今年で4回目だろうか。
越中八尾にはおわら風の盆の時期以外にも2度ほど訪問している。
その時には、いづれも町は閑散としており、静かな散策であった。
しかし9月1日~3日までの3日間は一変する。
『すげー楽しみだ!!』
『また大混雑か・・・。』
と二律背反する思いを抱いながらも来てしまう。
それほど皆が楽しみにしてる行事なのだ。
町流しは15時から始まる、それを目指して富山に向かう計画となる。
北陸新幹線で富山駅へ、富山駅からは高山本線にて越中八尾駅に向かうことになる。
また、別ルートとして、
余裕を持って8時に横浜駅を出る、今の東京の天気は曇り午後からは晴れという。
しかし東京の天気はどうでもよい!
大事なのは富山・越中八尾の天気だ!!
過去3回行き、1日目の出だしから雨だったことはない、何となく天気予報は見たが、
実際に行けばよいことだ、
台風以外は中止の二文字はないのだ。
東京9時20分発・かがやきに乗車する、ホームはそれほど混んでおらず、いたって普通
だ。
『普通っていいな〜。』
かがやきの車窓からは、浅間山が見えた!
(ここは軽井沢駅周辺だ。)
時刻は11時13分、日本海が見えてくる!!
『この光景が好きだ!!』
11時34分・富山駅到着、かなりの人が降りる。
車内ではおわら風の盆開催のアナウンスが流れるのもいつも通りだ。
改札を出る前には、看板が置かれている。
越中八尾に行く為には、
①乗車券を購入(富山-越中八尾の往復)
②乗車整理券を受け取る
③指定時間・指定場所に集合
このような工程が必要となる。
少し説明しよう。
①臨時きっぷ売場
ここでまず乗車券を購入する、富山-越中八尾の往復料金は640円だ。
②乗車整理券配布場所
ここで乗車整理券を受け取らないと列車に乗ることができない。
配布時間・集合時間・出発時間が書かれている看板をチェックしよう。
これが乗車整理券②だ。
これは整理券が必要な列車の2番目ということだ。
そして集合時刻までに指定された列に並ぶ・・といった流れとなる。
改札を抜けると乗車整理券①を配布していた、
私は往復乗車券のみを買い、富山地鉄ホテルに荷物を預けに行った。
再び駅に戻り、乗車整理券②を受け取る、
これは12時10分配布開始、13時00分発の快速列車だ、今から約1時間ほど待たねばならない、もう3年連続で来れば慣れたものだ。
乗車整理券①の列の後ろに並ぶ、
そして乗車整理券②を受け取った人が続々と行列を作っていく。
ということは、現地に行ってからも大混雑することに他ならない、忍耐の祭りと言えるかもしれない。
しかしそれだけの価値があるので、皆こぞって詰めかけるのだ。
集合場所では4列に並び、
集合時間12時40分から大移動が始まり改札内に誘導される、
その次にホームに上がるエレベーター前で8列に並ばさられる。
12時50分過ぎだろうか、エレベーターをあがり、ホームでは横2列に並ぶよう指示を受ける。
誘導員の不慣れもあり、後から来た人が先にホームに上がってしまうというトラブルが発生、罵声が飛ぶ・・・係員も大変だよ。
13時頃、年季の入った車両が入線する。
1時間近く前からから並んでいるので、余裕で座ることができた、ここで座ることが後々重要になる、今日は長丁場であり少しでも体力を残さねばならない。
越中八尾には9時間近く滞在することになるからだ。
これは臨時列車なので次の停車駅は終点・越中八尾だ。
まあ、かなり揺れたがそれなりに快適だった。
ホームに降りるとぼんぼりがお出迎えだ、階段は大混雑だ、通常の改札ではなく、
こちらも団体客などが使う臨時の出入口から出される、おわら風の盆の期間はこんな
感じだ。駅員も大増員されており、まさにお祭り騒ぎだ。
祭りとかいたが、おわら風の盆を祭りというには少し違和感がある、いうならば行事、民謡行事、豊作祈願の行事とでもいうべきだろうか。
ここからは3つのグループに分かれる、
KITのような歩き組、バス組、タクシー組だ。
たしかにここから最奥の東新町は本当に遠い、ご年配の方々はバス・タクシーが良いだろう。
しかし車両規制の影響でバスの運行時間も制限されている、13時台で終わるはずだ、
事前に調べて欲しい。
セレブのお年寄りはタクシーだろう、でもタクシーもどこまでいけるのか。
この時間からかなり奥まで行けると思うのだが。
駅前ではパンフレットをもらおう、踊る時間、場所などのスケジュール、八尾の地図が載って
おりとても大事だ、ネットでも同じ情報を見ることはできる。
駅前にはデイリーストアがあるが昼飯は買ってあるので今回はスルーだ、
だが夕飯は持っていない。
※八尾の町は食べ物には全く困らない、屋台もお店もなんでもある、
でもコンビニはないよ。
まずは福島エリアを歩いていく。
福島第二交差点が見えてきた、ここを右折してもよいのだが・・・。
私は坂のまち大橋ルートをとる、ここから見る井田川が好きだ 、
今日はやはり水質が悪い、ここ最近の雨の影響だろう。
そう、今回のおわらは確実に雨との戦いだ。
八尾の人たちも、かつてはこの井田川の氾濫に悩まされてきた、
それから逃れるために高台に町を造ったという、それが八尾の石垣の起源という。
坂のまち大橋を渡り、すぐに右に曲がる人も多い、このルートを行けば石垣が見えてく
る、越中八尾を代表とする景色だ、これを見るものよいだろう。
しかし私は直進して、遠回りルートをとる、天満神社を通り越して眼鏡橋を渡る、
そして宝くじ店を見ながら坂を上っていく、ここまで来ると八尾の町に来たな~と思うのだ。
おわら風の盆HPより
この時間は人もまばらで雰囲気が良い、しかし数時間後には一変する。
ここは下新町エリアだ。
下新町の踊り会場の神社を横目にさらに歩を進める。
そしておたや階段まで来た、もうかなりの陣取り合戦が始まっている。
『ここが目的地か?』
いいや、違う、
八尾の町をなめているのだ、思い出すように・・・ね。
次に諏訪町通りの石畳を歩き、早乙女姿の発祥の地・東新町に到着する。
ここが一応の最終地点だ。
公式おわら風の盆HPより
いつも考えるのが『どの町を重点的に行こうか?』ということだ。
でも、なんとなく東新町に来てしまう、だって好きなんだもん。
ここに来るまでは今町を攻めるつもりだったのに。
踊りは15時開始とパンフレットに書いてあるのだが、
あんまり信用できねーなー、公式パンフレット!
