・・・。
この松の生えた岩のようなものは、弁天島と呼ばれている。
島の定義を調べなくては。
久しぶりの如来寺跡に来た。
ホントにおもしろいスポットだと思う。
噴石丘をくり抜いて造られたという。
赤く酸化した溶岩の中を見ることができる珍しい場所でもある。
閻魔王、十王、奪衣婆がおられます。
さらに奥へ続いている、奥のスペースとの間はほぼ暗闇で段差もあり、
注意が必要だ。
ここは外から光を取り込んでおり、陽が差している。
如来寺跡隣りには神社もある。
では海へ移動しよう。
案内板を見る。
岩ふれあい館、民族資料館は行っていない・・・。
ちなみに、ここには、お手洗い施設もあるのでご安心を。
コミュニティバスのバス停が近くにあり、11:36発があり、途中までいくことができたが歩くことにした。
(かなり迷った・・・)
遠くに真鶴漁港が見える、階段を下り一気に高度を下げていく。
大通りに合流して、あとは下るのみ、ゴールは見えてきている。
12時少し前に戻ることができた、でもふくろはぎはパンパンだ。
真鶴町 豊漁豊作祭
『あれ? 龍宮祭ではないのか?』 と不思議に思ったが、
『まぁ、いいや!』
続々と演舞者が集結している。
各地から参加しているよさこいチームだ。
12時から始まる、
まずは、全団体が流しといって、会場を踊り歩く。
こちらから出発して、奥でUターンして戻ってくる。
よさこいは基本、皆笑顔。
大集団から小集団まで様々な団体が参加している。
衣装に試行錯誤があり、とっても鮮やかだ。
これは見ているより、参加したほうが楽しいのだろう。
動画で雰囲気だけでも。
よさこいはまだまだ続くが、12:40頃に失礼させて頂く。
この地下道を通れば、真鶴駅だ。
真鶴駅ホームにあがる、上り列車を見送り、下り列車に乗車する。
もう少しだけ続くんじゃ・・・。
ホームから海が見える駅は、最高だ!
そして数分後に湯河原駅に到着。
趣向を凝らした駅舎。
滞在時間は、30分ほどしかないので、お土産を物色する。
湯河原であれば、駅前に2・3カ所のお土産屋がある。
駅前にある温泉で手を温める。
『ふ~、湯河原温泉に浸かったぜ~。』
狸が見つけた温泉と書かれている、
えらい狸もいたもんだ、明日の狸はどうだろうか?
13:38、踊り子号が入線する。
『やっぱり帰りはこれだね!!』
海側のA席で昼飯を食べながら、車窓を楽しむ。
1時間弱の旅だ・・・・。
いい景色だ!!
もう小田原は近い、それ以降はほとんど海は見えなくなる。
この旧型車両が妙にいいんだよね~、シートだけなら東海道のグリーン車のほうが
良いように思えるが、踊り子は不要な駅は通過する。
もう少し乗っていたい気もするが、あっと言う間に横浜に到着する。
『来年は貴船祭りにいくぞー!!!』
その前に三ツ石を制覇するかな・・・とまだまだ真鶴半島は懐は深い。
真鶴・龍宮祭に行こう! 完