何気に三連休であり、その中日である、
何をしようか?!
『決まっている、毎日王冠を見に行こう!』
年に一回のレースである。(おいおい・・・)
行くなら、
明日まで開催の藤田嗣治(1886-1968)の大回顧展だろう!
これまで、藤田嗣治の展覧会は、何度か開催されていたが、
今回は没後50年、規模の大きい展覧会である(※一番では無い。)
なら、2つ行こうじゃないか!
藤田嗣治展は、東京都美術館での開催、最寄り駅は上野駅である、
上野には色々な会場があり、よく変わらない人がいるかもしれない、
え!? そんなことない?
上野駅、不忍口から出た為、坂を上がらないとならない。
上野公園口が最も近い、こちらから行こう。
このあたり一帯は『都立上野恩賜公園』という名前である。
同敷地内の反対側の上野の森美術館では、フェルメール展が開催されている。
看板につられて、そちらに行ってしまう・・・(笑)
大看板がある、メインは『牛乳を注ぐ女』である。
時刻は、9時40分である。
フェルメール展も藤田嗣治展ともに、9時30分の開場である。
大行列ができていた・・・、
誰かが係員に聞いていたが、待ち時間30分~40分と答えていた、
しかも、このフェルメール展は、日時指定入場制となっている。
『めんどくせーな~』(スイマセン・心の声が・・・)
正岡子規記念球場・・・というのがあった。
ポスターが貼られている、
東京都美術館では、おべんとう展も開催だ。
国際子ども図書館というのもある。
途中、全国大陶器市に寄ってしまう・・。
百万円以上の品もあり、リーズナブルなものもあり、価格が幅広い。
じっくり見たい気持ちもあるが、あまり時間はない。
東京都美術館が見えてきた、
その隣りには、上野動物園も見える。
皆もおおかたの目的は『シャンシャン』だろうか・・・。
人はそれなりに向かっている。
流石に、建物の外までに行列になっておらず、一安心。
隣の上野動物園は、大混雑であった。
謎の球体を見ながら、エスカレーターを降り、建物に入る。
まずは、チケットを購入、一般1,600円である。
そして、荷物をロッカーに入れ、入場の列に並ぶ、
かなり並んでいるが、20分ほどで中に入ることができた。
展示室は3フロアに分かれており、エレベーターを使い、上へ上へ上がっていく。
藤田嗣治は、日本人に生まれ、フランス人として人生を全うした、
人生の半分は、フランスで過ごし、フランスで最も活躍した日本人画家となった。
藤田の舞台は、日本、フランスに留まらず、アメリカ、中南米にも趣き
絵を描いている、どのような絵なのか、楽しみである。
今回の大回顧展には、120点もの絵画が集まり、藤田の画家人生を知ることができる、
それは各国の美術館などから、今回の展覧会の為にここ上野に集まった。
それは、50箇所以上に上るという。
(調整も大変そうだ・・・)
写真が無いので、言葉だけとなってしまうが、
『よい展示会だった!!』と充実感を得ることができる、そのようなものであった。
はじめのエリアに、パリを描いた絵が出てくるのだが、真珠のような空といわれるように、絵の雰囲気が暗いのだ・・見ていてとても不安になる。
『二人の少女』という絵がある、
とても倦怠感のある、とても特徴的な顔をした少女が描かれている、
この絵もどんよりとした雰囲気なのだ。
こんな感じで始まる。
今回のカタログのメインを務めた『カフェ』の黒服の女性、
メランコリーで藤田のフランスへの望郷を感じることができる。
ひと際人が集まり、私もじっくり鑑賞した。
その隣の『美しいスペイン女』も印象深い、純粋に美しいと思った・・・・。
『カフェ』『美しいスペイン女』2つとも額縁は、藤田の手作りとのことだ、
とても器用な画家でもあったのだろう。
そして、いたるところに書かれている猫、
裸婦画や自画像にも登場する、
そして最後の方には、猫だけの絵がかけられている、
『争闘(猫)』という絵である、
何匹かの猫が、争っているいるのだ(13匹だと思うのだが・・・)
これは、戦争時に書かれたものであり、何か考えさせられる、
はたから見ている猫がいるのだが・・、亜米利加という名前かな・・・・・。
藤田はネコは友だちと言っており、
モデルがいない時は、猫を書いていたという。
戦争を書いた巨大な絵もある、
あまりにも凄惨で、恐ろしくも悲しい絵であった。
『アッツ島玉砕』『サイパン島同胞臣節を全うす』の2点である。
もちろん、藤田の代名詞でもある、乳白色の裸婦画も多数展示されている。
多くの裸婦が一同に介しており、これはこれで素晴らしい。
そして、キリスト教の洗礼を受けてからは、レオナール・フジタと絵に名が書かれている。その時期からは、宗教絵が増えている。
中南米の絵では若干彩りが出るが、全体的に雰囲気は暗い、このように藤田の絵画は全体的に暗い、これが共通しているように思える、
暗いから良くないということでは無い。
館内では、これでもかと、藤田の各年代、各国の絵が展示されている、
どれも繊細であり、藤田独特の技法が確立されていくのがわかる。
最後はお待ちかねのミュージアムショップ(販売コーナー)だ。
左:『私の部屋、目覚まし時計のある静物』クリアファイル
右:『小さな主婦』クリアファイル
クリアファイル(2枚)とチョコの入った缶を購入。
卓上カレンダーは最後まで悩んだ・・・・。
美術館を出ると、とても暑い、風景は秋だが、気温は夏だ。
藤田嗣治展は、明日10月8日(月・祝)まである。
おススメだ!!!!
では、東京競馬場に移動だ。
藤田嗣治展に行こう! 完