何度目の来訪だろうか・・・。
これから鶴見線の秘境・海芝浦に向かいます。
しかも、帰宅ラッシュの時間帯だ、甘く見ていたよ・・・・・・。
鶴見線のホームに入り、ベンチで折り返しの列車を待つ。
鶴見線は3つの路線に分かれるので一応注意してほしい。
扇町本線、大川支線・海芝浦支線とあり、海芝浦行きに乗ろう。
どの駅も、路線も特徴的な駅が多いので、時間があれば楽しんでほしい。
やはり平日だ、思いのほか多い、
これまでは休日にしか行っていないため、多少雰囲気は異なっている、
本当に異なるのはこれからだけどね。
鶴見線の車窓から相鉄車両が見える、
これから横浜国大方面に向かうJR直通線だ、
鶴見線はちょうどその上をオーバークロスしていく、これは嬉しい偶然だ。
浅野駅に到着、数名が下車した、
まだ人は乗っている、一人はカメラを持った撮影目的の人だ、もう一人は女性、一心に
携帯を眺めている、外を気にしている様子はないので、海芝浦目的ではないだろうと考
えていた。
新芝浦の運河にさしかかる、ここも独特の雰囲気を醸し出している、次が海芝浦駅だ。
そして、12分の鶴見線の旅は終わる、
下車したのは、私を含めて3人であった。
『会社帰りの人が待っているのかな・・・・。』と思っていたが、誰もいない。
まだ16時45分頃だから、普通は定時前となるだろう。
海芝公園は開いていた、
利用案内を見ると20時30分までとある、
その時間なら、もう真っ暗だが、それでも開いているという。
乗ってきた車両は、折り返しとなり、私たちを乗るのを待っている。
( 待っていないか。)
もう日が沈む時間、今日はここに来る予定は無かったのだが、
小田原の旅を終えて東京から折り返すと、ちょうど日没の時間に海芝浦に行く列車があ
ることに気づいた。
これは千載一遇のチャンスと思い、少し疲れていたが向かうことにした。
このグラデーション、自然にしかできないものだ。
こちらは鶴見つばさ橋、帰宅するのだろうか、車の往来が多い。
公園の奥まで行ってみよう、
黄昏時が秘境感をさらに高めてくれている。
少しだけ肌寒いが、まだ大丈夫だ。
ここで公園は終わりだ、では折り返そう。
そして背後では、電子音が聞こえる、
それもかなり激しい。
帰る人たちがスイカで入場する音が断続的に聞こえているのだ。
それはそれは、すごい勢いだった。
夜の海芝浦駅も良いものだ、さらに遅い時間はどうだろうかと、気にはなる。
暗い海に、室内灯明るい鶴見線、なかなか風情がある。
乗客は常に車両へと吸い込まれていき、何人入るのだろうと心配になるほどだ、
少し不安になり、発車2分前には車内に入ることにした。
それからも続々と人は入り、東海道線の最盛期通勤ラッシュに負けないほどになった。
来訪時は常に貸切だったので、このギャップはすごい。
運転手・車掌・見物者3人以外は全て東芝の関係者だ・・・。
残りの2人も人ごみに飲まれているのだろう・・・。
さらに、新芝浦からも人は流れ込み、もう形容し難い状況となり、鶴見駅に向かった。
『早く、鶴見についてくれ!』
と心から願った。
帰宅ラッシュの海芝浦に行こう! 完