でも、何度もおわらに来ている人はわかっていると思うが、
あくまで参考にすべきということだ。
東新町に着くと神社に人が集まっている・・・ということは。
そこで踊りが始まるということ!
八尾の町には11の支部があり、それぞれに特徴を持つ。
東新町・西新町・上新町・諏訪町・鏡町・東町・西町・今町・下新町・天満町・福島町
これだけの支部が八尾の町で踊る、さて今年のおわらではいくつみれるのか?!
そして踊りが始まった。
特徴は小さい子供たちの衣装だ、なんとも派手やかでかわいい!!
これが早乙女姿だ、男の子の踊りがかなり自由でおもしろい。
そして手水舎前にいるのは地方だ、
この哀愁に満ちた胡弓の音色を聴くのも一年ぶりだ。
夜になれば、それが一層増してくる。
そして他の支部よりも世帯が少ないという。
そして今回の注目点はおわら風の盆の公式ポスターは東新町支部だ。
だから見物客がいつもよりも多いのか?!
あと、諏訪町支部の道100選の石畳の延長線上にある!!
公式HPより。
あとセットで若宮八幡社の手水鉢の蚕さまを見てほしい!
昔は八尾も養蚕業が盛んだったのだ。
神社から移動すると石畳で輪踊りが行われる。
こちらは男衆だ、力強くもあるが、しなやかでもある。
先程まで笑顔だった子供も踊りが始まると表情は変わる。
あとはノープランだ、
とりあえず歩けば、踊りにぶつかる。
次に諏訪町支部に遭遇した、
30分間の間で三つの支部と矢継ぎ早に出会った、これは幸先が良いぞ!!
次に場所を変え、ヤングドライ前で輪踊り(諏訪町支部・輪踊り)
こちらでは女性3名・男性2名による踊りが行われた。
優雅さと力強さを同時に楽しむことができる。
編み笠から見える顔、なんともいえない。
指の伸び、手が反り返る、きれいだ。
昼の部の最後は西新町だ。
少し待てば踊りが始まりそうな雰囲気だ、ここで待機しよう。
男衆が元気いい!!
そして遭遇する!!
西新町の御大に!!!!(KITが勝手に言っている)
この方の唄がいいんだよ。
「曳山(おわら)ステージで歌うよ。」という御大の会話が聞こえた。
『これはおわらステージ行くしかない!!!』
(KITは心に誓った)
西新町支部の踊りを連続で見ることになる。
次は17時からのおわらステージでも見るのだ!!
そして曳山会館に急ぎ足で直行する。
曳山会館の前のテントではチケット(1ステージ・1,500円)が売られている、
7・8人の列ができており最後尾に並ぶ・・・。
そして最後の2枚となり、それをギリギリでGETすることができた!
おわらステージは1日4ステージ行われている(おわら風の盆の3日間)
①17:00~17:30 ②18:00~18:30 ③19:00~19:30 ④20:00~20:30
KITは17:00からのステージを見たい。
なぜなら17時~19時までは各支部の踊りはおこなわれない、休憩・夕食の時間になるためだ。
この2時間を有効活用するために、おわらステージは1つの選択肢としてもよいかもしれない。
それに17時のステージは西新町支部・御大が唄うのだ、これはいくしかない。
曳山会館に入ると既に大行列ができており、奥の奥の展示室まで続いている、
列に並ぶことにより、展示物が見れそうなほど(笑)
会場に入ると既に90%は埋まっていた、右方のパイプ椅子エリアに着席した。
はじめは踊り方の説明となり、とても勉強になった。
そしてメインの西新町支部の踊りへと移っていく。
外でみるほうが私は好きなのだが唄やお囃子などが反響によりとてもよく聞こえる。
たまにはいいかも・・・と少し思った。
外へ出ると時刻は17:30、踊り再開の19時までには1時間30分ある。
どうしようか・・・と毎年もなるのだ。
おわらの夜はまだまだ長い!
ではここで昼の部を終えよう!